| 依頼内容1:テニスのレベルとは? |
| 石川県のテニスを愛するK.Fさん |
報告1:「よく何でこの人が中級のクラスなの? という人を見ます。テニスの初級者とか、中級者とかはこれができれば…、というのはあるのですか?」という依頼について。確かに柔道や剣道のように初段とか、二段とかいう「段位」でもあれば分かりやすいだろうなと思うのは自然だ。そうした確たる基準があれば、「テニスの腕前?中級ぐらいかな
ぁ」などと言っていた人が、サービスは速いわ、ストロークは鋭いわなんていうケースや、逆にバックハンドもおぼつかないという悲劇はなくなるだろう。段位制度にしっかりと根づいたものがあれば、「二段です」、「ほほう、なかなかの腕前ですな」という具合に分かりやすくなるはずだ。
実はそういった認定制度はすでに提唱されており、一部のスクールでは段級制度を実施しているという報告もある。とはいえ全国的な広がりは今のところなく、そうした基準は「ない」というのが現実だ。だからK.Fさんのおっしゃるような事態は全国でまま見られることと思う。
スクールにとって生徒さんは大切なお客様。「自分は中級レベル」と思っている人に、「貴方は初心者クラスです」などと言うことは大きなリスクを伴う。あるいは、自分のレベルより高いクラスで練習することで、上達を早めることができるかもしれないと考える人がいてもおかしくはない。本人の希望があれば、レベル違いのコースでも受講
できるようにしているというのではないだろうか。
何ができたら…、とかいう基準を作るのは非常に難しい。そもそもスポーツでそうしたものを作ること自体が困難なのだ。実は柔道や剣道の段位制だって、これとこれができたら初段とかいう具体的な基準は実はない。それに、テニスは本来、勝負の緊張感やプレー自体を楽しむもののはず。スクールは、選手を目指している人ならともかく、一
般プレーヤーにとっては楽しんでプレーするための技術を教えてくれる場所で、技術の発達だけが目的の場所ではないと調査団では考える。習い事などとは根本的に違い、初級から中級に上がれたわーい、というものではないのではないか。我々日本人はどうもそういう面で真面目すぎるような気がしてならない。
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| 依頼内容2:テニスがうまくなるには? |
| 兵庫県のH.Oさん |
報告2:「テニスの臨時コーチや、コーチになるのはどうしたらいいですか? 今は初心クラスで、学生時代は柔道をしていました」との依頼だが、他にもOさんは「テニスがうまくなるにはどうしたら?」と、あまりにも素朴な疑問を送ってくれている。
スポーツ経験の有無で、上達に早い遅いがあるという話は、良く聞く話だ。テニスの場合、有利なのはやはりラケットを使うソフトテニスや、バドミントン等の種目の経験者だという話をしてくれるコーチが多い。ソフトテニスは、硬式テニスとコートの広さもルールも基本的には同様で、バウンドしたボールを打つというも同じ、初心者が最も
苦手とする「ボールとの距離感」がすでにできあがっているというのが大きなアドバンテージになるのだそうだ。一方、バドミントン経験者は肩より上のショット、サービスやスマッシュのマスターが早いという。特にスマッシュに関しては、落ちて来るボールに対する勘ができあがっているので有利なのだと良く聞く。バレーボール経験者もこの
点で有利で、さらに、彼ら彼女らがサービスを覚える際、ボールに回転をかけると変化するということが自然に身についているので、癖のあるサービスを打つのがうまいと言われる。
他にも卓球経験者はスピンが得意だとか、バスケ経験者はフットワークがすごいとか良く言われるが、こうした話はかなり大げさに語られることが多く、そんな傾向は確かに見られるだろうが、結局はあくまでも個人の資質に負うところが大きいのではないかと思う。
Oさんの場合は、柔道の経験者で、マラソンもしているということなので、下半身の完成度は高いはずだ。下半身の安定はどんなスポーツであれ、最も大切な要素。それがすでにできているというのは心強い。「テニスがうまくなるには?」という疑問に対してはあまりに漠然としすぎていて、「ケガに気を付けて練習に励んで下さい」としか答えようがないが、大人になるまで全くの未経験者が、テニスをはじめようという時に、一番上達が早いと思われる方法は、スクールに通い、コーチの言うことを素直に聞いて練習することだと言われる。自己流の悪いクセがついていない分、コーチのアドバイスに素直に従っていけば上達も早いのだ。
「コーチになるためには?」という質問に対してだが、テニスコーチは基本的に接客業務だということをまず念頭に置いてほしい。腕前はもちろん必要だが、それだけで勤まるほど簡単な仕事ではない。様々なレベルの生徒さんそれぞれに的確なアドバイスをして、なおかつ、楽しくテニスができるようになるための雰囲気作りも大切なのだ。
コーチになるには求人に応募し、所定の試験や面接などに合格して採用されるというのが一般的だ。学生時代からテニスの選手としての経験が必要ということは多くの場合ない。ただし、当然ながら能力と適正が求められるというのは言うまでもない。Oさんはコーチになりたいとおっしゃっているので、その旨を今のコーチに告げておくといい
かもしれない。きっと相談に乗ってくれるはずだ。頑張ってほしい。
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| 依頼内容3:ラケットの選び方とは? |
| 大阪府のR.Fさん |
報告3:「ラケットを選ぶ時にみなさんはどうやっているのですか?」だが、本誌の他のコーナーでも何度か詳しく解説しているので、まとめとして報告しよう。
ラケットと言えば、かつては初級者向けとか、上級者向けとかいう区分けがなされていることが多かった。今もなくなったわけではないのだが、それ以上にスイングのスピードや、大きさ、どんなボールを打ちたいのか、プレースタイルは? という要素の方が最近では大きくなってきた。ラケット自体が昔と比べると良くなり、面も大きくなっ
てスイートエリアが拡大したことで、一部の純競技者向けモデルを除けば、大抵のラケットは、初心者でも扱えるようになってきている。後は、その人の好みによって、であろう。
「試打して決めた」というR.Fさんのやり方は理想に近い。しかし、実際には試打できない場合も多く、ショップやカタログ、雑誌等の情報で判断するというケースが多いだろう。この時に把握しておかなければならないのは、ラケットの情報以上に「自分のテニスについての情報」なのだ。自分のスイングの大小、パワーの有無、プレースタイル等、客観的にきちんと把握していなければ、どのラケットが自分に向いているか正しく判断できない。また、同じラケットでもガットの張り方で性格が変わってしまうというケースもある。ラケットはフレームだけで構成されているわけではないのだ。
失敗の少ないラケットの選び方は、専門的な知識のある店員さんのいるショップに行って、自分のテニスについて伝え、どんなラケットかほしいのかを話して選んでもらうことと、スクール等に通っている人であれば、自分のテニスについて良く知っているコーチに、自分に向いているラケットを選んでもらうことの2つだ。どちらも難しいとい
う人であれば、自分のテニスについてしっかりと把握した上で、カタログや雑誌等、少なくとも2種類以上の資料と突き合わせて検討してみるとよいだろう。
色や、形で選ぶことも決して悪いことではない。「いいラケットなんだけど、色がなぁ」というのは良くある話だ。そういう場合、ショップでその旨を必ず店員さんに言っておこう。そうした声が多ければ、必ずメーカーに伝わって、すぐには無理にしても、色の追加や変更がされる場合も少なくないのだ。
ラケットの選び方は人によって様々だろう。あくまでも自分で選ぶ人、試打してからじゃないと買わない人、とにかく人に決めてもらう人等、それこそ十人十色だ。どれが正しくて、間違いということは言えないが、決して安い買い物ではないだけに、慎重になりたいものだ。何度か経験していくことで、自分なりのベストが見つかると思う。参
考になっただろうか?
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| 依頼内容4:暑さ対策 |
| 岡山県のE.Aさん |
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6月21日発売号に掲載
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| 依頼内容5:トーナメントを見に行くと、試合前の練習ではランキングの低い選手が必ずボールを出すように思うのですが |
| 千葉県の会社員R.Aさん |
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報告5: 東レPPOで実際に見てみたところ、確かにほとんどの試合で、R.Aさんおっしゃる通りの光景が繰り返された。これは何かあると思っていた矢先、なんとヒンギスがボールを出したではないか!(大変申し訳ないが、誰との試合だったかは、調査員が失念していて不明。でも事実だ)R.Aさんの言う通りなら、当時ヒンギスがボールを出す「必要」のある選手はダベンポートだけだが、今年の東レPPOで二人は対戦していない。調査団は慌てて全米・全豪・全仏でベスト16、WTAランキングは最高24位まで上がった神尾米さんにコンタクトを取った。曰く「関係ないですよ」。とのお答えを頂いた。「そんなのは決まってないですよー。その場の雰囲気です」とのことだ。おぉ、あっさり解決してしまった。始めから選手に聞きに行けば良かった。R.Aさん。そういうことだそうだ。どうも我々は先輩後輩という意識に囚われ、考えすぎてしまっていたようだ。
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| 依頼内容6:女子選手は日焼け止めや、化粧をしているのですか? |
| 沖縄県のP.N.まぁーるさん |
報告6:高校時代、テニス部の女の子達が極度に日焼けして、真っ黒状態の上に、しかも「ウェア焼け」でマダラ文様になっているのをすごく気にしていたのが思い出される。
日本女子の黄金期を支えた沢松奈生子さんや、神尾米さんに問い合わせたところ、選手によって程度の差はあるが、「しています」とのことだった。ただ、普通のお化粧というわけではなく、主にUVを主眼とした乳液や、ローション、ファンデーション程度が多いとのことだ。しかし、選手の中にはバッチリお化粧をして、汗などで乱れたら、試合中でもお化粧を直す選手もいるとか…。
UVに関しては特に欧米で深刻な問題として捉えられていて、WTAから「気を付けるように」との警告も選手に出ていているのだという。フレンチ等では選手のロッカールームに「これを使いなさい」と言わんばかりに大きなUVケア用の化粧品のビンが置いてあるとのことだ。選手といえども、コートの外では普通の若い女の子。小麦色の肌は美しいけれど、シミは気になるものなのだろう。
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| 依頼内容7:フレンチオープンのコールは何故フランス語なのか? |
| 愛知県のS.Iさん |
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現在調査中
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| 依頼内容8:フレンチオープンは何故赤土(レッドクレー)なのでしょうか? |
| 静岡県のY.Yさん |
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現在調査中
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| 依頼内容9:バックハンドは片手と両手のどちらがいい? |
| 福岡県のF.Yさん |
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現在調査中
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| 依頼内容10:ボールに書かれている数字の意味は? |
| 兵庫県のK.Nさん |
報告10:1980年頃のスマッシュに掲載されたダンロップ社のボールの広告に「ボールに数字を入れました。これで隣のコートのボールと混ざっても大丈夫です。ダンロップのアイデアです」とあった。
早速ダンロップの広報の方に問い合わせてみた。曰く、「当時のことは良くわからないのですが…」と前置きした上で、「たくさんのボールが飛び交うコートで、隣のコートを使っている人のボールが飛んできて、どれが自分のボールか分からなくならないように、というアイデアです」との回答を得た。「ダンロップのアイデアです」とあるので、ダンロップが最初なんですか?と聞いたところ、「当時のことは今では良くわからないので…」とのお答えであった。海外でも同じように数字を入れてあるボールもあるそうで、日本では4が欠番になっていたりするという特徴があるのだそうだ。
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| 依頼内容11:体重の乗った重い球とは? |
| 愛知県のI.Sさん |
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7月21日発売号にて掲載!
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| 依頼内容12:フォアからバック、バックからフォア。持ちかえるべき? |
| 兵庫県のK.Iさん |
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現在調査中
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| 依頼内容13:テニスの選手に多い性格は? |
| 京都府のM.Mさん |
報告13:どんなスポーツでもそうだが、トップ選手というのは押し並べて勝負事が好きでしかも「負けず嫌い」だ。ある有名元サッカー選手はバラエティ番組のPK合戦で芸能人ペアに負けた時、それまで温和だった顔を鬼のような形相に変化させて、「蹴る前にキーパーが動いたから反則だ」とまくしたて、結局やり直しさせて、ついに勝ったという話もあるし、有名バスケ選手は仲間とのポーカーで負け続け、一晩で数百万円負けて、苛立ちまぎれにホテルの部屋を目茶苦茶にしたとか、この手の話はトッププロには「付き物」だ。
「女子のテニスのランキングって、気の強い順番だって良く言われますね」、と証言したのは神尾米さんだ。神尾さんは「あくまでもコートの上での話ですよ。普段はみんないい人なんですけど…」とフォローを入れることも忘れなかったが、「気の強い順番」というのはその通りなのだろう。ヒンギスなどは相手を褒めた後でも必ず、「でも、私なら勝てるわ」と付け加えるのを忘れないほどだ。
トッププロの世界では、実際の実力差というのはほんの僅かでしかない。実際に勝敗を分けているのは「メンタル」の差だと良く言われる。しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、これはあくまでも「トッププロ」の世界での話ということ。「メンタル」が最近やたらともてはやされ、まるで「メンタル」さえ強くなれば勝てる、などと思われているフシがあるが、一般プレーヤーの場合はそれ以上に実力に問題があることの方が多い。ここで言う「メンタル」とは確かな実力に裏打ちされた上での話なのだ。「強さ」というのを具体的に言うと「最後まで諦めない」、「相手や試合に圧倒されない」、「自分を常に信じている」、「集中力が切れない、あるいはうまく遊ばせる方法を知っている」等が挙げられるだろう。しかし、これらは悪い言い方をすれば「自己中心的」だったり、「わがまま」だったりと言い換えることもできる。実際、こちらの表現の方が適切では? と思われる選手もいる。個人競技だけにある程度は仕方がないが…。
もう一つ、記者として取材していて思うのは、テニスの選手は総じて「切り替え」が早いということだ。これはテニス界全体に言える傾向だ。テニスのコーチにもすごくそういう人が多い。「落ち込んでいる時間」が短いのだ。試合に負けたりした直後は「ダーク」な雰囲気に包まれているが、シャワーを浴びて記者会見場に現れる頃には「次で頑張ります」と、さほど落ち込んだ雰囲気は見せないことが多いのだ。腹の中まで見透かすことはできないが、強がっている風もない。すごく競った試合だったり、何かがかかった試合だったりした時は別としても、いつまでも引きずっているというケースは見たことも聞いたこともない。
テニス選手に多い性格とは、「メンタルで強く、自信に溢れ、何事にも前向き」と言える。これは必ずしも「自己中心的な自信家で、気が強く、落ち込むことがあっても切り替えが早い」ということではない…、多分。
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| 依頼内容14:サービスが全然入りません。どうしたら速いサービスが入れられますか? |
| 三重県のK.Oさん |
報告14:とりあえず、練習して下さいとしか答えようがないのだが、考えられる原因をいくつか挙げてみるので、参考にしてほしい。
(ケース1):飛びすぎてオーバーしてしまっている場合
実はスピードをつけたいという場合、まず最初に練習するのが、この「遠投」感
覚の練習なのだ。このケースなら克服は難しくない。距離を調節していけばそのうち
入るようになった上に、スピードも速いサービスをモノにできているはずだ。
(ケース2):ネットに引っかけている場合
こちらの方が深刻だ。身長が高い人(少なくとも190 cm以上の身長が必要)なら
、スマッシュの要領で「打ち下ろす感覚」でサービスが打てるが、普通の身長の人は
この感覚で打っていたら、いつまで経ってもボールはネットを越えないだろう。「上
へ打つ」という感覚までは必要ないが、「前へまっすぐ打ち出す」という感覚が必要
だ。
(ケース3):サイドへアウトしているケース
フレームショットや、無意識スライス・スピンが原因として考えられる。グリッ
プを薄く握っている場合、フラットに強いボールを打つには、腕の内転動作が完全に
行なわれる必要があるのだが、これが不完全なままだと、スライスがかかったり、ス
ピンがかかったりすることがある。うまく当たらないで、フレームで打ってしまって
いる場合は、もっとボールを良く見て打とう。
(ケース4):練習では入るが、試合になると入らなくなるというケース
緊張から筋肉が縮こまって、練習でできているスイングができなくなっているの
だろう。深呼吸をしてみたり、ボールを何度か突いてみたり、「落ち着いて」打てる
ための自分だけの儀式を作ってみよう。
サービスは自分だけで練習できる唯一のショットでもある。納得いくまで練習し
てみてほしい。コートを独占して練習するのが実際に難しければ、イメージの中で練
習するのも決して無意味ではない。しかし、一番てっとり早いのはテニススクールで
「サービス」だけのコースへ入り、教わることだ。
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| 依頼内容15:アガシが使っている輪ゴム状の振動止めは日本で打っていますか? |
| 三重県のDr.スランプさん |
報告15:以前(97年11月号)、本誌で振動止めの特集をやった時に、ひじょーに単純な形状ながら、意外に効果が高いという評価がなされたのがこの「輪ゴム」型だ。しかも、結んでしまうのでとれにくいという長所も同時に兼ね備えたスグレ物だった。
97年の前半まではヘッドで製品化されていたが、現在はない。後はショップにあ
る在庫のみというのが現実だ。どこのショップに在庫がある、ということまでは言え
ないが、どーしても欲しければ、地道に探してみてほしい。
しかし、製品自体は色がついているということを除けば、「太い輪ゴム」以外の
何物でもなかったので、代用できると思うのだが…
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| 依頼内容16:スマッシュに登場するコーチはどんな基準で選ばれているのですか? また、初級者レベルで、シングルスを教えてもらえないのでしょうか? |
| 神奈川県のN.Sさん |
報告16:最初の質問については、最新の理論についての知識や、指導法について造詣が深く、常に研究熱心で、読者の皆さんに役に立つ情報をたくさん持っているコーチというのが基準となっている。従って、スマッシュに登場しているコーチの皆さんは、それぞれ非常に優秀な方々ばかりです。
もし、皆さんの身近にも「この人はすごいコーチなのだー!」というコーチがい
らしたら、ぜひ、紹介していただきたい!
次の質問に関しては、スクールの事情によっても違うので何とも言えないが、大
勢のスクール生を同時に「捌かなければならない」スクールの場合、シングルスでは
時間的、空間的制約が大きく、まして、初級者レベルのクラスでは難しいというのも
道理だろう。とりあえず、コーチに「シングルスでゲーム形式をやってみたい」と告
げてみてほしい。もしかしたら…、ということもある。また、スクールによっては「
シングルスのレッスン」などという具合に、ショットではないテーマのクラスを作っ
ている所もある。
どうしてもシングルスで、というならば「プラベート・レッスン」という最後の
手段がある。お金はかかるが、間違いない。
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| 依頼内容17:JOPを取得するための最も近道は? |
| 東京都のheheさん |
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報告17:最も近道は、JOP対象大会に出場して勝つこと。単純だが、それ以上の回答は
ない。JOP対象大会については日本テニス協会が発行するカレンダーに詳しく出て
いるので、それを参考にしてほしい。
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| 依頼内容18:夏休みを利用してUSオープンに行きたいと思いますが、旅行会社のパックを使わないでチケットを手に入れるにはどうしたらいいか? |
| 静岡券のカマサン他 |
報告18:旅行会社のパックツアーを利用するのが一番確実でオススメの方法なのだが…。会場となるフラッシングメドウ・コロナ・パークは、宿泊地として想定されるマンハッタンから車で30〜40分のクイーンズと呼ばれる地域にあり、地下鉄の便も悪くはない(乗り換えも含めて大体30〜40分ぐらい)。しかし、ホテルから行きはタクシーや、地下鉄を利用したとしても、帰りの足が心配だ。USオープンの場合、ナイトセッションの最後まで観戦すると終了時刻は、遅い場合は午前0時を回る。地下鉄はあるが、最近はかなり安全になったとは言え、NYの深夜の地下鉄は、現地の人間でさえ「大丈夫かもしれないけれど、保証はできないよ」と言うレベルで、ここで「帰りは地下鉄でOKだから…」などとは言えない。といって、他の便はないと言っていい。タクシーは混んでいて乗れるかどうかもさだかではなく、バスも少ない(現地の人はマイカーで来ている人が多い、らしい…)。パック旅行をススめる理由はココだ。パックならその辺の便ははしっかりしているはずだからだ(全部がそうだとは保証はできないが…)。
まぁ、旅行慣れしている人や、現地に知り合いや友達がいたり、その辺が全部クリアできる人であれば、現地の人がそうしているように行くのもいいだろう。USオープンは4大大会でもお祭りムードが最も強く、かといって、選手達は最後のビッグトーナメントなので真剣そのものという大会だから、ヨーロッパの全仏・ウインブルドンとは違った楽しさがある。エンターテーメントの本場アメリカならではの楽しさもあるし、NY観光もできて1粒で2度おいしい大会でもある。
決勝や2週目に入ってからのチケットならともかく、1回戦あたりであれば、会場で並べば当日券が手に入れられると思う(「絶対」という保証はできないが…)。マンハッタンでも、タワーレコード等にあるチケットマスターで入手が可能かもしれない(売り切れている可能性もある)。また、センターコートへのチケットは別売りになっていることがあるので注意が必要だ。
また、国内でチケット購入代行をしてくれる業者や、旅行会社もあるにはある。前者は申し込んで所定の料金を支払えば、チケットを代行入手してくれるというもので、割高になるのを覚悟すれば、悪い手ではない。旅行会社の場合、個人旅行のプランの中で対応してくれるケースもある、という程度だ。どちらも「確実」ではないし、中には代金だけ取って…、という所もあるかもしれない。信頼できる業者を探すところから始める手間を考えると、かなり面倒臭い。
とにかく、くれぐれも気を付けて行ってきてほしい。
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| 依頼内容19:ラケットには厚ラケ、薄ラケ、長尺等ありますが、それぞれの基準を教えて下さい。 |
| 大阪府の卒論でラケットについて調べている人さん他 |
報告19:まず「厚さ」に関しては、各メーカーで見解が色々異なり、確たる「基準」は存在していないようだ。スマッシュでは一応、最大厚が30ミリを超えると「厚ラケ」、最大が22〜29ミリの物を「中厚」、それ以下が「スタンダード」で、最大が16〜18ミリの物を「超薄型」と呼ぶ基準を持っている。しかし、その範囲外でもメーカーが「いや、これは厚ラケなんですよ」と言えば、そう表記しているケースが多い。
一般にフレームが厚くなれば頑丈になる分、ボールは少ない力でも良く飛ぶとされ初級者向け、薄いラケットは振り抜きやすく、コントロール性に優れた特性を持つと言われる。中厚はその中間だ。
しかし、現在のラケットはラケットは薄いから飛ばないとか、厚いからコントロールしにくいとかいう、従来良く言われたマイナスの特性は消えつつある(消えたわけではない。傾向としては存在する)。
こうしたラケットが次々と生まれた背景にあるのは、素材の進化が挙げられるだろう。木からアルミ系の軽金属、そしてカーボンといった素材の進化はラケットに「革命」とも言える変化をもたらし続けた。特に、カーボン系科学繊維の登場は画期的なものだったと言える。形状の自在性、寿命の延長、なんと言っても軽量化と強度の大幅な上昇をもたらしたのだ。これにより、木の時代には不可能、あるいは困難だったデカラケや、エアロ形状等、様々なラケット開発されるに至るのだ。
長さについてだが、これはほぼ統一的に27インチが「基準」とされ、それ以上長い物を「長尺」と呼んでいるようだ(短尺というのをあまり聞かないのはなぜだろう…)。なぜ27インチが「標準」なのかは、残念ながら今のところ不明だが、現在ではルール上、最長で29インチまでと定められている。
ラケットが長くなることによるメリットは、同じ力・スピードでスイングしても、長い分だけ、インパクトポイントでのスイングスピードが上昇することと、リーチの延長が挙げられる。しかも、軽くて扱いやすいのが現在のラケットだ。これも、素材の進化がもたらしてくれた恩恵と言えるだろう。棒状の物を同じ強度を保ったまま長くすることは非常に難しいからだ。
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| 依頼内容20:リターンが苦手でリターンゲームは必ず落とします。打ち方、心構えを教えて! また、試合で緊張してしまうので、心構えを教えて! |
| 神奈川県のラムネさん |
報告20:まず、打ち方については、「テイクバックをコンパクトにして、速いボールに対して合わせていける体勢を整えること」が大切だ。極端な話だが、速いサービスは、スイングしなくてもボレーのように「ブロック」するだけで、それなりのスピードで返っていくものなのだ。大振りする必要は全くない。アンドレ・アガシはロケットリターンの持ち主として知られているが、実はテイクバックは非常にコンパクトだ。彼はタッチの感覚が天才的で、振り出してからのスイングの回転力(車で言えばトルク)が非常に大きいと予測される。
心構えとしては、まず、リターンというのはサービスという、実は「浅いボール」を打てる「チャンス」なのだと考えることからスタートしてみるといいかもしれない。リターンは、サービスボックス内に必ず落ちて来るボールを打てばよいという「利点」がある。どこに飛んで来るか分からないストロークなどとは違うのだ。必ずコートの浅い場所に落ち、コートの片側にしか飛んでこない。考えようによっては楽勝なのだ。
その上、展開や相手の得意不得意を見極めておけば、かなりの精度で予測することも可能だ。そうやって相手にプレッシャーを与えておけば、勝負どころで勝手に自滅してくれる可能性だってある。
試合での心構えについては、まず自信を持つこと。自信の裏付けになるだけの練習を積んでおくこと、としか言いようかない。選手達は良く「自分のテニスができなかった」と敗因を口にする。「自分のテニス」とは人によって色々だろうが、要は自信を持ったプレーができなかったということだろう。
また、相手の選手の情報を少しでも入手しておくということも自信につながる。選手達も口では「自分のテニスを…」などと言っているが、実は対戦相手について非常に細かく研究していることが多いというのが現実だ。あるトップ選手などは、将来ライバルになりそうな選手を見つけると、「一緒に練習しない?」と声をかけ、スカウティングしているという噂もある。まだ下位の若い選手がトップ選手に声をかけられれば嬉しいものだ。それでノコノコとやって行くと丸裸にされてしまうというのだからテニス界は恐ろしいところだ。
とにかく、自信を持つことが全てにつながる。そのためには裏付けとなる充実した練習を常に心掛けるというのも大切だろう。
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| 依頼内容21:試合中の中断などの時間の使い方は? |
| 宮城県のはひふへふーちゃんさん |
報告21:いつもそこから逆転されるということだが、具体的にはどうしたらというのは、人により状況によりケース・バイ・ケースで、対策を断言するのは難しい。いくつかの例を挙げておくので、当てはめてみてほしい。
トッププロ達の中断中の過ごし方は色々だ。集中力を切らないように音楽を聞いたり、タオルをかぶっていたりしている。また、今年の東レPPOの準々決勝でヒンギスはグラフの治療サスペンデット中に、ボールを3個持ってお手玉をしたりしたという例もある。人を寄せつけないタイプと、談笑したりして普通に過ごす選手もいる。集中を持続するタイプと、一旦集中を切るタイプとに概ね分かれるようだ。恐らく前者は集中するまでに時間が必要なタイプで、後者は瞬時に集中できるタイプと言えるだろう。
短時間で復帰できそうな場合は、筋肉を冷やさないようにすることも大事かもしれない。筋肉は一度冷えてしまうと、なかなか思うように動かなくなる(但し、ねんざ等、炎症がどこかに発生している場合は患部を冷やした方がよい。その方が競技力が回復する場合があるし、それ以上悪化させないという意味もある)。この間に休んでしまえとばかりに「どてーっ」としてしまうのは、よほど疲労困憊なら別だが得策とは言えない。軽い運動でいい。チェンジオーバーの時等に、イスに座りながら足をバタバタと貧乏ゆすりしている選手がいるが、あの程度で十分だ。特に序盤は身体が硬くてという人は、疲労を感じない程度で肉体を常に臨戦態勢にしておいた方がいいかもしれない。
天候による中断の場合、前と後で状況が変化している可能性もある。五感を研ぎ澄ませて状況の変化に対応する必要がある。ボールが水を含んで重くなっているかもしれないし、クレーならバウンドが微妙に変わっているかもしれない。ガットも水を含めば伸びて反発性が落ちていることだってある。あらゆることに感性を働かせて、判断する必要があるのだ。
参考になっただろうか?
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| 依頼内容22:プロになるにはどうすればいいのですか? 具体的にどの大会で優勝するとか決まっているんですか? WTAの順位は誰がどうやって決めているんですか? 教えて下さい! |
| 神奈川県のK.Hさん |
報告22:13歳の女の子からかわいいイラスト付の依頼のお葉書が届いた。しかも、ひじょーに素朴な、調査団向きの依頼だ。これは答えねばなるまい!
「どの大会に勝てば…」などといったことは特に決まっていない。奇異に思うかもしれないが、本当に決まっていない。ただし、年齢制限とプロのレベル分けはある。
まずは年齢制限の方から説明する。15歳以上からでないとヒンギスやグラフのいるツアープロとしてはランキングが付かないのだ。K.Hさんの場合だと、あと2年待つ必要がある。かつては違った。トレイシー・オースチンという選手は16歳でUSオープンに勝って最年少記録を作ったし、セレスも16歳の頃から大活躍していた。グラフのデビューはなんと13歳の時だ。なぜ年齢制限が設けられたかというと、非常に早くから活躍した選手の中に「燃え尽き症候群(バーン・アウト症候群)」と呼ばれる症状が現れ、選手の寿命や、社会生活に深刻な影響が指摘されるようになったからだ。
今では立派に更生して、再び輝きを取り戻しつつあるので、ここで敢えて名前を出すことは控えるが、アメリカのある女子選手のケースが直接のキッカケになったと言われている。
その選手は14歳のデビューから大活躍し、クリス・エバートやマルチナ・ナブラチロワに代わるアメリカのニューヒロインとして一躍スターダムにのし上がった。しかし、ヒートアップし続ける周囲の期待に応えていくだけの精神的な強さはローティーンの女の子にはまだなく、テニスに対する情熱をすっかり失ってドラッグ事件や、万引き事件などを起こしてしまったのだ。その事件後、この「燃え尽き症候群」が深刻に語られるようになり、16歳以下の選手は年間の試合数の制限を受けることになったのだ。ウインブルドンで活躍したエレナ・ドキッチの実力は間違いなく二桁のランキングに値するものだと思うが、彼女はまだ年間に出られる試合の制限を受ける対象の16歳。今のランキングシステムでは非常に不利なため(出た試合で獲得した総ポイントでランキングが決定されている)、ウインブルドン前のランキングはなんと129位(これだって立派なものだが…)。クルニコワやビーナスもこの制度導入後のデビューだったため16歳の頃のランキングは低かった。ヒンギスはこの制度導入直前のデビューだったために、16歳の時でも思い通りに試合に出られた結果、あっと言う間に頂点にたどり着いたのだと言う人もいる。
ちょっと話が横道に逸れた。元に戻す。日本人の場合は各都道府県のテニス協会に対し、プロ登録を行い、認められれば終了である。ルールブックにはその基準として「プロフェッショナルとして登録する者は、本協会(注:日本テニス協会)の規定を遵守し、常に心技体の向上に努力し、競技者としての誇りと責任を持ち、他の競技者の模範となるように努めなければならない」とだけ書かれている。レベルは3段階あるが、全日本選手権のシングルスでベスト8以上、ダブルスでベスト4以上の実績があればI、全日本選手権の本戦出場、あるいはJOPの保持者でII、それ以外がIIIということになっている。
プロになると違うのは、アマ限定の試合には出られなくなることと、賞金の出る大会に出場して、賞金を自分のものにしていいという点だ。実力がなければ稼げはしないが、アマとプロの差というのは実はそれだけでしかない。
ランキングは「誰かが決めて」いるわけではない。横綱審議会のような組織があって毎週会議を開いて「彼女は強くなってきたから順位をもう少し上げてやろう、フムフム」というのも図としてはひじょーに面白いが、実際にはそんなものはない。
プロの出場する公式試合にはそれぞれ勝つことで得られるポイントがある。少々ややこしいが我慢してほしい。例えば、グランドスラムの場合は、本戦の1回戦に勝てば2ポイント、2回戦に勝てば26ポイント…という具合だ。このポイントは1年間有効で、1年後の同じ大会が終わると、前年稼いだポイントは消える仕組みになっている。ポイントの量は大会規模や、総賞金額によって違い、大きな大会のそれは当然大きい。さらに、女子の場合はクオリティ・ポイントと呼ばれる勝った相手のランキングによって与えられるポイント(男子の場合はボーナスポイントと呼ばれる)があって、1位の選手にグランドスラムで勝った場合は200
点も貰えるという決まりがある。今のシステムは得たポイントを単純に累積して、獲得した総ポイントで順位をつけているので、出場試合が多く、しかもたくさん勝った選手に有利にできている。時折、若い選手のランキングが鰻昇りに上がっていくことがあるが、これはその年がデビューイヤーで前年にその週の大会に出場していないか、昨年は早いラウンドで負けていたため、稼いだポイントがそのまま累積されたからだ。前年に稼いだポイントが30点で、今年は同じ大会で40点稼いだとすると、翌週のランキングではポイントは10点しか増えないが、前年の出場が無ければ丸々40点が累積されるのだ。
恐らく、K.Hさんはプロになりたいとお考えなのだと思う。頑張って練習していつかプロになって活躍した時には、ぜひ、取材させてほしいと思う
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| 依頼内容23:ジャパン・オープンはいつ、どこでやっていて、チケットはどうやったら手に入りますか? |
| 香川県のK.Tさん他 |
報告23:ジャパン・オープンは男女同時開催で、男子の大会としては現在日本唯一のグランプリ級の大会だ。格式は男子がグランドスラムの2つ下(通常の大会としては一番上の格式と考えてよい)のチャンピオンシップス、女子はグランドスラムから4つ下のティアIIIで、毎年、それなりに「豪華」なメンバーが参加している。
時期的には例年、4月中旬、場所は東京都の有明テニスの森公園で開催されている。最寄りの駅は臨海副都心線(JR・営団地下鉄:新木場駅から乗り換え)の国際展示場駅か、ゆりかもめ(JR新橋駅から乗り換え)の有明駅で、コロシアムまでは徒歩約5〜7分。都心からは、大体30〜40分程度の位置にある(規模は全然違うが、この有明という会場は、USオープンの会場のフラッシングメドウに、立地といい、都心からの距離といい、会場全体のレイアウトといい、近くに飛行場があって上空に飛行機が飛んでいることといい、良く似ていると思う)。
チケットの発売時期に関しては、スマッシュ本誌他、様々な媒体で広告や情報が必ず掲載されるはずなので、注意して見ていてほしい。
ただし、来年度以降は、大会の開催時期が秋へ移る可能性がある(2000年に関しては秋に決定、2001年以降はまだ未定。来年はシドニー・オリンピックの開催時期と重なるためだが、2001年以降も秋で固定される可能性がある。なぜならATPやWTAが春のフレンチ前の季節を、「クレーコートシーズン」として統一したいためだと言われるが、現在の所、春の開催を続けたい日本側と調整中と伝えられている)。その辺りのニュースも確定次第、スマッシュ本誌等で報道していく予定だ。
チケットの入手に関しては、例年だと、事務局が開設するチケットセンターや、各プレイガイド等で入手可能なはずだ。また、ここ数年は、当日券も毎日入手できたようだ(次回もそうだという保証はできないが…)。次回はアナタもぜひ、有明に足を運んでみてほしい!
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| 依頼内容24:スクールのコートはどうも狭いような気がする。特にベースラインの後ろが。狭いとトップスピンロブが下がって返せなくて困るが、決まりはないの? |
| 神奈川県のさっちさん |
報告24:コートの広さにはルールがある(ラインの外側の幅に関して)。レクレーションとしてプレーされるクラブや学校などのコートでは、ベースラインの後ろに5.5 m以上、サイドラインの横は3.05m以上あれば良いとされている(インドアの場合は天井が12.19 m以上、後方の壁まで4.87m以上あれば良いとされている。さらに詳しいことを知りたいという方は、(財)日本テニス協会発行の「コート建設マニュアル」を参照してほしい)。試しに計ってみても良いと思うが、屋外の普通のスクールなら恐らく満たしているはずだと思う。但し、インドアコートの場合は、専用に建設された所ばかりではないので、色々なケースがあって、その限りではないかもしれない(例えば、何かの施設の跡地にオープンしたというケース等もある)。
大きく下がらなければ返せないほど深く入ったトップスピンロブは、「見事」と言うべきでは、とも思うが…。
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| 依頼内容25:セルフジャッジについて。アウトとコールした後、インと訂正した場合、判定はどうなるのですか? ジャッジミスの上、インになるのか、リプレイになるのか教えて下さい。 |
| 茨城県のkodaさん |
報告25:こうした問題が発生するのは、ラインスレスレのきわどいボールの時だろう。ジャッジ次第で相手のファインプレーを、凡ミスにしてしまうかもしれないし、それで険悪な雰囲気になってしまったりしたら、どちらも嫌な気分になってしまうので、確かに慎重になりたいところだ。
セルフジャッジの場合、自分の居る側のコートの判定に対しては自分に全ての責任があるとされている。従って、アウトの後、インと訂正した場合も、また、その逆であっても、最終的なコールがジャッジとなる。もし、自分では判断できず、相手側の人に判定を求めた場合は、相手が下したジャッジが最終決定となる。両者で意見が出ない場合、公式戦の場合ならトーナメントには必ずいるはずの審判長の判断を仰ぐことになるが、プライベートな試合なら、両者で相談・合意の上でリプレイにしてもいいだろう。
ただし、次のプレーが始まった後、「やっぱりさっきのアウトだった」と言ってもそれは無効である。
ちなみに、テニス界に数多く存在する「暗黙の了解」の一つとして、「きわどいボールで、どっちにも見えたような場合は、相手に有利なジャッジをする」というのがある。基本的にその精神でやっていれば、対外試合でもトラブルは少なくなるだろう。しかし、相手も同じようにしてくれるとは、必ずしも限らないというのが世知辛いこところだが…
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| 依頼内容26:テニスをする上で、ある程度は筋肉をつけないと、と思うのですが、家で道具無しで筋トレするにはどうしたらよいでしょうか? |
| 神奈川県のLAMUNESSさん |
報告26:まず言っておかなければならないのは、テニスというスポーツは確かに腕、足等を中心としたスポーツではあるが、運動としてはとても複雑で、ほとんど全身運動という側面があり、「〜の筋肉を鍛えれば良い」というスポーツではないということだ。手首がどうの、足腰がどうのと、様々に言われてはいるが、個人差が大きく「一般論」は存在しない世界と言っていい(ここでは運動をするための最低限度の筋力があるものとして考えている)。
家で筋トレ、という条件にはやや当てはまらないが、選手達が広く一般的に行なっているのは、ランニングだ。ただし、ただ長い距離をダラダラと走るのではなく、200〜800m程度の上り坂を200m刻みで距離を変えて、全力疾走で5〜10本程度こなすというやり方が採用されている(しかも、仲間で競争して、負けたら罰ゲームとしてもう1回やるという具合に、手抜きできないように工夫もしていると聞いた…)。ダーッと駆け上がって、ゆっくりと下って来て、またダーッと駆け上がるという、競馬の坂路調教に近いものだが、これはインターバル・トレーニングと言われる種類のトレーニングで、特に全身持久力と、調整力の強化に効果があるとされる。筋力的にも、瞬発力と持久力をバランス良く鍛える方法として知られている。
あとは、実際にプレーしてみて、自分で足りないと思う部分を、コーチや筋トレの専門家と相談して決めてみてほしい。筋トレは、場合によっては競技力の低下や、故障の原因にもなるので、このコーナーではこの程度しかお答えできないことを、どうかご了承いただきたい。
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| 依頼内容27:日産ウイングロードのCMに鈴木貴男選手が出ていると思うのですが、確信が持てません。結構強烈なのですが… |
| 長野県のとわさん |
報告27:しかと出ているので安心してほしい。とわさんは間違っていない。あれは鈴木貴男選手その人だ。本誌9月号でも紹介しているので、見てみてほしい。
ちなみに、日産自動車のホームページにウイングロードのCMのムービーがあるが、残念ながら鈴木選手が出演していない方のバージョンだった。
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| 依頼内容28:シングルス・ダブルスに必要なテニスの技術って? ストロークはどの程度で、サービスはどの程度打てればいいの? |
| 神奈川県のさっちょさん |
報告28:
まず、どの程度の競技レベルを指して「必要」とするかが問題だ。仲間内で楽しむ程度なのか、草トー等の対外試合で勝つというレベルなのか、はたまたプロ選手レベルなのか…。とにかく、一般的に良く言われていることを報告していこう。
シングルスではプレースタイルによって違うが、ダブルスではいくつか特徴的な要素がある。まずは、ボレーの機会が多くなることだ。シングルスなら、試合中一度もボレーをしないということもあるだろうが、ダブルスではボレーができなければ得点機会の多くを失う。また、ダブルスではトップスピンロブが打てないと明らかに不利になる。何しろシングルスより多少左右に広いとは言え、相手はコートを二人で守っているのだ。前に出て来られたりした時に、相手の頭上を越えるロブが打てなければ、非常に不利な戦いを強いられるだろう。
シングルスではストローカー・タイプか、サーブ&ボレーヤー・タイプかで違ってくる。例えば、ビヨン・ボルグはサービスもボレーも一流というわけではなかったが、非常に優れたストローク力でウインブルドン5連覇という輝かしい実績を誇っているし、また、日本が誇る松岡修造は、本人も認めているようにストロークに関しては決してうまいとは言えなかったが、サービスは一流で、世界のトップと比較しても決してヒケを取らなかった。つまり、目指すプレースタイルや、個性によって、「どの程度」というのが難しいのだ。サービスでエースがそれほど取れなくても活躍している選手はたくさんいるし、ストロークもボレーも下手でも、テニス界随一のサービスを持っていて大活躍しているルゼツキーのような選手もいるのだ。
とりあえず、「テニスを知らない人とでも楽しめる」というのは、サービスが上から打てて(球種は一つでもいい)、ストロークはフォア・バックともネットを越えるように打てて、ボレーも一応出来るという程度ではないだろうか。
確かにサービスもフラット・スピン・スライスの3種類、ストロークもフラット・トップスピン・スライスの3種類が出来れば言うことはない。でも、全部できなくてもテニスはできる。
あまり「どのレベルまで必要」だとか難しく考え過ぎる必要はないと思う。最終的には本人がどのレベルで納得して楽しむかだと調査団では考えるが、いかがだろうか?
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| 依頼内容29:すごいスピン相手にライジングで返したいのですが、タイミングが分かりません。コツを教えて下さい。 |
| 神奈川県のラムネさん |
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報告29:10月号は読んでいただけただろうか? 沢松奈生子さんが、ちょうどこの疑問に対する回答をしていてくれた。バックナンバーはすでに売り切れているので、その内容の要約と、調査内容をプラスして報告に替えたい。
沢松さんが現役だった頃、トップスピンと言えば、サバチーニとサンチェスだった。一見、遅いボールに見える彼女らのボールは実は、ものすごいトップスピンがかけられていて、バウンドした後の軌道と言ったらそれはスゴイものだったという。
トップスピンのストロークの最大の特徴は、バウンド後に大きく跳ねるということだ。従って、後ろに構えて打とうとすると、相当な身長のある人でない限り、かなり高い打点での処理を強いられることになる。実際、モヤやクエルテン等の男子のトップクラスの選手のトップスピンは、ベースラインの大きく外側から放たれ、大きな弧を描いて飛び、さらに大きく弾む。相手は大きく後ろへ下がらなければ返球できず、普通に返球していたのでは、結果として全くプレーさせてもらえなくなってしまうという。モヤと実際に打ち合ったことがあるという、あるコーチに聞いたのだが、外から見ていた時にはボール自体はそれほど速くなく、「なんでー、楽勝じゃん」と思ったらしいのだが、いざ、コートに入って打ち合ってみると、「もうコートの中でなんか打てないんだもの!」とコテンコテンにされてしまったという。ちなみにその方は身長180 cmを大きく超える偉丈夫なのだが、それでもまともな打点では打てなかったそうだ。ハードなトップスピンを相手にする時には、ライジングで叩くより他に手がないというのは事実た。
「ボールが来るな、と思ったらその方向へ走り出し、ベースラインよりかなり手前で捕らえるのです」。沢松さんが実行した手段の骨子はこの一言に集約される。こんな簡単なアドバイスじゃ役に立たない! という非難の声が聞こえてきそうだが、「タイミング」の取り方は、人によって違い、人のアドバイスが役に立つとは限らないのが現実だ。何度も失敗して、自得するのが、実際には一番の近道だ。テンポが速くなる分、スイングをコンパクトにとか、バウンドする位置を見極めて早めに打点に着くとか、テークバックはどうしてとか等、色々言うことはできる。しかし、責任を持って答えるとすれば、「ボールが…」という沢松さんのコメントを元に練習して試行錯誤してみてほしい、としか言えないのだ。そうやって身に付けた技術は、「本物」として必ずラムネさんの武器になってくれるはずだ。
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| 依頼内容30:グラフの写真集や、ビデオが出ているそうですが、スマッシュで紹介していると聞いたのですが、見当たりません。どうなっているんですか? |
| ?県のN.Hさん他 |
報告30:恐らく、光洋交易(有)さんの広告のことではないかと思われる。グラフ選手の写真集(ドイツで数年前に出版されたもので、当然ドイツ語)は光洋交易(有)さんで扱っている。ビデオに関しては、残念ながら彼女単体の物はないそうだ(各種大会をフィーチャーした物はあるので、問い合わせてみる価値はあるだろう)。当然、通信販売で受け付けているので、全国どこに住んでいらしても入手可能だ。また、グラフばかりではなく、様々な海外物のビデオや書籍も扱っているので、グラフファン以外の方でも一度問い合わせてみてほしい(詳しくはスマッシュ本誌に時折掲載される広告をチェックしてみて下さい)。
光洋交易(有)さんの問い合わせ先・申し込みは、03−3373−4918に電話か、〒151-0053 東京都渋谷区代々木4丁目34−8までハガキで。また、申し込みはE−mailでも受け付けているそうだ。アドレスはkoyokoeki@mbb.nifty.ne.jp
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| 依頼内容31:○○選手のガットのテンションを教えて! |
| 広島県のA.Sさん他、非常に多数 |
報告31:いきなりで何だが…、確たる数字は挙げられない。例えば、サンプラスやアガシ、伊達公子や、松岡修造や、鈴木貴男のラケットのガットを張ったというストリンガーの方もいる。調査団でも実際にそうした方々に接触を持ち、お話も伺った。結果、「確たる数字はない」という結論に至ったのだ。
なぜなら、選手達のテンションが常に一定であることがないからだ。
プロ選手にとってラケットは完全な商売道具、やや下品な表現だが「飯の種」だ。試合に勝てなければ、「おまんまの食い上げ」で、ラケットやガットに気をつかわないプロは皆無と言っていい。「だったらテンションにもこだわりがあるだろう!」と思われるだろうが、プロのこだわり方は、一般プレーヤーとは次元がやや異なるのだ。
一般プレーヤーでも、中級レベル以上になると、数本のラケットにそれぞれ異なるテンションで張っているプレーヤーもいるが、プロの場合はもっとスゴイ。その日の天候や湿度、体調に合わせてほとんど毎回違うテンションで張るという選手がほとんどなのだ(中にはある程度一定のテンションで張っているという選手もいるが、それでも毎回全部同じというケースはほとんどないそうだ)。「確たる数字は挙げられない」という理由はココだ。やや極端な例だが、大会の最初は70ポンド近くでも、最終日が近づくと疲れてくるので30ポンド台で張るという選手もいるのが現実なのだ。
また、5〜6本のラケットにそれぞれ違うテンションで張って、サービスゲームと、リターンゲーム、試合の序盤と終盤で使い分けるという選手もいるという。「○○選手のテンションを教えて!」と言われても、「大体30〜80ポンドぐらい」としか答えられないのでは、ほとんど意味がない。選手に直接聞いてみても、「今日は○ポンドぐらいだった」としか答えてくれないだろう。「今日は…って、なんて不親切なのっ! ぷんぷん」と憤ってはいけない。実際、そうとしか答えようがないのだ。
プロ選手の場合、一番重要なのは「その日」、「その瞬間」に最適のテンションのラケットで、その要求は非常にシビアだ。
とは言え、「非常に気にする選手」と、「そうでもない選手」はいるという。例えば、サンプラス等は非常にこだわるタイプとして知られている。夏の大会等で、予備のラケットをベンチの後ろの飲み物が入っているクーラーボックスに入れたりしている場面を目撃したことがあるという方もいるだろう。あれは、暑さでガットが伸びてしまうことを嫌うからだ(彼がガットを保護するエラストクロスというグッズを良く使用するのも、気に入ったテンションのラケットをできるだけ長く使いたいからなのだという)。また、チャンも非常にこだわるタイプで、自分の注文通りに仕上がっていないと、すぐにやり直させるし、ガットを張りたてのラケットしか試合では使わないそうだ。一般的にプロ選手では男子の方がそうした面を強く持っている選手が多く、女子の場合は「男子ほどではない」そうだ。これは男子の方がスイングも、ボールも速く、テンションによる影響が大だからだと予想される。
とにかく、「○○選手のテンション」に関して、「50〜55ポンドです」とは正確
に答えられない。どうかご了承いただきたい。
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| 依頼内容32:ラケットの形状には楕円・四角・逆三角形等、色々ありますが、本当に適した形があるなら統一されるのではないのですか? |
| 兵庫県のガッツさん |
報告32:素材や、グロメット等の「中身」の部分を考えず、同じ面の面積で、形状だけを
考えるとすれば、スイートスポットを広げるなら四角が、長尺効果が期待できるスイ
ートスポットの上への拡大は逆三角形が理論上は適した形状で、楕円はその中間の特
性を持っていると言える。スイートスポットの拡大には面を広げるしかなく、上へス
イートスポットを拡大するにはラケット
自体を長くするしかないというのが現実だ。楕円という形は、理論上だけで考えれば
、常に芯を外さないで打てる人はともかく、決して有利な形状とは言えない。
しかし、日本とヨーロッパ諸国では楕円形のラケットが主流で、逆三角形のラケ
ットはあまり売れないと言われ、アメリカでは逆三角形のラケットも良く売れている
のだと聞く。ラケットで文化比較論をするつもりはないが、国自体の歴史が長く、何
にでも「正統派」が存在する保守性のある日本やヨーロッパでは楕円が売れ、そうい
った国々と正反対のベクトルを持って生まれたアメリカでは、逆三角形や四角が比較
的受け入れられるというのは何となく合点がいくような気がする。
しかし、使う人の腕前、筋力、スイングスピード等は千差万別で、「最適」の数
も使う人の数だけあるだろう。現在も色々なラケットが出回っているが、それを考え
ればまだ足りないと言ってもいいぐらいだ。
また、ガッツさんご自身も「スペックがいいと思っても、形が気に入らないこと
がある」とおっしゃっているように、最終的には「個人の好み」に大きく左右される
側面も否定できない以上、「統一」されることはないのではないだろうか。
(以上は決して特定のメーカーや製品を指したものではありません)
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| 依頼内容33:ラリー中にストリングが切れたので、高いロブを上げて予備のラケットに取り替えてプレーしても良いのでしょうか? |
| ?のマボチャンさん |
報告33:どの位置に立っていたかが多少問題だが、ベンチに予備のラケットを取りにいって、再びベースライン上に戻るには少なくとも往復で20mは走らなければならない。
調査団で実測したところ、ベンチまで行くのに約2.5 秒はかかることが分かった。
しかし、ただ走り着いただけだはすまない。ラケットバッグからラケットを取り出す
のも大変だ。試合前にガットを張り替えてもらったりしていてビニールに入っていた
りしたら、それをひっぱがす必要もある。交換に要する時間は早くても10
秒。戻るのにまた2.5 秒かかったとすると、合計15秒はかかる。15秒間空中に止まっ
てくれるボールを打つには上空に向かい最低でも275.6mの高さまで打ち上げなけれ
ばいけない。これに必要な速度は262.8km/h。世界最速を誇るグレッグ・ルゼツキー
のサービスより20・/h以上速いロブ…。そんなことができるならやってもいいだろう
が、そんなことができる人ならどんな相手と戦っても負ける心配をしなくていいのて
はないだろうか…。
ちなみに、ルール上では、原則としてガットの切れたラケットでプレーをしてはい
けないということになっている。交換に関してはサービスには明文化された規定があ
るが、ラリー中に交換する行為は、そんな事態が想定できないためか、ハッキリとし
た規定がない。サービスのルールがそのまま摘要されると考えると、切れた時点では
反則ではないのでプレーはそのポイントが決まるまでは続行だが、切れたまま次のプ
レーをしてはいけないということにはなっているはずだ。つまり、答えとしてはNOと
いうことになるのだろうか…。
マッチポイントでも無い限り、その1ポイントだけでゲームを失うということはな
いはずだから、そう神経質になる必要はないような気もするのだが…
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| 依頼内容34:神尾米さんのファンです。一度、彼女のイベントに娘と一緒に参加したいと思うのですが、情報の入手方法があったら教えて下さい。 |
| 神奈川県のY.Kさん |
| 報告34:神尾さんのイベントスケジュールに関しては、このホームページ上の「神尾米のページ、ヨネちゃんのまた会いましょう」で紹介してありますので、そちらを参考にして下さい。神尾さんの所属事務所の方からの情報なので、一応、正確だとは思いますが、掲載後に入ったスケジュールなどは漏れてしまっている可能性もあります。また、神尾さんは今でもブリヂストンスポーツと契約されているので、ブリヂストン・スポーツ系列のスクールやショップ等の方が、可能性は高いと思います。お近くのテニススクールや、ショップなどでの告知を見逃さないように気を付けて見ていて下さい。
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| 依頼内容35:ボレーをする時には「身体を横向きに」という父の指導は正しいのか? また、「ボレーを取るのは身体の前で」というのも、後ろで取ってはいけないのか? 教えてほしい |
| 東京都の森羅万象さん |
報告35: 家族における父親の存在が希薄になっていると言われる昨今、お父様のおっしゃることは「正しい!」と高らかに援護したいところだが、100%正解とは言えない。そもそも、テニスにはルールに関すること以外で、100%正解などないと言った方が正しい。お父様のおっしゃるように、ボレーを打つ時には「足を踏み込んで打つ(身体を横向きというのだと、ちょっとニュアンスが違うが…)」ことと、「身体の前で取る」ということは「基本」とされている。しかし、いつもいつもそんな風にできるとは限らないのが、現実のはずだ。有明のイベントでクライチェクが「ボレーを打つ時は踏み込んでね」と、身振り手振りでかなり“熱く”説明した後、デモンストレーションでは思いっきり見事なオープンスタンスで打っていたのが思い出される(もちろん球出しのボールが彼が思っていたのと違っていたからだろうが…)。 森羅万象さんは「オープンスタンスの方がやりやすい…」とおっしゃっているが、森羅万象さんもいつもオープンで打ってはいないと思う。遠いボールに対しては踏み込んでいる時もきっとあるはずだ。
また、「前で取る」というのも、攻撃的に決めるボレーの時は「前で取った」形になっているのが常だ。前で取れるということは、それだけ余裕があるということで、次のボレーではポイントが決まっていることが多いことと思う。後ろで取るボレーというのは、大抵の場合、ボールにタイミングが間に合わなかったり、遠くて前で取れなかった時だろう。こうした時のボレーは「守備的なボレー」になっていることが多いのではないだろうか。前で取るボレーは、コースも自在に打ち分けやすいが、後ろだとコースが限られる。しかし、「そうせざるを得ない」という場合もあるので、「いけない」ということと根本的に違う問題だ。
ボレーを最も効果的に、攻撃的に打っている時の形が「踏み込んで前で取っている」状態なのだ。「こうしなければいけない」のではなく、「こんな風に打てれば、ポイントになる」と考えてほしい。
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| 依頼内容36:練習では上手くできるのに試合では…。上手い選手から、強い選手になるにはどうしたら? |
| アガシを目指す現役高校生 |
報告36:この手の悩みを抱えている人は多いはずだ。アガシを…さんもそうだが、こうした時に「メンタルトレーニング」に活路を見出そうとする人も少なくないようだ。同様の依頼が良く寄せられる。しかし、もう一度考えてみてほしい。技術も体力も自分の限界にまで鍛えてしまったという人ならいざ知らず、一般レベルのプレーヤーでは「メンタル」以上に技術や体力が足りないということが多いはずだ。まずは、自分に何が足りないのかを強く自覚してからでないと、何も始まらない。
アガシを…さんは、学校の部活動でテニスをしている方なので、恐らく毎日テニスをできる環境にある方だと思う。そこで大切なのは、目的意識を持った練習だ。今、自分に何が欠けていて、何を練習するべきなのかを自覚して練習に挑んでほしい。例えば、アガシを…さんは、1年生ということなので、球拾いをさせられることもあるだろう。球拾いをする時にだって、思いっきりダッシュして、ストップするとかして足腰やフットワークを鍛えることもできるだろう。また、試合でうまくいかなかった点を自分だけでなく、コーチや仲間と相談して洗い出し、次の試合までには、せめてそこだけでも完璧に修正できるような練習を積むというのも手だ。そうやって自信を持って挑めるプレーが積み重なって「強く」なっていくのだ。
「自信を持つこと」は、心構えだけでもできるが、実績を積み重ねることで「実」を持ったものになる。練習の時に考えてほしいのは、自分がどういうプレーをしたいと思っていて、そのために必要な練習は何で、それをしっかりできているかに尽きると思う。「メンタルトレーニング」はその後だ。「メンタルトレーニング」は魔法の手段ではないのだ。どうかケガのないように頑張って、いつかアガシのようなプレーヤーになってほしい。
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| 依頼内容37:テニスコーチになりたいのですが、スクールでの経験しかなく、年齢も37歳です。しかも、今のレベルは初中級です。無茶でしょうか? |
| 東京都のゆきどんさん |
報告37:無茶です、とは必ずしも言えませんが、限りなく無理には違いないと言わざるを得ない。 技術や体力は厳しい練習と、正しいコーチングで身に付けることは可能だろう。実際、過去、ゆきどんさんのような経歴で、コーチになった方のお話も聞いたことはある。ただ、ゆきどんさんを雇用してくれるスクールがあるかどうかは、ゆきどんさんの人柄と、熱意にかかっている。以前も、このコーナーで報告したが、テニスコーチは「接客業」としての側面も強く持っている。“技術が優れていればいいコーチ”ではないのだ。
言えることは、頑張って下さいということだけだ。
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| 依頼内容38:カベ打ちでは鋭いボールが打てない。なぜなのか? |
| 東京都のゴンタくんさん |
報告38:古いスマッシュの写真を整理していた時、「第2回全日本カベ打ちテニス選手権」という大会の写真が出てきて驚いたことがある。かつてのテニスブームの頃、神宮にある国立競技場の駐車場のカベはテニスファンの自習の“メッカ”(今は禁止になっているが)として機能していた。「カベ打ちテニスで上手くなる」という企画もあり、感慨深い。しかし、第2回ということは、1回目もあったのか…。
本題に戻ろう。「普段コートで打っているようなボールが打てない」ということなのだが、ルールに則ったボールを使っている時には、カベ打ちでは計算上、自分が打ったボールの約56%のスピードで返って来る。100km/hのストロークを打てば56km/hで返ってくるという計算になる。普段コートで100km/hのボールを相手にしている時と同じスイングをしていたのでは、44km/h分スイングのエネルギーを増加させないと、同じボールは打てないはずだ。また、木やコンクリートなどカベの素材によっても違うはずだ。
しかし、カベ打ちで鋭いボールを打つことが果して、そんなに重要なことなのだろうか…。
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| 依頼内容39:以前、試合中に暴漢に襲われた選手がいたと思います。誰ですか? 今はどうしていますか? |
| 神奈川県のhiroさん |
報告39:モニカ・セレス選手だ。1993年4月にハンブルグの大会の試合中に後ろから左肩を刺され、その後の選手生活に深刻な陰を落とす重症を受けた(幸い、キズは神経をわずかに外れ、大事には至らなかったが)。この事件は、キズそのもの以上に彼女の精神に与えた影響が大きく、カムバックするのに2年以上の歳月が必要だった。
今はご存じのように、世界ランクもトップ5まで回復、復帰後は4大大会の優勝は96年の全豪だけだが、トップ選手として大活躍をしている。ただ、事件は彼女がまさに「自分の時代」を作ろうとする、その時だったため、非常に惜しまれる。
この事件を教訓として、選手のセキュリティは非常に強化された。先日のトヨタプリンセスカップでも、チェンジオーバーの際には、必ず選手の背後に警備員が立っていたのに気づかれた方も多いだろう。
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| 依頼内容40:テニスの大会のスケジュールはどうやって調べたらいい? |
| 千葉県のkaku−chanさん |
報告40:まずは、kaku−chanさんが行っているスクールに置かれているチラシやポスターが有力な手掛かりとなる。スクール等には、スクール内だけではなく、他の大会の告知等が寄せられていることが多いのだ。大抵は地元近くの大会の告知であると思うので、気軽に出やすいことだろう。まずは、その辺を当たってみることをオススメする。
次はインターネットだ。このHPとリンクしているPTRの情報を覗いてみてほしい。PTRとは、ポッカ・テニス・ランキングシステムの略で、このシステムに加盟している大会の一覧が出ているはずだ。
最後はスマッシュ本誌を始めとしたテニス雑誌の情報だ。天にツバを吐くような思いで言うが、雑誌の情報は残念ながら「最新」とは言いにくい(5誌全て月刊誌という弱みもご理解いただきたいが)。小さな大会では発売された時点で応募を締め切っているところもあるかもしれない(検証はしていないので何とも言えないが…)。
参考になっただろうか?
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| 依頼内容41:アンドレ・アガシのピアスの入手方法を教えて |
| 岡山県のコバケンさん |
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報告41:現在調査中
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| 依頼内容42:ストロークパートナーロボットは将来可能なのでしょうか? 人間では重要とされる“メンタル”ですが、彼らにはそんなものはないのに、チェスなどで人間に勝っています。テニスに関係あるのは身体能力が全てなのではないだろうか、と思うのですが… |
| 石川県のS.Nさん |
報告40:予算に糸目をつけなければ、現状でも「ストロークパートナーロボット(長いので以下ロボストと呼ぶ)」は可能なはずだ。ただし、ロボットというと、一般的につい人型ロボットを連想する方が多いだろうが、人型での実現は難しい。何しろ、現状ではホンダで開発されたロボット等がやっと自立2足歩行を可能にしたレベルなのだ。
ロボットと言っても色々ある。コート全面に設置したセンサーでボールを関知して、コートの半面+ボールが飛ぶ範囲にくまなく返球用のラケットを張りめぐらし、落下点に近いラケットが返球するというスタイルなら、今すぐにでも作れるはずだ。ロボットが持つラケットを1本のみに限定したとしても、不可能ではないだろう。コート中をセンサーで張りめぐらして正確にボールの位置を関知できるようにして、車輪と強力なモーターを持ったロボットを制作できれば不可能ではない。本体にはかなり精巧なセンサーとアームを取り付けなければいけないので、この辺りの技術的課題は大きいが、湯水のように予算を注ぎ込めば、この種の「コート全体がロボット型」のロボストは、制作期間も含めて数年の内に実現可能だろう。ただし、コートと一体化した据え置き型なので、移動は不可能だが…。
「将来実現可能」かどうかは、結局、その「需要」にかかっている。開発すれば大儲けが期待できるなら、各企業共に競うように開発するだろうし、「ロボストテニスセンター」が大盛況を博すような状況が期待できるなら、これまた各企業ともに争うように、一等地に建設を急ぐだろう。しかし、残念ながらそんな状況は世界中のどこにもない。従って、可能ではあるものの、それがいつのことになるかはハッキリとは言えない。S.Nさんが大富豪なら、投資してみてほしいが、回収は困難を極めるはずだ。
「よく精神面が大事と言うが、大切なのは結局身体能力だけではないか?」というご意見だが、これもある面では正解だが、全て正解とは言いにくい。確かに、アマレベルではほぼ100%正解と言ってもいいかもしれない。アマレベルでは身体能力・技術共にトップ級と平均レベルでは、非常に大きな差が生じていることが多く、メンタルで多少勝っていようが、関係ないほどの差がある場合が多いからだ。
しかし、プロでもトップレベルになってくると、身体能力や技術に大きな差を見いだしにくくなってくる。特に男子では、身体能力的には圧倒的なものを持っているのに、ランキングでは下位に低迷している選手が多く存在するのだ。それも「技術的な差である」と言われれば「その通り」、という部分も確かにあるのだが、となると、アガシの復活に関する事象が説明しにくい。
コンピューターも、データの高速転送能力や、演算速度等、本体のハードのスペックだけで性能を発揮しているわけではない。そのコンピューターを有効に活用する優秀なソフトウェアの存在が性能を大きく左右する。S.Nさんが例として挙げた「チェスでもコンピューターは人間に勝った」という話に関してだが、チェスでコンピューターが人間に勝ったというのも、コンピューター本体の性能はもちろんだが、ソフトウェアの存在が無ければ可能だったかどうか分からない(それに、純粋に計算能力のみが重要なチェスと、運動をともなうテニスでは性質が違いすぎ、比較すること自体にかなり無理があると思う)。これを人間に置き換えれば、ハードが身体能力と技術、ソフトがメンタルと技術ということになる。技術はどちらにも含まれるが、技術には「それを実現するための身体能力」という要素と、単純に「できるできない」という要素があるからだ。
さて、性能が同じ車なら、誰でも同じスピードで走れるかというと、そうではない。ドライバーの技量の差によって、まるで違ってしまうというのは、自動車レースを見ていれば分かると思う。身体能力が同じで、技術も同レベルな二人を分ける差があるとすれば、どこだろうか。「メンタル」だ。これは、旧日本的な「精神論」ではない。科学的な根拠に基づいた「メンタルトレーニング」によるものだ。実際、多くの選手達が、技術やフィジカルのコーチばかりではなく、メンタル系のコーチにもついて練習している。こうしたメンタル系のコーチングメソッドは、かなり古くから欧米で発達しており、テニスに限らず、コーチングを受けている運動選手は多い。あまりに専門性が高い分野になるので、非常に簡単に説明すると、この「メンタルトレーニング」という分野は、高度に医学的な領域に入っている。人間がストレスに晒された時にどういう反応を示すのか、あるいは、リラックスしている時と、緊張状態での筋反射のスピードがどうとか、また、それに対する対策は? 等々、微に入り細に入り研究され、競技力の向上に生かされている。
確かに「メンタルが重要」という話をすると、まるでメンタルさえ鍛えれば「全てOK!」と勘違いする人も多いようだが、身体能力や技術が必要不可欠であることは言うまでもない。しかし、S.Nさんの主張するように「テニスに必要なのは身体能力で、精神的なものはなんら関係ない」ということはないのではないかと思う。身体能力が100の人と80の人でも、100の人が80%しか能力を発揮できず、80の人が100%出せれば同格ということになる。それを分けるのはやはりメンタルの要素が大きいのではないだろうか。ちなみに、良く「120%の能力を出せば…」とおっしゃる御仁がいらっしゃるが、それは普段は80%しか実力を出せない人が、何かの拍子に100%発揮したということであって、メンタルトレーニングや、精神論等で「100%以上の実力を出せる」ということではない。100%は「全て」という意味であり、それ以上など存在しないのだ。実力を上げたければ、底力を上げるために身体能力や技術を上げるためのトレーニングが必要なのであり、不可思議に実力が突然上がるなどということはあり得ないのだ。「自分はいつもは80%の実力しか発揮していませんが、今度は100%出せるように頑張ります」が正しい言い方だ。そこの所をくれぐれも誤解しないで欲しいと切に願う。
もし、高度な能力を持つロボストが開発されたら、さしものサンプラスでも勝てないかもしれない。何しろ、人間の身体能力の限界を機械が超えるのは、個々で考えればそう難しいものではないからだ。人間の身体能力を超えるには、45km/hの移動スピードと、250km/h以上のサービスを打てればいい。ラケットはあくまでも1本で、自立走行型にこだわると、若干、問題が出てくるが、ラケットの本数を無制限にして人型にこだわらなければ、この程度は全く問題ない。自立走行型は、移動は車輪にすれば現状の技術でも簡単だが、アーム部分は非常に複雑になるからだ。人間の腕の動きを完璧に再現できたロボットはまだ非常に少なく、テニスの様な複雑な動きをしつつ、それなりの耐久性を持ったアームの制作には、かなりの予算と実験が必要なはずだ。「将来可能か?」という疑問にはYes、「テニスで実力を分けるのは身体能力で、メンタルは無関係」というご意見には半分Yes、半分Noと答えておきたい。
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依頼内容42:1)サンプラスのラケットはウイルソンのプロスタッフの85平方インチだと思っていたが、95平方インチの物にも見える。実際は?
2)バックハンドのリターン(ダブルス)では、プロはほとんどオープンスタンスですが、学生レベルでは踏み込んだ方がいい時があります。「踏み込んで打つシングルハンドのフラットリターン」と、「デュースサイドでセンターに来たサービスに対する鈴木貴男選手のような攻撃的リターン」について教えてほしい。
3)サンプラスが若かった頃、アガシには「リターンは叩き込まれ、ストロークで打ち負けた」と言っていたような気がしますが、今と、昔とでどれほど変わったのか?
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| 福岡県の留年したので今4年生さん |
報告42:素朴な疑問を調査するのが使命の調査団に、なんとも具体的な依頼が来てしまった。本来は、この手の依頼は調査団の守備範囲から少しズレている。しかし、せっかく頂いた依頼をムゲにするのは忍びない。ということで、ご期待に添えるかどうかは分からないが、報告していこうと思う。
まず 1)について。
サンプラスが使っているラケットは、ウイルソン・プロスタッフ・85MIDのセントビンセント製で間違いないはずだ。サンプラスという選手は、用具に対する要求が非常に厳しい選手の一人で、ウェアとシューズを契約しているN社の開発担当の方を悩ませるという話を聞いたことがある。ラケットのW社でも同様の話が聞けた。曰く、「サンプラスに使ってもらうまでには、すごく苦労するんです」とのこと。ウェアはともかくとして、シューズは「新しいモデルができたから」と言って持って行っても、すぐに履いてくれることなどマレなケースで、大抵は、何度も手直しをしたり、本人を説得したりするという「手続き」が必須の選手なのだそうだ。
ラケットに関しても、メーカーにしてみれば、彼のようなトッププレーヤーが、いつまでも「古いモデル」を使用し続けているのは、必ずしもありがたいことではないようだ。なぜなら、新しいモデルが出たら、それを使ってくれた方が、販売戦略上はプラスになるからだが、彼は頑にウイルソン・プロスタッフ・85MIDのセントビンセント製を使い続けている。W社もそんな彼を理解し、彼のためだけに特別に、あと数十本分のストックを用意しているという。それが無くなったら…、という噂めいた話も実はあると聞くが、それはその時になってみないと何とも言えないので、ここでは伏せておこう。
これらは性能が云々ではなく、多分に性格上の問題という気がする。何しろ「コダワリの人」ということなのだろう。とにかく、ウイルソン・プロスタッフ・85MIDのセントビンセント製で間違いないはずです。
次に 2)について。
テニスは他の場合でもそうだが、「こうしなければいけない」という要素の少ない競技だ。と、言うと意外に思われるだろうか? その打ち方をしていたらケガをする、というやり方を除いて、ボールが相手コートに返り、威力を発揮していさえすれば、実は「何でもアリ」なのだ。確かに「基本」と言われるものは存在し、それは重要なものだ。全てがそれを土台にして成り立っているのも事実だ(ただし、「基本」というのは「一般プレーヤー」対象のものと、「選手レベル」対象のものがある。一般に取り上げられることが多いのは当然、前者)。しかし、実際の試合では、全てがその通りにできる場面というのは少ない。何しろ、そうさせないように相手も考えてボールを打っているのだ。何もオープンスタンスで打たなければいけないのではなく、彼らは非常に速い展開とボールについて行くために、ああなっているのであって、踏み込んで打つ時ももちろんある。目的は「相手に勝つこと」なのだから、その方が力が入って強いボール打てるなら、プロはいろんな打ち方をする。
ところで、「踏み込んで打つシングルハンドのフラットリターン」と、「デュースサイドでセンターに来たサービスに対する鈴木貴男選手のような攻撃的リターン」についてだが、留年したので…さんは、普段リターンで使うのはスイラス系が多いが、ラリーでは全ての種類のスピンを一応使えるとのこと。それらから判断すると、留年したので…さんはサービスのように速いボールに対して、厚い当たりの打ち方に慣れていないのではないかと思われる。後者の「センター…」のリータンに対してもほぼ同様な回答ができるが、サービスの様に速くて角度のあるボールに対してのショットは、ある程度の「慣れ」と、振り負けない「パワーのあるスイング」、「コートにきちんと納めるためのタッチの感覚」が要求される。速いボールをフラットドライブ系で叩けば、ボールに勢いがつきすぎたり、逆に全く飛ばなかったり、ということが考えられる。大切なのは相手のボールの勢いを利用しつつ、自分のボールに生かすこと。それを第一に考えて、調節してみてほしい。ラリーでは普通に打てるなら、リターンでも打てるはずだ。どんな選手でも失敗しながらあらゆるショットを覚えているのだ。
3)について、だが、
まず、サンプラスがどの場面でそうした言葉を発したのか、出典が明らかではないので何とも言いにくいが、サンプラスとアガシの対戦成績は(1999年10月15日時点で)、アガシの10勝16敗で、サンプラスがリードしている。キャリアの初期の89年から90年代の初め頃でも勝ったり、負けたりで、成績を見る限りでは「カモにされていた」という理由が見当たらない。しかし、ジュニア時代の話として、サンプラスがそんな話をしていた、というのは聞き覚えがあるので、恐らく、その話はジュニア時代の話ではないかと思われる。留年したので…さんのおっしゃるような、プロになってからの話ではないように調査団では認識している。
ジュニア時代のサンプラスは今と比べると、まるで線が細く、これは今でも言われ続けているが、スタミナ不足が指摘されていた。また、海外の雑誌の記事として、彼はキャリアの初期の頃、サウスポーに対しての苦手意識が強く、実際良く負けていたらしい。
彼は19歳の時にすでに当時のトップ選手だったベッカーから、「ピート以外になら誰にでも勝てると思う」と事実上の降参宣言をされるほどの選手になっていたが、若い頃の彼を端的に表現すると、今の彼の全てをスケールダウンさせた選手と言えば、想像がつくだろうか。全体的なパワーが足りないため、サービスを除く全てのプレーでの「許容範囲」が狭かったのだ。
また、戦術については、サンプラスは良くオールラウンダーと呼ばれ、皆、そう信じているようだが、彼はあくまでも、ビッグサービスを柱にしたサーブ&ボレーヤーだと考えられる。ただ、ストロークも「一流」の域に達しているので、オールラウンダーと呼ばれるようになったのだろう。しかし、彼の戦略を分析すれば、あくまでもビッグサービスを大きな柱にした、サーブ&ボレーが中心と分析できる。
そもそも、彼を最初に発見し、育てたフィッシャー博士と、ピート本人は「最強のサーブ&ボレーの選手になる」ということを目標に設定して、バックハンドも両手打ちから、片手打ちに変えたという経緯がある。全ては、そこを目標に作られたのだ。彼がストロークもリターンも器用にこなすのは、この「最強の」の部分の比重が大きいのではないかと思われる。
技術について、変わった部分は? とのことだが、サービスについては特に変わったと思われる部分は見いだせない。強いて言えば、より強力になった肉体が、より強力なサービスを実現したということぐらいだ…。リターンも器用にこなすという点で特筆すべき変化は感じられない。あのレベルになると、非常に細かい部分での相違を見いだすことはできるが、それが決定的な要因かどうか、となると本人以外には分からないものが多い。
彼らトッププロにとって技術以上に重要なのは、肉体と精神の完成と、経験で、新しい技術の習得ではない。土台となる肉体の強さと、試合による経験の積み重ねが彼らの成長の源なのだ。これは留年したので…さんに向かって言うことではないが、テニスのファンの皆様には、トッププロと、一般プレーヤーとでは、まるで次元が違うということをもっと強く認識してほしい。どうもその辺を、特に日本のテニスファンは根本的に誤解しているか、認識していないフシがある。トッププロとして活躍している選手のほとんど全てがそうだが、彼らは優秀なバイオリニストと同じだ。ほとんど全ての選手は自分が初心者だった頃のことなど全く覚えていないのだ。物心がつく頃にはすでに「上級者」であり、技術的な土台のほぼ全ては、それまでに完成されているのだ。よく「あの選手が○○ショットを覚えればなぁ…」などと、訳知り顔で語る方がいらっしゃるが、その方が「分かってらっしゃる」方だとすれば、正しくは「あの選手の○○ショットがプロで通用するレベルの、武器にできるレベルまで上達すればスゴイのにな」となる。一般プレーヤー的考え方で、「○○ショットができるように…」という話を聞くと、「あの選手は○○ショットができないのか…」となるが、トッププロクラスの選手の世界では、非常に特殊なショット(例えば股抜きとか…)を除けば、「できないショット」などないのが普通だ。例えば、グラフはバックハンドでは滅多にスライス以外のボールを打たなかったが、別にフラットやトップスピンが打てないからではない。13歳でデビューした当時から実に見事なバックハンドのトップスピンも打てたのだ。なんと、彼女は両手打ちでも見事なバックハンドを打てる。試合で使わなかったのは、フォアハンドに非常に強力なものを持っているので、単に戦略上、必要がなかったからだ。また、本誌でもお馴染みの神尾米さんも、「ボレーはホントに苦手で、現役時代は試合では滅多にやらなかった」とおっしゃっていたが、デモンストレーションなどでは一般プレーヤーなど足元にも及ばないような見事なボレーを見せてくれる。その辺りの事情をどうか分かってほしい。そういった視点でもう一度ぜひ見直してみてほしい。新しい発見があるかもしれない
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| 依頼内容43:サービスで、サンプラスのようなスピンサービスを打つにはどうすれば良いのでしょうか? |
| 兵庫県のF.Hさん |
報告40:F.Hさんはスイングはしっかりできているとのことだが、身長が160センチとのこと。そのまま真似していたのでは、いつまで経っても打てないことと思う。サンプラスの身長は185センチ。この打点から打ち込むのと、Hさんの打点から打ち込むのではかなり違う。
「エースは取れないまでも、甘いリターンになるようなスピンサービスとは…」とのことだが、まずはこのあたりの誤解を解いておきたい。プロの世界であってもそうなのだが、サービスエースや、サービスで相手を崩すのは「コース」だ。相手の読みを外し、ボールを散らしていくことで、エースを取ったり、崩すことができるのだ。一発のサービスの威力はその上でのプラスαの要素だ。だからサンプラスのようなスピンサービスを身につけても、必ずしもご希望通りにいくとは限らない。 スピンサービスのコツについては、本誌のサービス特集を立ち読みでなく、ぜひ購入していただいてご覧いただきたい。
スピードのあるスピンサービスをお望みであれば、「スピンスライス」と俗に言われるスライスサービスがある。これは普通のスライスと違い、ボールに対して縦に入って行き、ボールのやや上側を叩くスライスで、スピンほど難しくないので、女子選手が多用している。
グリップはスピンにせよ、スライスにせよ、コンチネンタル系の薄いグリップか、むしろバックサイドに厚くグリップする人が多く、実際この方が回転量の操作がしやすい。
F.Hさんはここでは名前は伏せるが、関東最大級のスクールにして、日本でも有数のテニスクラブに通われているか、ご縁のある方とお見受けする。ここで色々話すよりも、そちらで教わってみてほしいのだが…。
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| 依頼内容44:審判になる方法を教えて下さい |
報告40:まず、レフェリーと審判員の種類を説明しなければなるまい。
●国際レフェリー
●A級レフェリー
●B級レフェリー
の大きく分けて3種類がある。内容的には、国際レフェリーは、ITF(国際テニス協会)、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)の基準に従った承認を受けた審判員のことで、ゴールドバッチ、シルバーバッチの2種類がある。A級レフェリーは、B級レフェリー資格既得者で、所定のレフェリー実務を経験した後、所属する地域協会、都道府県協会または、協会の審判担当委員会の推薦によりA級レフェリー認定講習会を受け、合格した者B級レフェリーは、B級審判員以上のアンパイア資格既得者で、所属する地域協会、都道府県協会または、協会の審判担当委員会の推薦によりB級レフェリー認定講習会を受け、合格した者という感じだ。
審判員だと少し違う。
●国際審判員
●A級審判員
●B級審判員
●C級審判員
の大きく分けて4種類があり、内容は国際審判員は、ITF/ATP/WTAの基準に従い認定されたブロンズバッチ以上を取得している者A級審判員は、B級審判員資格既得者で、所属する地域協会、都道府県協会の推薦によりA級審判員認定講習会を受け、合格した者となり、B級以下はそれぞれA、B、Cを入れ換えた規定が存在する。
審判員になるために、まず最初に行わなければならないこと、それは、各都道府県の協会に出向き、申請書を書いて申し込むことだ。そこで講習会があり、認定試験があり、合格して晴れて審判員としての第1歩を歩むことになる。そこから先は、様々な大会の審判を経験しながら、より上のクラスを目指すことになる。その都度講習会があり、認定試験があるというのは、他の競技のそれと何ら変わらない。良く、「あのジャッジは…」と大会を見ながら文句を言っている観客も見かけるが、ジャパン・オープンクラスの国際大会で審判員を勤めるような方は、皆、経験豊富な方だということを知れば、そう簡単には言えなくなるのではなかろうか。しかもだ、以下の話も聞いておいてほしい。
「審判員は儲からないと聞いた」
とのことだが、「儲け」を期待していらっしゃるなら、正直言ってお勧めできない。審判員の組織の一つであるところの内部資料を調査中にいただいたのだが、それによれば、全日本室内選手権などでの日当は2〜3000円だったそうだ。実際、大会に行くと、女性審判員の姿ばかりが目につくが(以下は事実としてお話する以上の意味はない。その是非をどうこうと言うつもりはないことをどうかご理解いただきたい)
、審判員だけで生計を立てているという人がほとんど皆無だからだ。皆、別に何かの仕事を抱えていて、それぞれに忙しい。女性には時間の融通がきく方が多い結果、審判員に女性が多くなっているのだ。もちろん、ジャッジに対しては高いプロ意識が必要だが、金銭的にはむしろ「ボランティア」としての意識を持って望んだ方が間違いがないと心得ていてほしい。 |
| 依頼内容45:私は7歳からテニスを始めて今は16歳の高校1年生です。この夏は県の新人戦ではベスト4に入るなど、とても調子が良かったのですが、最近、調子が良くありません。考えてみると、バックに比べてフォアに安定性がないことに気づいたのです。私はベースライナーなので、フォアも両手打ちにしたら良いのでは、と思いついたのですが、今更変えるのは無理ですか? 試してみたいのですが、やったことがないので教えてほしいのですが… |
| 静岡県のわかめさん |
報告40:初心者の人には分かりにくいかもしれないが、ある程度レベルが上がってくると、バックハンドより、フォアの方に悩みを抱える方が増える。原因は、バックハンドはスイングの形がある程度決まっていて打点も限られているのに対し、フォアの場合は自在性が高いために、逆に崩れやすいからだと良く言われている。
なるほど…。確かにフォアを両手にしてしまえば、バックハンドと同じようにスイングの形は決まるので、安定性が出るかもしれない。素晴らしい思いつきだ。両サイド両手打ちと言えば、モニカ・セレスやジャン・マイケル・ギャンビルがいる。日本人選手の中にも雉子牟田明子さんや、丸山薫さんがこのスタイルで活躍したし、現役では宮城ナナ選手や平木理化選手、金子英樹選手等がいる。
ただ、バックハンドを両手打ちから片手打ちに変えたという話は、一般プレーヤーでも良く聞くし、トッププロの世界では、サンプラスの例が有名だが(サンプラスは最初のコーチで、最初の恩人でもあるフィッシャー博士の下で指導を受けるまで、バックハンドは両手打ちだったが、「完成したサーブ&ボレーヤー」を目指すために片手打ちに変えた)、フォアハンドではあまり聞いたことがない。
「16歳では遅すぎ…」ということはないと思う。もちろん、全てはわかめさん次第ではあるが、年齢はあまり気にしない方が良い。プロでさえ、いつまでも同じフォームで打っているわけではない。自分に合った形を探すのに、「遅い」ということはないのだ。
ただ、ここで少し躊躇してしまうのは、わかめさんがすでにそれなりの実績をお持ちの選手らしい、という点だ。当然、わかめさんを教えていらっしゃるコーチの方もいるはずだし、ここで変なことを言って、混乱させてしまったりするのは本意ではない。「1度試したい」とのことなので、今のコーチの方と相談して、試してみることをススメる。
両サイド両手打ちのメリットは、当たり前だが「パワー」ということに尽きる。ボールに追いつきさえすれば、どちらのサイドからでも、多少非力であっても、思う方向に、思うイメージのボールを飛ばすことが可能だ。両サイド両手打ちのスタイルを体格が小さかったり、非力な選手が採用していることが多いのもこのためだ(こう考えると、今のセレスは例外と言えるな…)。反対にデメリットはリーチの狭さだ。ボールに届く範囲がどうしても狭くなるために、余計に足を動かして、ボールに追いつかなければならない。
とにかく、1度試してみてほしい。
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| 依頼内容46:私はフォア・バックともに両手打ちなのですが、フォアのトップスピンを打つコツと、両手打ちフォアの理想的なフォームを教えて下さい。 |
| 東京都の優優さん |
報告40:何とも偶然とは言え、上の依頼を見たかのような依頼だ。まず、最初に言っておくが、「理想的」なフォームというのは、個人個人の資質によって大きく左右されることがある、ということを念頭においてほしい。良く、「グラフのバックハンドスライスは理想的」だとか、「サンプラスのサービスは…」などと、本誌でも書いてはいるが、全ての人にとって「理想的」かと聞かれると、話が違ってくる(あくまでも力学的や、筋肉の使い方として理想という感じだ)。人それぞれに骨格から筋力のバランスなどが異なり、ある人には理想的でも、ある人にはそうでないという場合もある。ここで無責任なことは言えない。従って、ここから先は、一般論として聞いてほしい。
「両手打ちのフォア」と単純に言っても2種類がある。グリップが順手(右利きなら左手が下)の人と、逆手(右利きなら右手が下)の人がいる。優優さんがどちらか分からないが、トップスピンの打ち方ということなら「ラケットをボールの下に入れて下から上へスイングすること」に尽きる。他にコツはない。ただ、こう書くとボールを擦りすぎてしまう人がいるが(相手のボールが速ければそれでもいいが、遅い時にそれをやっているとボールが飛ばない)、逆に考えれば注意するのはその点だけだ。どんなボールを打ちたいのかにも左右されるが、ボールを擦りすぎないように、ある程度フラットに当てることが大切だ。実は普通にスイングしていても、よほどフラットを意識して当てない限り、ナチュラルにスピンしているものなのだ。 あとは、両手打ちフォアの「理想的なフォーム」か…。いくら「一般論として」と言っても、セレスはオススメできないし、宮城も平木も、金子英樹もやや特殊な打ち方だ。……難しい。編集長は「ジーン・メイヤーって選手が…」などと言っていたが、18歳の優優さんにそんな大昔の選手の話をしても分かろうはずもない…。目の前に提示できるお手本は、そうだ! 丸山薫さんが適任かもしれない。丸山薫さんはフォアは逆手のままで打つが、丸山さんなら時々各地のイベントにも登場しているので、目の当たりにする機会もある。優優さんは東京の方だし、東京はイベントも多い。正直言ってこのコーナーではここまでが限界だ。申し訳ない…。
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| 依頼内容47:ラケットを選ぶ時、店員の人にフレームの性質や、ガットの張りが強いとどうなる、などを教えてもらったのですが、忘れてしまいました。ぜひ教えて下さい。お願いします。 |
| 埼玉県のジャミさん |
報告47:………忘れないでほしい。
しかし、アッケラカンとしたところがイイではないか。報告しよう。
フレームの性質をひじょーに単純に分けると、「しなるラケット」と「しならないラケット」がある。実は最近は非常に様々な性格のラケットか出ているのでこれは意外に難しい問題だ。昔、良く言われていたのは、「しなるラケット」は良く飛ぶので初級者向け、「しならないラケット」は飛ばないが、コントロール性が高く上級者向けということだ。
しかし、現在では状況が違ってきている。「厚ラケ」はしならないが、ボールは非常に飛ぶし、グラフはある程度しなるラケットを好んでいた。
次にガットだが、ガットの性質にもよるが、強く張ればコントロール性が上がり、緩く張ればスピンがかかりやすくなるというのが一般的な見方だ。強く張ると面は「板」のようになるので、壁にボールを打ちつけるようなイメージを持つと分かりやすい。つまり、強くスイングすれば強く飛び、弱くスイングすれば弱く飛ぶのだ。逆に緩く張ると、ガットはしなるので、ボールとガットが触れている時間を長く取れる。結果、スピンがかけやすくなり、ガットがトランポリンのように働くので、弱いスイングでもボールは飛ぶ性質がある。
テニス界には昔、「ボルグは80ポンドで張っていたのだ」という伝説があり、「上級者は強く張るのだ」という「信仰」に近いものがあるが、男子のプロ数人から実際に聞いたところでは、平均で50〜55ポンド程度。日本人選手で60以上で張っているという話はほとんど聞かなかった。
従って、もし、アナタの近所に「オレは70ポンドだから…」という人かいたら、この方の自尊心を傷つけないように注意しつつ、アドバイスしてあげてほしい。その人が日本人トップ選手以上のパワーの持ち主でもないかぎり、逆効果である可能性が高いのだ。
ラケットに関してはお店の人に聞くことと、ガット自体の性質やテンションに関しては、ラケットの推奨テンションを目安にして、何度か試行錯誤しながら決めていくのが最も良いだろう。
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| 依頼内容48:こんにちは。娘のことですが…。勉強と試合の両立が難しいので、テニスに専念して試合を回りたいのですが、基本のツアーから教えて下さい。プロの選手になれるかわかりませんが、応援したいのです。 |
| 埼玉県のP.Cさん |
報告48:人生を決めかねない大変な依頼が来てしまった。居住まいを正して、しっかりと報告せねばなるまい。
最も、基本から説明すると、「選手」としてやっていくためには各都道府県のテニス連盟に「選手」として登録しなければならない。これは「公式試合」に出場するためにはどうしても必要な手続きで、これを避けて通ることは残念ながらできない。国内での場合、(財)日本テニス協会から「公式試合」として認定されている大会で、男子ならATP、女子ならWTAに公認された大会しか、ランキングポイントは付かない(海外でもその国の協会から公認を受けた大会でなければポイントはつかない)。
大会には24ドローとか、64ドローとかいう具合に出場者に制限があり、それを決めるのはランキングの順番になる。では、ポイントもランキングもない選手はどうしているのかと言うと、最も下のカテゴリーであるサテライトの予選に出場して勝ち上がるか、推薦などを受けてワイルド・カード(主催者推薦出場)で出場するという手がある。この大会の詳しいカレンダーは日本テニス協会が発表しているので、問い合わせてみてほしい。
海外で修行して、デビューを目指すという人も最近多くいるようだ。学業や資金の面で折り合いがつくのであれば、この方法もある。ただし、国内でやっていく以上にテニス以外での問題が多く、誰にでもというわけにはいかない。
国内で選手を育てているスクールに入会し、選手になりたい旨を説明し、練習するというのが一番当たり前のやり方だ。ただ、大都市圏のスクールが多いので、地方出身の方だとつらい。鈴木貴男選手も高校入学と同時に北海道から東京に出てきていた。
雉子牟田直子選手は、姉の明子さんも世界的な選手で、テニス選手になるには恵まれた家庭に育ったとはいえ、15歳でソフトテニスから転向して、世界44位まで昇りつめ、あのボリス・ベッカーは14歳まではサッカー選手を目指していたが、17歳の時にはウインブルドンで優勝している。常に希望を持って、最初の気持ちをわすれず頑張って下さい。
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| 依頼内容49:ラケットの一般的な構造、製造方法、流通構造について調べています。卒論で調べているのですが、困っています。教えて下さい。 |
| 東京都のみやぴーさん |
報告49:非常に面白いテーマで、調査団としてもとても興味があるが、卒論で調べているということなので、敢えてご協力しないでおこう。そういうことは、ご自分で調査しないと結局、みやぴーさんのためにもならない。ただ、最も基本的な部分だけは報告するので、参考にしてほしい。
今のラケットのほぼ全てはカーボンやグラファイトと呼ばれる炭素繊維で作られている。チタンだなんだと色々言われているが、実際に使われている量は総重量に対して1%程度でしかない。そうしないと、軽さが求められている現在では、重くて今のラケットとしては商品としての競争力がなくなってしまうのだ。実際、某メーカーでチタンを前面に出しているラケットも、アメリカではチタンの使用量が少ないため、商品名の中に「チタン」を使えないとこっそり教えてくれた製品もあるほどだ(しかもその手の話はどこのメーカーにもあり、公然の秘密となっている)。
かつては、ウッドや金属で作られていたラケットだが、より強く、そして軽くしようとした場合、強くて軽い炭素繊維は、現状では究極の素材と言える。製品によって違うが、多くは中空のチューブ状であり、炭素繊維を編み上げて作られている。その厚みは驚くほど薄く、軽いのはこのためだ。逆に言えば、薄くするために強い炭素繊維を使用しているのだ。
ラケットで用いられる炭素繊維は、炭素繊維の中でもかなり高品質の物なので、実は供給できる会社も限られている。
これ以上の詳細は主要なラケットメーカーに直接問い合わせてみてほしい。どのメーカーの担当者も、熱心に説明すれば、嫌とは言わないと思う。大体、ここで詳細までちゃんと報告したら、引用先の出典として、このホームページのこの欄と書くつもりなのかね!
そんなに楽をして書いた卒論などみやぴーさんにとって何のためにもならない。ここは涙を飲んでこの程度で止めておく。
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| 依頼内容50:テニスの大会のスケジュールはどうやって調べたらいい? |
| 千葉県のkaku−chanさん |
報告50:まずは、kaku−chanさんが行っているスクールに置かれているチラシやポスターが有力な手掛かりとなる。スクール等には、スクール内だけではなく、他の大会の告知等が寄せられていることが多いのだ。大抵は地元近くの大会の告知であると思うので、気軽に出やすいことだろう。まずは、その辺を当たってみることをオススメする。
次はインターネットだ。このHPとリンクしているPTRの情報を覗いてみてほしい。PTRとは、ポッカ・テニス・ランキングシステムの略で、このシステムに加盟している大会の一覧が出ているはずだ。
最後はスマッシュ本誌を始めとしたテニス雑誌の情報だ。天にツバを吐くような思いで言うが、雑誌の情報は残念ながら「最新」とは言いにくい(5誌全て月刊誌という弱みもご理解いただきたいが)。小さな大会では発売された時点で応募を締め切っているところもあるかもしれない(検証はしていないので何とも言えないが…)。
参考になっただろうか?
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