| 報告1000:この3人だとロディックだけが時期によって不安定なフォアを打つ選手になってしまうが(ロディックは自信がない時期はやたらとスピン過多なフォアを打つ傾向があって、そういう時には打球音さえほとんど聞こえないようなカスレ当たりのフォアに終始して負ける……。一方で調子のいいときの彼は、フォアで積極的に相手を振り回してウイナーを狙いにいく。この時のロディックは強烈な打球音を残すフラット系の強打を使っている)、ナダルとゴンザレスは比較的安定している。
ナダルはスイングだけを見ていると、ボールを擦り過ぎというぐらいに振り上げているように見えるかもしれないが、実際の当たりは厚く、大げさに言うと、厚く当ててボールを叩き潰してその上で持っていく、という感じで打っている。だから対戦相手から見るとそのボールの軌道はまるで野球のフォークボールのように下に鋭く落ちていくように見えて、その直後に跳ね上がってくるのだという。ナダルのパッシングショットに対して相手がボレーをミスするシーンを見かけたとしたらそれは、「フォークボールをバントし損ねた感じ」と考えていい、と実際に2度対戦したことのある増田健太郎さんが話していたことがある。
ゴンザレスの場合はナダルよりはもう少し直線的なイメージを使う。よりフラット気味と言ってもいい。ナダルは比較的打点を落とした場所にポジションを取る傾向があるが、ゴンザレスは高い打点を求めて足を使う。より強く1発で決めたいという欲求があるのだろう。また、ナダルが強打を使う時には、強打しかありえない、という絶対的チャンスの時だけに打つという傾向が強いが、ゴンザレスの場合は「普通であればありえない」という場面でギャンブル的に強打を使うケースがナダルより多い。彼のフォアが強烈だ、というイメージはこうした要素からも生まれていると見た方がいいだろう。
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