このコーナーは、本誌と連動する 『スマッシュ調査団』と『テニスフリートーク』で構成されています。
 『スマッシュ調査団』は、テニスに関する素朴な疑問を調査・解決していく、本誌で大好評連載中のコーナー。毎月寄せられる多くの依頼に本誌だけではとても答えていけそうにない。というわけで、インターネット部門を開設することになりました。このコーナーは随時更新していく予定なので、こまめにチェックして下さいね。依頼は、従来通り本誌宛へのお葉書はもちろん、インターネットでも受付けます。インターネット受付分から本誌への展開もあるので、「アレって何かな?」と思ったら、依頼してほしい!
◆応募方法
・下にある投稿ボタンより専用フォームを呼び出して、必要事項をすべてご記入の上送信して下さい。
・投稿されたご意見は、編集部を経由して随時このページに掲載していきます。(ただし、掲載にふさわしくない等編集部で判断したものは除かせていただきますので、予めご了承下さい)。掲載に際しては氏名のみを掲載しますが、ペンネームでの掲載を希望される方は、忘れずにペンネームを記入しておいて下さい。
**** その他 ****

依頼内容1148: いつも雑誌楽しく読ませていただいてます。
くだらない質問で申し訳ないのですが、「重い球」って何なんですか?私が部活の先輩に聞いた話では、
・速い球
・回転がかかった球
・体重をのせて前におした球
といったバラバラの意見しか得られませんでした。ですがこれら3つどれを試しても球質がかわった感じもなく(私の技術不足かもしれませんが…)、お前の球は軽いからラリーしやすい、チャンボにしかならない、など言われ放題です。どうしたら「重い球」は打てますか?回答のほうよろしくお願いします。

東京都のなべさん

報告1148:  ご愛読ありがとうございます。
 実は随分前にこのテーマに関しては、本誌上でも、このサイト上でも報告を出している。もし、余裕があれば検索してみて欲しい。当時出した結論以上の回答は、今の所ないのでは、と今でも考えている。  せっかく依頼していただいたので、改めて概要を書いておくが、「重い球」の重さを物理的に考えれば、速度による運動エネルギーにその原因を求める以外はない。つまり、速いボール=重い、という図式だ。
 しかし、速くても軽く、遅くても重く感じるボールは経験上確かに存在する。これは、回転などにより、打者の予測を狂わせ、打点が狂いやすくなるケースでそう感じられるのではないか。
 そもそも、重いかどうかは相手側の主観で、意識して「重いボール」が打てるのか?  野球の世界で、投手の球質で同じことが言われるが、これは生涯改善されないことが多く、ある種天性のものではないか、という内容だ。


依頼内容1137: 2008年4月号56ページスッマシュ調査団にエースについて相手のコートに返球される事なくただ触っただけのものエースとなると書かれていましたが、私の夫曰くタッチしないのがエースであるとの事でインターネット等で確認しましたアメリカのテニスフェデレーションのディレクターはタッチしたものはエースと言わないと言っております。参考にホームページアドレスを送付致します。

Bill Mountford is director of the United States Tennis Federation.
His home page answers questions from players. He said if any part of the racket touches the ball then it is NOT an ace.
Below is a link to his site where he answered the "no touch ace" question.
http://www.usta.com/lessonsandtips/fullstory.sps?iNewsid=195210

長野県のミッチェルさん

報告1137:  ご指摘のサイトをチェックしてみました。まず、申し上げなければならないのは、我々が最終的に採用したのは、バド・コリンズ氏の著書である「テニス・エンサイクロペディア」(洋書)の説で、そこのエースについての解説文中には、untouchedもしくは、barely touchedで、返球されるチャンスがない場合はエースとなる、との記述があります。コリンズ氏はボストングローブ紙をメインに活動する、アメリカのテニスの殿堂入りのベテランの記者であり、テニス専門の記者としては世界で最も権威のある人物の一人です。
 テニスの用語に関しては様々な解釈が存在することが知られています。このディレクター個人ではなく、USTAの見解としてそうなのかどうかは今後さらに確認する必要もあると考えますが、エースはルール上の用語ではないため、定義や解釈の差で様々な意見が出そうですし、恐らく、それぞれの見解の中で、「何が正しくて、何は間違いである」と決め付けられないものではないか、とも思われます。これはアンフォーストエラーなども同じと言えます。
 また、アメリカとヨーロッパで解釈が違う用語も現実に存在しているようです(ダブルス用語など)。ダブルスの陣形に関しても日本では雁行陣と並行陣などと言いますが、アメリカではそもそもこの陣形、という考え方自体が存在しないとも聞いています。
 実は我々も「触らないのがエースである」と考えていたのですが、調べてみると様々な解釈があり、「触らないのがエースで、ちょっと触ったが返らなかったらウイナーと呼ぶ」などとしている文献もあり、明確な定義は存在しないようでした。
 該当のコーナー上では、最終的にコリンズ氏の説を採用した上で、「そのような解釈もある」という意味でご理解いただけますと幸いです。


依頼内容1125: 毎号、楽しく拝読させていただいております。
また、初めて投稿させていただきます。
ちょっと細かい質問を2つさせていただきたいのですが、
(1)今年は北京オリンピックの年ですが、オリンピックでのサーフェスはどのように決まるのでしょうか? 4年に1度しかない舞台なのに、赤土や芝生といった選手によって得意・不得意が分かれるサーフェスが選ばれるのか気になりまして。
(2)ラケットカバーの歴史のようなものがありましたら教えていただけないでしょうか。私が昔使っていたヤマハのラケットでは、カバーはナイロン製で打球面部分のみを覆う(グリップ部分までは無い)形であり、今使っているヨネックスでは、グリップ部分まで覆う形。最近では布製のソフトカバーが流行りみたいに思えます。ラケットカバーの変遷のようなものって調査していただけますでしょうか?
宜しくお願いします。

北海道のめらっちさん

報告1125:  ありがとうございます。今後とも弊誌をかわいがってやってくださると幸いです。
 まず(1)に関して。
 五輪のテニスは、IOCとITFが主管するイベント。テニスに関してはほぼITFの主管になる。ITFは男子ならATPと、女子ならWTAと相談して諸々を決めることになるが、時期的なこともあって、極端なサーフェスにならないよう求められることが多いようだ。五輪の開催時期がクレーシーズンなのに、いきなりハードコートとかだと選手に負担が大きいし、その逆もまた然りだからだ。基本的にはスローハードが推奨されているとは言われている。
 最終的には主催国の五輪委員会の判断になるのだろうが、北京の場合にはハードコートになると聞いている。
 ちなみに、バルセロナ五輪の際にはレッドクレーだったし、次のロンドン五輪では会場をウインブルドンにする関係で、芝となるはずだ。
 次の(2)に関して。
 ラケットカバーの元祖は恐らく、選手たちが手製で作ったカバーになるのだろうと思われる。昔は今のようにラケットのおまけとして当然のように付いていたわけではなかったので(現在のカタログなどに「フルレングスカバー付き」などとわざわざ断り書きがあるのは、当たり前でなかった時代の名残だろう)、購入した選手たちが、大事なラケットに傷をつけたり、ガットが痛んだりしないように、それぞれにカバーを作ったわけだ。ゴルフのヘッドカバーを想像するとわかりやすいかもしれない。
 70〜80年代にテニスがブームとなり、テニスラケットを持って町を歩く若者たちが増え始めた。この時代は広告の革命期でもあり、「若者がラケットを持って歩く」→「カバーにメーカーのロゴをつけて、それを持って歩かせれば宣伝になる」というわけで、フェイスだけを覆う「ハーフカバー」が登場する。これの多くは合皮製だった(ハーフカバーを付けたままで素振りをしてトレーニングしたという記憶のある方もいるだろう)。
 後はおまけ合戦の様相を呈することになる。1990年前後にはハーフカバーは姿を消し、フルカバーが登場してくる。
 より立派なケースの方がお得感があって、客にもアピールすると考えられたのか、一時はラケットケースにストラップが付いたり、ちょっとしたポケットがついたりと実にご立派になった時代もあった(特に初心者向けとおぼしきラケットたちにその傾向が顕著だった)。
 しかし、ラケットバッグをすでに持っている人にとっては、立派なケースは必要ないし、同じラケットを複数本購入するシリアス系プレーヤーには必要ないものでもある。そこで、今の巾着袋系のケースが支持されるに至った。
 ただし、今もエントリー系のモデルには割合立派なケースが付属してくることも少なくない。これは、エントリーモデルの場合は、その1本だけでテニスをする、という人の需要があるからだろうと思われる。


依頼内容1122: 昨年から『なぜ?』だろうと感じていました。
昨年、今年の別冊テニスカタログにウイルソンのラケットが無いのには訳があるのですか? アメアスポーツと言えばメーカー最大手です。プロから一般アマチュアまで多くのユーザーがいると思うのですが、販売に自信があるから掲載拒否?不思議に思います。

長野県のセイジさん

報告1122:  我々の立場的には、アメアスポーツ様のご都合としか申し上げようがない。しかし、アメア様が掲載を拒否されているわけでも、逆に我々が外しているわけでもないことだけはご理解いただけると幸いだ。
 ちなみに、あの100ページを超えるカタログ付録が定価+50円で付けられる理由をお考えいただければ、自ずと答えになろうか、と……。
 さらに言うと、ライバル誌の事情は不明なれど、弊誌の場合、カタログ付録は全て編集部で製作していて、デザイナーを除く、外注のスタッフは2名のライターさんのみです。2名のライターさんもいずれもベテランで、経験豊富な方を起用し、読者の皆様にわかりやすく商品を紹介するのを第一に、心がけて作っておりますですはい。


依頼内容1118: こんにちは、来月ドリームマッチ2008のグラフ・ナブラチロワ・伊達戦を見に行くのですが、今、グラフはどこのラケットを使用しているのでしょうか?引退後もウイルソンだったようですが、現在はアガシからみでHEADになったのでしょうか?
おわかりの範囲でいいのでお教えお願いします。

富山県のどんわなさん

報告1118:  グラフは現在ヘッドのラケットのユーザーで、使用ラケットはエアフロウ1になっているようだ(最近、アガシと共に出たエキジビションのダブルスではこれを使用していた)。このエアフロウ・シリーズはグラフが開発に関わったと言われる厚ラケで、厚ラケなのにトップヘビーではない、という特性で知られる。
 ただ、今回は相手が相手だし、シングルスを戦わなければならないので、ラジカル・シリーズやプレステージのシリーズ、エクストリームのシリーズを持ってくるかもしれないし、真っ黒のコスメの内緒ラケットを手にしているかもしれない。いずれにせよ、そこも期待して見てみたいところだ。


依頼内容1117: テニスのプロになりたいのですが、どのようにしたらなれますか?

東京都のフェデラー大好きさん

報告1117: 「プロになる」のと、「プロで活躍する」、さらに「世界でプロで活躍する」のではそれぞれの意味が全く違うが、野球やサッカーのように、チームに雇ってもらわないとプロになれない競技と違って、テニスで単にプロになるのはそう難しいことではない。日本であれば、日本テニス協会にプロとして選手登録の申請をして登録料を支払い、審査を通ればもう「プロ」だ。以前はほとんどこの申請が却下されるという話は聞いたことがなかったほどで「テニスは誰でもプロになれる」とまで言われたが、最近では一応ちゃんと内部基準が作られていて審査されるらしいので、国内の大会である程度実績を積んでおいた方がいいだろう。しかし、ジュニア時代に全国レベルのタイトルを取っていないとなれない、とかいうものではないので安心して欲しい。
「プロで活躍する」、「世界でプロとして活躍する」となると大変だ。
 トッププロというのは「才能のある人」たちが、「ちゃんと努力」して、しかも「努力し続けている」という人たち。テニスは賞金競技なので、プロというステイタスだけでは一銭にもならないから、試合に出て勝たなければならない。強くなるための努力を惜しまずやり、よく食べてトレーニングしても壊れない強いからだを作り、くじけない強い心と、自分で用意できないなら、活動のための資金を提供してくれるスポンサーを見つけなければならない。
 よく、「テニスは金持ちじゃないと」という話を聞くが、調査団はこの台詞が好きではない。資金がないなら資金を得るための努力をするべきで、この台詞はその努力を最初から投げたような印象を受けるからだ。同じ意味で、「環境が悪い」とか、「指導者が……」とかいうのも好まない。環境が悪いなら良い場所を探すか、自分で良くすればいいし、指導者が近くにいないなら、いる所まで行けばよいという発想にならないなら、テニスの世界では「世界で活躍するためのバイタリティ」という意味で資質が足りないのでは、とさえ思う。テニスは個人競技であって、これら「自分のマネージメント能力」まで全て含めて「才能」であり、「能力」と言ってもいい。ただ上手にプレーできて、強いだけでいいという世界では根本的にない、という意識もプロには必要なのだ。「自分はテニス馬鹿だから」というのなら、自分の代わりにそれをやってくれる人を見つけるのも、試合で勝つためのスキルと同じぐらい重要な「能力」だと言ってもいい。
 シャラポワは今では年間数十億の稼ぎがあるが、ロシアを父と出てきた時に、そのポケットに入っていたのは数百ドルだけだったというし、ミスキナは銀行から借金をして活動していた。アルゼンチンのある選手はヨーロッパに遠征したが大会がキャンセルになったため賞金が得られずに資金が尽き、次の大会まで野宿同然の状態だったという話もあるし、また、同じアルゼンチンのある選手はテニスの活動をするために、同郷の先輩選手から借金をしたり、港湾労働者として働いて稼ぎをためていたという話もある。
 実力があり、その人柄が認められれば支援者も出てくるもの。サンプラスの育った家は、息子をテニススクールに通わせられないから、という理由で子ども時代のサンプラスにテニスを諦めて欲しがっていた、という逸話もあるが、後に彼の才能に目をつけた支援者が現れたため、彼はテニスを続けられた。
 ただ、忘れていただきたくないのは、テニスはこうした総合的な「実力のある人間」にだけ有利な「不平等な世界」だということ。実力は試合の強さだけではなく、同じようなランキングでも多くのスポンサーがつくスターもいれば、ノースポンサーの地味な脇役もいるように、エンターテインメント性が問われる世界でもある。見た目も人柄もいい選手には多少弱くても支援者が現れるが、どんなに強くてもダーティーなイメージがあったり、口が軽かったり、陰口を言うようなタイプだったりなど、人柄が悪ければ支援者はつかないし、付いた支援者もすぐに離れるだろう。そういう世界だということを肝に銘じて置いていただきたい。
 プロテニス選手というのは、賞金稼ぎだ。無能な賞金稼ぎは食えないのと同じで、テニス選手も能力がなければ稼げない。ただし、能力さえあれば、その能力に相応しい収入が得られる。安い賞金クビを倒して小銭を稼ぐか、フェデラーのようなとびきりの大物を倒してどーんと稼ぐか。そういう世界なのだと考えて欲しい。


依頼内容1097: 今年のウインブルドン男子シングルスでベスト4になったジョコビッチですが、NHKでは『ヨコ』ビッチと呼んでいました。でもテニス情報誌ではジョコビッチとなっています。細かいことですが気になります。いち早く彼の情報を日本に流したのはテニス雑誌のほうと思うのでそちらの呼び方に合わせるのが普通かと思いますがそのへんのところ教えてほしいです。またシャラポワなどの発音もスペルから考えるとシャラポバまたはシャラポヴァですよね?『ヴァ』は日本語にない発音だから『ワ』にかえるのは少し分かりますが、『ジョ』は日本語の発音にあるで『ヨ』に変換する必要はないと思います。つまらないことかもしれませんが教えてください。

北海道のシラトーさん

報告1097:  我々が把握する限り、Djokovicをヨコビッチと表記しているのはNHKだけだ。NHKさんにはNHKさんのお考えがあることと思うが、その理由まではわからない。
 ただ、Jで始まるスペリングに関して、ヤ行で発音されるというのは珍しいことではない(ヨナス・ビヨルクマン=Jonas Bjorkmamやビヨン・ボルグ=Bjorn Borg、ヤナ・ノボトナ=Jana Novotna、イバ・マヨーリ=Iva Majoliなど)ので、その辺りの行き違いだろうと思われる。ただ、ジョコビッチの場合は、ATPの発音ガイドにも思いっきりJOで表記されているし、場内のアナウンスで「ヨコビッチ」と発音されている場面も見たことがない。記者会見などで、誰か一人でも「ヨコビッチ」と言っていたならともかく、今の所、NHK以外でヨコビッチというのを我々も聞いたことがない。ウインブルドン以外の大会もチェックしていたのなら、ヨコビッチはないんじゃないか、と実は我々も思う……。
 我々が選手の日本語表記を決める際は、もちろん選手の正しい呼び方として相応しいか、日本人が発音したとして、それが伝わりやすいかなども考慮するが、最後の最後で「日本語の語感として変じゃないか」というのもある。昔、ロシアの閣僚にバカーチン氏というのがいたが、ここでバカチンではなく、バカーチンとした記者の良心が音引きに垣間見える、という感じで、ヨコビッチでは何となく「ぽちっとな」とか「今週のびっくりドッキリメカ!」とか言い出しそうな語感がある。
 また、専門誌がいち早くお伝えするのは役割だが、彼らがそれに合わせなければならない、という決まりもしきたりも、あるいは慣習もない。


依頼内容1091: ラケットfeelingインプレッションのテスターの方々が現在愛用しているラケットetcを知ることが出来れば、よりインプレッションも参考になると思うので是非教えてください。
 グリップサイズ、リプレースメントグリップテープ、オーバーグリップテープ、ストリング、ストリングテンション、チューンナップ有りなら内容の詳細、使用年数、過去の使用ラケット歴、所持本数、所持総本数(メイン以外も含む)も併せて教えてもらえたらと思います。

佐賀県のがばいがばいさん

報告1091:  出来る限り公明正大にやらないと意味がないのがあの手のコーナー。しかし、この業界では本当に珍しく、あの連載のコーナーではメーカーからラケットをお貸し出しいただくという以外、表題の通り、本当に一切のやらせはなしでここまで続いてきております。テスターが個人的に使用する用具を公開することの意義はご指摘の通りではありますが、逆の作用も考えられなくはありません。
 担当者にこういうご意見があった、ということはお伝えしますが、ここで何かのお約束はできません。あしからずご了承いただけると幸いです。


依頼内容1082:  依頼内容1066で、選手の名前表記について質問した者です。詳細なご回答、どうもありがとうございました。ただ、僕の質問の仕方が悪かったのかもしれませんが、僕の質問意図とは少々ずれた回答をいただいてしまいました。
 僕が問題にしていたのは、呼称(表記)の「正確さ」ではなく、あくまでも「統一性」の問題です。呼称が各媒体でバラバラでは我々ファン(読者・視聴者)の側としてはどうにも不便だし、わかりにくくて混乱を生むので、便宜上どれかに統一することはできないのか?ということをお聞きしたかったわけです。「正確な表記にしてほしい」のではなく、「不便だから呼び方を1つに統一してほしい」と言いたかったのです。もっと極端に言えば「不正確な表記でもかまわないので、1つに統一してもらわないと、不便でわかりにくくて仕方がない」のです。
 発音・表記に関するご意見や文化論的なご考察については、まったくその通りであろうと思いますし、正直言いまして改めて言われるまでもなく漠然と感じていたことではあります。僕がお聞きしたかったのはそういうことではなく、メディア間の横の問題とでも言いますか……そういうメディア内部のことがよくわかりませんので、そういうことをお聞きしたかったわけです。やっぱり無理なんでしょうか?

岩手県のバラージさん

報告1082:  ご依頼の趣旨に関しては理解しました。
 しかし、前回にもご報告した通り、日本テニス協会が「登録名」でも作ってくれない限り、マスコミ各社のレベルで相談して統一する、というのは非常に困難なことだと思われます。
 新聞、テレビ、通信社、雑誌など、メディアと一口に言っても全て別の組織。新聞・通信社の場合は基本的に、現場レベルではその時に取材に来ている国際的な通信社の表記に合わせる、というのを基本にしているようですし、新聞社によっては人名表記辞典を作っていたりするようですが(実際、新人に近い選手が出てきた時に、記者室で新聞社の記者同士で相談していたりする光景をよく見かけます)、テレビはテレビで独自にやっており、雑誌もまた然りです(記者を総括する協会団体も新聞、テレビ、雑誌で全て別で、基本的にお互いに横のつながりはありません)。お互いに表記を統一しようとすれば、最低でも月に一度ぐらいの頻度で会合を持って、表記統一会議でもしなければならなくなるでしょうし、あるいは幹事会社を持ち回りでやって「今年は○○社の表記で統一しましょう」とでもやらなければ無理でしょう(この場合、ある選手の表記が1年毎に変わってしまう可能性が……)。
 しかも、もし、テニスが注目されれば取材に来るメディアの数も増えていくわけで、突然取材にやってきた雑誌や新聞、あるいはテレビの記者が「そんなの聞いてない」となったらもう、収拾がつきません。
 現時点では非常に難しい、というか、不可能とお答えするのが最も適当であろうと思われます。最初に戻りますが、全てを統一する恐らく唯一の方法は、日本テニス協会が実効性の高い、確実な「登録名」を制定すること、になると思われます。


依頼内容1066:  外国人選手の名前表記で、各媒体(主に雑誌とテレビ)でまちまちになっている選手(特に非英語圏に多い)がいますが、これは各媒体で話し合って統一するわけにはいかないものなのでしょうか?
 昔はクライシュテルス(クリステルス・クライスターズ・クリスターズ)が困りものでしたが、最近ではイスラエルのPeerがピアー・ペア・ペール・パイルなどとなっていて混乱します(最初はイスラエルから強い選手が一斉に何人も出てきたのかと思いました)。テニスファンでさえ混乱するのですから、テニスに詳しくない(つまりこれからテニスファンになる可能性のある)人たちはもっと混乱すると思います。
 他競技の選手と比べてもテニス選手の名前表記は統一性が低いように見受けられるのですが、これはなぜなんでしょうか?

岩手県のバラージさん

報告1066:  ご指摘の課題は長く言われ続けてきていることで、実は我々も頭が痛い。しかし、正直に言って、この先も統一するのは難しかろう。
 サッカーや野球などの団体競技には「登録名」というのがあって、チームや協会がその選手名について統一の表記を示しているケースがあるのだが(日本の場合)、テニスの場合、ATPやWTAが示してくれるのは、その発音のガイダンスだけ。しかもこれ、日本人選手の部分を見ると「これも信用できないなあ」と誰にでもわかる程度のものなのだ。なにしろ、杉山愛選手はWTAの発音ガイドに素直に従えば、「スゥギアーマ」になってしまうのだ。
 ご依頼文の中にあるクリステルスに関しても、本誌ではこの表記を使っていたのだが、実はWTAの広報に「クリステルス? それとも クライステルス?」と聞いた時に、「どっちでもいい」と言われたのだが(ちなみにその時はクリスターズからクリステルスに変更した直後で、再びの変更はかえって混乱を招くのではないか、ということで本誌ではクリステルスになった)、その横で聞いていた別の社の記者の方は「ははあ、クリスターズなんですね」とおっしゃっていた。
 人が耳で聞いたものをカナで表記しようと言う場合、それがアガシのように誰が聞いてもアガシになるような人ならともかく、その人の国には表記方法が存在しない半母音や子音が混じるケースでは、聞いた人によって本当に変わってしまうことが現実にありうるし、正直、どれが正しくて間違いでもないとしか言いようがない。
 本誌でのスタンスや、各社の事情に関しては実は以前このサイト上でも何度か報告しているし、本誌上でもやったので繰り返さないが、どれが正しくて間違っている、と単純に決め付けられる表記は、少なくともまともなメディアであれば、ほとんどしていないと思う。各社、ちゃんと色々と調査した上で、表記を決定しているはずだ。本誌の場合、不明の時点では基本的に英語的に。その後、本人の特別な声明などがない限り、判明次第選手の母国語に近い表記、または、日本人が発音した時に、そう聞こえやすい表記になるよう配慮している。  基本的に各メディアは別の会社で動いていて、これを統一できる能力がある機関があるとすれば、それは日本なら日本テニス協会が「登録名」を制定するより他ないだろうが、世界中から次々と出てくる選手たちを、ジュニアに至るまで全て調べ上げて「正しい」登録名を作る能力は、今の日本テニス協会にはないだろう。
 ちなみに、少なくとも欧米人たちはこの種の名前の発音に対して、ごく一般的に言うと、全く気にしていない。日本人だと「ちゃんと呼ばなきゃ失礼だ」と考えられがちだが、例えば、Michaelさんはアルファベットとそれに互換性と親和性の高い言語を使う国々の人々たちにはどの国に言っても、同じ文字で表記されていて、呼び方はその国の言葉での呼び方になる。アメリカならマイケルで、ドイツならミハエル、ロシアに行けばミカエルで、フランスではミシェル。それが当たり前なので、いちいち気にしている人の方が少ないのだろう。
 たまに「こっちの方がいい」という話す選手も出てくるが、アメリカでHeninが「えなん」、とか、「じゅすてぃーぬ」と呼ばれているのを聞いたことがない。アメリカ人は実に屈託なく、「じゃすてぃん・へにん」と場内アナウンスでも紹介しているし、Clijstersは最後まで「くりすたーず」だった。
 さらに言えば、フランス人にこの選手の名前なんて言うの? と訪ねたりした時、こちらが英語で聞いたとすれば、相手のフランス人はフランスでの呼び方ではなく、英語での呼び方でこちらに話すこともある。「いやいや、フランス語で教えて」と言って初めてこちらの意図に気付くというのは珍しいことではない。また中欧や東欧などでは同じ言葉でも訛りによって発音が変わることがあるし、同じスペイン語でもスペイン(スペインでもバルセロナとマドリードでは言葉が違うが……)とアルゼンチンその他では発音が異なるのは珍しいことではない。英語と米語は違い、豪語も違うと言えば理解が早いだろうか。
 どうもこの選手名の表記に関してはやけに正解を欲しがる方が多い。そして、正解を欲する方ほど正義感にあふれているように感じるが、日本の教育はやはり正解至上主義なのだろうか、と時折思う。
 つい先だっての全仏でのことだが、あるカメラマンの方が、ホテルのロビーにいたJankovicを見つけて、思わず口をついて「やんこびっちだ」と言ってしまったらしい。それを聞きつけた当の本人は、「あたし? そう、やんこびっち(笑)」といかにも「へー、日本では私はやんこびっちなのね?」という顔で笑っていたという。日本の大会の記者会見でも、最初の会見で誰かが選手の名前を誰かが発声した時、選手によっては「へー、俺は●●●なんだね」という表情をしていることがある。よほど気に障れば、自分で自己紹介をすることもあるが、選手によってはわざわざ日本人の発音の真似までして、日本語で「ワタシノナマエハ●●●デス」などと自己紹介をしてくれた選手もいた。日本人でも外国人相手に自己紹介をする時に、日本では絶対に使わないようなアクセントで、自己紹介をしたりすることがあるはず。つまりは、そういうものなのだ。
 この際なのではっきりさせておこう。正解は一つではない。思い返して欲しい。同じ日本人同士でさえ、同じようなことはありうるではないか。方言のきつい地方の人にとって、ある特定の発音がしにくい、というのは珍しいことではないし、それは責められることでもない。筆者の生まれた地域では「ひ」と「し」の発音の区別を非常に苦手としていて、東尾修さんのことを「ひがしお」とちゃんと発音している人などお年寄りには皆無だった。この地域で育った子どもたちは大人たちが発音する音で言葉を覚えるから、漢字でどう書くかを知るまでは東尾のことは「しがしお」だと思って育つ。そして、その地域ではそれは間違いではなく、正解でいいのだ、と思うがいかがだろうか。
 開き直りだと思われるかもしれないが、そもそもカナで表記すること自体が難しい選手が本当に多い。また、それを指して「間違っている」と決め付けられる表記も我々が把握する限りではそう頻繁には出てこない(たまにはある……)。実は中国では選手名を全て漢字で表現するのだが、それを見るにつけ表音文字であるカナを発明した日本の先人は偉かったと思ったりもする。
 また、スペリングに引きずられるようになったのも、近年の日本の正解重視教育のせいではなかろうかといつも思う。実は幕末から明治時代に作られた英和辞典の発音ガイドの方が、よほど実際の発音に近いカナがふられていて、スペルに引きずられていないのだ。
「スペルがこうだから、こういう発音なのではないか」という発想ではなく、「実際にどう言っていたか」に即したふりガナなのだ。この要素に関しては明治時代の先人たちの方がよほど「実際的」で「合理的」だと思うのは、我々だけだろうか。
 実は本誌でHENINが初出の時には、「へにん」と書いた。英語的表記の適用だった。その後、フランス語圏の取材に行った際、現地で彼女は「えな」と呼ばれていたことから、しばらくは「えな」を使用した。しかし、その後、国内でこの表記を使っているのは本誌だけになったため、これ以上の混乱は避けるべきだということで、本誌でも「えなん」に改めた。
 しかし、フランス人たちは最後のNを発音はしない。強引に表記するとして、HENINで最も近いのは「えなっ」だと今でも思う。実は「えなん」に関しては今も失敗だったとさえ思う。
 しかし、「日本ではHENIN=えなんなの」という考え方も間違いではなかろうと柔軟にも考えている。
 正確に表記ができる選手とできない選手が存在する以上、逆に統一されている方がちょっと気味が悪い、という気もするのだが、いかがだろうか。
 一番、手っ取り早く統一できるとすれば、日本テニス協会が、「登録名」を作ってくれることになる。


依頼内容1063: 市民テニス教室に参加しています。
上級者の人に球出ししてもらうのですが、とにかくああしろこうしろと指導が多すぎて、しまいにはこっちの集中の妨げになってしまってます。「インナーゲーム」という本には、このような指導は最悪だと書いてありましたし、実際うんざりします。しかも技術的には古いことを言っている気がします。でもご本人は愛情たっぷりに指導に熱中しておられます。どうすれば分かってもらえるのでしょうか?

愛知県のダブルスプレーヤーさん

報告1063:  相手が善意でやっている以上、とても難しい問題だろう。ただ、依頼者のおっしゃることもよーくわかる。テニスやゴルフにはこの種の善人が多く存在している。いわゆる「教え魔」という種類の皆さんだ。本人は親切のつもりでやっている分だけ、相手が迷惑しているというケースでは逆に性質が悪かったりする。
 これはもう、本人に周囲の空気を読んでもらって自覚をうながすか、周囲の方々と相談して忠告するか、さもなければ依頼者が別のテニスの場に移るの3通りしか対処方法がないが、いずれにせよ、場の空気を乱すことになるだろう。これを円満に、誰もが納得できて、幸せな形で解決する。これはいやはや、難しい問題だ。
 ただ、その方がどんなアドバイスをしているかがわからないのだが、市民テニス教室ということは、市民の皆さんで作るサークル的なものだとして、こうしてはどうだろう。皆さんで相談してある程度のお金を出し合って、プロのコーチや選手(元選手などでも可)に一度ゲストで指導に来てもらうのだ。最近は元選手や割と著名なコーチたちが自分のホームページなどを持っていて、そこで出張レッスンの受付をしていたりする。愛知県ということはなかなかテニスが盛んな地域のはずなので、何かのイベントなどで愛知に訪れる機会と合わせて、教室に来てもらう形でうまくお願いできれば、そんなにべら棒なギャラにはならないで済むのではなかろうか。
 とかく部活動などで鍛えた方の指導法というのは、その当時のままで進歩しないことがあったり、自分の経験がベースになりがち。その後、テレビや雑誌などで色々と知識を蓄えたとしても、最後は自分の経験に沿ってしか考えられない、というのはどの競技でも同じ傾向がある。
 その点、プロのコーチたちというのは基本的にそういうアプローチだけでやっていける人は多くない。なにしろ日本の場合は顧客であるスクール生の方が、下手をすると理論に詳しかったりするからだ。よって常に勉強しているものだし、ただ知識として蓄えるだけでなく、きちんと新しい知識を消化し、それぞれのプレーヤーの特徴に合わせた指導を考えてもくれる。
 一度、そういう形式のレッスンを企画されて、その方に再考してもらうのと同時に、皆さんでレッスンを楽しまれてはいかがだろうか? ちゃんと筋道さえ通してお願いすれば、案外、受け入れてくれる元プロなどのプロコーチは多いと思うのだが……。


依頼内容1050: 私の家は元農家で、結構広い休耕地が家に隣接しています。
田舎とはいえ、休日ともなるとコート抽選の倍率が激しいので、思い切ってその畑にテニスコートを作ってマイコートを持とうと考えています。
もちろん貧乏なので全て自主制作の方向で。
そこでテニスコートの作り方を教えてください!
おおまかな作り方は分かるんですが、混ぜて、転圧ローラーかけるだけだと不安です。
またテニスコートの正確な面積と幅もついでに教えてください。
あと、テニスコートを作るための指南書や参考書なんて都合の良い物がありますでしょうか?

厚かましい調査依頼ですみませんがどうかよろしくお願いします。

埼玉県の畑コートさん

報告1050:  作るコートはクレーでよろしいのだろうか? 指南書や参考書そのものが一般書籍として出回っているというのは聞いたことがないが、日本テニス協会か、お近くの地域協会にお問合せいただければ、ある程度の知識的な支援が受けられるのではないか、と思う。
 一番簡単なのは、表面の小石をきれいに取って、ローラーでならす形式だが、本格的にやろうと思えば、コートの大きさの分の枠(コンクリートや盛り土など)を作って砂利や配水などの基礎工事を施し、その上にクレーコートに最適な土、または砂を敷き詰めて固めるというやり方になる。
 そこまで本格的には無理、というのであれば、やはり土だけ入れ替えてローラー、というのが一般的だろう。
 コートの大きさはシングルス・ダブルス兼用の場合、ラインで囲まれる部分だけでタテ23.77m、横が10.97m。余白部分はベースラインの後ろが6.4m以上、サイドラインの横が3.66m以上ないと公式戦はできないコートになる。よって、必要なのは、タテが36.57m以上、横が18.29m以上の長方形の土地が必要になるわけだ。688.88平方メートル。坪数でいうと約202坪だ。
 水平が取れていないと、極めてテニスがしにくいので、水平を丹念に出すこと、また、自作すると言ってもさすがにネットやポールなどはお買い求めになるというなら、大手スポーツブランドの総合カタログをお取り寄せされるといいだろう。ネットポールからネット、審判台やベンチに至るまで価格が出ている。
 ただし、クレーコートの場合、冬場には凍結や霜によるコート表面の劣化を防ぐため、塩化カルシウムをまかないといけないので、再び農地に戻せなくなる可能性が高い(戻そうとする際には表土の完全な入れ替えが必要になるだろう)。冬場は使用禁止にして、塩化カルシウムを使用しないで済むようにするか、農地に戻すという選択肢は捨てなければなるまい。


依頼内容1042: 「Acrylic」というサーフェスのコートがあったのですが、どのようなコートなのでしょうか。

埼玉県のヨブさん

報告1042:  せめて、どこにあったかぐらいの情報をいただけると我々も助かるのだが……。
 Acrylicというのは、アクリルのこと。恐らくはインドアのカーペットか、さもなければ人工芝のことではなかろうか。


依頼内容1032: ATPのポイントが付く大会に出るには、どうしたらよいのでしょうか?全日本テニス協会のアマ登録だけでも、参加申し込み出来ますか?

茨城県のスーパーマリオさん

報告1032:  できる。ただし、ATPポイントを1ポイントも持っていない場合、エントリーしたい大会の予選の枠が全員ATPポイントを持っている選手で埋まってしまうと制度上エントリーはできない。
 しかし、大会もノーポイントの選手でも出られるように予備予選を開催していたり、予選のドロー数を大きくするケースもある。例えば、たいていのフューチャーズの予選は32〜64ドローだが、スペインあたりだと128ドローで予選をやったりする。
 ノーポイントの選手に対しても序列は付けられる。その選手の出身国のランキングで序列をつけてエントリーを審査するのだ。
 よって、ATPポイントがない場合はまず、国内の大会に出てある程度ランキングを上げておくことが必要になる。


依頼内容1018: はじめまして。初めて投稿させてもらいます。
今アメリカの短大でテニスをしてるのですが、質問があります。アメリカの大学、特にDivision1はかなりの猛者が集まっていると思うのですが、たとえばそういった大学が日本の強豪の大学(早稲田大学など)と試合をした場合どちらが勝つと思われますか?もしくは過去にアメリカの大学と日本の大学が試合をしたことがあったのでしょうか?よろしくお願いします。

静岡県のTAさん

報告1018:  これは時期によるだろう。大学生は4年間で入れ替わってしまう。どちらにせよその時期に所属する選手の質に大きく左右される。
亜細亜大学が強かった93年から遠征し、94年には西海岸の一部校7校と試合して男子が6勝1敗、女子が5勝2敗と勝ち越している、と当時の「テニス・ジャーナル誌」にレポートが出ている。当時、アメリカのインカレに当たるNCAAで優勝したのは南カリフォルニア大だがこれに勝ち、強豪だったUCバークレーにも勝っている。亜細亜大には佐藤博康、駒田政史、土屋哲史選手などがいた時代だ。
 日本の大学テニスも最近では結構レベルが上がってきたが、元々アメリカの大学テニスのレベルは世界最高水準だった。最近ではアメリカ人のジュニアの強豪たちが、プロにならずに大学に進学するケースが増えていると聞くから、さらに上がっているかもしれない。最近もドイツ人だが、アメリカの大学テニス出身のベンジャミン・ベッカーが活躍していることなどを見ると、アメリカの大学のレベルも高くなっているのではなかろうか。
 いい勝負になるか、それとも日本の方が強いか、アメリカの方が強いか、こればっかりはやってみないとわからない。


依頼内容1011: 来月号のラケットFeeelingはどのラケットをあつかうのですか?

奈良県のコナンさん

報告1011:  現時点では……、って一応企業秘密です。あしからずご了承ください。本誌をお楽しみに。


依頼内容1003: 実はつい先日、諸事情ありまして高校の部活を辞めました。しかし、テニスは好きですし、うまくなりたいと思っています。また、高校の間はないと思いますが、いずれは草トーナメントなどにも出たいと考えています。
そんなわけで、是非「うまくなれるような環境で」テニスを続けていきたいと思っているのですが、何せ私の住んでいる所は地方(愛媛の松山)ですからスクールにせよ、サークルにせよ、選択肢がかなり限られてきます(ネット等で見て頂けば分かるかと思いますが)。頻度が減るのは仕方がないとしても、色々と方法を模索してはいるのですが、中々良い方法が見つかりません。
頻度が減る分、家でもできることでカバーしなければならないとは思いますが・・・(素振りやトレーニングがメインになりますが・・・)

こういった問題の解決策、もしくはそういった団体を探す方法などと言うのはないものでしょうか・・・?

愛媛県のRNさん

報告1003:  テニスは2人いれば形になる競技。一人でも仲間を探せばその人と一緒にコートを借りたりして練習もできるだろう。松山と言っても場所によっては色々かもしれないが、人もいないほど田舎ではなかろうし、高校生ということは、仲間も集めやすいはず。部活をどうしてお辞めになったかはわからないが、テニス部に入るほどではないが、テニス好きな友達もいるのではなかろうか。
 試合に出ないというのは、あまりよくない。高校生でも草トーナメントは出られるはずなので、お近くの大会を探して定期的に試合に出ることを勧めたい。もしかすると、その大会会場でお仲間に出会えることもあるかもしれない。
 依頼者のおっしゃる「良い方法」というのが、どういう方法をイメージしているのかわからないが、選択肢が少ないというのなら、その中ででも選ばなければ前には進まない。考えて、迷っている間に時間はどんどんと経ってしまうものなのだ。
 どうも依頼者はまず頭で考えすぎてしまって、実行力が乏しいような印象を受ける。例えば、松岡修造さんは、テニスのために、ということで慶応義塾のエスカレーターを抜け、九州の柳川に転校したあげく、中退してアメリカに行った。彼には『もし、失敗したらどうしよう』という考え方はなかっただろう。彼はテニスプレーヤーになることを家族から猛反対されていて、ほとんど支援はしてもらえなかったらしいし、「ダメならダメでいいや」ということだったのだろう。
若いうちの少々の失敗はあとでいくらでもリカバーできるものだ。「見る前に飛べ」という言葉を贈りたいと思う。

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