| 依頼内容151:「テイクバックが遅い」と言われました。確かに振り遅れは多く、打球は右に流れ、まっすぐ行っても勢いがありません。部活動でやっているので、周囲の人のレベルも色々で、自分より下の人とだと十分余裕を持って打てるのですが、上級生とだと打球も速いのでまともに返せません。「テイクバック」はいつ、どんなタイミングで行うべきなのでしょうか? |
| 東京都のhitさん |
報告151:まず、ハッキリと言っておこう。「いつ、どんなタイミングで」というのは、世界中のどんなテニスコーチでも正確に言葉で言い表すことはできないと思う。
hitさんも書かれている通り、相手のボールの勢いは様々であり、また球種も色々とある。こうした千変万化の状況が想定されるケースにおいて、一般論を立てようとすると、どうしても強引な言葉になりやすいのだ。例えば、「相手が打った瞬間に」とか、「ボールがバウンドした瞬間にはスイングできるように」とか、言えば言えるかもしれないしかし、これらはある特定ケースでは当てはまったとしても、全てのケースで当てはまるわけではない。こうしたアドバイスを受けたことのある人もいるとは思うが、アドバイスした側の人も恐らく、そうすれば万事OKという意味では言っていないと思う。
テイクバックは早くすればいいというわけでもないらしい、というのは、hitさんも実体験の中で感じていらっしゃると思う。早くなればなったで、今度は早すぎてしまい却ってタイミングが狂わせてしまうことも良くあるのではなかろうか。
結局はたくさんのボールを打って、自分に最適な「間」の取り方を体得していくより他に手だてはなく、そして実はそれが一番の近道だ。タイミングのズレたショットを繰り返していく中で、自分で微調整していくこと。多くの失敗をしていく中で、「hitさん専用」のタイミングの取り方というのが生まれてくるものなのだ。このことに対して、その都度アドバイスできる人はいるだろうが、誰も答えは知らない。知っているのは本人だけなのだ。「今のどうして遅れたんだろう?」と自問していく中で、自分で答えを探し、また試行錯誤を繰り返していくことが真の上達への道だ。
また、現在の症状から考えて、絶対的なパワー不足、及びラケットとの相性の悪さ、というのも予測できる。
振り遅れが頻発して打球が右方向に飛んでいくのは、確かに振り遅れの症状だ。これはパワー不足から来るラケットの加速不足も原因として考えられる中の一つだ。速いボールに対して、通常のタイミングの取り方では当然間に合わないから、その分を埋めなければならない。こうしたケースではスイングをより速く、小さくしていくというのが普通の解決方法だ。
他にも現在のテイクバックが大きすぎていたら小さく変える、あるいは、速いボールはそれほど叩いていかなくてもボールの勢いを利用すれば飛んでくれるのだから、スイングをいつもよりも小さく、しっかりと面をコントロールするよう心掛けることなども考えられる。hitさんは速いボールに対しても、遅いボールに対しても同じようにスイングしようとしてはいないだろうか?
また、今、使っているラケットを軽い物に変える、あるいはバランスをトップ寄りにしてヘッドの抜けを良くするなども「対症療法」として考えられる手段はある。
しかし、根本的に解決したいなら、やはり打球に対する「引き出し」を数多く自分の中に作っていくしかないし、それが最も建設的な考え方だと思う。時間はかかるかもしれないが、もし、根本的な解決を望むのであれば、それしか方法はない。その結果として、スイングが小さくなったり、テイクバックが早くなったりしていく可能性は大いにあるだろうと思う。
誰かにただ「テイクバックを早くして」、「スイングをコンパクトに」と言われて機械的にそうするのと、自分で工夫したあげくにたどり着いた形とでは、外見は同じでも中身が全く違うものだ。技術の向上というのは、そうやって日々鍛練していく中で達成されるということをどうか忘れないで欲しい。
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| 依頼内容152:テニスをしていていつも思うんですが、私はボールを打った時の音が「カンッ」という音なのです。普通は「スコーン」とか「パコーン」とか気持ちのいい音がイメージされるのに…。ボールの種類やストリングのテンション、ラケットなど色々と要因はあるとおもいますが、どうしたらあの音が出せるのでしょうか? |
| 兵庫県のちいさん |
報告152: 音にこだわる人は案外多い。ショップなどでストリングを買おうとすると、やわらかいとか硬いとか、反発性がいいとか耐久性がいいとかの性能面ではなく、この糸は「音がいいんですよ」という売り文句に遭遇することもある。
さて、ちいさんがおっしゃる通り、音にはボールの種類(プレッシャライズドorノンプレッシャー)、ストリングの種類、スイングとインパクトの問題など音に関しては、色々と要因はある。しかし、「パコーン」とかいった擬音だけでちいさんが求める音がどれなのかを特定するのは難しい。多分、これかなー…、という感じの報告になっていくのはご容赦いただきたい。
まずは、サービスの時を思い出して欲しい。女子の大会ではなく、できれば男子の大会のそれを思い出して欲しい。「パッコーン」と大きな音を響かせてボールが打ち出されるのは、そう、1stのフラットサービスの時のはずだ。同じサービスでも2ndになると「カスッ」とかいった感じで、ほとんど音がしないこともある。この違いはボールに対する当たり方の違いだ。
次に何が音を出しているのかを考えてみて欲しい。一つにはボールであり、もう一つには面に張られたストリングだ(時折、フレームにカシャッと当ててる人もいるが、この音はこの場合は無視)。ボールを壁に叩きつければ「ポーン」と大きな音を鳴らすことができるし、ストリングを手で叩くようにすると、「パンッ」という音がなると思う(これは張ってから最高でも大体半年ぐらいまでの間だ。最初に強く張っていれば、テンションが落ちるのも早く、もっと早い時期に音はしなくなるかもしれない)。「パッコーン」という気持ちいい音はこれらの合わさった音だ。
ちいさんの「カンッ」という音の正体について、ちいさんから我々に与えられただけの材料では特定するのは不可能だが、恐らく、スピンかスライスをかけすぎているのではなかろうかと推定する。その状態でもし、パッコーンという気持ちのいい音を出したいのであれば、もう少し厚めに当てて、思い切り叩くなどする必要があると思う。
ちなみに音が一番いいとされるのはナチュラルストリングで、ボールはプレッシャライズドボールの組み合わせだ。
ま、最終的に音の善し悪しは「好み」という分野に踏み込む。しかし、音がいいからうまいとか、強いとかとは別の問題という気もするのだが…。
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| 依頼内容153:この前、昭和の森で大学生の試合を見てきました。その日はとても暑く、随分日に焼けてしまい、頭も少し痛くなりました。そこで、夏に向けて暑い時の観戦方法や、プレーする人へのアドバイスはありますか? |
| 神奈川県のしもちゃんさん |
報告153: 暑い季節で注意したいのは、日差しによる日焼け、気温による脱水症状の2点だ。オゾン層の破壊により、日差しによる日焼けは、皮膚ガンの原因になるとされ、特に南半球や欧米諸国では深刻な問題として取り上げられており(南極上空のオゾンホールの拡大や、紫外線に弱く、皮膚ガンの発生の危険性の高い白色人種が多いという事情のため)、テニスの各種大会でも選手達に対して「必ず日焼け止めを使用するように」との勧告が出されているという。対策としては、日焼け止めクリーム等の使用、帽子の着用、できるだけ皮膚を露出させない服の着用などが考えられ、最近のウェアでも「UV対策」が施してあるウェアなどに見られるように、紫外線対策に重点がおかれている。
しかし、日差しが及ぼすのは紫外線だけではない。当然、赤外線などによる「熱」も照射されることになる。冬の小春日和の日向ぼっこは心地良いものだが、夏に日向ぼっこをしていると、気温はもちろん、日光による熱でやられ、滝のように流れていた汗がいつしか止まり、しまいには頭がフラフラしてくる。これは脱水症状が原因だ。
人間は体が温められると、通常の体温を維持するために汗をかいて、その気化熱を利用して体温を下げようとする。この時に大量の水分が失われ、体は乾いた状態へとシフトする。もし、汗をかいているのに水分を補給しないで過ごしてしまうと、汗は止まり、体温は上昇を続け、熱中症という状態になってしまう。人間の体のほとんどを構成するタンバク質は摂氏約42度で凝結を始めるので、このままの状態で放置されると確実に死に至る。暑い場所で過ごす時には、小刻みかつ有効な水分補給と、時々は日陰に入って体を冷やすことが重要だ。
対策はいくつかあるが、まずは風通しのいい、気持ちのいい服装を心掛けること。水分はこまめに補給するようにして(カブ飲みしても、身体が吸収しきれないので、あくまでもこまめに摂る必要がある)、可能であれば、氷や携帯冷却剤などで、首筋を冷やしたり(緊急時になった場合は、全身を冷却する必要があるが、長時間にわたって屋外で快適に過ごすには脳に供給される血液を冷やす方が効果的だ。そのためにはおでこや頭にあてるよりも、首の方が効果がある)したいところだ。そして、試合中であっても気分が悪くなったり、頭がぼーっとしはじめたら、休憩を取ったり、観戦を一時中断することを躊躇しないことが大切だ。そういう状態でも最後まで戦う姿勢を持つ、という気持ちは大切だが、それで命を落としてしまったら意味がない。
良く言われる「熱を吸収しにくい色(白など)の服を着ること」というのは、紫外線対策上は逆に色の濃い服装の方が効果があるので、最近ではこの辺りが難しくなってきた。理想的には「UVカット」と表示のあるウェアを購入したい。
日焼け止めにはたくさんの種類があり、その効果のほども色々だ。専門家のいるお店で、自分の屋外での活動状況・時間や肌の質などを相談しながら決めるのがベターだろう。繰り返すが、日焼けが嫌なら日光に対する被爆量を抑えることが最善の方法だ。日焼け止めに効果がないとは言わないが、過信しないことも頭に入れておいて欲しい。
暑い中でもプレー、観戦は大変だが、充実感も高いものだし、暑い季節を快適に乗り切って欲しい。
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| 依頼内容154:松岡修造さんは現役の頃、「ガラスの足首」と言われ、捻挫しやすかったそうですが、私もそうです。どうしてなんでしょうか? |
| 北海道の端山さん |
報告154: 捻挫と簡単に言っても、これは意外に重症という場合もあるから注意が必要だ。よく「風邪という病気はない」とは聞いたことがあると思うが、実は捻挫も同じようなもので、捻挫というケガはないと言ってもいい。あまり頻発されるようなら、一度専門医の診察を受診されることを強くお勧めする。
直立二足歩行を実現した人類の足には非常に複雑な筋肉や腱が入り組んでおり、それぞれが役割をきっちり果たすことで人間は2本の足で歩くことができている。厳密に言えば、足首のどの部分が故障を起こしているかで、それぞれ原因や、対策が違うと言ってもいいぐらいだ。
ところで、最近のテニスシューズの世界的な流れとして、ローカット(いわゆる普通のクツの形のこと)が主流になっていることはご存じのことと思う。これは、以前と比べ、ミッドカットやハイカットにしなくても、十分なホールド性能を確保することが技術的に可能になったという面も大きいが、やはり自由な足首の運動を妨げるカットといういうのが主に欧米で受け入れられなかったという面も大きいらしい。
プロ選手達の足下を見て欲しい。ほとんどがローカットのモデルを着用していて、ミッドカットやハイカットという選手をあまり見ないとは思われないだろうか? これは彼らが自分のフットワークを考えていく時に、足首の自由な運動をより重視しているからだ。日本のテニスファンには足首をホールドしてくれるミッドカットが今も愛され続けているが、急激なターンやストップを日常的に繰り返すプロは、足首をホールドする必要を感じていない。これはなぜなのか? 答えは足を含めた全身の筋力とバランスにある。
捻挫は足首をひねることによって引き起こされる足首の腱や筋肉の炎症や、挫傷の総称だが、足の筋肉や、全身のバランスが秀でていれば、足首をホールドして固めなくても捻挫を引き起こすような事態にはなりにくい。つまり、一般プレーヤーが捻挫を頻発させる原因というのは、筋力不足であったり、バランス感覚の不足であったりすることが多いと予測を立てることができる。
この国には「ミッドカットの方が安心よね」という方も根強くいらっしゃるようだが、ローカットとミッドカットのどちらがいいのか、に関しては簡単に結論を出せないが、現在の良く考えられたローカットシューズの場合、一昔前のミッドカットシューズ以上のホールド性があると考えてもらっていい。それよりも指摘したいのは足首を固定することの功罪だ。
足首を固定するようなシューズの場合、確かに足首の故障に関しては減らすことができるかもしれない。しかし、今度は怖いのはヒザだ。固定しなければ足首をよくひねってしまう、という筋力レベルの人の場合、足の筋力が自分の体重や動きに比べ弱いという可能性が高い。足首を固定した状態で転んだり、ひねったりした時にどこに負荷がかかるか?そう、ヒザよりも上の部分だ。もしくは体重を支えきれず、派手にすっころんでいるというケースも多いかもしれない。ヒザの故障は深刻になるケースも少なくないし、ハードコートで派手に転べば色々な部分が心配になる。シューズでケガの予防をしようという考え方はいいとして、同時に足の筋力も鍛えていかないと、根本的な解決にはならない。どうもテニス系の人というのはアイテムの性能に頼ってしまう傾向があるという感があり、その辺がとても心配だ。
テニスは「習い事」でもなければ、ただのレジャーでもない。スポーツとしては、サッカーやラグビーに匹敵するような、「過酷」に分類されるほどの純然たるスポーツなのだ。土台となる身体をしっかりと鍛えるという意識がなければ、どんなにグリップや、スイングを気にしてみたところで、故障が減ることはない。選手達が日々ジムでトレーニングを繰り返すのは、パフォーマンスを上げるという意味あいはもちろんだが、長いシーズンを故障しないで過ごすための補強という意味も強いのだ。もちろん、頻度も質も段違いに違うとはいえ、あれだけ鍛えている彼らでさえ故障を起こす。まして一般プレーヤーでは…、と考えて欲しい。
また、よく「関節がやわらかい人は故障しにくい」と言われているが、これにはやや誤解があり、確かに関節の柔らかい人は捻挫などの軽傷の故障は少なくて済むことが多いが、可動域が大きい分、故障する時には関節自体を傷めてしまう重症例に結びつきやすい。逆に関節の固い人は捻挫などの軽傷は頻発させても、関節自体を傷めてしまうような重症の故障は起こしにくいという側面もある。
松岡修造さんが現役時代に捻挫を頻発していた理由には、色々とあるとは思うが、一般的に今まで言われてきた原因は、一つには彼のフットワークが非常に激しいわりに不器用であったという点、もう一つには捻挫を繰り返しているうちに慢性化させてしまったという点、最後に彼自身のプレーの質の割に下半身の筋力が不足していたのではないか?
という可能性が指摘されてきた(彼の足の長さを原因に挙げる人や、予防のテーピングなどをあまりしていなかったのではないか? という意見、彼の性格上、多少の痛みなら我慢して続けているうちに慢性化させてしまったのではないか? という意見もある)。一度ご本人にも確認してみたいが(ちと怖い気もするが…)、多忙な方で、なかなか接触の難しい方なので、今度お会いできた時に聞いてみたいと思う。 |
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| 依頼内容155:私は大学のサークルでテニスをしているのですが、若き頃、テンションを58〜63ポンドぐらいにしてガンガン打っていたのですが、テニスの上達が止まったため、テンションを低くしてみたいのです。女子のプロ選手のテンションはどのぐらいなのでしょうか? |
| 北海道の九州男児さん |
報告155: 九州男児さんには悪いが、これだけでは我々の九州男児さんに関する情報が少なすぎて、何と答えていいかわからない。どんな打感が好きで、どんなボールを打ちたくて、今までは何のラケットに何というガットの何番のゲージの物を張っていたのかなど、そういった情報がなければ、何とも答えようがないのは理解してもらえると思う。それに58〜63ポンドと言われても、ゲージの太さや、どんな性質の糸だったのか、ラケットの面の大きさは? トップスピナー? それともフラット系? パワーの有無は? 等々、いくらも条件がある。とりあえず言えることは、今、行きつけのショップのストリンガーさんに上記のことをハッキリと伝えた上で相談してみて欲しいということだ。
さて、女子選手達のテンションについてだが、この文脈からすると、もしかすると九州男児さんは「女子選手のテンションぐらいで俺には丁度だろう」とか思っているのではないだろうか?。だとしたらとんでもない間違いだ。少々極端な例だが、セレスは90ポンド近くで張っているし、クルニコワが60ポンド前後、ヒンギスでも50ポンド台の後半だ。九州男児さんがおっしゃっている「前に張っていた58〜63ポンド」という、ほぼその数字の辺りが平均的な女子選手達のテンションだと言ってもいいぐらいだ(実際には平均的な数字はもう少し低めらしいが、我々も全ての選手の詳しいデータを持っているわけではない…)。しかし、ここで重要なのは選手達のテンションというのは「張りたてで」のもの(選手達はその日の朝に張る選手と、そうでない選手がいるが、概ね張りたてで使っていると考えてよい。実はテンションというのは張った翌日には一気に5〜9ポンド近くダウンする。つまり、仮に九州男児さんが58ポンドで前日に張ってもらったラケットのテンションは、手元に来る頃には大体50ポンド台の前半に落ちているということだ。この後のテンションダウンはゆっくりとなり、使った分だけ落ちていくというデータがある)。さらに、ストリンガーさん達は選手向けに張る時にはあらゆるタルミを取ったりして、非常に丁寧に張るため(だからといって一般プレーヤー向けを手抜きしているというわけではない)、テンションの数字は同じでも、張り上がりの状態は選手用の方がずっと固く張り上がると言われる。つまり、選手のラケットを一般プレーヤーが使ったとしたら、「これは60ポンド台の後半ぐらいかなー」という固さのラケットでも、実際には50ポンド台前半ということがありうるわけだ。
逆に男子選手の方が時々、「え? そんなテンションで張ってるの?」っていう選手がいる。有名なのはルゼツキー。世界最速ビッグサーバーの彼の公表されたテンションは50〜53ポンド。他にもマッケンローは時には30ポンド台まで落としたという話は有名だ。近年は、クレーコートで育ってきた若手達が多くなって、彼らが使っているガットがポリのガットということもあり、男子の平均テンションは上昇傾向だと言われるが、それでも60ポンド台の前半だろう。フィリポーシスやサンプラスなど70ポンド以上で張っているという選手はほとんど例外に近い。
「上達が止まってきたからテンションを下げる」というその発想自体はいいとして、どの程度まで落とせばいいのか、というのは九州男児さんが「どんな打感、どんなプレースタイル、どんなボールを打ちたいか」の3要素で決まる。もしくはそれまでのラケットから面の大きな高反発系ラケットに変えるなら、それまでのテンションよりも少しゆるめにした方がヒジや肩にやさしい。
このコーナーで言えるのはここまでだ。 |
| 依頼内容156:今、セレナ・ウィリアムズ使用のラケットを使っていますが、フルスイングするとボールがすごく飛び、回転をしっかりかけないと入りません。でも、交換しようとなるとこのラケットの軽さに慣れてしまった自分としては、重いものにしてもいけないような気がします。このな僕に合ったラケットを教えて下さい |
| 静岡県のMRレトリバーさん |
報告156: フルスイングすると飛びすぎる? 回転をかけないと入らない? うーん。これは打ち方の問題だからどんなラケットを使ってみたところで、結局はそうなると思うのだが…。対症療法としてはガットのテンションを上げる、ガットをポリなどに変えるなどが考えられはする(ただし、肩やヒジに傷害がないことが大前提)。
しかし、これらは根本的な解決方法にならない。フルスイングした上でボールをコートに入れるにはトップスピンをかけるか、低い弾道のボールを打たなければならない。低いフラットボールは大変な武器だし、トップスピンも究めればすごい武器だ。これらを実現するには、まずは打点を高くすること。そして高い打点で安定して打つためには、腹筋や背筋などをしっかりと鍛えて身体のバランスを保てるようにすることが大事だ。もちろん、打点に入っていくための脚力と予測力を上げる必要もある。
もちろん、ラケットを替えることも視野に置きつつでよいと思うが、まずは自分の技術・体力面の再チェックをお勧めする。 |
| 依頼内容157:鈴木貴男選手のサービス改造の記事に、右軸サービスは速いと書いてあったのですが、試してみてもどうかわかりません。一般プレーヤーには無理な代物なのでしょうか? |
| 静岡県のYOUSUKEさん |
報告157: YOUSUKEさんがどんなプレーヤーなのか我々にはわからないが、鈴木貴男選手はこのサービスの練習方法を取り入れる前も、200キロ近い、十分に速いサービスを打てた選手だということを、まずは前提として考慮しておいて欲しい。
この練習方法は身体の筋肉の自然な使い方を目的とした方法で、「初動負荷トレーニング」で有名な鳥取の「ワールド・ウイング」の小山裕史さんの指導によるものだ。詳しくは講談社から小山さんの本が出ているのでそちらを参照してもらった方が良いと思う。
「右軸サービスは速い」という点に少々誤解があるように思う。これは速いサービスを打ちたい人への特効薬というわけではないからだ。鈴木貴男選手がこの方法に出会ったのは肩の故障からの復帰過程だった。それまでは肩の力中心で打っていたものを肩に負担が少ない形で打てるように、という考えが根本にはあったのだと思う。そんな時に小山氏の指導の下で全身を無駄なく使う方法を取り入れたという経緯がある。だから、肩中心で打っていた頃より「速くなった」のではなく、より簡単に、スムーズな形で同じ速度のサービスを打てるようになったと解釈した方がむしろ正しいと思う。そして、無駄なく全身を使うことができるようになったのと同時に、彼自身の鍛え上げられた身体があったので、結果としてサービスの速度向上に繋がったと解釈した方がよいと思う。
彼の右足を蹴って打つような練習スタイルをただ真似しても意味は少ないと思う。彼は専用の器具を使い、毎日トレーニングをした上で、ああした形のスイングで全体のイメージを掴んでいるのだ。
一般プレーヤーには無理だ、とは言わないが、筋力トレーニング系統は専門家の指導の下で行わないと故障や競技力の低下にもつながりかねない。気持ちはわかるが、形だけを真似するだけというのはお勧めしない。 |
| 依頼内容158:部活で流行っているマンガの中に出てくる「ツイストサービス」。プロで誰か打っている選手はいますか? スピンサービスと何が違うのですか? |
| 神奈川県のしもちゃんさん |
報告158: 前に同じ依頼に答えたことがあるので、過去ログをまずは参照して欲しい。
プロで打っている選手は? スピンサービスと何が違うのか?と言えば、ハッキリ言っておこう。大勢いる、違いはない!
「テニスの王子様」(週刊少年ジャンプに連載中/著・許斐剛)の中で出てくるツイストサービスと、現実のスピンサービスの違いは、実はサーバー側にはない。違うのはレシーバーの立ち位置だ。マンガの中では激しく弾んだ後、選手の帽子を飛ばしたり、顔面を襲ったりしているが、彼らの立ち位置に注目して欲しい。彼らはなんとサービスライン付近まで前進した位置に立っている。それが最大の違いだ。あんな位置に立っていてリターンできるのは相手のサービスがクソ遅いか、アガシ並の反応があるかのどちらかだ。 スピンサービスは右利きの選手が打った場合、高い弾道を描いて、右利きの選手のバックサイドに高く弾むという効果がある。現役の選手でこの種のサービスを最も得意にしているのは、ラフターとアガシだ。彼らが使うスピンサービスは他の選手の普通のスピンサービスよりも回転と速度が速く、高く弾むので別に「キックサービス」と呼ばれることもある。「ツイスト…」というのもその類で、程度の差はあるが打ち方、弾み方などの現象面ではごく一般的に言われるスピンサービスと同一のものだと言っていい。また、マンガの中では「顔面を襲う」という説明になっているが、これは狙い方一つの問題で、高く弾むスピン系のサービスのバウンドをどこに落とすかで決まる要素だ。何もツイストサービスだから顔面に飛ぶというわけではない。それに、相手も顔面に飛んでくるまでボーッとはしていてくれないのが現実の世界の話だ。マンガの中でリョーマ君の対戦相手達がああも顔面を狙われ続けているのは、彼らの立ち位置がリョーマ君を馬鹿にしているとしか思えないほど前だからだ、と思う。
念のためにお断りしますが、本誌スマッシュ、及びこのコーナーでは「テニスの王子様」を熱く応援しています。悪意は全くありません。 |
| 依頼内容159:部活で球だし機を買うことになりました。色々と種類があってどれがいいかわかりません。予算は20万円で、イロイロ打てるやつが買いたいのですが、お勧めがあったら教えて下さい。 |
| 新潟県のラジカルさん |
報告159: 困ったな…。イロイロ打てるって言われても、何をどうイロイロなのかがわからないし、20万円の予算だと、もうそれだけで機種が限られてくる。過去ログの中に「日本テニスマシン社」さんの連絡先があるから、そこで相談してみて欲しい。
高校の部活なら、メンテナンスに費用のかからない物(含む電気代)、壊れにくい物、総球数の多いもの、だろう。この材料ではその程度しか思いつかない。 |
| 依頼内容160:このサイトの動画のコーナーにはサービスはサンプラス、ストロークはアガシが多いですが、やはり見本とすべき点が多いからでしょうか? 我々Week Endプレーヤーはどの辺を見習えばよいのでしょう? |
| 神奈川県のアガシに魅せられてさん |
報告160: 一口にWeek Endプレーヤーと言われても、レベルに違いがありすぎるが、ここではテニスを普通に楽しむ人で、競技指向ではなく、元プレーヤーでもない人と考えて話を進めたい。しかし、それにしても「どの部分を」というのは非常に難しい。人により抱えた課題は様々で、答えも人の数だけ考えられる。サンプラスとアガシが多いのは、彼らが現在最も「理想とされる」それぞれのフォームの持ち主だからで、同時に二人が大変人気のある選手だからという点もある。
動画のコーナーは過去に掲載された物を蓄積する形で残したものだが、本来は「今月のスマッシュ」のコーナーに入っているものだ。動画自体は本誌とリンクまではいかないまでも、基本的に本誌の技術特集の中身とリンクさせられるように選んでいる。従って、本誌の技術コーナーをご覧いただければ、ある程度は参考にしていただける、とは思う。
さて、プロのフォームというのは、参考になる部分もあれば、逆に参考にしない方がいいという場合もある。ここはプロのフォームを主体にして考えるよりも、見ている側を基準に考えてもらった方がいい。例えば、肩が回らない人がサンプラスのフォームから何かを学びたいといってもそれは無理な相談だが、彼の配球やサービスへの考え方などは参考にできる部分もあるだろうし、アガシのリターンをそのまま真似しようとしても、一般プレーヤーが相手にするサービスがプロのように高速であることはマレだという場合は、そのままコピーしても意味は小さいから、彼が速いサービスに対してどうやってタイミングを取っているのかとか、良く言われる「コンパクトなテイクバック」ってのはこういうことなのか、等々のイメージとして使ってもらうなどの考え方があるだろう。つまり、プレーヤー個人個人が抱ええる様々な課題をプロ達がどうやっているのか? を中心に見ることで、色々な結論が導き出せるはず、というわけだ。連続写真の上手な見方も、ほぼ同様の言い方で表せる。
ところで、動画の大きさをもっと大きく、というリクエストがよく届く。しかし、現在の多くの方々の通信速度を考えると、あの程度が今のところ適当ではないかと考えている。高速回線のインフラがもう少し整備・普及するまで、今しばらくは現状でご勘弁いただきたい。 |
| 依頼内容161:前から気になっていたことがあります。学生の大会(特に中学)は、ステンシルマークがだめだとかウェアは白でなくてはいけない・・・など厳しいのですが、なぜですか?それは、テニス協会で決まってるんですか?理由はなんですか? |
| しもちゃんさん |
報告161: 規則でそう決まっているのか? ということになると、どうもそうらしいという答えになる。日本テニス協会の発行する公式の「ルールブック」である「コートの友」には「いつもきちんとした、礼儀正しいテニスウェアを着用していなければならない」と書かれている。礼儀正しく、きちんとしたウェアの具体例が「襟付の白を基調としたウェア」で100点満点の正解かどうかは、その時点での社会常識の範囲ではあると思うが(現に「白を基調としたウェア」以外を認めていないウインブルドンでさえ、時代に合わせて襟なしのウェアでも許容するようになっているようだし…)、テニスというスポーツの世界ではそれが正解のようだ。
理由は……。恐らく、誰が聞いても納得できるような、「合理的な理由」は誰にも答えることはできないだろう。
ただ、言えることがあるとすれば、その場に「ふさわしい」服装という考え方に関しては、日本という国は非常におおらかな傾向がある。今、国内の巷のテニスコートで、テニスウェア以外での入場や、「白を基調とした」という規定を厳格に適用しているところは少ないと思うが(よくみると看板にそう書かれている場所も少なくないが、違う服装の人を注意するということまでをやっているコートは少ないようだ)、それでも「規則として存在する以上、守るのが正しい」という意見の人と、「もうそんな時代じゃないんだから…」と許容しようという人、「どうでもいいじゃん、そんなの」と無関心の人の3パターンに分けられるだろう。まれに年配のプレーヤーが「ここで、そんな恰好でプレーするなんて!」とTシャツなどの「非テニスウェア」着用のプレーヤーを注意している場面を見かけることもあるが、これは現在の情勢を鑑みれば、どちらにも非がない不毛ないさかいのように思う。
テニスが「社交」の道具の一つであった頃、テニスコートはゴルフ場なとど同じく、フォーマルな場所だった。「テニスコートにはテニスウェアで」というのは、「プールには水着で」というぐらい当たり前のことだったのだ。だがテニスの普及と、人口の拡大により、テニスは一気に身近なスポーツへと変貌を遂げる。そいて「フォーマル」なイメージを残しつつも、より「スポーツ」色、「レジャー」色を強めていくことなる。そこにアガシなどのアメリカの新世代の選手達が、それまでの常識では考えられなかったようなカラフルな色彩のウェアで大活躍しはじめると、それまでは白一色に近かったテニスコートは、一気に花が咲いたようなカラフルさを獲得する。……そして、現在に至っているわけだ。
ジュニア世代の大会で「白を基調としたウェアの着用」が義務づけられているのは、恐らく、「テニスというスポーツの原型と呼べる時代の習慣を、ジュニア世代の間は学んでおいて欲しい」という心の現れではなかろうか。いずれは、好きなウェアを身につけて、プレーするようになるだろうけど、テニスというのは、ウェアであっても「相手に失礼にならないように心掛けるのがテニスというスポーツなのだ」ということを学んで欲しいという意味ではなかろうか。
ステンシルマークに関しては、本来、付いていないのが正しい姿だ。ステンシル用のインクは確かに工夫されたものとは言え、何もつけていない方が糸には影響が出ないし、第一、ガットを張る度にイチイチ塗るのは手間もかかる。プロ達がステンシルを付けているのは、「メーカーとの契約」があるからで、契約のない選手は付けていない。好き好んで付けている選手はほとんどいるまい。まして、アマチュアのジュニア世代の選手がステンシルなどを付ける意味などどこにもない。強いジュニアなどの中にはメーカーから支援を受けている選手もいるだろうが、ステンシルを付けて、そのメーカーの「宣伝」に貢献するのはもっと後になってからでいい。憧れの選手がいれば、真似をしたくなる気持ちは痛いほどわかるが、真似をするのにも一番大切なのは「プレー」の真似のはず。外見を真似するのはその次でいい、と少々頭がカタイかもしれないが、調査団では考える |
| 依頼内容162:練習ではしっかり振りきって弾道の低い球を打つことができるようになりましたが、試合になると体が硬くなって、アウトしたりネットにかかってしまうのですが、どうすればいいでしょうか?あと、高い打点で打とうとしても力がうまく入らず、いい球が打てません。どうしてでしょうか?教えて下さい。 |
| 静岡県のMRレトリバーさん |
| 報告162: 相談の依頼を何度か送っていただいているMRレトリバーさんだが、正直に言おう。我々はMRレトリバーさんのプレーを見ていないし、どんな状態なのかわからない以上、責任のあるアドバイスはできない。あくまでも一般論として、こういう症状があれば、こうかな? という程度の話はできるが、それ以上ではない。だからもし、身近にコーチや、アドバイスしてくれる人がいる場合には、ここで書かれた内容に係わらず、そちらのアドバイスに従って欲しいと思う。「試合になると固くなって」というのが本当なら、それは技術の問題ではない。完全に精神的な問題だ。対策としては「とにかく落ちつくこと」しかないという身も蓋もない結論なのだが、こうした症状を訴える人の場合、「性格的にどうしてもそうなってしまう」という人と、「練習不足からくる自信のなさから来るという人」、「普段の練習に緊張感が欠けているという人」、「それらの複合」等数多くのパターンがあると言われる。「練習で緊張感を持ってやって、試合の方が楽という状態を作るのが理想的」と元プロ選手達は語っているが、通常、練習にそんなに緊張感を持てる人は少ないと思う。しかし、「練習で100%できるプレーにできて、初めて試合で何とか使えるレベル。練習でミスするようなプレーは試合では使えない」というのもプロ達が良く口にする言葉だ。 練習に緊張感を持ってやるためには、何かの罰ゲームを課すという方法が最もポピュラーだ。ミスした方がその場で腕立て10回とか、何かのトレーニングを罰にするという方法が一番普及しているのではなかろうか。これで試合での緊張がなくなるかどうかは別の話ではあるが、「練習の方が楽」という状態からは脱しておきたい。それが試合で緊張しなくなるためのコツであり、唯一の根本的解決方法であるように思う。 |
| 依頼内容163:今年のウィンブルドンは遅い芝に張り替えたということが新聞に書いてあったと聞きましたが、本当なんでしょうか。それも、クエルテンやクルニコワの要望ということらしいのですが、ふたりとも今回は欠場なのに不思議です。ぜひ真相をお教え下さい。 |
| 静岡県のたみさん |
報告163: 芝が張り替えられたというのは事実だ。全面ライ芝という芝に張り替えられ、特性としては従来の物よりも持ちが良く、やや遅くなるという。今年のウインブルドンでも、公式の会見ではあまり芝についてのコメントはなかったが、それ以外の場所では「遅くなった」と口にする選手が少なくなく、いつもならどんどん前に出ていく選手がステイバックして打ち合う場面も見られた。
しかし、サーフェスの影響を強く受ける男子シングルスで優勝したのはイバニセビッチ。準優勝はラフターだったことを考えると、序盤の天候が良かったことなども影響して、さほど目に見えるほどのスピードダウンはなかったのではないかとも思う。この辺は実際にプレーした選手にしかわからないことなので、調査団でも何とも言えない。しかし、アガシやカフェルニコフらが連日のように「1番コートや2番コートと、センターとではコートの状態があまりにも違っていて、同じようにプレーできない」などと語っていたことを考えると、コートの使用状況によっても差が出てきていたはずだ。芝というのはそういうサーフェスなので、芝の種類だけでは大会の様相が一変するような変化までは出にくいのかもしれない。
ところで、芝の張り替えがクエルテンやクルニコワの要望に沿ったものかどうか、という話だが、可能性としては否定できないかもしれないとは思う。クエルテンやクルニコワといえば、非常に集客能力のあるスタープレーヤーであり、ウインブルドンにとっても欠かせない選手達だからだ。しかし、彼らに言われたぐらいで芝を張り替えるか、と言えば大いに疑問だ。憶測記事としては面白い内容だが、恐らく事実には反すると思う。
確かにクエルテンがウインブルドンの芝でのプレーを嫌っていることは有名だが、これは芝の種類云々ではなく、彼が最大の目標とする全仏からのインターバルが少ないということと、ウインブルドンのクレーコーター軽視の姿勢に対する反発などが原因で、芝を張り替えたらプレーするという類の発言はしていない。クルニコワに至っては、彼女が4大大会で最もいい成績を残したのはこのウインブルドンでのベスト4だ。芝の張り替えを真に望むかどうか…。確かに女子もパワー化が著しく、スピードボールを持っている選手の方が有利ななってきているのは事実だが、クルニコワも女子屈指のパワーを持っている選手の一人だし、彼女は相手のスピードボールをカウンターで返すのを真骨頂にしている。彼女の影響力も考えにくい。 |
| 依頼内容164:自分は片手バックなんですが、高い打点は打てるのにサービスライン辺りに落ちた低いボールは面が安定せずスピンもかけれずフラットで飛んでいってしまいます。低いボールをしっかりスピンをかけて打つ方法を教えて下さい。 |
| 北海道のチルデンさん |
報告164: 片手バックハンドで高い打点が打てるというのは強みだ。なかなかそう言い切れるプレーヤーは多くない。それはチルデンさんの大きな武器なので、さらに磨きをかけていかれた方がいいと思う。
さて、低い打点だと…、とのことだが「サービスライン付近に落ちた」という部分から想像するに、前に引きずり出された時の低い打点と理解した。そういった状況で、スピンをかけて打つのはプロでも難しい。まず、ボールを「拾おう」とラケットが先に出てしまうことが多いはず。そうなれば、スライスか、フラット気味にただ拾うだけの返球になりやすいのは確かだ。それでもロブ気味に深くコントロールできればそれはそれでOKなのだが、スピンをかけて、ということになると、ちょうど「刀の抜き打ち」のようなイメージでギリギリまでボールに接近して一気に振り抜いてアングルへという方法が考えられる。
ただ単に低い打点が苦手ということになると、話が難しい。何しろチルデンさんのテニスを見ていないから、何がどうなっているのか想像もつかないのだ。通常、片手バックハンドの場合、高い打点よりも低い打点の方が打ちやすいからだ。グリップが厚いのかな、という想像もできるが、違うかもしれない。でも高い打点が打てるのに、低い打点が打てないという理由が不明だ。確かに前の方から低い打点で打つのはボールを持ち上げなければならない分、難しいのは確かだし、面の作り方だって不安定になるのも仕方がない。まずはそんな打点で打たないで済むように足を使って動くことの方が優先されるだろう。
回答にはなっていないと思うが、この材料だけではここまでが限界だ。 |
| 依頼内容165:テニスを始めて25年になるおやじです。トッププロの試合をよく見てると、ストロークでバックハンドの片手打ちの方(スライス以外)が、両手打ちよりアンフォーストエラーが多い気がします。気のせいでしょうか?(これからテニスを始める人へのアドバイスとして聞きたいので・・・) |
| 神奈川県の初心者のコーチ |
報告165: 多分、気のせいでしょう…。アンフォーストエラーというのは、いわゆる「凡ミス」で、見ている側が「どうして?」と思うようなミスのことを指す。
よくテレビの中継などでも「アンフォーストエラーの数が…」と言われているが、これをそのまま受け取らない方がいいというケースも実は数多くある。なぜならこのアンフォーストエラーというものには、数が多ければ悪くて、少なければいいと杓子定規に言えない性質があるからだ。例えば、アンフォーストエラーが多くても、同時にウイナーも多ければその選手はその試合で「攻めていた」と言えるし、逆にアンフォーストエラーが少ないからといっても、ズコボコ攻め込まれて、ただ返すだけで為す術がなかったという状態ということも考えられる。例えば、先日のウインブルドンの男子決勝、両手打ちバックハンドのイバニセビッチのアンフォーストエラーは30なのに対し、片手打ちのラフターは11と約1/3でしかない。しかし、勝者はご存じのようにイバニセビッチだった。
それに、このアンフォーストエラーの定義というのも難しい。ミスには「自分単独で犯したホントの凡ミス」と「相手のボールが強力で、させられてしまったミス」の2つがある。プロの試合の場合、アンフォーストエラーを認定しているのは審判であり、その時の審判の判断次第で相手のファインプレーを受け手の凡ミスにしていることもある。とにかく、野球のストライクとボールほどの厳格さはこの記録にはない。我々も日々色々な数字について調査&考察をしているが、エラーの数だけを比べることはしていない。それは、エラーの数だけを比べても、あまり有用な真実が見えてこないと感じるからだ。
さて、片手と両手でどちらかの方がエラーが多いように見えているということに関して、思い当たる原因があるとすれば、片手と両手の許容範囲の差にあるような気がする。メールをいただいた日付から考えて、恐らくは全仏の期間中だろう。片手バックハンドというのは一般的に高い打点を苦手としていて、しかも少しでもタイミングを失うと途端に安定感を失うという特徴がある。逆に両手打ちの場合は、この辺の許容範囲が広く、多少のズレや遅れはゴマカシが効くという側面がある。従って、テニスで使うための筋力のできていない初心者に対して、導入として採用されることが多いというわけだ。しかし、プロの領域まで来てしまうと、その差はあまり大きくはなくなる。高い打点にハッキリと欠点を抱えたままではバックハンドを狙われてお終いだし、「リーチが狭い」と言われる両手打ちの人もその弱点をそのままにしていたら、トップまでは上がってこれない。
サンプラスが全仏になると、とても信じられないような凡ミスを重ねるのは彼が片手打ちだからではなく、彼がクレーというサーフェスに対して「慣れていない」という方が正解だし(実際、レッドクレーというサーフェスでは、ボールのバウンドの仕方がハードコートや芝などとは決定的に違う。これは筆者も実際にプレーした経験があるので少しはお話できるのだが、トップスピンはどーんと跳ねるし、スライスだと全く弾まなくもできる。かなり速いサービスも手元に来るまでにはかなり遅くなっているので追いつくことができるし、クレー育ちの人々がボールにやたらと回転をかける意味がわかった。これは聞いた話だが、日本のトッププロで粘り強いことにかけては右に出る者がないと言われたある選手が、スペインのクレーの大会で、「上にエースを取られた」と言っていたと聞かされたことがある。つまり、頭上をボールが飛んで行ったということだ。クレーではトップスピンが跳ねるといういい例だと思う)、片手打ちバックハンドのクエルテンが3回王者になっていることを考えても、打ち方の問題ではないというのは理解してもらえると思う。
ただし、これからテニスをはじめる人へのアドバイスという意味でなら、最初は両手打ちからはじめた方が確かにミスを少なくできるかもしれないとは思う。バックハンドというのは野球で言えば、右利きの人の左打ちで、それまでにそういった動作の経験のない人だと、スイング自体が難しいからだ。でも、そこで「プロの世界でもホラね」というのはやや強引な展開であるような気がするのだが…。そこで持ち出すのであれば、「クエルテンもサンプラスも最初は両手打ちのバックハンドからテニスをはじめたんだ」というエピソードの方がいいかもしれない。 |
| 依頼内容166:ウィンブルドンほぼ毎日見てます。そこで聞いた話によれば、ウィンブルドンがやってない間はセンターコートは全く使われないということらしいのですが、何故他の大会とかで使わないのですか? |
| 静岡県のMRレトリバー |
報告166: なぜ、と言われると困ってしまうが、そういうものなのだ。
そうすることでセンターコートの「神聖さ」を演出しようという意図もあるだろうし、実際、最高の芝の状態を作るためには1年間かかるのだ、ということなのかもしれない。「まっさら」な状態の新品の芝のコートで戦える栄誉があるのは、前年の男子シングルスの優勝者とその対戦者。この喜びには耐えがたいものがあるらしく、引退を口にしていたイバニセビッチも、優勝した途端、「あの芝でできるんだからテニスを続ける」とあっさり引退宣言を撤回してしまったほどだ。
そもそも、ウインブルドンの会場である「オールイングランドクラブ」は、日本的に言うと「会員制のテニスクラブ」で、コートもクラブ会員用に供されるコートだ。運営はウインブルドン大会による収益と、会員からの寄付金や会費などで賄われている。こうした会員制のクラブには「会則」のようなものが存在するのが普通で、会員でない我々には残念ながら確認はできないのだが、その中に恐らく「センターコートの利用規定」みたいなものも書かれているのだろう、と想像する。 |
| 依頼内容167:以前投稿した者(依頼149位)です!その後アドバイスも取り入れてみて、フラット一本からスピン〜フラットのスタイルに変えてみたところ、コントロールがよくなりネットも減りました。ですが先日の部内のランキング戦、僕も含め、試合前の予想を覆し、練習中では強さが目立つ部員がどんどん倒れていきました。そんな中を勝ち抜いていたのが、日頃は目立たなく、つなげることしかできないような人ばかりでした。そこでこのような粘るタイプの選手が相手のときの戦い方を教えていただけませんか?あと、せっかく今がテニスシーズンの真っ盛りなので、サーブ、特にスライス、フラット系スライス、スピンで参考になる選手を教えてください。過去のスマッシュの写真でも構いません。 |
| 大分県のヘンマン頑張れ、でもアガシもいいナァさん |
報告167: いや、お役に立てた部分もあったようで嬉しいが、少し憂鬱になるお話でもあるな…。試合になった時に「つなぐ人が勝ち残る」という状況は、日本のテニスにとって決していいお話とは思えないからだ…。
テニスというスポーツは、確かに「相手に返すことができていれば、絶対に負けない」競技だ。しかし、そういうテニスは相手のレベルか上がったり、いざ世界の舞台で戦おうとなった時にはほとんど通用しないと言っていい。いや、つなぐテニスでも、究極を究めて強くなっていく選手も確かにいるとは思うが、現在の世界のテニスの状況を考えると、そちらの方が逆に「天才」的な才能が必要ではなかろうか…。
日本のテニス界は「勝ったジュニアが残って、負けたジュニアは途中で選手生活を諦めてしまう傾向がある」と、以前あるコーチに聞いたことがある。ジュニア年代だと「つないで返すテニス」の方が勝てることが多い。この年代で「勝つこと」ばかりを優先させるとどうしても、そういう「ミス待ち」のテニスになりやすいというのは残念ながら事実なのだとも聞いた。背が小さくても器用にボールを操れる子供の方がジュニア年代では勝ち残ることが多く、背が大きくて、不器用だが身体能力のある選手はこの年代でなかなか勝ち残れないという傾向もあるのだという。ボールを「叩く」という能力を磨きあげていくのも非常に重要な要素なのに、「勝つため」に「つなぐテニス」を覚えてしまうから、スケールの大きな選手が育ちにくいというのが日本の現状だともいう。
さて、こういう「粘り強い」タイプに、粘りを身上としない選手が、粘りで勝負しようとしても無駄だ。相手はミスを待っていて、カウンターを取ろうとしているのだから、こういう相手には逆に「打たせた」方がいい場合が多い。とにかく相手を動かして打たせるように仕向け、ムキになって叩かないで、ゆっくりと、大事にボールを相手の足元に供給して逆に相手に打たせるようにすれば、活路が見いだせるはずだ。
しかし、これとて最善の理想ではない。理想的には「完全にパワーとスピードで圧倒」して勝った方が双方にとって有意義であると思う。負けた方も「つなぐだけのテニスでは限界がある」と気づくだろうし、勝ったほうも「二度とこの手のタイプの選手には負けない」と自信もつくだろう。
ところで、回転系のサービスで参考になる選手とのことだが、それができるかできないかはともかくとして、器用に回転を使いこなせている選手は、クエルテンやラフターが代表格と言えると思う。もちろん、ヘンマンもいい。女子で参考になる選手と言えば、ヒンギスかエナ、やや地味だがリサ・レイモンドは技術的には素晴らしいものを持っている。大分県にお住まいのヘンマン頑張れさんには大変だということは承知で言うが、秋のジャパンオープンやトヨタプリンセスカップなど、世界のトップクラスが集結する大会を一度観戦されてみてはいかがだろうか。どの選手もみな素晴らしい技術の持ち主達で、そんな彼らを間近で見られる機会というのは滅多にないのだから…。 |
| 依頼内容168:埼玉県和光市付近で,壁打ちのできる公園はないでしょうか。 |
| 東京都のぐーがさん |
| 報告168: 大変申し訳ないが、そういう情報は一切把握していない。ご自分で調べていただいた方がいいと思う。市役所の公園課なり、何なりとそうした窓口はいくらでもあると思う。 |
| 依頼内容169:こんばんわ。初めて投稿します。実は私はテニススクールに通っているのですが、そこでは12月にラウンドロビンの大会が行なわれて、その期間中はラケットが通常より2割引で買えるんです。私はテニスをはじめて9月で5年目になるんですが、毎年12月になると新しいラケットを買ってしまうのです。もう買わないぞと決めたのに、今年も買ってしまいました。試合にも出ないのに、こんなにラケットって必要なんですか? コーチにも「もうラケットコレクターになって下さい」と言われてしまって、このままでは将来は本当にラケットコレクターになってしまいそうです。どうすればよいか教えて下さい。お願いします。 |
| 徳島県のドクターカーターさん |
報告169: ……どうしたらと言われても…。買わないぞと決めたのであれば、その決心を実行すればよいのでは…。
でも、お気持ちもわかる。いつもより安く新しい物が手に入るチャンスだということになると、つい「このチャンスを逃すまい」という気持ちになってしまうのものだ。このご時世、ドクターカーターさんのような方がいないとさらに不景気に拍車がかかってしまう。
だが、その調子だと、テニスでも例えば釣り球に引っ掛かりやすかったり、相手のボールが遅いとなると自分のポジションも考えずやたらとラケットを振り回したりしているのではなかろうかとも思う。
もし、もう買わないと決めたのに買ってしまったことを「後悔」しているのであれば、まずは、一度決めたことは曲げないという意思を持つこと。
でも買ってしまったことで後悔していたり、金銭的に余裕がなくなって生活の別の部分に支障が出ているほどでなければ、「私は毎年12月には新しいラケットを買うって決めてるの!」と逆手にとって考えていけば、それはそれで立派なライフスタイルだとも思う。 試合にも出ないのにそんなにラケットが必要なのか? という質問には、ドクターカーターさんのプレー頻度にもよるが、ラケットにも寿命はあるから、そう変なこととも言い切れない。仮に週1回、3時間1本のラケットを使ってプレーしているとすると、概ね2〜3年で初期の性能を失っていると考えてよい。しかも現在はラケットの新製品の登場と廃盤になるサイクルのスピードが早まる傾向があるので、気に入ったラケットが寿命を迎えて、次のを買いたい時には廃盤になっているというケースも増えてきた。気に入ったラケットを1年おきに、というのは買い方としては決して間違ったサイクルではないと思う。これだけは言っておこう。ラケットというのは道具であり、しかも消耗品だ。いつまでも使えるものではない。ある程度のサイクルで買い換えていくというのは、プレーの快適性、テニスエルボーなど障害の予防面でもいい影響があると思う。
逆に長い間、同じラケットを使用しているという人は、そのラケットに寿命が来ていないかを一度真剣に考えてみた方がいい。コーチレベルの人で、大体3〜6ヵ月で寿命を感じると言い、グラフに至っては現役時代、毎試合、また練習1回終わるごとに新しいラケットを使用していたので、年間の消費量が数百本以上になったと言われている。カーボン製ラケットの場合、寿命を迎えたラケットは、衝撃吸収性、反発力などに影響が出ることが考えられ、特にヒジや肩が気になる人は、神経質になってもいいと思う。
ラケットコレクター? 別にいいではないか。恥ずかしいことなど何もないぞ。8本入りのラケットバッグの中身が全部違うラケット、などというのもそれはそれでカッコいいと思う。
それに、その程度でコレクターなどと、とんでもない! ドクターカーターさん程度の人はまだまだ「コレクター」などとは言えない。真のコレクターの人達はのべつまくなし、「欲しい」と思ったらどんなにその時経済的に苦しくても借金して買ってしまうし、部屋の中はラケットだらけ。「ウイルソン・プロスタッフのセントビンセントの出物が10万円だったから思わず買ってしまったよ」などと、金銭感覚までおかしくなってしまって初めて本物だ。もし、そうなってしまった時にはまた連絡して欲しい。ドクターカーターさんのコレクションを拝見してみたいと思う。 |
| 依頼内容170:テニス協会の上の方で、サービスのレットをなくすという話が出てると聞いたのですが、本当なんですか? もし、それが決まると高校や中学の公式戦にも影響が出ますか |
| 神奈川県のたけもさん |
報告170: レットのルール変更に関して検討されているという話は本当だ。しかし、レットの廃止や、ルール変更に関しては今までも何度か噂が出ては消えてきているので、たけもさんが聞いたのがどれなのかは分からない。調査団が把握している「最新」のレット関係の話題は、3〜4年ほど前、当時実験的にどこかの試合で採用してみたら、選手達から大不評だったというニュースだ。確か、当時コナーズが猛反対していた。目的はテニスの試合時間の短縮だったと言われるが、その後どうなっているのかは、残念ながら我々にも把握できていない。
もし、こうしたルールの変更が採用の方向で向かうとすれば、高校や中学の公式戦に影響が出るのもまず間違いないと思う。
ただし、日本のアマの場合、各地方協会がそれぞれが独自の考え方を持っている場合があり、そう簡単に全国で一斉にということはないかもしれないが…。 |
| 依頼内容171:こんにちは。今日初めて投稿します。私は軟式を6年やっていて、硬式を2年、合計8年やっています。サービスを打つ時にどうしても右足が左足より前に出てしまい、何度も注意されるのですが、直りません。どうしたら直りますか? また、私は両手打ちのバックハンドなのですが、片手バックハンドを打てるようになりたいのです。どうしたら打てますか? 自分で挑戦したらラケットヘッドがボールに押されて内側に入ってしまいます。やっぱり握力が必要ですか? |
| 神奈川県のみーさん |
報告171: さて、サービスで右足が前に出るというのは、ようするに打ち終わった時に右足が前に出るということだろうか? それともテイクバックでそうなっているということだろうか? 仮に打ちおわりで右足が前なのだとすると、別に気にするほどのことではないという気がしないでもない。なぜなら、それは「右足着地のサービス」という種類に分類される打ち方で、かつては主流だった打ち方の一つだからだ。確かに最近の選手は左足が前に出る打ち方が主流で、右足着地は「古い」と言われがちだが、古くは「サーブ&ボレーの神様」ケン・ローズウォールや、最近だとドイツの至宝シュティヒ&ベッカーがそういうフォームだった。打ってから前への動作のスムーズさに関しては、今もこのフォームの有利性を語る人は少なくない。ただし、身体のひねりこみ、ひねり戻しのパワーを使いにくいという点から、現在では左足着地が主流なのだ(ベッカーは類まれなる身体能力で男子テニス史上有数のビッグサービスをこのフォームから放ったが…)。みーさんが今の右足が前に出るサービスで、特に威力不足やコントロールのしにくさを感じているというのでなければ、ごく一般的に言うと無理に矯正しなくてもいいとも思う。
みーさんのテニスを見ていないので、全て一般論で言うが、いわゆる「正面向きサービス」の人がこういう傾向にある場合が多いようだ。特に軟式の経験が長いと、身体をコートに正面に向けたままサービス動作に入ったり、打つ時に身体が早く開きやすい人がいる。こうして打てばどうしても右足着地になりやすい傾向はあるだろう。
繰り返すが、調査団としてはそのままでも決して悪くはないと思う。しかし、どうしても直したいということであれば、身体を横に向けた状態からサービスをスタートさせて、トスを上げた左手はギリギリまで上に上げておくこと、ボールを打ちにいく時には上半身の勢いではなくてあくまでも下半身、特に引きつけてきた右足で蹴るような感覚で、ボールに飛びついていくイメージを持つとよいのではないかと思う。
片手打ちバックハンドだが、これも無理に変える必要はないと思う。軟式時代の片手の自由さが忘れられないのかもしれないが、今、もし両手で自在に打てているのであれば、片手にするメリットと、両手打ちのメリットどちらが大きいかをもう一度みーさんの中で検討してみて欲しい。その結果、やっぱり片手がいいということになれば、あとは練習あるのみだ。
片手の場合、恐らくすでにコーチなどから言われていることとは思うが、打点のゾーンが狭い。プレーヤーのパワーやスイングスピードにもよるが、踏み出した足の少し前辺りが打点で、そこより早くても遅れてもごまかしがききにくい。両手打ちの場合は多少差し込まれてもごまかしがきくが、片手打ちは差し込まれてしまったら、フィリポーシス並のパワーがあってもやっぱりつらい。両手打ちの時よりも打点は少し前にして、思い切り振り切っていくこと。ボールに当てようとしてスイングが中途半端になると、ボールの勢いにどうしても押される。片手打ちのスイングは、基本的に思い切り振り切ることからスタートだ。最初の内はアウトするかもしれないし、空振りすることもあるだろう。しかし、当てるだけなら片手にする意味がないと考えて練習してみて欲しい。
片手打ちのメリットはリーチの広さ、ボレーなどで微妙な面作りが可能なこと、スライスが打ちやすいこと。パワーや打点の自在さでは両手打ちの方にメリットが大きい。もう一度、この辺を再検討の上、コーチの方とも相談しながら練習してみて欲しい
また、自分で練習してみているとのことだが、片手打ちのバックハンドは、一般的にコーチについて練習しないと上達が遅いと言われるし、ヒジや肩にかかる負担も両手打ちより大きいので、もし、自己流の練習しかできない環境でないなら、必ずコーチなり、スクールの指導の下で練習して欲しい。 |
| 依頼内容172:今、ストロークが不調です。これからテニスをやっていく中で、スランプというものを何度も迎えると思いますが、切り抜けるためには、どうしたら良いのでしょうか? |
| 静岡県のMRレトリバーさん |
報告172: スランプに関しては、人により状況により原因は様々で、一般論が立てにくい分野ではあるのだが、プロ達の場合「どーしよーもないスランプ」に陥ってしまったら、テニスを一切しないということが多い。
え? とにかく練習するのではないのかって? 逆なのだ。プロ達のスランプは何かの歯車が狂っている状態なので、下手に練習してしまうと「悪い時の癖」を身体が覚えてしまい、余計スランプから脱出できなくなってしまうのを恐れるのだ。だから、コートから一時離れ、テニスとは全然関係のないことをして過ごすという選手が非常に多い。
とはいえ、これは「技術的な課題のないプロ達の世界」のお話だ。一般プレーヤーの世界では、自分の気づかないところで技術的な課題や、身体能力の課題を抱えていたり、あるいは、最近実力が上がったため、対戦相手のレベルが上がってきたことも原因になったりすることなどもあろう(これをスランプと呼んでよいものがどうか・・・・)。自分の不調が精神的な落ち込みから来るものなのか、それとも、技術的な壁なのかの見極めをしておく必要がある。前者であれば、気分転換にテニスから離れるというのも有効な手段であると思うし、後者であればコーチと相談したりして、練習に励んでもいいだろう。MRレトリバーさんがどちらなのかはわからないが、スランプというのは、自分と向き合ういい機会でもある。この際、徹底的に悩んでみるのもいいだろう。何が原因でストロークが不調になったのか? どんなボールの時にうまく打てないのか? どうすればそれから立ち直れるのか? 等々じっくりと考えてみるのも、テニス選手として成長していく段階では決して寄り道ではないと思う。 |
| 依頼内容173:こんにちは。テニスをはじめて3年目になり、8月には高校生の新人戦があります。そこで顧問に言われたのですが、「今の時代はトップスピン中心だから、フラットだと勝てない」と言われました。具体的にどういうところでトップスピンは有利なのでしょうか? |
| 神奈川県のしもちゃんさん |
報告173: トップスピンの有利さは安定性の高さと、相手からの反撃を封じるの2点に集約できる。
トップスピンはようするに順回転のボールだ。飛行中のボールは回転と空気の圧力の差で下へ変化する挙動を示す。つまり、ネットの上高くを通しても、コートの中にきっちりおさめることができるのだ。ネットミスとアウトミスの両方を防ぐことができるという点で、安定感のためのトップスピンというのは今や誰もが打ちたいボールであり、選手としては必須の球種でもある。
相手からの反撃を封じるというのは、高い軌道を描いて飛び、コート深くに落とすというのが前提条件になる話だが、プロ達が打っている「本物のトップスピン」の威力というのは、別に深く入らなくても一般プレーヤーから見るとすさまじいものがある。これは残念ながら体験してもらわないと、テレビでは絶対に実感できないと思う。一般プレーヤー同士がどんなにスピンをかけて打っていても、あのレベルのボールは1000回に1回打てれば、という感じだろう。簡単に言葉で説明すると、もの凄いスピードで「下に向かって伸びて行ったボール」がコートに突き刺さり、着地するやいなや激しくバウンドして今度は「上に伸びてくる」のだ。これを確実にレシーブしようと思ったら、ベースラインよりも数メーターは後ろに下がって返すしかない。ハードコート育ちの選手がスペインのクレーコートで、ラリー中に「上にウイナーを取られる」というのは有名な話だが、トップスピンも極めると、安定性とかいった「守備的」なイメージだけではなく、「攻撃性」を併せ持つのだ。
とはいえ、1発の破壊力だけで考えれば、フラットの方が上だし、仮にネットの上数センチを毎回通すようなコントロールの持ち主であれば、「フラットでは勝てない」と言い切ることはできないと思う。フラットで打っていけば威力があるのはわかっているのだが、それだけでは安定感がないのでトップスピンをかけるようになったのだし、トップスピンだけでは威力がないので、回転量を調節したり、身体能力を上げたりして威力のあるトップスピンをマスターしようとしているのだ。
フラット中心で世界を制したのは、調査団の記憶にある中では、「伊達公子」ただ一人が例外としてフラット中心で世界のトップクラスで活躍した選手だ。フラットで勝っていくのは非常に難しい。だが不可能ではない。先生のおっしゃったことを補足すると「フラットで勝っていくのはとても難しい。トップスピンをコントロールできるようになれば、勝てる可能性を増やすことができるよ」ということだ。
ちなみに、今のラケットとボールでは、腕の可動域の狭い「羽子板」打ちの選手でないかぎり、自然とトップスピンはかかっているはずだ。あまり、意識しすぎるのもどうかと思うが、色々と試す中で、しもちゃんさんにとっての「最高のスタイル」を見つけて欲しいと思う。 |
| 依頼内容174:ウイルソンプロスタッフミッドの歴代バージョンの種類と、セントビンセント製と台湾製、中国製の簡単な見分け方が知りたいのですが。 |
| 兵庫県のよねピーさん |
報告174: ことさらセントビンセント…、などとおっしゃっているところを見ると、歴代モデルと言ってもミッドのことをおっしゃっているのだろう。短命ではあったが、プロスタッフの初期にはオーバーサイズまで作られたこともあるのだが…。
簡単な見分け方は、ラケットの現物を良く見ること。これにつきる。ビンセント製はどこで作られたかがシールで貼られていたので、それが剥がれてしまうと何も手掛かりがなくなる。ただし、逆に言えば何もないというのが手掛かりにはなる。台湾製はグリップエンドに台湾と書かれていることがあり、中国製だとデザインに多少の変更があるし、メード・イン・チャイナと書かれてもいるはずだ。
しかし、このウイルソンプロスタッフミッド。今ではバリバリのトーナメントプレーヤーモデル的な扱いを受けているが、発売当初は「こんなに軽くて飛ぶんですよ」という感じの売られ方だった。もちろん、女性プレーヤーでもOKというイメージで、今のような扱いでは全くなかった。
それから、セントビンセント製は中古市場で高値が付けられている場合もあるようだが、セントビンセントだからスゴイとか、モノが違うとか言ったことも実用上においては少ないのではなかろうかと調査団では考える。多少重量が違うという側面はあるが、これはラケットは全てそうだと言い切れる。現在売られているどんなラケットでも、製造過程で10数グラムの違いは個体によって発生するものだし、ウイルソン社に以前聞いたところでは、セントビンセントと台湾、中国製のそれぞれに性能的な違いは全くないという(時代の古いものの方が多少重量が重いケースがあるのは、時代性を反映したものだ)
サンプラスがかたくなにセントビンント製の物にこだわっているというのは有名だが、これは重量がセントビンセント製の方が多少重いものが多いからと言われる以外は、彼の性格的な問題以外の何物でもないだろう。特別な性能があるとか言ったそういう話ではないと思う。
それでも、という方もいらっしゃるのは知っているし、それに関して我々が何かを言う権利はない。しかし、ラケットはあくまでも実用品として考えたいというのが調査団としての意見だ。そのラケットを必要としているプレーヤーが、必要な時に求めることができる、というのが理想的な状態ではなかろうか。
「歴史の証人」として、博物館に展示されるべきラケットも多くある。ウイルソンプロスタッフも確実にその中の1本だろう。しかし、そういうのは彼らがその使命を本当に終えてからでいいのではないかと思うのだ。今、ウッドのラケットを手にテニスコートに現れる人は皆無だと思うが、サンプラスの例を出すまでもなく、プロスタは実用品としてはまだまだ現役なのだから。 |
| 依頼内容175:ベルギーのキム・クリステルスが使用しているラケットは、バボラのピュア・ドライブらしいのですが、雑誌を見ていると市販されているものとは明らかにデザインが違うようなのですが? 調べて下さい |
| 大阪府のバボラ嵌まるさん |
報告175: バボラ社の日本の代理店はダンロップスポーツさん。早速問い合わせてみた。すると、意外に面白い話が聞けた。
「彼女が使っているのは確かにピュアドライブですが、バボラのラケットが日本で発売される前のモデルです。今のモデルとの違いは、デザインとウーファーの有無。クリステルスの場合は、彼女のお父さんが、これで勝ってきたのだから変えたくない。ストックがある間は古いのを使いたい。ということで前のモデルを使い続けているというわけです。まぁ、彼女が持っているストックがなくなれば、新しいのを使うことになると思います。以前はラペンティも同じことを言っていましたが、今はウーファー付の新しいモデルも使っていますよ。別に新しいモデルが嫌だとか、合わないとか言った話ではありません」とのこと。また、クリステルスはラケット消費の少ない選手なので、まだまだストックが尽きるということもなさそうだ、とも…。
選手というのは、かつぐ選手は色々とゲンをかつぐ。例えばイバニセビッチは勝っている間は同じシャワーを使い、同じものを食べて、同じサイドに座り、コートに入る時は…などなど、とにかくこだわることで有名だし、他の選手も程度の差こそあれ、何かしらのゲンをかつぐ。彼女の場合はラケットにこだわりがあるということだ。
ちなみに、彼女のラケットの入手方法は、ショップの在庫か中古しか方法はない。 |
| 依頼内容176:ガットにメーカーのマークとかがプリントされているのを見ますが、自分のオリジナルのマークをプリントしたりできないのですか? |
| 神奈川県のヒゲペンギンさん |
報告176: まず、あのマークについてだが、あれは通常「ステンシル」と呼ばれているものだ。プリントというとやや誤解に近いが、あれはステンシルマーカーというペンで、ステンシルシートという型紙を使って書かれているものだ。普通のペンのインクはガットに悪影響を与える場合があるが、このステンシルマーカーのインクはそれが最小限に抑えられるよう工夫されたインクだそうだ。
プロや選手クラスだと、メーカーとの契約などがあり、ステンシルを付けることが義務づけられている場合があって勝手に自分でデザインして、というわけにはいかないが、それ以外のアマチュア選手にはそんな制約はない。どんなデザインのものをどんな風に付けても、本人が納得しているのなら問題はないだろう。
自分で型紙を作って、ステンシルマーカーを使って、ガットにマークを入れる。作業的にはこれだけだ。ステンシルマーカーは大きなテニスショップにいけば置いてあることが多いし、ステンシルシートは別にボール紙でも作れる。アマチュアプレーヤーにはあまり入れている人がいないが、これは手間の問題だけだろう(ジュニアレベルのプレーヤーだと大会規則で禁止されている場合もあるので注意)。 |
| 依頼内容177:グリップサイズはかなり太めにした方がいい、という記事を読みました。調査団の方はどう思われますか? また、プロは一般的に太めなのでしょうか?(個人差はあるでしょうが…)。鈴木貴男選手は以前よりグリップを細くしたと聞きましたがどのぐらいですか? 結局当人に合ったサイズわ探すよりないとは思いますが、参考のためによろしくお願いします。あと、質問項目だけのページも作ってもらえませんか? 全部見るのがつらかったです。 |
| 栃木県のバックはアガシ? さん |
報告177: バックはアガシ? さんがご覧になったという記事を読んでみた。記事を書かれた方のお考えもあると思うので、ここでは記事の内容についての評価や判断はしない。あくまでも調査団としての考え方を述べたいと思う。
バックはアガシ? さんもおっしゃっているように、最終的には自分に合ったサイズを自分で探すというのが、時間がかかってやっていられないと思うかもしれないが、現実には一番手っとり早い方法だ。
確かにプロ達のグリップには太いものが多いというのは事実だ。しかし、ここで見落としてはいけないのが、彼らは手も大きいということだ。イバニセビッチが太いからと言って、170cmの選手が190cm以上のイバニセビッチと同じグリップサイズでは明らかに太すぎてしまうだろう。国内の選手達のグリップは身長が平均的な男子選手の場合は、やはり2か3程度だ。海外のトップ選手達の場合、日本人選手達より身長も大きく、さらに彼らの手指はすごく大きくて長い。「プロは太い」という十把一絡げな言い方を調査団では好まない。
鈴木貴男選手の場合、グリップエンドに1cmぐらいのテープをグルグルと巻き付 けて、バットのグリップエンドのような形にしていたが、手首に悪影響があると言って最近は普通の形状に戻した(今、他の有名どころで「ツチノコ・グリップ」の選手は、カフェルニコフがいる)。これはもう本人の感覚の問題で、彼らには合ったが誰にでも合うというものではなかろう。
グリップを太くすることで考えられる利点も実は少なくない。オフセンター時の面ブレの影響を小さくすることができるし、少しの手首の操作で大きく面を操作できるというのもある(ハンドルの径を大きくすれば、ハンドルを軽くできるのと似ている)。ただし、ただ太くすればいいかというとそういうことでもない。太すぎれば握っていての違和感が増大する場合もあるだろうし、振りにくいと感じる人もいるだろう。これはもう本当に好み、主観の問題だ。
テニスはラケットという道具を使って行なうスポーツである以上、道具に対する こだわりも人の数だけあっていいと思う。それがある人には合うかもしれないし、ある人には合わない。それでいいと思う。色々と工夫を重ねていくのもテニスの楽しみの一つと言えるだろう。
最後に、質問項目だけのページ体裁にするのも実は随分前から考えている。が、予算の問題でなかなか実現できないでいる。いましばらくご辛抱いただきたい。 |
| 依頼内容178:僕は右左にサービスを曲げられますが、トッププロにこのような人がいますか? |
| 東京都のトーレさん |
報告178: 挑戦的?(笑)な依頼なのだろうか。トーレさんは18歳。うーんいいぞ、そういうのは大好きだ。
さて、右利きなら左に曲げるのはスライス、右に曲げるのはリバースという打ち方になる。何も「トッププロ」と言わなくても、ある程度テニスのできる人ならできると思う。それを実際に試合で使うか使わないか、という問題だけだ。右に曲げるのをスピンサービスまで入れるとすれば、これは男子なら非常に数多くの人がやっている。
リバースは、威力とコントロールの両立が難しいため、実際に使用している選手は少ないが、イバニセビッチ(うーん、今回の更新分にはこの名前がよく出てくる…)は近い形のものを打っていることがある。ヒンギスのアンダーサービスもこの種類に入れれば入れられる(うーん、調査団が把握している限りでは、大会の決勝でアンダーサービスを打ったのも、この二人だけだ)。 |
| 依頼内容179:来春から高校生になります。中学では野球をやっていたので、同じボールを打つということで、高校ではテニスをはじめようかと思います。ラケットの選び方や、道具を使わないでできるトレーニングがあったら教えて下さい。 |
| 新潟県のタッくんさん |
テニスをはじめたい、うう…。いい話だ。
さて、ラケットの選び方だが、15歳のタッくんさんにとって、ラケットというお買い物は高いお買い物なので、できれば一発でぴったりとくるラケットを選びたいところだろう。しかし、一発でというのは難しいとあらかじめ覚悟しておいて欲しい。
選び方には色々ある。ラケットには「初心者向け」と言われるものと「選手レベル向け」と言われるものがある。概ね、初心者向けは面が大きくて「ボールが良く飛ぶラケット」で、選手向けのものは面が小さくて「ボールが打った分しか飛ばないラケット」だ。
タッくんさんが、ショップに行って相談したりした場合、初心者向けのものを勧められるかもしれない。しかし、調査団ではタッくんさんのようなケースでは、初心者向けが最適とは限らないと思う。野球をやっていたということは基礎的な体力面での心配はない上、ボールを叩くということに関してのパワーの使い方は心得ているだろう。野球と同じ雰囲気でテニスボールを叩いたら、初心者向けのラケットでは恐らくホームランの連発になると予測される。初心者に初心者向けのラケットが勧められる最大の理由は、「ボールが飛ばなかったら、テニスがつまんないといけないから」というものだ。しかし、今のラケットは全体に「良く飛ぶもの」がほとんどで、10代の運動部の人ならどのラケットを使っても問題は少ないと思う。それに、選手向けのラケットはスイートスポットで当てられないととたんに飛ばなかったり、腕にひびいてくるが、これは野球をやっていた方なら、もっとシビアな経験があるだろう。そうした経験をしながら、きちんとミートする方法を覚えていったはずだ。テニスでもこのやり方は通用する。従って、どこで当たっても同じような打感でボールが飛んでくれるラケットよりも、スイートスポットは小さくても、しっかりとスイングしてボールコントロールできるラケットの方が、最終的な上達を目指すならいいのではないかと思う。
可能であれば、試打をして、気に入ったラケットを選んで欲しい。また、好きな選手が使っているから、という理由も立派な選び方だと思う。ラケットに愛着があれば、多少、つらい時期があっても、自分のプレーの拙さをラケットのせいにしないですむからだ。
道具を使わず、高校生ぐらいのプレーヤーができるトレーニングは、単純なトレーニングが多い。一番勧められるのは、ランニングだ。ただし、テニスの場合、ただ長い距離をジョギングするのではなく、全力疾走できる程度の中距離ダッシュを何度も繰り返すのがいい。テニスは、試合中は見た目以上にたくさん走る競技だが、その全てが全力疾走に近い。しかもポイント間の合間は短く、短時間で息を整える必要がある。どんな競技でも同じだが、ゼイゼイと息が乱れていてはいいプレーも、いい練習もできない。中距離ダッシュを何本も繰り返すことで、瞬発力と持久力の両方と、心肺の調整能力を鍛えられる。プロ達の場合、オフシーズンの基礎体力を作る時期には300〜400mぐらいの坂道を一気に駆け上がって、下ってきながら息を整えて、またダッシュという練習を一日何本も繰り返す。一見、テニスには関係ないようで、実は、こうして体力を整えておけば、オンコートの練習で吸収できる量がまるで違ってくるものだし、長時間の試合でも体力負けしないですむ。
とはいえ、無理はせず、自分のペースでトレーニングしてみて欲しい。 |
| 依頼内容180:イバニセビッチが使っているラケットはMID、MP、XLのどれですか? ATPのページは更新されていないし… |
| 東京都のトーレさん |
報告180:可能な限り責任ある回答をしたいといつも心掛けている。しかし、今回の報告はやや憶測の域を出ないのをまずはご勘弁いただきたい。
ゴランの公式ホームページというのがある。ネットの世界には、場所はご自分で探す楽しみというのもあると思うので、あえて書かないでおくが、そこの記述によれば、彼はヘッド・プレステージ・クラシックのXPを12歳の時から愛用しているらしい。「とにかく、俺にとっては完璧なんだ」と語っているので、恐らくは、i−プレステージでもXPだろうとは思う。しかし、確証はない。なぜなら、彼のラケットについて把握していて、公式のステートメントを出せる人が国内にはいないからだ。
彼ほどのこだわり屋さんは、レングスやフェイス面積を変更することは少ないだろうから、恐らくXPで間違いないと思う。しかし、確証は得られていない。ご了承いただきたい。 |
| 依頼内容181:ラフターみたいな外へ逃げるようなスライスサービスやキックサービスを打つにはどういう風に打てばできますか? また、どんなことに気を付ければいいですか? |
| 東京都のバルバンさん |
報告181: 本誌の技術特集でもサービスの特集をしばしばしているので、そちらも参考にしていただけると幸いだが、この「ラフターみたいな」という点を重視してお答えするとなると、「それはラフターの体格と筋力、技術がないと無理です」となってしまう。冷静に考えてみて欲しい。ラフターのサービスが強力なのは誰もが知っている。プロ達だって「あれができればなー」と思っているはずだが、誰も打てていないのだから、そう簡単なことではないのだ。
……いや、夢も希望もない話をしてしまった。さて、「外へ逃げるような」というのを重視すれば、色々と手はある。
よく誤解があるようなのだが、スライスでもスピンでも回転を多くすれば鋭くなると思っている人が多いようなのだ。しかし、これは必ずしも正解ではない。もちろん、回転は必要なのだが、ただ闇雲に回転量を増やしても意味はない。これは、ストロークで考えると理解しやすい。威力のあるトップスピンのストロークは回転量が多いものではないはずだ。鋭いスイングで、しっかりと厚めと当たったストロークのはず。これはサービスでも同様なのだ。「ラフターのように」威力があって、しかも外に鋭く逃げる回転系のサービスは、ある程度以上のスイングスピードで、厚めに当てて打たないと実現できない。回転数は少なくなるが速度を上げれば、ボールが受ける圧力の差というのは増大するから変化量も稼げる。一方、回転数を重視して回転数を増やしてもスピードが落ちるとボールが受ける圧力は回転のみになり、変化量も回転数相応、しかも速度が遅い分威力が落ちてしまう。
スライスサービスはコンチネンタルからさらに薄めのグリップで、トスをフラットよりも右に上げて、内転させすぎないで、自然と右方向へ抜いていくイメージのスイング。キックサービスとは、つまりはスピンサービスのことなので、トスをフラットよりも左に上げて、身体の後ろでインパクトするようなイメージで下から上へラケットを振り抜く。……と言葉で言えばこんな雰囲気だが、実際にはコートで、コーチの方に教わってマスターしていくのが一番早い。あるコーチはスピンサービスの場合、身体能力などの基本条件の整っている人であれば5回程度のレッスンで形になり、週1回〜2回程度のレッスンの人で2〜3ヵ月あれば、どうにか試合で使えるようにもなるだろうとのこと。ここで「威力」を追求すると、身体能力の向上というテーマもあるため、年単位の時間が必要になることもあるとも言っていた。とにかく、バルバンさんはまだ15歳で、これから身体もできあがってくるのだから、じっくりと取り組んでみて欲しい。 |
| 依頼内容182:スポーツ選手にケガは付き物。テニス選手も例外ではないと思いますが、過去、ものすごいケガをして、復帰してきた選手を教えていただきたいのです。私は昨年、椎間板ヘルニアを患い、今年は交通事故で右足頸骨と骨盤を骨折してまだテニスができません。奇跡の復活と呼ばれた選手などの話を糧にして、私も復帰に励みたいと思いますので、ぜひお願いします。 |
| 福井県の早くテニスをしたい野郎さん |
報告182:まずは、早くを…さんに心からお見舞い申し上げます。リハビリ等で、日々大変な思いをなさっているのではないかと思います。一日も早い回復をお祈り申し上げます。
さて、「奇跡の復活」と言えば、テニス界では何といっても「あの人」のことなのだが、ここでは他のエピソードもお話しつつ、「あの人」の件は後回しにしてみたい。
「復活」というのとは、少し趣旨が違うかもしれないが、テニスの歴史をひもといて行った時に「タイタニック号」という項目に当たることがある。彼の名はディック・ウィリアムズ。彼は1891年生まれのアメリカ人選手で、当時US選手権と呼ばれていた後のUSオープンのシングルスを2回、同ダブルスとミックスを1回ずつ、ウインブルドンのダブルスも1回優勝し、アメリカ・デ杯チームの代表になること6シーズン、という戦前の名選手の一人だ。実は、彼はタイタニック号の生存者なのだ。 1912年、北大西洋上で氷山に激突して沈没したタイタニック号に彼は乗り合わせていた。船が沈没する寸前にデッキから海に飛び込んで救命ボートにしがみついて6時間、凍りついた海をさまよって九死に一生を得たのだが、両足は凍傷にかかり、医師からは切断を勧められたという。しかし、彼はそれを断り、奇跡の回復を見せたのだ。前述した彼の戦績は全て事故後のもの。医師の勧めに従って両足を切断していたら、後の栄光はなかったというわけだ。77歳まで生きた彼は1957年にテニスの殿堂に入った。切断を勧められたほどだから、両足の状態は回復の見込みが立たないほどだったのだろう。彼が耐えたリハビリの苛烈さは想像するに余りある。
テニス選手にケガはつきもの。というお話に関してだが、多くの場合プロスポーツのレベルまで来ると「スポーツは身体に悪い」と言われる。恒常的に繰り返されるプレーによる肉体的なストレスで、引退する頃には関節の年齢はまるで老人のような状態になるとも言われるし、野球のピッチャーも「子供とキャッチボールぐらいはできるだけの余力を残して引退したい」と言う。テニスも同じで、肩、ヒジ、足の関節の各部、そして腰、背中など全身が蝕まれていると言っていい。全身どこにも故障がない、という選手はほぼ皆無だ。精神的にも蝕まれる側面もあるという。常にプレッシャーに苛まれ、敵にも味方にも脅かされ、一時も安心する暇はない。どなたの発言だったかは失念してしまったのだが、ある方が引退間際のマイケル・ジョーダンについて「まるで50歳を過ぎた老人のような表情になっていた。引退していくトップ選手というのはみな同じような表情になる」とおっしゃっていたことがあった。どんな世界でも似たようなものだが、プロスポーツの世界というのは、若い間だけの夢のようなものなのかもしれない。
少し前に沢松奈生子さんが「今、18歳だったとして、一体あと何年競技レベルのテニスができます? それを日本の選手達も真剣に考えないと」とおっしゃっていたのも印象的だった。「25〜27歳で限界を迎えるとして、あと10年は残ってないんですよ」。プロと呼ばれ、一流の世界に行った人々は時に我々の意識をはるかに超えた世界のお話をしてくれるものだといういい例かもしれない。
さて、「あの人」の話に移ろう。「あの人」とは、そうトーマス・ムスターのことだ。「キング・オブ・クレー」と呼ばれ、どんなに長いラリーでも最後の最後までボールを追いかけてハードヒットし、20代の後半で初めて全仏で優勝して、No.1にもなった男。テニスの世界で「奇跡の復活」と言えば、彼をおいて他にはいないだろう。
1989年、彼が全豪でベスト4に勝ち残り、キャリア初のトップ10入りを果たしたのがこのシーズンだった。ところが、3月のキービスケインの大会でヤニック・ノアを倒して決勝に進出を決めた1時間後、彼は酒酔い運転の車に衝突され、左足の靱帯と骨を大きく損傷してしまったのだ。ウイーンに飛行機で運ばれて緊急手術。当時、復帰はほとんど絶望的と言われ、復帰できても元のプレーに戻ることはないと言われていた。
6カ月後、不屈の闘志で復帰を遂げた彼のプレーは以前と全く変わることなく、さらにタフな選手として生まれ変わっていた。そして、95年に初の全仏タイトルを取り、96年にはNo.1選手にもなった。最も試合時間が長く、タフさを要求されるクレーのタイトル数はなんと40! 2位以下を大きく引き離して、これは今もトップの通算成績だ。彼が「ダイハード」と呼ばれるのは、このエピソードに負う部分も大きい。
他にもドイツで暴漢に刺され、傷自体よりも心に受けた傷が大きく復帰に2年かかったセレスや、子供時代にトップに上り詰めてしまったがために燃え尽きて、様々な間違いを侵したカプリアティ、ヒザの半月板の損傷やウイルス性の疾患など、現役時代は様々な障害に悩まされながらも戦い続けた松岡修造……。テニス界にはこの手の話は数多くある。有名にならない範囲では他にも数多くのエピソードが埋もれていると思う。
次にプロ達のプレーを見る時には、彼らのプレーの見事さだけでなく、彼らがそうしたプレーを続けている背後にも思いを馳せてみてほしい。 |
| 依頼内容183:この前「試合ではスピンが有利…」の質問に答えてくださってありがとうございました。新人戦ではスピンをできるだけ使うように心掛けて頑張ったら、まだまだだったけど予選の準決勝まで行けました。私としては今まで最高記録なので満足です。そこでもう一つ質問なのですが、私はまだまだ下手なのので、学校の他でも特訓したいのですが、1対1でフォームや打ち方わ教えてくれる人はいないですか? そういう人わ探すにはどこに行けばいいんですか? |
| 神奈川県のしもちゃんさん |
報告183: よかった。役に立てたこともあったらしく、調査団でも嬉しく思う。
さて、1対1で教えてくれる人だが、テニススクールのジュニアのコースのある所の中にはジュニアでも「プライベート・レッスン」があると思うので、まずはお近くのスクールをあたってみるといいと思う。ただし、レッスン料もそれなりにかかるので、ご両親と相談してからにした方がいい。
プロ達にはコーチと呼ばれる人がついていて、あたかも学校の顧問のようなイメージで写っているかもしれないが、コーチは選手がお金を支払って「雇っている人」なのだ。「師弟関係」という言葉には何となく、コーチが選手を発掘して、手塩にかけて育てているというイメージがあるかもしれないが、実態はその逆と言ってもいい。選手が自分に合うコーチを探してお金を払い、テニスを教えてもらう代わりにコーチとその家族を養っているのだ。 |
| 依頼内容184:来年、生まれて来るかわいいわが子。どうしてもテニス選手に育てたいと思っております。来年、アガシとグラフの間に生まれる子供も、もちろんテニスの世界に入るだろうと思われますが、どう育てればその子に匹敵するだけの最強選手を育てることができるでしょうか。 |
| 兵庫県のグランドスラムの星さん |
報告184: 二つ大きな問題がある。まず、グランドスラムの星さんのお子さまはまだ生まれていないということ。もう一つはグラフとアガシの子供もまだ生まれていないということ。さらに言えば、アガシとグラフの子供がテニスの世界に入るかどうかもわからなければ、その子が最強選手のポテンシャルを秘めているかどうかなども全くわからないということだ。
しかし、お気持ち、そして気合は十分に伝わってきた。調査団だけでなく、編集部全員で色々と考えてみた。
●(誕生まで)胎教/テニスプレーヤーに最も大切なのは集中力。集中力に効果があるとされる数々の方法を試すだけでなく、テニスの名勝負と呼ばれる戦いのビデオを奥様とご一緒に見たり、機会があれば観戦にでかけるなどして(奥様の無理にならない範囲で)、テニスボールの音を聞かせておくのも後々のためになるかもしれない。
●(誕生後)トラップ/アガシは「両親がテニスをして楽しんでいたら、子供もきっとまざりたがるよ」と語っていて、子供に無理強いをさせようとはしていない。ここがミソだ。どんなスポーツでも親が無理やりやらせようとしたのでは、続かなくなる時が来る。夫婦でテニスを楽しむ時には、子供の前で絶対に喧嘩したりせず、見ている子供に楽しそうだなー、僕もやってみたいなーと思わせることが大事だ。
●(成長過程)イージー/子供は無事テニスを始めてくれた。しめしめ予定通りだ、となった頃に心配されるのは、むしろテニス経験のある親御さんの場合だ。自分になまじ知識があるものだから、子供のプレーや成績に言いたいことが多すぎて、ついつい口を出しすぎてしまうことがあるのだ。子供にとって最初のコーチは親であることが多いが、ここであまりに多くの要素を子供に課してしまうのは厳禁だ。マルチナ・ヒンギスの母、メラニーさんの言葉を思い出そう。「私はマルチナがテニスを楽しいと感じるための全ての要素を整えます。もし、娘がテニスを楽しくないと感じるようになったら、その時はやめさせます」。とにかく、テニスを楽しめる環境があったからこそ、ヒンギスはああいう自在なテニスを身につけられたのだ。しかし、ナブラチロワは「私はヒンギス親子を彼女が10歳ぐらいの頃から知っているけれど、他の子達とは比べ物にならないほど実戦的な練習をしていた」とも言っている。メラニーの奴め、うそつきだな、などと思っては早計だ。これは恐らく、母メラニーが娘が楽しいように実に様々なメニューを、数多く考えていた証拠とも言える。ただ球出しをして、とにかく打たせるなどという単調な練習ではなく、多彩な条件を想定した練習をさせていたのだろうと想像できる。結果としてマルチナは、毎日色々なボールを覚え、あの天才的なボールマネージメントを身につけたのだろう。グラフの幼少時代も父ペーターに「次にこれができたら、アイスを買ってあげるよ」という具合に、コートに出ることが楽しみで仕方がないという状態で練習していたという。サンプラスの両親は息子がテニスプレーヤーになること自体を望んでいなかったらしいし、アガシの父親もボクシングではオリンピックの代表選手だったが、テニスは素人だったから、どちらの場合も細かな指導はなかったはずだ。サンプラスはスクールに入ってから、アガシはニック・ボロテリーのアカデミーに入ってから本格的に磨かれたのだと思う。
●(選手生活のスタート)どこにピークを置くか?/ジュニア時代には無敵だったが、プロになったらほとんど名前を聞かなくなってしまったという選手は、実に数多い。そのほとんどが燃え尽きによるものだと言われるが、これが一番怖い。将来への期待が大きいほど、両親を含めた周囲が、早い段階から「結果」を求めがちになる。10歳ぐらいの大会での勝敗は、現実にはその後の選手生活にほとんど影響しないにもかかわらず、勝てないからと言っては子供を責めたり、コーチをクビにしたりして、コーチやスクールを渡り歩く…。こういう光景も実は多いのだが、これは「ジュニアのトーナメントで勝ち星を重ねる」ことが目的の人ならそれもいいだろうと思う。しかし、「将来はトッププロに!」と望むのであれば、目先の勝敗より、子供のテニスのスケールを大きくすることを考えた方がいい。中学生でいくら勝てなくても、高校で勝てればよいと考えるなら、目指す方向が変わる。中学高校と言わず、いずれウインブルドンを、と考えるならもっと違う道がある。松岡修造さんはボブ・ブレッド氏に「お前の体格とサービスがあれば、トップ50ぐらいにはなれるぞ」と言われて渡米したという。ただし、ブレッド氏は「ただし、これからでは(その時の松岡氏はすでに高校生だった)トップ50が精一杯だろうが、それでも良ければ」とも言ったというから驚きだ。事実、松岡修造は世界ランクで40番台を最高成績として現役生活を終えている。残念ながら国内には本当の意味で「世界のトップまでの道」を知っているコーチがまだ多くはいない。現状で確実性が高さを選択するなら、親子共々海外のテニス先進国へ拠点を移すことも視野にいれた方がいいかもしれない。国内でそれを目指すのも手ではあるのだが…。
以上、割と真剣に生まれる前のお子さまの心配をしてみた。 |
依頼内容185:10月号のDr.西尾のテニスクリニックで、もともと卓球をやっていた方が診断を受けていましたが、私はバドミントンの経験者で、なかなかスイング の癖が抜けてない気がします。
そこで、卓球やバドミントン、軟式テニスなどテニスに似て非なるスポーツを行っていた人がテニスに転向した場合に、どのような点が違い、また、どのような練習をしたら良いのかを教えていただきたいのですが。(こういう人って結構いるんじゃないでしょうか。) |
| 千葉県のタカちゃんさん |
報告185: それぞれのスポーツの経験者全てに取材して調べるのは、時間的・物理的になかなか難しく、テニス以前のスポーツ経験の程度、レベルも考慮しなければならないと考えると、途方もない規模の調査体制を敷く必要があるため、当調査団の規模程度では不完全な報告となるのはご理解いただきたい。
運動としてのテニスの特性は、目と手の反応、いわゆるハンド・アイ・コーディネーションで、テニスに類するスポーツの出身者は基本的に有利だと言われている。よくスイングの癖という話をする人がいるが、科学的にテニスを探求しつつ、世界標準のテニスの情勢を調査し続けている調査団では、そのままでは絶対に怪我をする、と確信が持てる場合を除き、この「癖を矯正する」という発想自体の意味がよくわからないと言っておきたい。いわゆる「理想的なフォーム」というものがあるとして、クエルテンやビーナスがそれに当てはまっているかと言えば、矯正点がいくつもあると言われる。もし、彼らのことを全然知らない、科学的、かつ実践的思考の足りないテニスコーチ(そんな人はもう殆どいないとは思うが・・・・)がいるスクールに、彼らが入ったとしたら、彼らのフォームをいじくり倒すかもしれない。結果、彼らの癖は直るかもしれないが、同時に今までの良さも消し去られ、どこにでもいるような没個性的な、強くもない普通の選手ができあがる可能性もある。
何が言いたいのかというと、癖を直すという発想自体を一度白紙に戻して、自分には何ができるか?
という発想に変えてみて欲しいのだ。例えばバドミントンの選手だったから、スマッシュが得意で、ボレーの反応にも自信があるというのならそれを磨き、それを使う展開に持っていくためには何が必要かと考える。バドミントンの選手だったからどうしても手首をこねてしまう癖があるからダメで、それを矯正するという発想ではなく、その人にしかできない部分は生かすという考え方を持った方がいいと強く思う。誰もがみなきれいな「理想的なフォーム」で打っている必要はないと考える。N社のテレビCMではないが、「全部ウソだ、自分で考えろ」というのがスポーツの本来あるべき姿だと調査団では考えている。
どこが違い、どんな練習を、というのは人それぞれに違うので一般論は立てられない。最も誠実なご依頼に対するご報告をするとすれば、こういう結果になる。了承いただきたい。 |
| 依頼内容186:以後ストローク、サービスともにトップピンの練習をしていますが、まだまだ安定性が出てきたという程度です。急激に落ちて高く弾む、といったスピンを打つためには何が必要なのでしょうか?あと、スピンサービスの場合、弾み方に身るのですか?(ちなみ僕は175cmぐらいなのですが) |
| 大分県のペンネーム : 夏が恋しいさん |
報告186: まず言っておこう。サービスはともかく、ストロークに関してだと身長も関係ないわけではないが、決定的な要因ではない。だから背が低くても大丈夫だし、175cmもあれば十分だ。サービスだと背が高いに越したことはないが、サービスではっきりと優位性が出てくる身長は194cm以上ということから考えれば、それが決定的な要因とも言い切れない。安定性が出てきたなら、トップスピンの最初の目的はまさにその安定性なのだから、ある意味目的は果たしている。したがって、ご依頼の趣旨はさらにその上の段階に進むにはどうすれば、という意味と理解した。
以前も報告したが、威力のあるトップスピンのボールを打ちたいからと言って、ボールを擦りすぎてしまうのは、回転数は稼げるかもしれないが、スピードが犠牲になる。だが、実は、激しいスピンをかけることができれば、その時点である意味すごい威力を持っているともいえる。軌道自体はドロンとしてしまうが、一度地面に触れるとビンと跳ね上がるはず。相手から見ると、遅いボールが加速したような感覚になりあるレベルまではこれで十分に威力も期待できる。ただし、これを満たすためには一度バウンドしなければならない。レベルが上がってくると空中を飛んでいる間にドライブボレーされたり、サービスであればライジングで叩かれやすくなったり、しっかりと下がられて強打されてしまう。これはスピードが遅いからだ。
解決法は、スピードを上げることに尽きる。厚く当てて、より進行方向へのスイングのトルクを大きくすることだ。よりフラットに近いと言い換えてもいい。
しかし、ご想像のようなボールは非常に難しい。これには技術的な問題ではなく、身体能力がより強く求められるからだ。プロ達が常日頃やっていることは、スイングスピードを上げること。それも思い切り打ち切った時のばかりではなく、それ以上にアベレージのスイングを速くすることだ。厚く当てて、かつしっかりとボールを引っ掛けるためには、相応のスイングスピードが必要で、急激に落ちて、急激に跳ねるというボールは、どのレベルで満足するかは置いておくとして、仮にトッププロレベルのを打ってみたいとお考えなら、日本のトッププロでさえそれを打っている選手はほとんどいないと答えておきたい。これは日本の選手が劣っているのではなく、そういうボールを必要とするプレースタイルの選手が少ないと言った方が適当だが、あのボールはとても難しいのだ。
どうにも、プロ達がそんなに簡単にやっているように見えるのだろうか…。この手の依頼が後を絶たない。あのレベルに到達するまでに、彼らがどれだけの時間をコートとジムで過ごしたのかについて、もう少し思いを馳せてみて欲しい。夏が恋しいさんもまだこれから! もっともっと頑張ってみてほしい。 |
| 依頼内容187:スライスサーブを主に打っているんですがどうも上手く振り切ることができません。友達が言うには体が上手く開けてないらしいのですがスライスサーブの根本的なうち方を教えてください。 |
| 東京都の pacificさん |
報告187: さて、例によって依頼者を直接見ていないので、何とも言いがたいという前提はあるのだが、スライスサービスの根本的な打ち方というのは、ボールに対して横回転系の回転を与えて打つこと以外、ない。
一口にスライスサービスと言っても、その種類は数多くある。ある意味、最も多彩なバリエーションを持つのがこのスライスサービス。フラットよりやや身体を早めに開く、という人もいるが、そうしない人もいる。どうにも「身体を開いて打つのがスライス」と受け取ってしまうと、スライスサービスを打つことではなく、身体を開くことが目的になってしまったりするケースがあり、全く意味のない状況になってしまいかねない。
導入時におそらくpacificさんも教わったと思うのだが、トスをやや右に上げて、自然に打つというやり方に戻ってみて欲しい。そこから自分なりに工夫を重ねていくことで新しい発見もあるかもしれない。グリップを薄めにして、トスは右に上げて自然に振りぬく。
あとは練習あるのみだ。 |
| 依頼内容188:僕はテニスを始めて七年目なのですが、ここ最近忙しくてなかなかテニスをする時間が作れず週一度できればいいほうです。一応、筋力トレーニングはしているのですが、時々テニスをしたときに反射神経が鈍くなっていてポーチやボレーボレーなどで悔しい思いをすることが多いのですが、ちょっとしたときに反射神経を鍛える簡単なトレーニング方法はありませんか???少しでもテニスの役に立てられるのであれば是非、調査の方を宜しくお願いします。 |
| 神奈川県の テニス命さん |
報告188: テニス命さんのキャリアはジュニア時代からと長い。それだけのキャリアをお持ちの方なら、対戦される相手の方もそれなり以上の方だろうから、ちょっとした間でも、割と深刻な問題になっているのかもしれないと思う。
ところで、日常生活で反射神経などを鍛える方法ならいくらもある。実際にできるかどうかは、環境に負う部分も大きいので何とも言えないが、いくつかあるので試してみて欲しい。目と手の反応を高めるという意味あいで言うと、ゲームセンターの体感ゲームは意外にお勧めだ。ダンスのやつではなく、ドラムのやつの方がテニスの感覚に近いだろうと思う。というのも、反射神経を実際に鍛える器具というのもほぼ同じ発想で作られているからだ。当然効果もそれなりに期待できるはずだ。
ゲームセンターが近くになければ、ボール(テニスボールである必要はない)を使おう。ちょっとした壁(誰かの家の壁ではなく、できれば橋げたとか、人の迷惑にならない壁がいい)を見つけたら数メートルの距離をとって投げては捕るを繰り返してみる。ラケットも必要ない。ただ投げて捕るを繰り返すのだ。時々は意識して速く投げたり、捕りにくくなるように角度をつけたりしてもいい。距離も楽に捕れる距離だけでなく、近づけてみたり逆に離れたりして色々な状況を設定してみてやって欲しい。
他にも、テニス命さんならではの方法を編み出すために、実際のプレーを想定しながら色々と試行錯誤してみて欲しい。 |
| 依頼内容189:ボールの軌道より高く弾むトップスピンはどのようにして打つのですか?高速で手首を回転させればそういう感じにも打てるけど、すごく体を傷めそうですし。それと、クエルテンなどのトップスピンのストロークは高さで何cmくらい弾むものなんですか? |
| 愛知県のYOSHIさん |
報告189: ボールの軌道より高く弾むトップスピン? 意味が良くわからないのだが、きちんとトップスピンのかかったストロークというのは、大抵がこのような性質を持っている。
それから、手首だけでスピンをかけるのは考え物だ。YOSHIさんの手首がよほど強靭ならいいのだが、一般的にお勧めできる打ち方とは言えない。一度、コーチの方などとも相談して欲しい。基本的にスピンをかけるのは手首や、ヒジなどという考え方ではなく、スイング全体でかけるという意識を持ってもらった方が故障の予防になるし、最終的な威力も出る。
クエルテンのトップスピンが何cm跳ねるかということに関してだが、これはあれだけ何回も打たれるストロークの全てを指して調べて欲しいということなのだろうか? ハードコートや、クレー、芝などのサーフェスや、使用ボールによっても違う。もちろん、ボールの高低は相手や状況によっても変えているはずだから、具体的な数字を示して何cmというのは不可能だ。
とにかく、トッププロのトップスピナーと呼ばれている人達の場合、クレーコートでは、ベースラインで構えている選手の頭上を超えていくような勢いのボールを、時には打っていると考えてもらって差し支えない。その場合、約2 mは弾むと言えるかもしれない。 |
依頼内容190:5月から始め,現在初中級です。グリップのことですが,2を使っていましたが,妻の1を使うと非常に使い勝手がよいのですが,周囲の人は,3ぐらいのを使わないとダメ。といいます。
なぜと聞くといろいろ言いますが,はっきりした答えが帰ってきません。やはりダメなんでしょうか?身長172CMで手は少し大きめです。 |
| 兵庫県のフミさん |
報告190: 少し前に似たような依頼に答えているので、そちらも参考にしていただきたいのだが、グリップサイズというのは、最終的にその人が使っていて、一番しっくりとくるサイズが最適のサイズだ。172cmの身長で、少し大きめの手の持ち主であれば、確かに2か3が一般的に使われるサイズだろうとは思う。しかし、1の方が使いやすいとお感じなのであれば、それがフミさんのプレーに最適なサイズで、2や3でなければダメなどということはない。
どうにも「標準」だとか「普通」だとかに安住して、それから外れた人を影で日向で何かと言うことが、正しかったり、親切だったりと見なされる傾向があるが、自分の道具の良し悪しぐらい自分で決めるという考え方でいいと思う。
参考になればよいのだが、細いグリップの場合、握りやすく、スイングもしやすい分、面のタテ軸方向からズレた位置でボールを当てた場合の、面ブレに対して弱くなるという性質がある。相手のボールが速くなってきたとき、どうも違和感を感じるようになったら、今度は1にこだわることをやめて、サイズもフレキシブルに変えてみて欲しい。 |
| 依頼内容191:初めて投稿します。私のストロークは低めでネットのすぐ上を通過するのですが、ネットの1枚分上を狙うように言われました。低いとネットしやすいからということでしょうか?どれぐらいの高さを目安に打てばよいのでしょうか? |
| 富山県の???さん |
報告191: ネットのすぐ上を通過するボールと言われて最初に思い出すのは、そう、伊達公子だ。彼女のボールは低かった。カウンターで放たれたフラット系のボールは、ネットの上わずかボール1個分ほどの高さを毎回通って、コート深くに落ちて滑り、対戦相手のヒザを深く折らせてプレーしていたものだった。世界中の選手から、「毎回あんな低いところを通してくるなんてクレイジーだ」と言われて恐れられたものだ。
さて、はっきり言って、今のままのプレーを貫かれた方が「強くなる」ような気もするのだが、いかがだろうか。それとも、ネット、アウト共にミスが多くてお困りなのだろうか。今、ネットぎりぎりを通してコートに何とか収まっているボールを打っているとすれば、ネット1枚分上を通してボールをコートに入れるにはそれにりにトップスピンをかける必要がある。???さんがどんなボールを打っているのかわからないので、具体的にネットの上何cmぐらいなどということは言えない。しかし、誰にそういわれたのか分からないが、コーチの方にそう言われたのだとすれば、考えられるのは2通り。ネットミスを頻発しているか、しっかりとスピンをかけて打っているわりにネットの低い所を通しているので、ボールが浅くなってしまっているかのどちらかだ。前者であれば、伊達公子型で、そのまま磨きをかけた方がいいと思えるし、後者であれば、もう少しボールを上げたほうが威力が出ると思う。 |
| 依頼内容192:今月号のスマッシュの中にサービスのトスアップのしかたが書いてありました。トスは、ネット方向から上げるのではなく、胸側から上げた方が良い。とありましたが、これではボールの軌道が大きく方物線を描く様になり安定性に欠けるのではないでしょうか?スクールでは、上げた位置にボールが、落ちてくるように上げると習ったのですが・・・ |
| 神奈川県の 極めるゾーさん |
報告192: トスの上げ方は人それぞれ色々ある。ネット方向から上げる選手もいれば、胸側から上げる選手もいる。最終的には、どんな上げ方をしていても、その人が一番打ちやすく、かつ威力を持って打てるならそれが「正しいトスアップ」だ。この大前提をまず忘れないで欲しい。
上げた位置にボールが落ちてくるように、とあるが、そのために胸側から上げるという方式が採用されやすいと言うと意外だろうか? トスを上げる左手は、トスを上げるだけで役目終了ではない。上げた左手で身体にタメを作り、スイングを加速するための手かがりにするという重要な役目も負っている。ここまでを視野に入れた場合でも、胸側から上げることにメリットは大きく、一般プレーヤーが導入として教わる場合は、胸側からのトスが一般的というわけだ。身体の前で、垂直にボールを上昇させるよりも、身体全体の動きをスムーズに行なうことのプライオリティの方が、サービスという動作全体を考えた場合、優先されると思うのだがいかがだろうか。 |
| 依頼内容193:僕は中学2年生で今年から本格的に部活をはじめテニスを毎日しなければ生きてけない!!というぐらいになってしまいました。今はプリンスのTTアプローチを53ポンドで使っています。振りぬきやすくて気に入っているのですが、ラケットをどのようにして扱うかがよくわかりません。僕はベースラインくらいからハードヒットするのが好きで、それをプレースタイルにしてます。このTTアプローチというのはどんなラケットで、どのくらいのテンションで張るのがよいのでしょうか?あともっとストロークの速さ、伸び、重さをあげるにはどのようなトレーニングをしたらいいでしょうか?どうか教えてください!! |
| 広島県のshuさん |
報告193: 熱い依頼者だ。こちらも熱くお応えしたいのだが、いかんせんshuさんがどんなプレーヤーなのかわからない。TTアプローチの推奨テンションは45から55。通常50程度だから、ハードヒッターだというshuさんがそれより少し高めで張っているというのは適正のテンションだと言えるだろう。
TTアプローチがどんなラケットか、というのはプリンスさんのホームページを参照していただいた方がいい。
テンションに関する考え方と、ストロークの伸びや重さに関してのトレーニング方についてだが、shuさんは13歳。まだまだこれから身体が出来上がってくる時期だから、筋力系のトレーニングはお勧めしない。骨がまだ伸びようとしている時に筋肉をつけてしまうと、様々な弊害があることが知られているからだ。普通に走ったり、腕立て伏せ程度の負荷でこの年代では十分。下手にジムトレーニングをするよりも、そちらの方がよほど効果がある。恐らく、世界中のトッププレーヤー達も、この年代では筋力系のトレーニングはしていないはずだ。
オンコートでは、最終的に自分がどのレベルに行きたいのかを考えること。中学校で勝てればいいのか、高校以降を視野に入れているのか、それとも世界のトップを目指すのか。それぞれの目標にしたがって、練習でもレベルが違うのだ。この年代で大切なのは、「勝つためのテニスだけになりすぎないこと」だと思う。この年代で手っ取り早く勝つには、とにかく相手のボールを返し続けるようになりがちだが、それでは通用しなくなる日が割とすぐにやってくる。結果を恐れず、つなぐときにはつないで、打つときには打つという当たり前のことを当たり前にできるようにと心がけてほしい。打てるときにもつないだり、ボールを途中で追うのをやめるようでは、先行きは明るいとは言えない。絶対に負けない、絶対に勝つ、という気持ちが最後まで諦めないタフな選手を作るのだ。 |
| 依頼内容194:はじめての投稿です。11月号のスマッシュで「テニスの王子様」の「スネイク」が「バギーホイップショット」のことだと言っていましたが、具体的にはどのようなものですか。また、どうやって打つのですか。教えて下さい。息子から聞かれたのですが。 |
| 東京都のp.ラフター |
報告194: 基本的に文字だけのこのコーナーでは、説明するのが難しいのだが、この依頼は近頃本当に数多く来ていて、テニスの王子様人気のすごさを実感している。
さて、スネイクに関して、もう一度、テニスの王子様を見ることで、再検証してみた。
これは難しい…。こんなボールを打てる人間はいないのではなかろうか。作品中ではバギーホイップショットだとあり、本誌でもそのつもりで受け止めていたのだが、もう一度検証してみると、ボールが飛んで来た方向上は逆に戻っていくような軌道が描かれているではないか。これはもう、バギーホイップショットなどではなく魔球だ。
理論的に説明はできる。トップスピン系の回転を与えられたボールは下へ曲がろうとする。しかし、通常の場合は落ちる軌道止まりで、自分の飛んできた方向とは逆方向に行こうとする挙動を示すほどのスピンなどほとんど想像できないが(90°に近い角度で打ちよげた場合は別)、理論的には可能だ。その代わり、どれほどの回転量が必要かとなると、ボール周辺の流体の計算式を使わなければならないので、非常に複雑となる。10数メートルの逆風下でなければ、ボールをこのように操るのは無理だ。
ちなみにバギーホイップショットというのは、バギー(ハンマーを振りかぶった動作)、ホイップ(ひょいっと持ち上げるような動作)という意味で、サーキュラーの大きなスイングで、低い打点のボールを横回転系のトップスピンを与えてポールを巻くような変化をボールに与えたい時に使われているショットの名前であり、割と良く見かけるショットで、決して特殊なものではない。Shuさんも部活動でやっているのなら、走らされた時のフォアハンドで、コートにボールを入れたいと思っているときに絶対やっていることがあるはずだ。 |
| 依頼内容195:最近部活とスクールに燃えている高1です、そこで一つどうしてもアドバイスをもらいたいことがあります。無理かもしれませんが、スクール生に勝つ方法はありませんか?どうしても勝ちたい相手がいるんです。その人とは中1から勉強や運動においてライバルだったんですけどそのこはテニスを小学校からやってるんです。だから技術ではかなわないのは分かってます、でもテニスは技術だけじゃないってよく言われます。だから私が勝てる方法もないかなぁ〜って思って考えてます。だから是非アドバイスを下さい。 |
| 神奈川県の しもちゃんさん |
報告195: スクール生に勝つ方法? しもちゃんさんのテニスがどんなテニスなのか、そのどうしても勝ちたいという相手のテニスがどんなテニスなのか、全くと言っていいほど材料のない中、言えるのは、「相手より1回多くボールを返すこと」だ。
テニスというゲームはそうできている限り、絶対に負けない。
絶対勝ちたいなら、試合の最初から最後まで、その考えを貫いて、相手の弱点を探し、最後までボールを追って、返すこと。
このコーナーが言えるのはそれだけだ。 |
| 依頼内容196:ヒューイットがAIGオープンの前まで使っていたYonexのULTIMUM RD Ti 50(Super RD Tour)は塗装だけで中身はRA3000だったそうですが、今度のMP−1も塗装だけで中身は別のラケット(RA3000)なんですか?AIGオープンをビデオに撮って見た限りではマッスルパワーが付いているかどうかは確認できなかったのですが取り合えずマッスルパワーの部分の金色のラインの塗装はありませんでした。本当の所どうなんですか? |
| 三重県の kamhoutさん |
| 報告196: こういう依頼がなぜここに来たのかを知りたいが、本当に知りたいなら、YONEXさんに聞いた方が早いとは考えなかったのだろうか。 |
| 依頼内容197:ドライブサーブは、どのようにして打てば上手く入りますか? |
| 東京都のロビンさん |
報告197: ドライブサービスというのは、いわゆるスピンサービスのことだろうか? それともバレーボールでよく使われていた、落ちるサービスのことだろうか…。
スピンサービスのことであれば、とにかく、テニススクールなり、学校の先生なりにコーチしてもらいながら練習してもらうより他ないし、それが一番の近道だ。頭の後ろでラケットをクルリとやってボールに当てていく感覚がつかめるまでは難しいといわれるが、早い人で5回程度のレッスンで形になるという。
とにかく、練習あるのみだ。 |
依頼内容198:よくダンロップのMAX200Gなどがウッドに近い打球感などと言われていますので実際にウッドの打球感が、どのようなものか試したく、知人が昔使っていたウッドのラケットと、自分の新しいラケットと交換しました。ヘッドもキズだらけでボロボロの物でしたが一本だけは一度しか使ってない新品同様の物が有りました。しかし全部ガットは張ったままでした。この様な物ですが良く言われるウッドの打球感が分かりますか。ガットも張ったことのない、まったくの新品ではないと駄目なのでしょうか?
交換したウッドのラケットは、どのような物なのでしょうか?@ダンロップ・マックスプライフォートAウィルソン・ジャッククレーマー・オートグラフBウィルソン・ジャッククレーマー・プロスタッフCロシニョール・スタートDウィルソン・クリスエバート・プロスタッフ、このラケットが新品同様です。あとトレトンって言うスウェーデンのメーカーのラケットがあったのですが、このメーカーはシューズなどを作っていたのではないでしょうか。今はラケットは作ってないと思うのですが、どうなのでしょうか。これらのウッドのラケットの詳細を教えてください。 |
| 千葉県のHIROさん |
報告198: HIROさんは知的好奇心の旺盛な方とお見受けする。いくら知りたかったからと言って、今、ウッドのラケットの打感を味わうために、新品のラケットとウッドのラケットを交換するなんてことを本当にやる方がいらっしゃるとは…。いや、決して悪い意味ではない。調査団も、テニス界では、くだらないことを真剣に調べているとやや後ろ指を指されているので、同じようなタイプの方がいることに心強さを覚えているのだ。
さて、まず「ウッド」と一口に言っても、色々な打球感が存在した。ウッドラケットは、アッシュ、メイプル、ブナ、ヒッコリーなど特性の違う木材を5〜7層に組み合わせてブレンドして作られていた。当然、固めのもの、やわらかめのもの、飛ぶもの、飛ばないものがあり、程度の差こそあれ、今と同じような状況でもあったわけだ。
それから、「新品同様」とのことだが、ガットが張りっぱなしだった場合特に、外見はきれいでも、新品当時と同じというわけにはいかない可能性が高い。ギターを思い出して欲しい。弦が張りっぱなしのギターは、弦に引っ張られて反ってしまう。あれと同じ状況がラケットにも起きていると考えた方が無難だ。それに、今のグラファイトのラケットと違い、湿度に敏感なので、保存状態がよほどよくないと当初の性能は失われている可能性もあるし、1本1本の品質にもバラつきがあり、今のラケットとは比べ物にならないほど寿命も短かったから、使用頻度や、使用者のパワーレベルによっても、状態が著しく違っている可能性があるという前提をまずは念頭に置いて欲しい。
@ ダンロップ・マックスプライフォート
当時の広告によれば、価格は15000円。トラディショナルなウッドの名品というコピーで語られている。マッケンローなどが使用。
A ウィルソン・ジャッククレー マー・オートグラフ
当時の価格は15000円。世界中でベストセラーになったモデルで、定番中の定番だったらしい…。
B ウィルソン・ジャッククレーマー・プロスタッフ
当時の価格は18500円。多くのプロ選手に使われていたモデル。
C ロシニョー ル・スタート
恐らく、ストラートというラケットのことだと思うが、当時は15500円で売られていたロシニョールの定番ラケットの一つ。
Dウィルソン・クリスエバート・プロスタッフ、
当時の価格は14500円。特徴は両手打ちプレーヤーのために、グリップ部が長めに取られていたことで、これまた定番ラケット。
残念ながら各ラケットに関しての詳細を記した資料などは編集部が引越ししたりしている内に散逸してしまったらしく、編集部には限られたものしか残っていない。ただ、当時から語られていたのは、ウッドのラケットの振動吸収性の優秀さだった。この面に関しては今もウッドラケットの優秀さを語る専門家は多くいる。
よく言われている「ウッドのような」というのも、このしなやかさから来る振動の自然な吸収感だ。
HIROさんにはぜひ、結果を教えて欲しいと思う。
ちなみにトレトンは、おっしゃられる通り、シューズやボールを作っていたメーカーだ。今も作っているかもしれないが、あまり見かけない。つい最近まで、ボールは時々見かけたのだが…。また詳しいことがわかったら追加報告の形で調べて報告したいと思う。 |
| 依頼内容199:毎月楽しく読んでます。PTRの「スマッシュを通して会員になった方のランキング」で、12月号では男子S&男子Dが14位まで、女子S&女子Dが16位まで掲載されていますよね。これは意図的にこうしているのでしょうか?どーでもいーことかもしれませんが、実は私掲載されるか否か微妙な順位にいるもんで気になって気になって夜も眠れません・・・男子Sはアベレージポイントが他に比べて高いし・・・意図的にということであれば、それを目指して頑張るしかありませんが・・・そこんとこ教えてくださ〜い! |
| 東京都のNickさん |
報告199:ありがとうございます。あのページの担当者に聞いたところ、「タイの順位の人が多い場合、できるだけ多くの人をということで掲載しているだけで、深い意味はないんですが…」とのこと。今、ここで言えるのは、頑張って下さい。ということだけです。
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| 依頼内容200:僕は中2のテニス暦1年半の男です。中1のころは、あまり部活に出ていませんでしたが、2年になって、テニスに目覚めテニス命の毎日を送ってます。試合も近くなり、練習にもせいが出てきました。でもききたいことがあります。フォアは、先輩と同じくらいにうてて、まだまともなんですが、サーブとバックがまるでだめです。これじゃ試合もおぼつきません。何かいい練習法はないでしょうか?バックについてはダブルハンドで、両手ともにイースタングリップのような感じでもってます。でもどうも振り切れなくて、ネットしたりアウトしたり、カスあたりになったり、という感じです。サーブは、フ | |