編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第60回

「オースリー」がベールを脱ぐ直前の今年1月、我が編集部は幸運にも、いち早くこのニューモデルを試すチャンスに恵まれた。ただしこのときは別の企画での試打で、割けるページ数も限られていたため、ギリギリの情報しかお伝えできなかった。そこで今月は改めて「オースリー」を本連載の俎上に載せてみた。未体験の『ツアーMP』を加えて計4機種の試打に臨む。



オースリー・シルバーOSプラス

オースリー・ブルーOS
オースリー・レッドMPプラス
オースリー・ツアーMP

●価格/税込み39,900円(本体38,000円)
●フェイス面積/118平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/240g
●フレーム厚/24〜30?
●平均バランス/365?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を55ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/110平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/270g
●フレーム厚/23.5〜27?
●平均バランス/335?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/47〜57ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27.25インチ
●平均重量/280g
●フレーム厚/23〜26?
●平均バランス/330?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み35,700円(本体34,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/310g
●フレーム厚/18〜20?
●平均バランス/310?
●ストリングパターン/16×18
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/47〜57ポンド(※今回はプリンス『ライトニングパワー16』を52ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

スイートエリアが広く、合わせるだけで楽にいいボールが返せるハイパワーラケットだ。初中級レベルの人にとって、テニスをお手軽にしてくれるだろう。軽く、腕への負担も少ないので、年配プレーヤーにもお勧め。打球感の柔らかい厚ラケを探している人は、使ってみる価値がある。

ストリングの可動域を広げる「Oポート」の特徴を最も反映したモデルで、ボールがよく食いつき、スピンがかけやすい。それでいてボールを弾き出す感触も高い万能モデル。ビギナーから中級ぐらいまで、幅広く受け入れられるだろう。スタイル的にも、スピン派からネット派までオールラウンド。

シリーズ共通の食いつき感&射出感を持ちつつ、ブルーより少し「楽さ」を取り、攻撃性を高めた印象。ボールをつぶしてスピンをかけたい人に対応する攻撃型ラケットだ。レベル的には中〜上級ぐらいで、生粋のツアーモデルだと少しきついという層にマッチ。「競技者」ではなく「競技志向者」に。

ズッシリとした重さはあるが、しっかり振り切れれば、その重さがボールに乗って、実に攻撃的なボールが打てる。横着はできないラケットなので、それなりの体力・筋力は必要。主に男性上級者が大賞になるだろう。球種的には、スピン系よりもフラットドライブ系に合いそうだ。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。


オースリーシリーズはまず、スイートエリアの広さに驚く。シルバーは広すぎてコントロールは大味になるが、操作性が良いというお手軽な面を持ち、ブルーは広いがコントロール性が高いという繊細さを。レッドは自分の打った場所がスイートスポット的な荒々しさを持っているラケットだった。お気に入りはツアーMP。まず音の良さに驚いた。それだけでうまくなった気分。そしてハードすぎるんじゃないか? と不安だったがスペックほど重さは感じず、振り抜きやすい。フラットドライブ系は最高の感触だった。ボレーでも安定感があるので、ブレずに合わせられる。トップライトのラケットを好む方に試してほしい爽快な打球感だ。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。


オースリーシリーズはまずその見た目に圧倒されるが、実は非常に手堅く作られたシリーズだと感じた。打ってみての意外性も違和感もなく、ごく普通に「よくできたラケット」と感じさせられるのだ。いい意味で第一印象を裏切ったのはレッドで、これは実に色々な使い方ができる許容範囲があった。お気に入りはこれでも良かったが、ツアーMPにしたのはやはりボールが作りやすく、かつコントロール性が高かったから。返すだけではなく、自分で思い通りのボールを作るのが楽しいと感じられるラケットに私は引かれる。その意味では近頃出色の1本で、久々に自信を持って◎を付けられる、と思ったラケットでございました。はい。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。



「夏場はブルー、冬場はレッド」という気持ち。2本とも食いつき感と射出感を併せ持ったモデルで、かなり気に入った。スピンをかけたいときは、ループで振っていけばしっかりボールをつかまえられ、強打したいときは、厚く当てればボールは勢い良く飛び出してくれる。そうした共通性格をベースにしつつ、少し楽をさせてくれるのがブルーで、少し攻撃性を高めたのがレッドという印象だった。だからどちらも使えるのだが、夏場は疲れるから楽なほうがいいな……ということでブルーを選んだのである。ツアーMPはボレーのキレが絶品だったが、ストロークではスピンよりもフラットドライブ向き。シルバーは僕には飛びすぎた。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。


ブルーは打球感がとにかく気に入った。手にボールの感触が伝わってきて、ぐっと包み込み、そこから勢い良く飛び出す感じ。最近ちょっとスイングが縮こまってきていたけど、「せっかくこんなにいい感触の打球感なのに、最後まで振り切らないともったいない!」と思わされた。今まで通りに打っているのに、ボールのレベルが上がったような気がするからすごい。シルバーはボレーでのミスが少なく扱いやすかった。ただ、当てるだけのストロークではコントロールしづらかったので、ボレーを多くするダブルスプレーヤー向きかも。レッドはフラットで攻撃していくタイプ、ツアーMPはさすがに上級者向けという感じがした。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 


新しく出たツアーMPも捨てがたかったが、硬めだったのでしっくりこなかった(それでも他の硬めのラケットよりも柔らかい印象だが)。そんな中ブルーとレッドで迷った。どちらも振り抜きやすく、振っていけるのにもかかわらず合わせて打つことも可能なので、追い込まれたときや、疲れたときにも柔軟に対処できる。スピン、スライスなどの回転もOポートの実力か容易にかけることができ、打っても守っても楽しいラケットだった。ボレーもほいほい返すことができるので、前に出ても頼もしい。悩みに悩んだ末に、より攻撃的で、振り抜きやすいレッドに決めた。Oポートの形状は目立つので、コートの主役になれる。

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 


それぞれが個性を主張していて特徴的であり、オースリーにこれだけの商品構成が必要な存在理由をしっかりと理解できた。印象を一言で表すなら、シルバーは「パワフル」、ブルーは「食いつく」、レッドは「つぶせる」、ツアーMPは「キツイ」といったところ。その中でも今回のお気に入りはレッド。フラットで叩くとボールをグシャッとつぶせて、飛びの制御も利かせやすいという点で、自分には最適だったように思う。ツアーMPは最大厚でも20ミリ、平均310グラムもあることを考えると、Oポートのチューンにより随分楽になっていることは認めるが、悲しいかなそれでも私にはキツイ印象。ツアーを選ぶなら私にはOSが良さそうだ。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

オースリー・シルバーOS+

●長所/スイートエリアがかなり大きく、どこに当たっても返ってくれる。いなすボールでも叩くボールでもOKで、つい振りたくなるが、ゆっくりしたスイングで返し続けていると、いつまでもミスしない気がしてくる。ボレーの操作性◎。
●合わなかった点/スイートエリアが大きい分、コントロール性は欠ける。相手の重いボールでの押され感、面ブレ感は否めない。ボールは軽くても回転がかかることは、良いか悪いか微妙なところだ……。
●適合タイプ/当てるだけではなくスイングしたいダブルス主体のシニアプレーヤー。

オースリー・ブルーOS

●長所/ボールを捕まえる感じがあり、スピンがかけやすい。スイートエリアが広い割に、コントロール性能、面の安定性が高いので、思ったところに運びやすいし、ラクに返せる。あと音がすごくいいので、それだけでうまくなった気がしてしまう。
●合わなかった点/ほとんどないと言っていいかもしれない。あえて言うなら、ボレーで、どフラットに当たりすぎると、飛びすぎてしまう点だろうか?
●適合タイプ/幅広い層に受け入れられやすいラケット。これからスイングを作っていく人でも、スイングがある程度できている人でも、爽快な打球感と、いい音を楽しめる。

オースリー・レッドMP+

●長所/待ってゆっくり振り出していくショットよりも、ボールを自分からつぶしていく打ち方で良さが出た。重さの違和感はなく、スイングの中で手首の返しが自然とできるようなラケットバランス。スピン、スライスとも回転系がかけやすい。
●合わなかった点/つぶして打つ感覚が適していると気づくまでは、スイングが泳ぐ感じで、なじめなかった。フラット系では球放れが早すぎて、当たりが軽い。ボールが抜けてってアウトすることが多かった。
●適合タイプ/ボールをつぶしにいってスピンをかけるパワフルなプレーヤー。学生のハードヒッターにお勧め。

オースリー・ツアーMP

●長所/ハードすぎるのかな?というのが打つ前の印象だったが、振り抜きはいいし、スイートスポットでの感触が、ソフトながらもラケットにとどまりすぎず、押し出してくれる感じ。ショット的には特にボレーが良く、面の安定感があった。
●合わなかった点/相手のボールにゆっくり合わせようとするとラケットの持ち味は生かせない。ラケットがもたついてボールにもパワーが乗らない。フラットドライブ系での威力が抜群なので、ぐりぐりのスピンはかかりにくい。
●適合タイプ/トップライトのラケットを好むプレーヤーなら、重さはあまり違和感なく、十分な打ち心地。スイングスピードが速い方ならより楽しめる。

オースリー・シルバーOS+

●長所/厚ラケとして見るなら、打感もマイルドで、飛びの加減も良く、使える1本。ただし、外見から喚起されるような意外さはなく、手堅い厚ラケに仕上がっているという印象。つまり、全ての要素が「想定内」なのだ。マイルドとはいえ、かなりシャープな打球情報を伝えてくるラケットという意味では割と好み。
●合わなかった点/軽すぎる分だけ弾かれやすく、コントロールが曖昧になりやすい点。この手のラケットの宿命ではあるが、他の厚ラケにはこの部分を克服しているものもあるのを知っているだけに「凄くいい!」という評価は下しにくい。
●適合タイプ/基本的にあまり速いボールを相手にすることのない初心者だとは思うが、かつ、楽しくテニスができることが最大の喜び、という層がマッチしそう。遮二無二な上昇志向があり、いずれは大会に、という人は避けたほうが無難。ラリーが続くことを楽しみたい、打球情報のしっかりした厚ラケが欲しいという人だろう。今時の棒のような厚ラケだとテニスをした気になれないというベテランでも可。

オースリー・ブルーOS

●長所/正直、自分には合う部分は少なかったラケットだった。元々軽量で飛びはやや抑制気味という系統のラケットが苦手というのは大きいが、どうやって使っても飛びすぎたり、かすれたりと使い方が見出しにくかったのだ。ごめんなさい。
●合わなかった点/まず重量と飛びのバランスが自分には合わないという点。軽いので速いボール相手には打ち負けやすく、かといって凄くアシストしてくれるわけでもないので、こっち側ですごく頑張らないとボールが作りにくい。コントロール性も曖昧な印象で、どうやったら快適に使えるか最後まで迷った。
●適合タイプ/ジュニア層か? 軽さを生かして振り抜ける体力があり、スピンを自分からどんどんかけていくタイプなら快適に使える余地はあるかも。反面、当てて方向付けしてやるだけでもそれなりにテニスはできるので、意外にベテラン層に喜ばれるかも。中途半端な私のような層が多分一番持て余す。

オースリー・レッドMP+

●長所/最初の印象は実はあまり良くなかった。しかし、少し疲れてきたときに、重量とバランス、飛び具合がピタッとはまり、気持ちよくボールが作れたのが驚き。丁寧に強打していくと、ラケットのアシスト具合が良く、スピンもフラットも楽しくボールを作れた。少し軽い分が、快適さにつながっている印象。
●合わなかった点/最初は軽すぎると感じ、かつ、飛びすぎると感じたが、これは少し強く振りすぎていたからの様子。疲れてきてスピンをかけるのが億劫になり、打点を上げてフラット系のボールで打ったら印象が変わった。ある程度相手の力を使ってカウンターを取るには、私のようなレベルの人間だと、適度な軽さによるスイングのしやすさが必要だが、このラケットはその意味で重量と、飛び具合のバランスがいいのだろう。
●適合タイプ/女子の本格派から、男子のフラット系プレーヤー。意外に間口は広く、初心者でも楽しくテニスができそうなムードだった。解答としては万人向けの汎用モデルだろう。ただし、シビアなコントロール性まではなく、いわゆる今風の「あの辺系ラケット」。古風なスタイルを愛するという人以外には、受け入れられやすい1本ではなかろうか。

オースリー・ツアーMP

●長所/気に入った。久々の◎だ。重さがパワーとなって力を貸してくれるし、別段重すぎるとも感じない。そこそこしなるフレームは心地よく、打感もいい。横着さえしなければ思った通りに飛ばせるし、ボールも作りやすい。相手のボールが速くても、かなり頑張ってくれるし、面のサイズ以上のアシストもある。これなら買っちゃってもいいと思った。
●合わなかった点/横着はできないという点か? 重さの分だけ振り遅れやすいのは否めず、体力がないと多分最後までは最初と同じ調子では使い切れまい。ただし、重さを利用して合わせて打てば、返すだけなら逆に中厚ラケットよりは楽かも。問題は肩より上のショット。これは筋力がないと叩ききれないし、最後までは持つまい。でも、打っていて楽しいラケットではある。
●適合タイプ/グラファイト系の良さをそのままに、新型化された印象。ボールも引っかけやすいのでスピンもかけやすく、振り抜きもいい。自宅に古くなって腰が抜けかけたグラファイトを持っている人は、一度試してみてほしいかも。ま、これはこれでアリかな、と思えるかもしれない。基本的には男性で、振って楽しくテニスがしたいという層から、シビアなコントロールを求める競技者まで。今風の中厚的ではテニスをした気になれない古風な方にもお勧め。

オースリー・シルバーOS+

●長所/ブルーより少し食いつき感を落とし、その分、射出感を高めた印象。似た味付けながら、より非力な人を対象にしたモデル。相手のボールに合わせただけで、なかなかいいボールが行く。振っていくとオーバーパワーするのは、この類のラケットとしては当然か。
●合わなかった点/いかついガタイのせいか、バランス設定のせいか、240グラムにしては振りにくく感じる。もっとも、そもそも振っていく必要のないラケットということか。
●適合タイプ/自分から振ってボールを作るのではなく、相手のボールのパワーを利用して合わせていくタイプにいいと思う。シニアやママさんプレーヤーが、若者をホレホレとあしらうのにいいのでは?

オースリー・ブルーOS

●長所/しっかり食いつく上、そのあと弾き出す感触もあるので、つなぎたいときも、攻めたいときも自在に使える。しっかりつかまえてスピンをかけることができ、強打したければ、厚く当てれば勢い良くボールが飛び出す。重量的にも非常に振りやすく、ボレーも悪くなかった。
●合わなかった点/ややスライスで抑えが利かないか? しっかりつかまえて回転をかけられるのだが、コートに収めるのはちょっと難しい。
●適合タイプ/スピンをかけたり、厚く叩いたり、はたまたネットに出たりと、いろんなことができるので、プレーバリエーションの広い人が、特にこのラケットの恩恵を受けられる。筋力レベルは低くて大丈夫。

オースリー・レッドMP+

●長所/やはりシリーズ共通の食いつき感&射出感のある味付けで、ブルーよりも少し楽さをとったという印象。より振り切って攻めるタイプに向いている。ガンガン振って、攻撃的なスピンボールが打てる。ボレーの球筋もシュアで、結構快感だった。
●合わなかった点/ブルー同様、スライスが抜ける気がした。スピン系はかなり叩いてもコートに収まりやすいのに、スライスはどうにもアウトミスが多かった。
●適合タイプ/中〜上級レベルの攻撃的プレーヤーで、でも生粋のツアーモデルだとちょっときついという層に。日本のクラブプレーヤーには、けっこうこの範疇にハマル人は多いと思う。

オースリー・ツアーMP

●長所/かなり重く感じるが、しっかり打てれば、その重さによってボールに威力が加わる。特にフラットドライブ系がいい。スピン系は、ヘッドを落とした状態から持ち上げていくのがつらく感じた。あと、スライスにも重さが乗るのと、ボレーの弾きの良さが好印象。
●合わなかった点/特にスピン系で非常に振るのがつらい。押し込まれたときとか、スピンで持ち上げるのをあきらめて、一か八かフラットで叩きたくなる。また、ボレーのキレは良いが、操作性は厳しく、速いボールに対しては反応が遅れがちになる。
●適合タイプ/フラットドライブを武器にする人で、男性上級者以上だろう。スピン系で打ち切っていくには、常人離れしたパワーが必要になると思う。だからフラット系のほうが、割と多くの人に使えるのでは? まあ、それでもそこそこの筋力は必要だが。

オースリー・シルバーOS+

●長所/ボレーのときはラケットを操作しやすく、ハイボレーでも決めやすかったし、ローボレーでは、ついつい足を曲げられなくても、反発がいいのでネットミスにはならなかった。手元でちょっとコースを変えたりと、小細工をしやすい。
●合わなかった点/当てるだけや、小さいスイングで打つと飛びすぎてコントロールしづらかった。でも、振った場合も、軽いためか思ったよりもラケットが先行してしまうことがあった。スピンはかかりやすすぎるのか、これまた思ったよりも短くなることが多かった。
●適合タイプ/ストロークよりもボレーのほうが打ちやすかったので、ダブルス向け。軽いし、腕への負担もないので、年配の方でも使えると思う。

オースリー・ブルーOS

●長所/打球感が、ぐっとつかんでいる感じでボールの感触が手にしっかりと伝わってくる。打球したときに手ごたえを感じるので、自然と打点に集中して打てた。苦労なくスピンをかけられるし、バウンド後もよく跳ねた。コントロールも○。決めのボレーも打ちやすかった。
●合わなかった点/結構気に入っているので、あまり合わなかった点はないけれど、やっぱり楽をしようと思うといいボールは飛ばない。
●適合タイプ/振り切って打つタイプの人ならかなり広範囲に受け入れられると思う。特にストロークでラケットからパワーをもらって強打したいと思っている人にはうれしいと思う。普通に打つストロークのレベルが上がった感じがする。

オースリー・レッドMP+

●長所/打球面をしっかりと作っていけばいいボールが返るので、フラットで自分からどんどん攻撃していくのには合っていた。だけど、TOURほどのボールの重さはない感じ。低いボールはスピンで返すよりもスライスのほうかうまくいった。ボレーでのミスは少なかった。
●合わなかった点/打球感が硬い感じで、BLUEのような包み込む感じがなかった。自分でコントロールできるという安心感があまりない上、スピンがかけづらく、すぐミスにつながる。フラットが一番スムーズに打てるけれど、いつもフラットだとミスしやすいので、緊張感がありすぎ。
●適合タイプ/ストロークで安心して使えなかったので、ネットプレーヤー向きかな。スライスでアプローチしてネットで決めるパターンの人にはいいかも。守備的な人よりも攻撃的なプレースタイルの人のほうがあっていそう。フラットを安定して打てる人とか。

オースリー・ツアーMP

●長所/フラットでの威力が一番あって、ラケットの重さを利用してパワーをしっかりともらっている感じがした。ガツンと打っていける。打球感もボールの打った場所がわかり、安心感があった。ラケットを持ったときは重いと感じたけど、振り抜きづらくなく、スイング中は重いとそれほど感じない。
●合わなかった点/しっかりと振り切っていかないと打てないけど、振り切っていけば、コントロール良く打てる。ただ、低いボールに関しては、しっかりと上に振り上げないとネットになりやすく、そのときはさすがにラケットの重さをちょっと感じる。
●適合タイプ/さすがにツアーモデルだけあって、スイング通りのボールが打てるけど、甘えは許されない感じ。上級者向けだと思う。ただし、スイング中にそれほど重さを感じなかったので、鍛えている女性でも使えると思う。

オースリー・シルバーOS+

●長所/「厚ラケ」という言葉がピッタリなラケット。厚くても、Oポートのおかげか振り抜きやすく、決めるときは決められる、簡単ラケット。合わせて打てば、スイスイボールが入る。
●合わなかった点/やはり飛びすぎてしまうので、回転をかけるのに一苦労。
●適合タイプ/合わせて入れるタイプや、力のない人ならば、快適に打つことができるだろう。初中級レベルならピッタリ!

オースリー・ブルーOS

●長所/柔らかすぎず、レッドよりも少し柔らかめの印象。とはいえ、攻撃的な魅力がなくなったわけではなく、強打も可能。
●合わなかった点/とくに合わなかった点はなかった。若干レッドよりも飛びやすい傾向にあるが、許容範囲内である。
●適合タイプ/レッドと同じような味付けだが、ブルーのほうが拾うプレーヤー向け。レッドとブルーは、ラケットのカラーと硬さで決めてもいいかもしれない。柔らかめの面が好きで拾うタイプなら。

オースリー・レッドMP+

●長所/硬すぎず、ブルーよりも少し硬めの印象。攻めるも守るもプレーヤー次第で、自在に使っていける頼もしいラケット。
●合わなかった点/特にこれといった短所はなく、皆が笑顔で打てる。
●適合タイプ/自分のスタイルを確立できていない、模索中の中級者から、ツアーモデルにはまだちょっと自信がないという、ツアー準備者に向いている。拾えるし、打てるし、攻めるタイプの万能型。

オースリー・ツアーMP

●長所/打った感じが硬かったが、手に振動とかは来ず、Oポートの実力を伺い知ることができた。
●合わなかった点/ラケットのバランスが、グリップに近いところにあり、手に重くのしかかってくる感じ。トップヘビーなものが好きなので、ここも合わなかった。また硬さも残念ながらイマイチ。
●適合タイプ/相手の球に負けない力があるり、重くて硬い、ハードなプレーを望むなら、バッチリ合うだろう。振り抜いて打ち込んだボールは、群を抜いていい球がいく。

オースリー・シルバーOS+

●長所/厚ラケでありながら打球感が非常にマイルド。スイートエリアがかなり広く設定されていることもあり、腕に響いたケースというのは、このラケットを使っているうちは、ほとんどなかったと言える。フレームにパワーがあるから、デッドゾーンからのロングボレーも楽ちん。
●合わなかった点/このシルバーは軽い上に空気抵抗を受けにくい構造のためか、スイングは確かに、速くしようと思えばいくらでも速くできそう。ただしその分振り方が雑になりやすく、正直私にはあまりメリットとはならなかった。
●適合タイプ/打球感の柔らかな厚ラケを探している人に、自信を持って「コレですよ!」とお勧めできるラケット。基本的には大振りせず、合わせて返すシニア層や、ボレー戦を展開する主婦プレーヤーに向きそう。中年以降は末永く使えそうなラケットだと思う。

オースリー・ブルーOS

●長所/ストリングの可動域が本当にかなり大きいことを確認。ストリング面全体が沈み込んでボールをショックアブソーバー的に柔らかく受け止めている印象だ。球持ちがいいからスピンがかけやすく、なおかつ非常に安心してスイングできる。オールラウンドに使いやすい1本だと思う。
●合わなかった点/ホールド性が高いから仕方ないのかもしれないが、パンッと弾こうとするときには弾き切れない。面の上でボールが粘ってしまって、ボレーなどでは勢いが減衰してしまったように思う。
●適合タイプ/見た目ほどの意外性はなく、案外普通に使えるラケットだと思った。特に、粘りが信条のスピンストローカーに適合。キャッチボール感覚で、相手と長くラリーを楽しもうとする人にも向きそうだ。

オースリー・レッドMP+

●長所/ボールとラケット面とをフラットで正面衝突させてボールをつぶしにいくと、勢いのあるスピードボールを返球しやすい。高い打点からねじこめるボールが打てたのには感動を覚えたほど。スイートエリアはシルバーやブルーに比べると狭めだが、ほかの同じサイズのモデルよりは、広いと思う。
●合わなかった点/打球感は悪くはないが、惜しむらくは「このレッドにブルーの打球感があれば最高なのだが」と悔やまれる点。贅沢なリクエストなのは承知しているが、レッドのつぶせる感覚に、ブルーの柔らかく受け止めるフィーリングを、少し加えてほしかった。糸の調整で何とかなれば、これは本当にベストマッチ!
●適合タイプ/競技者ならツアーMPのほうがやはりイイだろうということで、このラケットの対象は競技者ではなく、競技志向者に据えてみた。それぞれ4本とも個性を主張していて特徴もしっかりとあるから、選択にはあまり迷わないだろうと思う。

オースリー・ツアーMP

●長所/平均310グラムもウェイトがあったら、普通こんなにシャープに振り抜けない。重いのに抵抗なく振り切れたのは、やはり「Oポート」のおかげだろう。重いから安定感があり、重くてもなおかつ操作性が高いという優れもの。ツアーモデルの新定番となる可能性は、十分あると思った。
●合わなかった点/スイングの抜けは確かに抜群にいいが、疲れてくるとどうしても重く感じる。試打の前半と後半とでそれぞれ使ってみて、最も印象が違ったのがこのツアーMP。後半は、振り上げようとするのが億劫になってしまった。元気なうちは楽に振り切れるのだが……。
●適合タイプ/対象は、競技者はもちろんだが、やや敷居を下げて中級レベルでも、頑張れば使えると思う。ただしある程度の筋力があることが条件で、非力な人だと10分くらい使い続けると、もう振るのが辛くなるはず。スピン系の強打を持ち球とする男子学生などはピッタリだろう。

編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第60回

「オースリー」がベールを脱ぐ直前の今年1月、我が編集部は幸運にも、いち早くこのニューモデルを試すチャンスに恵まれた。ただしこのときは別の企画での試打で、割けるページ数も限られていたため、ギリギリの情報しかお伝えできなかった。そこで今月は改めて「オースリー」を本連載の俎上に載せてみた。未体験の『ツアーMP』を加えて計4機種の試打に臨む。



オースリー・シルバーOSプラス

オースリー・ブルーOS
オースリー・レッドMPプラス
オースリー・ツアーMP

●価格/税込み39,900円(本体38,000円)
●フェイス面積/118平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/240g
●フレーム厚/24〜30?
●平均バランス/365?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を55ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/110平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/270g
●フレーム厚/23.5〜27?
●平均バランス/335?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/47〜57ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27.25インチ
●平均重量/280g
●フレーム厚/23〜26?
●平均バランス/330?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み35,700円(本体34,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/310g
●フレーム厚/18〜20?
●平均バランス/310?
●ストリングパターン/16×18
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/47〜57ポンド(※今回はプリンス『ライトニングパワー16』を52ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

スイートエリアが広く、合わせるだけで楽にいいボールが返せるハイパワーラケットだ。初中級レベルの人にとって、テニスをお手軽にしてくれるだろう。軽く、腕への負担も少ないので、年配プレーヤーにもお勧め。打球感の柔らかい厚ラケを探している人は、使ってみる価値がある。

ストリングの可動域を広げる「Oポート」の特徴を最も反映したモデルで、ボールがよく食いつき、スピンがかけやすい。それでいてボールを弾き出す感触も高い万能モデル。ビギナーから中級ぐらいまで、幅広く受け入れられるだろう。スタイル的にも、スピン派からネット派までオールラウンド。

シリーズ共通の食いつき感&射出感を持ちつつ、ブルーより少し「楽さ」を取り、攻撃性を高めた印象。ボールをつぶしてスピンをかけたい人に対応する攻撃型ラケットだ。レベル的には中〜上級ぐらいで、生粋のツアーモデルだと少しきついという層にマッチ。「競技者」ではなく「競技志向者」に。

ズッシリとした重さはあるが、しっかり振り切れれば、その重さがボールに乗って、実に攻撃的なボールが打てる。横着はできないラケットなので、それなりの体力・筋力は必要。主に男性上級者が大賞になるだろう。球種的には、スピン系よりもフラットドライブ系に合いそうだ。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。


オースリーシリーズはまず、スイートエリアの広さに驚く。シルバーは広すぎてコントロールは大味になるが、操作性が良いというお手軽な面を持ち、ブルーは広いがコントロール性が高いという繊細さを。レッドは自分の打った場所がスイートスポット的な荒々しさを持っているラケットだった。お気に入りはツアーMP。まず音の良さに驚いた。それだけでうまくなった気分。そしてハードすぎるんじゃないか? と不安だったがスペックほど重さは感じず、振り抜きやすい。フラットドライブ系は最高の感触だった。ボレーでも安定感があるので、ブレずに合わせられる。トップライトのラケットを好む方に試してほしい爽快な打球感だ。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。


オースリーシリーズはまずその見た目に圧倒されるが、実は非常に手堅く作られたシリーズだと感じた。打ってみての意外性も違和感もなく、ごく普通に「よくできたラケット」と感じさせられるのだ。いい意味で第一印象を裏切ったのはレッドで、これは実に色々な使い方ができる許容範囲があった。お気に入りはこれでも良かったが、ツアーMPにしたのはやはりボールが作りやすく、かつコントロール性が高かったから。返すだけではなく、自分で思い通りのボールを作るのが楽しいと感じられるラケットに私は引かれる。その意味では近頃出色の1本で、久々に自信を持って◎を付けられる、と思ったラケットでございました。はい。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。



「夏場はブルー、冬場はレッド」という気持ち。2本とも食いつき感と射出感を併せ持ったモデルで、かなり気に入った。スピンをかけたいときは、ループで振っていけばしっかりボールをつかまえられ、強打したいときは、厚く当てればボールは勢い良く飛び出してくれる。そうした共通性格をベースにしつつ、少し楽をさせてくれるのがブルーで、少し攻撃性を高めたのがレッドという印象だった。だからどちらも使えるのだが、夏場は疲れるから楽なほうがいいな……ということでブルーを選んだのである。ツアーMPはボレーのキレが絶品だったが、ストロークではスピンよりもフラットドライブ向き。シルバーは僕には飛びすぎた。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。


ブルーは打球感がとにかく気に入った。手にボールの感触が伝わってきて、ぐっと包み込み、そこから勢い良く飛び出す感じ。最近ちょっとスイングが縮こまってきていたけど、「せっかくこんなにいい感触の打球感なのに、最後まで振り切らないともったいない!」と思わされた。今まで通りに打っているのに、ボールのレベルが上がったような気がするからすごい。シルバーはボレーでのミスが少なく扱いやすかった。ただ、当てるだけのストロークではコントロールしづらかったので、ボレーを多くするダブルスプレーヤー向きかも。レッドはフラットで攻撃していくタイプ、ツアーMPはさすがに上級者向けという感じがした。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 


新しく出たツアーMPも捨てがたかったが、硬めだったのでしっくりこなかった(それでも他の硬めのラケットよりも柔らかい印象だが)。そんな中ブルーとレッドで迷った。どちらも振り抜きやすく、振っていけるのにもかかわらず合わせて打つことも可能なので、追い込まれたときや、疲れたときにも柔軟に対処できる。スピン、スライスなどの回転もOポートの実力か容易にかけることができ、打っても守っても楽しいラケットだった。ボレーもほいほい返すことができるので、前に出ても頼もしい。悩みに悩んだ末に、より攻撃的で、振り抜きやすいレッドに決めた。Oポートの形状は目立つので、コートの主役になれる。

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 


それぞれが個性を主張していて特徴的であり、オースリーにこれだけの商品構成が必要な存在理由をしっかりと理解できた。印象を一言で表すなら、シルバーは「パワフル」、ブルーは「食いつく」、レッドは「つぶせる」、ツアーMPは「キツイ」といったところ。その中でも今回のお気に入りはレッド。フラットで叩くとボールをグシャッとつぶせて、飛びの制御も利かせやすいという点で、自分には最適だったように思う。ツアーMPは最大厚でも20ミリ、平均310グラムもあることを考えると、Oポートのチューンにより随分楽になっていることは認めるが、悲しいかなそれでも私にはキツイ印象。ツアーを選ぶなら私にはOSが良さそうだ。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

オースリー・シルバーOS+

●長所/スイートエリアがかなり大きく、どこに当たっても返ってくれる。いなすボールでも叩くボールでもOKで、つい振りたくなるが、ゆっくりしたスイングで返し続けていると、いつまでもミスしない気がしてくる。ボレーの操作性◎。
●合わなかった点/スイートエリアが大きい分、コントロール性は欠ける。相手の重いボールでの押され感、面ブレ感は否めない。ボールは軽くても回転がかかることは、良いか悪いか微妙なところだ……。
●適合タイプ/当てるだけではなくスイングしたいダブルス主体のシニアプレーヤー。

オースリー・ブルーOS

●長所/ボールを捕まえる感じがあり、スピンがかけやすい。スイートエリアが広い割に、コントロール性能、面の安定性が高いので、思ったところに運びやすいし、ラクに返せる。あと音がすごくいいので、それだけでうまくなった気がしてしまう。
●合わなかった点/ほとんどないと言っていいかもしれない。あえて言うなら、ボレーで、どフラットに当たりすぎると、飛びすぎてしまう点だろうか?
●適合タイプ/幅広い層に受け入れられやすいラケット。これからスイングを作っていく人でも、スイングがある程度できている人でも、爽快な打球感と、いい音を楽しめる。

オースリー・レッドMP+

●長所/待ってゆっくり振り出していくショットよりも、ボールを自分からつぶしていく打ち方で良さが出た。重さの違和感はなく、スイングの中で手首の返しが自然とできるようなラケットバランス。スピン、スライスとも回転系がかけやすい。
●合わなかった点/つぶして打つ感覚が適していると気づくまでは、スイングが泳ぐ感じで、なじめなかった。フラット系では球放れが早すぎて、当たりが軽い。ボールが抜けてってアウトすることが多かった。
●適合タイプ/ボールをつぶしにいってスピンをかけるパワフルなプレーヤー。学生のハードヒッターにお勧め。

オースリー・ツアーMP

●長所/ハードすぎるのかな?というのが打つ前の印象だったが、振り抜きはいいし、スイートスポットでの感触が、ソフトながらもラケットにとどまりすぎず、押し出してくれる感じ。ショット的には特にボレーが良く、面の安定感があった。
●合わなかった点/相手のボールにゆっくり合わせようとするとラケットの持ち味は生かせない。ラケットがもたついてボールにもパワーが乗らない。フラットドライブ系での威力が抜群なので、ぐりぐりのスピンはかかりにくい。
●適合タイプ/トップライトのラケットを好むプレーヤーなら、重さはあまり違和感なく、十分な打ち心地。スイングスピードが速い方ならより楽しめる。

オースリー・シルバーOS+

●長所/厚ラケとして見るなら、打感もマイルドで、飛びの加減も良く、使える1本。ただし、外見から喚起されるような意外さはなく、手堅い厚ラケに仕上がっているという印象。つまり、全ての要素が「想定内」なのだ。マイルドとはいえ、かなりシャープな打球情報を伝えてくるラケットという意味では割と好み。
●合わなかった点/軽すぎる分だけ弾かれやすく、コントロールが曖昧になりやすい点。この手のラケットの宿命ではあるが、他の厚ラケにはこの部分を克服しているものもあるのを知っているだけに「凄くいい!」という評価は下しにくい。
●適合タイプ/基本的にあまり速いボールを相手にすることのない初心者だとは思うが、かつ、楽しくテニスができることが最大の喜び、という層がマッチしそう。遮二無二な上昇志向があり、いずれは大会に、という人は避けたほうが無難。ラリーが続くことを楽しみたい、打球情報のしっかりした厚ラケが欲しいという人だろう。今時の棒のような厚ラケだとテニスをした気になれないというベテランでも可。

オースリー・ブルーOS

●長所/正直、自分には合う部分は少なかったラケットだった。元々軽量で飛びはやや抑制気味という系統のラケットが苦手というのは大きいが、どうやって使っても飛びすぎたり、かすれたりと使い方が見出しにくかったのだ。ごめんなさい。
●合わなかった点/まず重量と飛びのバランスが自分には合わないという点。軽いので速いボール相手には打ち負けやすく、かといって凄くアシストしてくれるわけでもないので、こっち側ですごく頑張らないとボールが作りにくい。コントロール性も曖昧な印象で、どうやったら快適に使えるか最後まで迷った。
●適合タイプ/ジュニア層か? 軽さを生かして振り抜ける体力があり、スピンを自分からどんどんかけていくタイプなら快適に使える余地はあるかも。反面、当てて方向付けしてやるだけでもそれなりにテニスはできるので、意外にベテラン層に喜ばれるかも。中途半端な私のような層が多分一番持て余す。

オースリー・レッドMP+

●長所/最初の印象は実はあまり良くなかった。しかし、少し疲れてきたときに、重量とバランス、飛び具合がピタッとはまり、気持ちよくボールが作れたのが驚き。丁寧に強打していくと、ラケットのアシスト具合が良く、スピンもフラットも楽しくボールを作れた。少し軽い分が、快適さにつながっている印象。
●合わなかった点/最初は軽すぎると感じ、かつ、飛びすぎると感じたが、これは少し強く振りすぎていたからの様子。疲れてきてスピンをかけるのが億劫になり、打点を上げてフラット系のボールで打ったら印象が変わった。ある程度相手の力を使ってカウンターを取るには、私のようなレベルの人間だと、適度な軽さによるスイングのしやすさが必要だが、このラケットはその意味で重量と、飛び具合のバランスがいいのだろう。
●適合タイプ/女子の本格派から、男子のフラット系プレーヤー。意外に間口は広く、初心者でも楽しくテニスができそうなムードだった。解答としては万人向けの汎用モデルだろう。ただし、シビアなコントロール性まではなく、いわゆる今風の「あの辺系ラケット」。古風なスタイルを愛するという人以外には、受け入れられやすい1本ではなかろうか。

オースリー・ツアーMP

●長所/気に入った。久々の◎だ。重さがパワーとなって力を貸してくれるし、別段重すぎるとも感じない。そこそこしなるフレームは心地よく、打感もいい。横着さえしなければ思った通りに飛ばせるし、ボールも作りやすい。相手のボールが速くても、かなり頑張ってくれるし、面のサイズ以上のアシストもある。これなら買っちゃってもいいと思った。
●合わなかった点/横着はできないという点か? 重さの分だけ振り遅れやすいのは否めず、体力がないと多分最後までは最初と同じ調子では使い切れまい。ただし、重さを利用して合わせて打てば、返すだけなら逆に中厚ラケットよりは楽かも。問題は肩より上のショット。これは筋力がないと叩ききれないし、最後までは持つまい。でも、打っていて楽しいラケットではある。
●適合タイプ/グラファイト系の良さをそのままに、新型化された印象。ボールも引っかけやすいのでスピンもかけやすく、振り抜きもいい。自宅に古くなって腰が抜けかけたグラファイトを持っている人は、一度試してみてほしいかも。ま、これはこれでアリかな、と思えるかもしれない。基本的には男性で、振って楽しくテニスがしたいという層から、シビアなコントロールを求める競技者まで。今風の中厚的ではテニスをした気になれない古風な方にもお勧め。

オースリー・シルバーOS+

●長所/ブルーより少し食いつき感を落とし、その分、射出感を高めた印象。似た味付けながら、より非力な人を対象にしたモデル。相手のボールに合わせただけで、なかなかいいボールが行く。振っていくとオーバーパワーするのは、この類のラケットとしては当然か。
●合わなかった点/いかついガタイのせいか、バランス設定のせいか、240グラムにしては振りにくく感じる。もっとも、そもそも振っていく必要のないラケットということか。
●適合タイプ/自分から振ってボールを作るのではなく、相手のボールのパワーを利用して合わせていくタイプにいいと思う。シニアやママさんプレーヤーが、若者をホレホレとあしらうのにいいのでは?

オースリー・ブルーOS

●長所/しっかり食いつく上、そのあと弾き出す感触もあるので、つなぎたいときも、攻めたいときも自在に使える。しっかりつかまえてスピンをかけることができ、強打したければ、厚く当てれば勢い良くボールが飛び出す。重量的にも非常に振りやすく、ボレーも悪くなかった。
●合わなかった点/ややスライスで抑えが利かないか? しっかりつかまえて回転をかけられるのだが、コートに収めるのはちょっと難しい。
●適合タイプ/スピンをかけたり、厚く叩いたり、はたまたネットに出たりと、いろんなことができるので、プレーバリエーションの広い人が、特にこのラケットの恩恵を受けられる。筋力レベルは低くて大丈夫。

オースリー・レッドMP+

●長所/やはりシリーズ共通の食いつき感&射出感のある味付けで、ブルーよりも少し楽さをとったという印象。より振り切って攻めるタイプに向いている。ガンガン振って、攻撃的なスピンボールが打てる。ボレーの球筋もシュアで、結構快感だった。
●合わなかった点/ブルー同様、スライスが抜ける気がした。スピン系はかなり叩いてもコートに収まりやすいのに、スライスはどうにもアウトミスが多かった。
●適合タイプ/中〜上級レベルの攻撃的プレーヤーで、でも生粋のツアーモデルだとちょっときついという層に。日本のクラブプレーヤーには、けっこうこの範疇にハマル人は多いと思う。

オースリー・ツアーMP

●長所/かなり重く感じるが、しっかり打てれば、その重さによってボールに威力が加わる。特にフラットドライブ系がいい。スピン系は、ヘッドを落とした状態から持ち上げていくのがつらく感じた。あと、スライスにも重さが乗るのと、ボレーの弾きの良さが好印象。
●合わなかった点/特にスピン系で非常に振るのがつらい。押し込まれたときとか、スピンで持ち上げるのをあきらめて、一か八かフラットで叩きたくなる。また、ボレーのキレは良いが、操作性は厳しく、速いボールに対しては反応が遅れがちになる。
●適合タイプ/フラットドライブを武器にする人で、男性上級者以上だろう。スピン系で打ち切っていくには、常人離れしたパワーが必要になると思う。だからフラット系のほうが、割と多くの人に使えるのでは? まあ、それでもそこそこの筋力は必要だが。

オースリー・シルバーOS+

●長所/ボレーのときはラケットを操作しやすく、ハイボレーでも決めやすかったし、ローボレーでは、ついつい足を曲げられなくても、反発がいいのでネットミスにはならなかった。手元でちょっとコースを変えたりと、小細工をしやすい。
●合わなかった点/当てるだけや、小さいスイングで打つと飛びすぎてコントロールしづらかった。でも、振った場合も、軽いためか思ったよりもラケットが先行してしまうことがあった。スピンはかかりやすすぎるのか、これまた思ったよりも短くなることが多かった。
●適合タイプ/ストロークよりもボレーのほうが打ちやすかったので、ダブルス向け。軽いし、腕への負担もないので、年配の方でも使えると思う。

オースリー・ブルーOS

●長所/打球感が、ぐっとつかんでいる感じでボールの感触が手にしっかりと伝わってくる。打球したときに手ごたえを感じるので、自然と打点に集中して打てた。苦労なくスピンをかけられるし、バウンド後もよく跳ねた。コントロールも○。決めのボレーも打ちやすかった。
●合わなかった点/結構気に入っているので、あまり合わなかった点はないけれど、やっぱり楽をしようと思うといいボールは飛ばない。
●適合タイプ/振り切って打つタイプの人ならかなり広範囲に受け入れられると思う。特にストロークでラケットからパワーをもらって強打したいと思っている人にはうれしいと思う。普通に打つストロークのレベルが上がった感じがする。

オースリー・レッドMP+

●長所/打球面をしっかりと作っていけばいいボールが返るので、フラットで自分からどんどん攻撃していくのには合っていた。だけど、TOURほどのボールの重さはない感じ。低いボールはスピンで返すよりもスライスのほうかうまくいった。ボレーでのミスは少なかった。
●合わなかった点/打球感が硬い感じで、BLUEのような包み込む感じがなかった。自分でコントロールできるという安心感があまりない上、スピンがかけづらく、すぐミスにつながる。フラットが一番スムーズに打てるけれど、いつもフラットだとミスしやすいので、緊張感がありすぎ。
●適合タイプ/ストロークで安心して使えなかったので、ネットプレーヤー向きかな。スライスでアプローチしてネットで決めるパターンの人にはいいかも。守備的な人よりも攻撃的なプレースタイルの人のほうがあっていそう。フラットを安定して打てる人とか。

オースリー・ツアーMP

●長所/フラットでの威力が一番あって、ラケットの重さを利用してパワーをしっかりともらっている感じがした。ガツンと打っていける。打球感もボールの打った場所がわかり、安心感があった。ラケットを持ったときは重いと感じたけど、振り抜きづらくなく、スイング中は重いとそれほど感じない。
●合わなかった点/しっかりと振り切っていかないと打てないけど、振り切っていけば、コントロール良く打てる。ただ、低いボールに関しては、しっかりと上に振り上げないとネットになりやすく、そのときはさすがにラケットの重さをちょっと感じる。
●適合タイプ/さすがにツアーモデルだけあって、スイング通りのボールが打てるけど、甘えは許されない感じ。上級者向けだと思う。ただし、スイング中にそれほど重さを感じなかったので、鍛えている女性でも使えると思う。

オースリー・シルバーOS+

●長所/「厚ラケ」という言葉がピッタリなラケット。厚くても、Oポートのおかげか振り抜きやすく、決めるときは決められる、簡単ラケット。合わせて打てば、スイスイボールが入る。
●合わなかった点/やはり飛びすぎてしまうので、回転をかけるのに一苦労。
●適合タイプ/合わせて入れるタイプや、力のない人ならば、快適に打つことができるだろう。初中級レベルならピッタリ!

オースリー・ブルーOS

●長所/柔らかすぎず、レッドよりも少し柔らかめの印象。とはいえ、攻撃的な魅力がなくなったわけではなく、強打も可能。
●合わなかった点/とくに合わなかった点はなかった。若干レッドよりも飛びやすい傾向にあるが、許容範囲内である。
●適合タイプ/レッドと同じような味付けだが、ブルーのほうが拾うプレーヤー向け。レッドとブルーは、ラケットのカラーと硬さで決めてもいいかもしれない。柔らかめの面が好きで拾うタイプなら。

オースリー・レッドMP+

●長所/硬すぎず、ブルーよりも少し硬めの印象。攻めるも守るもプレーヤー次第で、自在に使っていける頼もしいラケット。
●合わなかった点/特にこれといった短所はなく、皆が笑顔で打てる。
●適合タイプ/自分のスタイルを確立できていない、模索中の中級者から、ツアーモデルにはまだちょっと自信がないという、ツアー準備者に向いている。拾えるし、打てるし、攻めるタイプの万能型。

オースリー・ツアーMP

●長所/打った感じが硬かったが、手に振動とかは来ず、Oポートの実力を伺い知ることができた。
●合わなかった点/ラケットのバランスが、グリップに近いところにあり、手に重くのしかかってくる感じ。トップヘビーなものが好きなので、ここも合わなかった。また硬さも残念ながらイマイチ。
●適合タイプ/相手の球に負けない力があるり、重くて硬い、ハードなプレーを望むなら、バッチリ合うだろう。振り抜いて打ち込んだボールは、群を抜いていい球がいく。

オースリー・シルバーOS+

●長所/厚ラケでありながら打球感が非常にマイルド。スイートエリアがかなり広く設定されていることもあり、腕に響いたケースというのは、このラケットを使っているうちは、ほとんどなかったと言える。フレームにパワーがあるから、デッドゾーンからのロングボレーも楽ちん。
●合わなかった点/このシルバーは軽い上に空気抵抗を受けにくい構造のためか、スイングは確かに、速くしようと思えばいくらでも速くできそう。ただしその分振り方が雑になりやすく、正直私にはあまりメリットとはならなかった。
●適合タイプ/打球感の柔らかな厚ラケを探している人に、自信を持って「コレですよ!」とお勧めできるラケット。基本的には大振りせず、合わせて返すシニア層や、ボレー戦を展開する主婦プレーヤーに向きそう。中年以降は末永く使えそうなラケットだと思う。

オースリー・ブルーOS

●長所/ストリングの可動域が本当にかなり大きいことを確認。ストリング面全体が沈み込んでボールをショックアブソーバー的に柔らかく受け止めている印象だ。球持ちがいいからスピンがかけやすく、なおかつ非常に安心してスイングできる。オールラウンドに使いやすい1本だと思う。
●合わなかった点/ホールド性が高いから仕方ないのかもしれないが、パンッと弾こうとするときには弾き切れない。面の上でボールが粘ってしまって、ボレーなどでは勢いが減衰してしまったように思う。
●適合タイプ/見た目ほどの意外性はなく、案外普通に使えるラケットだと思った。特に、粘りが信条のスピンストローカーに適合。キャッチボール感覚で、相手と長くラリーを楽しもうとする人にも向きそうだ。

オースリー・レッドMP+

●長所/ボールとラケット面とをフラットで正面衝突させてボールをつぶしにいくと、勢いのあるスピードボールを返球しやすい。高い打点からねじこめるボールが打てたのには感動を覚えたほど。スイートエリアはシルバーやブルーに比べると狭めだが、ほかの同じサイズのモデルよりは、広いと思う。
●合わなかった点/打球感は悪くはないが、惜しむらくは「このレッドにブルーの打球感があれば最高なのだが」と悔やまれる点。贅沢なリクエストなのは承知しているが、レッドのつぶせる感覚に、ブルーの柔らかく受け止めるフィーリングを、少し加えてほしかった。糸の調整で何とかなれば、これは本当にベストマッチ!
●適合タイプ/競技者ならツアーMPのほうがやはりイイだろうということで、このラケットの対象は競技者ではなく、競技志向者に据えてみた。それぞれ4本とも個性を主張していて特徴もしっかりとあるから、選択にはあまり迷わないだろうと思う。

オースリー・ツアーMP

●長所/平均310グラムもウェイトがあったら、普通こんなにシャープに振り抜けない。重いのに抵抗なく振り切れたのは、やはり「Oポート」のおかげだろう。重いから安定感があり、重くてもなおかつ操作性が高いという優れもの。ツアーモデルの新定番となる可能性は、十分あると思った。
●合わなかった点/スイングの抜けは確かに抜群にいいが、疲れてくるとどうしても重く感じる。試打の前半と後半とでそれぞれ使ってみて、最も印象が違ったのがこのツアーMP。後半は、振り上げようとするのが億劫になってしまった。元気なうちは楽に振り切れるのだが……。
●適合タイプ/対象は、競技者はもちろんだが、やや敷居を下げて中級レベルでも、頑張れば使えると思う。ただしある程度の筋力があることが条件で、非力な人だと10分くらい使い続けると、もう振るのが辛くなるはず。スピン系の強打を持ち球とする男子学生などはピッタリだろう。