編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第48回 

最先端のハイテクを駆使したラケット作りを得意としているのが、ヘッドだ。電気的エネルギーを操作してフレーム反発力を高める「インテリジェンス」や「チップシステム」を開発。ラケットとしての一線を越えた感すらあった科学の申し子を、世に送り出してきた。そして、昨年8月には液体金属採用の「リキッドメタル」を発表。ヘッドブランドではすでに主力の座を獲得した雰囲気の漂う同シリーズより、注目の4機種を試打する。

LIQUIDMETAL Prestige MP

LIQUIDMETAL Instinct

LIQUIDMETAL 2 Concept I

LIQUIDMETAL 4

リキッドメタル・プレステージMP

リキッドメタル・インスティンクト
リキッドメタル2コンセプトI
リキッドメタル4

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/320g
●フレーム厚/21mm
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/18×20
●素材/HEADリキッドメタル+ハイモジュラスグラファイト+HEADインテリファイバー
●グリップサイズ/2、3、4
●推奨テンション/46〜55ポンド(※今回はヘッド『パーフェクトコントロール16』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/295g
●フレーム厚/21〜25mm
●平均バランス/320mm
●ストリングパターン/18×19
●素材/HEADリキッドメタル+ハイモジュラスグラファイト+HEADインテリファイバー
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/48〜57ポンド(※今回はヘッド『パーフェクトコントロール16』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み30,450円(本体29,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27 1/3インチ
●平均重量/255g
●フレーム厚/24〜26mm
●平均バランス/350mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/HEADリキッドメタル+ハイモジュラスグラファイト+HEADインテリファイバー
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/48〜57ポンド(※今回はヘッド『パーフェクトパワー16』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/102平方インチ
●全長/27 1/3インチ
●平均重量/270g
●フレーム厚/25mm
●平均バランス/345mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/HEADリキッドメタル+ハイモジュラスグラファイト+HEADインテリファイバー
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/46〜55ポンド(※今回はヘッド『パーフェクトパワー16』を50ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

LIQUIDMETAL Prestige MP

従来のプレステージよりも重さを感じず、振り抜きやすさがアップ。それでいて芯で捕らえたときの絶妙な打球感は健在だ。横着して手先で打とうとすると、さすがに通用しないが、長所を残したまま敷居が下がったのは間違いない。パワー的に男性の平均より少し上か、女性のパワフルプレーヤーに。

LIQUIDMETAL Instinct

パワーサポートのあるツアー系ラケット。楽チンではないが、しっかり振ればしっかり力のあるボールが飛んでいく。スピン、スライスと回転のかかりも申し分なく、総合バランスの高いモデルだ。振り出すときにやや重さを感じるが、中級ぐらいからオールマイティに受け入れられるはず。

LIQUIDMETAL 2 Concept I

振り切ってスピンをかけるのに最適という意見と、フラットで合わせて打つといいボールが行くという意見があり、どちらのスタイルにもマッチする新タイプのオールラウンドモデル。対象を限定するよりも、色々な人に色々な使い方を試してほしい。軽くて振り抜きやすいので、筋力面の壁も低い。

LIQUIDMETAL 4

少しパワーアシストしてくれて、でも助けすぎはしないという、その設定が絶妙。スピンのかかり具合もなかなか良く、正統派のオールラウンドモデルと言える。普通の力で、普通に振るアベレージ層に幅広くマッチしそうだ。ただ、ズッシリ感と、ややあやふやな打球感は、好みが分かれるだろう。

私のお気に入りの1本

テニス歴11年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

LIQUIDMETAL Instinct
全体として、一時期の高反発系ラケット特有のカンカンとした打球感や、球離れの早さはなく、しっかりボールを捕らえつつも、程よいパワーサポート感が得られるという印象。プレステージのコントロール性とラケットから出ていくボールのパワーにはびっくり。リキッドメタル2はぶんぶん振っていくタイプに合うが、男性のパワーボールに負けてしまうところがマイナスだった。4はフレームの強さがあるので、相手のボールを利用する人には良いだろう。お気に入りはインスティンクト。コントロール、打球感を犠牲にすることなくパワーがもらえ、ボールの飛び出し感も、ありすぎずなさすぎずというベストバランスだった。

イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じる30代。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点で潰して叩くのが大好き。最近太ったのが悩み。


LIQUIDMETAL Prestige MP
新しいプレステージは以前よりも使いやすくなった印象で、それなりにパワーアシストも感じられ、よりパワフルになった印象が強い。強い入力を想定して作られたラケットらしく、強めに当てていくと適度にしなってボールが面に乗るムードを感じた。今風のツアーモデルと言えるだろう。インスティンクトはプレステージの軽量版的なムード。使いやすいラケットと言えるが、その性格が中庸すぎて逆にとがった部分はない印象。これを良しとするか、物足りないとするかは使用者によって評価が分かれそう。リキッドメタル2と4はラケットにパワーを求める人に。普通の厚ラケとしてなら2、よりスピン性を求めるなら4か?

30代後半の男性。テニス歴23年。ワイパー気味に振り切る典型的なトップスピナーで、食いつき感のあるラケットが好み。トップライト気味のほうがヘッドを利かせてスピンをかけやすく感じる。さらに打球感はマイルドで、少しパワーも補ってくれれば…と注文が多い。

 

LIQUIDMETAL 2 Concept I
普通、軽量モデルは非力な人を想定して反発力が高いものだが、このラケットは違う。軽くて振りやすく、でも飛びが抑えられていて、スピンもグリグリかかる(軽量の宿命で重いボールは行かないが…)。正直、今の自分にはもう少し重量が欲しいが、例えば5〜10年後、筋力は衰えてきたけど振ってスピンをかけるスタイルは変えたくないと考えたとき、このモデルはまさに打ってつけなのだ。“未来の理想の1本”と出会えた記念にお気に入りとした。他の3本もなかなか優秀。重いスピンが打てるプレステージ、ボールをつぶして叩けるインスティンクト、適度なパワーアシストを得られる4と、それぞれに長所があった。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はしっかりとつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。実力はともかく元ジョッパー。

 

LIQUIDMETAL Instinct
プレステージの垣根がここまで低くなってくれたかと驚いた。スイートエリアが広くなっているように感じたし、威力、コントロールはもちろん抜群で、打球感も食いつくフィーリングで安心感がある。でも選んだのはインスティンクト。これはショットの威力などはプレステージと比べると多少落ちるが、重さがちょうど良くて振り抜きやすいし、準備も早くできて振り遅れることがない。総合的に考えるとインスティンクトになったが、重さが問題ない人はどんどんプレステージに挑戦してみてほしい。リキッドメタル2と4は、自分から攻撃していきたいタイプよりも、つなげるタイプに合うと思う。

30代男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。ラケット面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

LIQUIDMETAL Prestige MP
万能のリキッドメタル4か、打球感のプレステージかで迷った。平均的にいいプレーができて勝ちに結びつきやすいのは前者だと思うが、今回は奮発してプレステージを選択。それほどまでに、なかなか出会うことのできない秀逸の打球感であったと断言する。他社の競技モデルを探してみても、このシャープな感触は簡単には見つけられないはず。いつもセンターで捕らえられる技量があれば絶対買いに走る一本だ。インスティンクトは、ツアーモデルとしては優しすぎる印象で、そこまでのパワーアシストはいらないといった感じ。もう少し重く硬くのハードな設定だと嬉しかった。「難しめのアベレージ系」と考えれば妥当か。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

LIQUIDMETAL Prestige MP

●長所/ハードすぎるかと思いきや、意外とそうではなく、振り抜きもいいし、コントロールもつけやすい。フラットドライブやボレーのときのボールの伸びは秀逸で、滑り方、跳ね方もいい。
●合わなかった点/やはりラケット自体の重さのせいか、ヘビートップスピンを打とうとするとラケットが遅れすぎたりする。持ったときよりも振り続けたときにだんだん重さを感じた。
●適合タイプ/まだまだ行ける! という中〜上級プレーヤーだが、「ほんの少しラケットの力もお借りできれば」と願う男性プレーヤー。女性は重めのラケットに抵抗がなく、振り抜いていける人。

LIQUIDMETAL Instinct

●長所/ボールを柔らかく捕らえてから押し出してくれるパワーサポートがあり、スピン、スライスともに気持ち良くスイングできた。ボールを捕らえてからの“タメ”感が長すぎず、短すぎずで良かった。
●合わなかった点/ボレーにパワーを乗せようとすると、乗りすぎて合うとボールになってしまう。ストロークではタメとパワーアシストはOKだったのに、ボレーでは乗りすぎ……。加減を覚えればいいので致命的ではないが。
●適合タイプ/中級クラス(初中級でも平気)からならオールマイティに受け入れられるラケット。しかし基本的に当てて返したい人よりも、振り抜いていける人。

LIQUIDMETAL 2 Concept I

●長所/反発系ラケットと思いきや、そうでもなく、ちゃんと振らないと飛ばないラケットで、それが使用者によっては利点にも欠点にもなる。スピンは上の2本よりかかる気がした。
●合わなかった点/男性の厳しいボールに対しては、ラケットがねじれてしまう感じがした。相手のパワーをあまり利用できるようなラケットではないので、自分から打っていけるボレーのほうが、特性を生かせた気がする。
●適合タイプ/ベースラインから打っていきたいなら、高校、大学生のハードヒッターのほうがラケットのメリットを受けられる。

LIQUIDMETAL 4

●長所/フレームの強さがあるので、LM2よりも厳しいボールに強く、打球感的にも“カシ”っていう高反発ラケット特有の感触ではなく、捕らえるという印象を持った。
●合わなかった点/持った最初の感覚が「ずっしり重い」という印象だった。あと反発力のせいか、体重を乗せて強打すると、思ったよりボールが飛びすぎる感じがあった。
●適合タイプ/そこそこテニスを経験してきて、「もう少しラクに」と考える男性プレーヤー。女性も、持った感じの“ズッシリ”感が平気なら、イケルと思う。

LIQUIDMETAL Prestige MP

●長所/以前のプレステージよりもいい意味で使いやすくなった印象。丈夫なフレームであり、かつしなやかさもあるので、振って乗せて飛ばすテニスの人なら満足できる出来だと思われる。
●合わなかった点/ほとんどない。唯一あるとすれば、以前のモデルよりもパワーアシストが増えた気がするので、思ったよりも飛ぶという点かも。あとはヘッド特有のがっしりした打感に対しての好みの問題だろう。私はあまり好きじゃない打感なので……。もう少しシャープなほうがいい。
●適合タイプ/割と広く向くかも。ただし、当てていくだけのテニスをしている人だったり、筋力に自信のない人はつらいだろう。「スポーツをしたい」という気持ちのある人ならお勧め。「テニスはゲームだ」と割り切っている人は、別のラケットのほうがきっと勝てる。

LIQUIDMETAL Instinct

●長所/これは判断の難しいラケットで、どんな使い方もできる。振っていけば振ったでスピンもかかるし、コントロールもできる。軽くさばくだけでもそれなりに飛ぶ。カンタン、楽チンではないが、カリカリのハードモデルとも性格が違う。いわゆる中庸なフツーのラケット。
●合わなかった点/思い切って厚く当てたり、スピンをかけようとすると、少しフレームが逃げ気味に感じた。もう少し剛性があるかと思ったが、意外にしなやか度が高く、使用法に迷いが生じた。
●適合タイプ/スピン系のストローカーで、パワー的にはアベレージ層であれば使いこなせる。男女問わず、広く向くと思う。ただし、どの性能も中庸なので、意外に腕が素直に反映されるのもこのラケットかも。

LIQUIDMETAL 2 Concept I

●長所/いわゆる普通の厚ラケを想像してもらった上で使うと、「おっ、使いやすいじゃん」と思えるかも。当てるだけでもそれなりにテニスになり、強振しても食いついてスピンもかかる。使いやすいラケットだった。
●合わなかった点/ヘッドの厚ラケらしい打感。良く言えばマイルドで、悪く言うと曖昧な打感。どこで打っても同じようなムード、というのに関しては、好みの分かれるところでは?
●適合タイプ/ラケットのパワーを積極的に借りてプレーを組み立てたいという経験者に。ダブルスなどにはもってこいだろう。手堅い厚ラケだが、新味には欠けるので、驚きは少ない。

LIQUIDMETAL 4

●長所/振り抜きが良く、がっしりした打感のあるスピン系ラケット。いわゆる中厚のラケットで、バランスのおかげか、強めのボールでも打ち負けないところが長所。
●合わなかった点/これまたマイルドと言えばマイルドで、曖昧と言えば曖昧な打感と、打ったときの重量感に違和感が……。持ったときの重みはプレステージ並で、意外なことにスイング後の細かな操作はしにくい。
●適合タイプ/女子で、スピンを使ったストロークで展開したい層に。基本的にはフラットでパワーを発揮しそうなムードだが、スピン性も悪くはない。フラット系のスピン打ちにはいい1本かも。

LIQUIDMETAL Prestige MP

●長所/Instinctより重いのに、この方が随分振りやすく感じる。球種的にはスピン向きか? グリグリ食いつくわけではないが、しっかり回転をかけて、深く重いボールが打てる。スライスもしっかり重さが乗る。ボレーも、操作性と威力が適度に両立している。
●合わなかった点/Instinctより振りやすいが、やはり横着はできない。足を動かさずに手先でごまかそうとすると、途端に食い込まれる。その意味ではシリアスなラケット。でもこれは短所ではなく、シリアスモデルの魅力と言うべきか?
●適合タイプ/しっかりスピンをかけて、攻めていく人(しこりではなく)。グラウンドストローカーでも、オールラウンダーでも使える。パワー的には男性の平均より少し上のレベルからか。打球感がしっかりしていて、硬派の人に好かれそうだ。

LIQUIDMETAL Instinct

●長所/振り出すときに力はいるが、振り出してしまえば、フレームの重さがしっかりボールに乗って、威力のあるボールが行く。スピンはそこそこかかるが、それよりもドライブ気味につぶして打つ打ち方が合う。スライスも重さが乗って伸びていく。ボレーではやや操作が辛いが、ボールはいい。
●合わなかった点/振り出すときに力を要するところ。普段、自分が使っているラケットより15g軽いのに、振り出しにくさを感じた。
●適合タイプ/フラットドライブかスピンドライブ系ハードヒッターで、力は結構ある人。振り出しに力がいるということは、しっかり足を使って動いて、十分に構える必要があるので、ちゃんと動ける人。となると若者だろう。

LIQUIDMETAL 2 Concept I

●長所/これは振ってナンボのラケット。でも力のある強打者ではなく、とても軽くて振りやすいので、一般の非力な層にちょうど良い。スピンのかかりは抜群に良く、スライスもヘッドが出て行きやすい。とにかく振りやすく、かつ吹っ飛ばない。
●合わなかった点/ややボールが軽くなる気はするが、それはフレームが軽い分、仕方がない。これで重いボールを打てるようにフレーム重量をアップしたら、力のある人でなくては振れなくなり、このラケットの個性が消えてしまう。これはこれで需要はあるはず。
●適合タイプ/力はあまりないけど、でも振ってテニスをしたい人。スイングプレーヤーが歳をとり、でもスタイルを変えたくないという場合にぜひお勧め。普通これだけ軽いと、反発も高いものだが、これはしっかり振って、ちゃんとコートに収まる。回転をかける人には特に合う。

LIQUIDMETAL 4

●長所/かゆい所に手が届くラケット。そこそこ助けてくれて、でも余計なことまではしない。パワーアシストで楽に返球できながら、制御はできている気がする。大振りすると吹っ飛ぶが、ゆったり振っていくと、飛びを把握できる。またスピン性能もなかなかハイレベルだし、高いボールもねじこめる。ボレーも操作性が良い。
●合わなかった点/ボレーで、操作性はいいが、ややすっぽ抜ける感じがした。パチンと振って叩く打ち方よりも、合わせるぐらいの人に合いそう。
●適合タイプ/日本の一般プレーヤーと呼ばれる層の、一番厚い部分であるアベレージプレーヤーをカバーする1本。普通の力(パワフルでも非力でもない)、普通のスイング(フルスイングでも当てるだけでもない)という人なら、色々な恩恵を受けられると思う。

LIQUIDMETAL Prestige MP

●長所/打球感は食いつくようで安心感があり、一番好き。プレステージだけあって、フラットで打つ威力は抜群。スイートエリアも随分広くなったようで、ミスヒットが以前よりも減った。スピンもしっかりかかり、低いボールもスピンをかけて返球できた。自分の打ちたいところに打てるのもさすが。
●合わなかった点/プレステージにしては重さの壁が随分下がったと思うけど、スピンをかけるときはフォロースルーまで意識して振り抜かないといけない。ローボレーは結構打ちやすかったけれど、オーバーヘッドになるとさすがに打ちづらい。速いボールも面さえ作れば負けることはないが、振り遅れることが多かった。
●適合タイプ/重さは感じるが、打っていると慣れてくるので、ある程度の腕力があれば使える。女性でもよくテニスしている人は、どんどんチャレンジしてほしい。以前のプレステージよりも使用できる幅は随分広がったと思う。

LIQUIDMETAL Instinct

●長所/打っている場所がわかりやすい打感は良かった。スピンもスライスも打ちやすく、フラットもある程度いいボールが行く。重さが苦にならないので、思い切り振り抜けるし、準備が遅れない。相手の重いボールにも打ち負けない。
●合わなかった点/プレステージと比較してしまうと、ラケットからパワーがみなぎっている感が多少薄い。でもそれは比較したからで、ぜんぜんないわけではない。
●適合タイプ/プレステージよりもショットの質は落ちるけど、振り抜きやすさや準備のしやすさなど、総合的にバランスが取れている。だから幅広いそうに受け入れられると思う。プレステージはちょっときついと思う人にいい。

LIQUIDMETAL 2 Concept I

●長所/あまり簡単にはかからないけど、しっかりとスピンをかけようとすればかかる。ハードヒットするよりも、のんびりとつなぐボールを打つためにはいいかも。
●合わなかった点/打っている場所はわかるけど、薄い板で打っているようで、あまり安心感がない。面があまり安定しないためか、苦手なボレーなど、オフセンターになるとミスが多い。低いボールをこすり上げるなど、小細工はあまりできない。
●適合タイプ/軽いので、非力な人には喜ばれると思うが、ハードヒットが好きな人よりは、のんびりつなげるタイプの人が合うと思う。

LIQUIDMETAL 4

●長所/振動はあまりなく、ウエイトは軽いので、扱いには困らない。しっかりと踏み込んで打つと振り切れるが、本当に必死で振らないといけないので、パワーはいる。
●合わなかった点/どこで打っているかわからず、ぼやけた感じがした。スピンはあまりかからず、アウトになることが多く、コントロールに不安がある。当てるだけでも返せるが、ほとんど浮き気味のボールになり、速いボールは打てない。
●適合タイプ/難しいけど、こちらもハードヒットよりも年配の方だろうか。振動がなかったので、腕への負担が気になる人とか。

LIQUIDMETAL Prestige MP

●長所/一発ハマッたときの打球感で、心底ほれ込みそうになる。フォアハンドで芯で捕らえたときには、その部分だけグッとめり込む感じがして、個人的にはとても好き。ストローク限定のテニスなら、ずっと使っていたいと思うラケット。
●合わなかった点/ストロークでは感じられなかったスイートエリアの小ささが、ボレーではひどく強調された感じ。ストロークでは本当に気持ちよかった打球感だけど、ボレーではビンビンと響いた。あと、面が小さいので安心感はない。
●適合タイプ/フラット系のボールを正確に押し込みたいストローカー。従来のプレステージほどシビアではないから、男性なら中級レベルでも何とか使えるかも。でも本当にこのラケットを正しく評価できるのは上級者だろう。適確にスイートエリアで捕らえられる人にはとてもマッチするはず。

LIQUIDMETAL Instinct

●長所/ツアー系とはいうが、かなり優しく扱える1本。これを飛ばないラケットだと言う人はほとんどいないはず。でも、力量どおりのコントロール性も備える。スライス回転のかかり具合はかなりいいから、フォアはスピン、バックはスライスというストロークスタイルの人には向くだろう。
●合わなかった点/このラケットにプレステージのような打球感があったら、本当に買いたくなったかもしれない。不快に響くのではなかったが、シャープな感じもしなかった。あと、ツアー系にしては少し軽い気がして、大振りしがちだった。パワーも過剰気味。
●適合タイプ/ツアー系とはいうが、ツアーモデルとアベレージモデルの間を埋める位置付けだと思う(どちらかというとアベレージ寄り)。女性も中級レベル程度から使いやすく感じられるはず。男性の場合、本格的にやりたいのなら、初心を脱したら使えるもののようにも思える。

LIQUIDMETAL 2 Concept I

●長所/速いボールに対して守備的に打つショットで、抜群の安定感を発揮。相手のボールが速いほどしっかり食いつき、正確にコントロールできる。グリップワークで最後の一操作ができるラケットで、小細工も可能だ。
●合わなかった点/少し高めの音で響く打球音が気になった。また、少し気を抜くとスッ飛ぶこともあり、プレステージとは違った意味で安心感のないラケットだという印象。打球感は確かに響きにくいが、全体的にボヤけた印象でもある。
●適合タイプ/どちらかというと振り回すより合わせて打つスタイルにマッチするのではないか。スピンよりもフラット、スライス系に適合。反発性能は高いので、筋力のあまりない人にいいのかも。小細工と言うと語弊があるかもしれないが、「技」を利かせられるので、タッチショット系のボールで勝負したい人にも向く。

LIQUIDMETAL 4

●長所/均整のとれたアベレージモデル。合わせるだけの打ち方でも程よい反発力が得られ、ロングボレーも楽にこなせる。でもスピンのかかりがいいから、飛びすぎない。ストロークもボレーも110%の力が得られた、頼りがいのある1本。
●合わなかった点/均整がとれているから突出した性能を感じ取りにくいというのがデメリットか。ストロークもサービスもボレーも、そこそこいい感じで打てるから、どのショットに向くとも言い難い。
●適合タイプ/アベレージプレーヤーに幅広く適合するオールラウンドモデル。攻めて良し、守って良しという使い勝手の良さは、かなりありがたい。平均270gという軽さの割には、軽すぎる感じがしないから、振り回せる安心感もある。