編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第61回

最近目立って、その動きが活発化している印象がある。春に「熱ラケ」シリーズが一通り出揃ったかと思えば、夏には「Mフィル」シリーズをリリース。そして今秋には早くも「ダイアクラスター・リム」の発売へとつなげる大攻勢だ。ツアーモデルのラインナップを急速に整えつつあるダンロップ。今月は同社が誇る最新プロモデルを試打することにした。

M-FIL 200

M-FIL 300

DIACLUSTER RIM 1.0

DIACLUSTER RIM 2.0+

エムフィル200

エムフィル300
ダイアクラスター・リム1.0
ダイアクラスター・リム2.0+

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/95平方インチ
●全長/27.0インチ
●平均重量/325g
●フレーム厚/20?均一
●平均バランス/315?
●ストリングパターン/18×20
●素材/ブレードグラファイト+グラファイト
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/55〜65ポンド(※今回はバボラ『シントロニックブリオ130』を60ポンドで張り上げ)

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27.0インチ
●平均重量/292g
●フレーム厚/21?均一
●平均バランス/325?
●ストリングパターン/16×19
●素材/ブレードグラファイト+グラファイト
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/55〜65ポンド(※今回はバボラ『シントロニックブリオ130』を60ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/95平方インチ
●全長/27.0インチ
●平均重量/320g
●フレーム厚/22?均一
●平均バランス/300?
●ストリングパターン/16×18
●素材/ブレードグラファイト+ダイアモンドカーボン+ナイロン+グラス
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はバボラ『シントロニックブリオ130』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/310g
●フレーム厚/21?均一
●平均バランス/315?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイト+ダイアモンドカーボン+ナイロン+ダイポルギーRエポキシ
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はバボラ『シントロニックブリオ130』を55ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

M-FIL 200

優しさを排除した超シリアスモデル。かなり重量感があり、筋力のある男性ハードヒッターがボールをつぶして打つのに適した1本だ。そうやって芯で捕らえたときには威力十分のボールが飛んでいく。また、スライスの伸びも良いので、力がなくてもスライス主体の人なら恩恵を受けられる。

M-FIL 300

本格派モデルには違いないが、エムフィル200を少し楽にした印象。より振りやすく、ボールも飛んでくれる。スピン&コントロール性も十分。男性ばかりでなく、女性の本格派にも間口が広がった感じだ。主にベースライナーにお勧めで、スピンをかけながら威力も求めたい攻撃的プレーヤーに。

DIACLUSTER RIM 1.0

最近では例を見ないトップライト設計なので、とても320グラムもあるとは思えず、軽く感じる。だからヘッドを利かせてピュンピュンと振り抜け、楽にスピンをかけられる。スライスも打ちやすいし、ボレーでの操作性も抜群。ベースライナーからサーブ&ボレーヤーまで、幅広く使えるモデルだ。

DIACLUSTER RIM 2.0+

ヘビースピンに厚い当たりの強打、スライス、ボレーと、全てが及第点以上。打球感もマイルドで、適度な反発もある。まさしく万能モデルという言葉がピッタリの1本だ。特化したところはないが、中上級ぐらいの層なら、スタイルを問わず幅広く使えるだろう。“普通さ”を求める人に。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

M-FIL 300
今回はかなり厳しいモデルばかりで、試打前は正直、憂鬱な気持ちだったが、良い意味での裏切りもあり、プレーヤーモデルの良さを再発見した感じだ。Mフィル300は振り抜きが良く、スピンがかかりやすかった。一方リム1.0は、ボレーで抜群の操作性と面安定性を持ち、打ち応えがありつつマイルド。ボレーが好きな私としては、後者をお気に入りにしたいところだが、重さに少し不安がある。テニスを1日中やることを考えたら、やはりMフィル300だろう。同200は典型的なプレーヤーモデル。ラケットの期待に応える打ち方をしてあげられない。リム2.0+は悪くはないが、1.0のボレーの良さには劣るところだ。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。

DIACLUSTER RIM 1.0
正直に言って、全てが伝統的なラケットのイメージの範囲内に納まったラケットで、意外な驚きはない。とても好感度は高いのだが、じゃあどこが凄いの? と言われると回答に窮する。しかし、自分でボールを作っていくのが楽しく、うまく打てたときにうれしいという人なら、どれを選んでも間違いはない。逆に普段、ラケットにあれこれとお世話になっている人だと厳しいと感じるかも。リム1.0を選んだのは、その打感の良さと、こういうラケットでいいボールを作れるようになりたいと感じたから。また、肩より上のスイングがとても快適だったのも大きな理由。このラケットだけはハマると抜けられない魔力を感じた。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。


DIACLUSTER RIM 1.0
普段300g程度のトップライトモデルを使っているので、それに近い設定のリム1.0は非常に使いやすかった。これだけトップライトのラケットは最近では珍しく、320gもあるとはとても思えないほど軽く感じる。だからピュンピュンとヘッドを利かせてスピンをかけやすく、でも全体重量はあるからボールが軽くなることはない。いわば“イイトコドリ”のラケットだ。おまけにこのモデルはスライスのキレや、ボレーでの操作性も抜群にいい。鈴木貴男使用モデルというのもうなずけるところだ。次点はリム2.0+。どのショットも及第点以上にこなせ、特にスピン系のコントロールが良かった。「ダイアクラスター侮りがたし!」である。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。

DIACLUSTER RIM 1.0
今回は腰が痛かったため、一番振りやすく、最小限の動きでラリーがしやすかったリム1.0に決定。ダサい決定方法ですみません。リム2.0+も打球感がマイルドでパワーもほどよくもらえている感じがしたけど、コントロールの面では、リム1.0のほうが上だった。リムに比べてMフィルはシビアなラケットという感じ。特に200は打球感も固めで、振り切るのもちょっと大変なので、パワーがある人向け。300は、正直言って身体が万全の状態だったら選んでいたと思う。今まで300g近いラケットはパスだったけど、Mフィル300はその重さをあまり感じさせず、振り抜きやすさもある。女性で強打したいストローカーには特にお勧めです。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 

M-FIL 200
サービスでどうにかするスタイルなので、普段ならばサービスが打ちやすく、振り抜きやすいリム1.0を選んでいるところ。しかし、今回はMフィル200をプッシュさせてもらう。面も硬めで、手にずっしりとくる重量。そして長時間プレーして体力がなくなってくると少々厳しい。色々と挙げてみると自分の理想とするラケットとは遠いはずなのだが、ラケットのツボと自分のツボがピッタリはまってしまった。自分のスイングに合ったラケットという感じで、使いやすく、また疲れてもラクができる。多少使いにくさもあるものの、そこも愛嬌。恋もラケットもファーストインプレッションが大事だ。

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

M-FIL 300
見た目ほど難しくないモデルが多い昨今、Mフィル200は久々に現れた見た目以上に手厳しいラケット。重くて腕っ節だけでは振れない分、身体を使ったスイングが意識的にできて手打ちを矯正できた利点があったものの、私にはまだまだ使いこなせない。一方の同300はというとやや手心も加えられていて、ボールを打つのが楽しいと思える1本。敷居を下げすぎずに見栄も張れるゾという意図もあって、今回のお気に入りとした。リムの2本はダイアモンド構造のおかげか、しっかり感があるもののストロークで押し切れない非力を感じて、今回は選定外とした。自分ならきっと4.0あたりの方が向いていそうだと想像している。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

M-FIL 200

●長所/真芯で捕らえて振り切れたときの打球感と感触の印象だけを述べるなら、かなりいいと思う。ボールを捕まえる感じで、回転もかかるし、方向付けもしやすい。ラケット自体にもパワーがあるな、と感じた。
●合わなかった点/重かった。ボールに追いついていてもラケットが出てこないので、振り遅れが多くなってしまった。このラケットには速いスイングと、パワーが必要なのだが、ラケットにとって快適なスイングをしてあげられなかった。
●適合タイプ/コントロールを重視する方で、技術もパワーもスイングの速さも欲しい。男性の体育会系、プレーヤーにどうぞ。

M-FIL 300

●長所/面も小さく、持った感じも重さがあったので不安を感じたが、振り抜きもいいし、打球感もマイルドだ。パワーを持ったラケットで、しかも回転をかけやすいので、ベースライン後ろからでも安心して振り切ってコントロールすることができた。
●合わなかった点/このモデルたちの中に入ってしまうと、打ったボールが軽い感じがしていたのだが、比較対照を考えると、これくらいなのかも。グリップが握りにくい印象なので、テープを巻きたいところだ。
●適合タイプ/パワーがあってラケットを振り切れるタイプなら、初級者から使えると思うが、当てて返す方には向かないと思う。スタイル的にはベースラインから攻撃的なストロークを打ち込んでいきた人。

DIACLUSTER RIM 1.0

●長所/重いハズ、難しいハズ! と半ば決めつけて試打に入ったが、予想外に操作性が良くてびっくりした。フラット系のスイング、ボレーが秀逸で、ヒットした後の面のブレが少なく、それによって打ちたいところにコントロールできた。
●合わなかった点/グリップが3だったので、違和感は多少なりともあった。そのせいか、手首を使ったスピンはかけにくく、スライス、ボレーといった手首を固定するダウンスイングのほうがやりやすかった。
●適合タイプ/サーブ&ボレーを主体とした体育会系、上級者、プレーヤーたち。

DIACLUSTER RIM 2.0+

●長所/スイートスポットの位置が他のラケットより、少し先端寄りにあるような気がしたので、それを意識して打つようにしたら、快適な打球感が得られた。フィルはシャープなマイルドさで、RIMは「しっかり感」のあるマイルドさ。
●合わなかった点/これは軽いのかな? と思ったが、実際のところは重く感じた。トップヘビー寄りの設定だったのでそう感じたのかも!? オフセンターしたときの面ブレは1.0よりもあった気がした。
●適合タイプ/ストロークを主体とするプレーヤーで、やはりこのラケットを振り切れるパワーはあってほしい。

M-FIL 200

●長所/しっかりしたラケットで、どんな力持ちが使ってもそう不満はでなそう。重いので、かなり頑張らないと自分のイメージする回転量やスピードを確保できないのが厳しかった。ただ、重みを生かして合わせるように打つだけでもそれなりに使える。これは重さの恩恵だろう。しっかりした打ち応えがある。フレームも適度なレベルのしなり加減で、割と好きなほう。昔、使っていたレベレーションよりずっとしっかりしていた点に時代の流れを感じた。
●合わなかった点/密なストリングパターンのせいか、面がとても固い。これがしっかりした打ち応えと、頼りがいにもつながるが、楽をさせてくれない要素にもなる。元気よくボールをつぶせている間はいいが、疲れてくると固さが気になり出す。たまに楽をしたくなっても動けとラケットに言われてしまう感じ。スピンも自分からかけていくにはいいが、ある程度ラケットにかけてほしい人には優しさはない。
●適合タイプ/男子のストローカー。女子でこれを選ぶという人は、このラケットの良さを最大限生かすには相当の覚悟が必要かも。重さを生かして合わせるように打ってもそれなりに使えるので、プロみたいなテニスをしたいという欲求がないなら、ベテランの技巧派にもいけるかも。ただしそういう人だとサービスはつらいかな。

M-FIL 300

●長所/200を少し楽にした感じで、気持ちよく振り回せるし、そこそこ面にボールが乗るので、スピンをかけるのも少しは手伝ってくれる優しさを感じた。もちろん軽量楽チンラケットではないので、しっかりスイングしないと思い通りのボールがいかないストイックさはあるが、さほど厳しくはなく、何とか楽しい範囲に収まっているのがいい。フレームもしっかりしていて好感を持った。
●合わなかった点/特にない。いや、考えてみても特筆するほどの部分はない。良くも悪くも普通のラケットで、とんがった所はなく、かと言ってケチのつけどころもない。最近は物凄くあらゆる所で凝ったラケットがあるが、そういうのではなく、昔ながらのごく普通によくできたラケット。新味がない、という点を指摘もできようが、それは多分、長所なのだろうとも思う。
●適合タイプ/男女の本格派に広く向く。男子ならストローカー、女子ならパワーヒッター。200よりもラケットがスピンをかけてくれる要素が強いので、より激しい回転量を求める人には、いいかもしれない。部活に入った1年生の最初の1本としてもお勧め。こういうラケットでボールの打ち方を覚えよう。たまの週末の休日を楽しみたいなら、別のラケットをお勧めする。

DIACLUSTER RIM 1.0

●長所/前の同系モデルよりフレームがしっかりした印象ながら、特有のしなやかさは健在で、打感がとてもマイルド。打った通りに飛び、かつ凄く振りやすく、しなやかさを生かせばそれなりに飛んでもくれるので、楽しいテニスも、ガツンと打つこともできる。スピンもかけやすく、コントロール性もいい。まだまだヘタな私はちょっと持て余したが、これを完璧に使いこなす人が本当の上級者。
●合わなかった点/本当に振った通りにしか飛ばないので、腕前が素直にボールに出てしまう怖いラケット。私のようにいい加減な打ち方をしていると、ボールをまとめるだけでも大変。でも凄くスイングしやすいので、打つのが楽しく、かつサービスなど肩から上のスイングも作りやすい。身体が温まってきて、スイングでボールをいつもより押し込むように使ったら、とても快適に使えた。
●適合タイプ/上級者用だと素直に思う。しなやかさに基くパワーアシストが多めにあるので、よくイメージされる「がちがちに固いフレームの上級者用」とは正反対の特性なのだが、それでも素直にスイングの結果がボールに反映されるという意味で難しいラケットでもある。自分でちゃんとヘッドを出していかないと、決して自動的に出て行ってはくれないバランスなのだ。ストロークで打ち粘るより、サービスとボレーで生きるムード。スペックよりもだいぶ軽く感じ、重さは障害になりにくいはず。男女のサーブ&ボレーヤーに。ただし、この打感は他にはなく、これでテニスを覚えた人はもう、他のラケットは使えなくなりそう。

DIACLUSTER RIM 2.0+

●長所/ストロークで特に心地よく、とても気持ちよく打ち抜けるラケット。回転量の操作がしやすく、割合ラケットが助けてくれて、それほどていねいにボールを扱わなくても、力任せに帳尻を合わせやすいという意味で、今風のラケットかも。軽くはないが、重すぎもせず、飛ばないラケットの部類に入るが、パワーはあるというゾーンのラケット。
●合わなかった点/この手のラケットなら、もう少しヘッドに重みがあっても良さそう。四角いフレームで、左手で面の把握がしやすく、とても使いやすいのだが、自分でちゃんと意識していないとヘッドは抜けてくれない。でも、それだけ。この辺は買った後でも調節できるし、フレームの素性はいいので、色々と自分好みに調節するのも楽しそう。
●適合タイプ/男女の本格派がゾーンだと思われるが、男ならスピン系のストローカー。女ならフラット系でもOKだろう。基本的な性能は高いので、どんな使い方でも許容範囲は広いが、逆に凄くとんがった所はない印象で、個性は薄め。全てが平均点よりちょっと上だが、あまり目立たないクラスメートという印象かも。

M-FIL 200

●長所/正直、私には厳しいラケット。確かに重いボールが打てている気はするが、下から上に振り上げるスイングがきつく、スピン量不足になって、入ると思ったボールが意外にアウトする。ただ、ダウン系スイングのスライスは非常によく伸び、精度も高い。
●合わなかった点/トップスピン系のボールにはあまり向いていないと思うので、私はパス。もう、このぐらい重量感のあるラケットをワイパーで振り上げるのは、年齢的に無理かも。打球感も固い気がして、自分の好みではなかった。
●適合タイプ/このラケットの持ち味を最大限に引き出すなら、パワーのある男性で、ボールをつぶして打つタイプのハードヒッター。そうでない普通の人が使うとしたら、スライス主体で相手のボールの勢いを利用して打つタイプだろう。

M-FIL 300

●長所/200に比べれば、だいぶスピンをかけやすく、振り抜きやすい。打球感も若干マイルドで、このぐらいなら抵抗を感じずに使える。全体的に200より優しかった。
●合わなかった点/あくまでも200との比較で使いやすいだけで、積極的にこれにほれ込むだけの長所は感じない。このぐらいの重量で、もっとヘッドを利かせやすく、スピン性や操作性の高いモデルはあると思う。
●適合タイプ/スタイルとしては、割とスピンをかけながら威力も出したいというストローカーだろう。筋力レベルは、男性なら平均よりも少し上ぐらい、女性ならかなり力強い人が対象となろう。

DIACLUSTER RIM 1.0

●長所/ストロークでの振り抜きやすさと、ボレーでの操作性の良さにビックリ。トップライトだから重さを感じず、ピュンピュンとヘッドを走らせることができ、とてもスピンがかけやすい。スライスも、思い切り振っても抑えが利き、かつ伸びる。ボレーでの面のセットのしやすさは抜群も抜群で、瞬時に反応できる。
●合わなかった点/あまりに振り抜きやすいため、時としてヘッドが回りすぎてガシャることがあった。まあ、しばらく使えばすぐに慣れると思うが。
●適合タイプ/重くてトップライトなので、ボールには重さが乗りつつ、でも振り抜きやすい。自分のようにトップライト好きの人にぜひお勧め。とても320グラムもあるラケットとは思えない。スタイル的には、スピン、スライス、ボレーと、回転系のショットを多く使う人に合う。

DIACLUSTER RIM 2.0+

●長所/なかなかバランスが取れたラケットだと思う。ヘビースピンも、厚い当たりの強打も、スライスも、ボレーも、一通り及第点以上で、打球感も悪くない。特にボールを引きつけてのスピン(スピンロブやアングルへのパスなど)が良かった。
●合わなかった点/個人的には、もう少しヘッドを利かせたシュアなスイングをしたいので、その点ではレギュラー尺のモデルの方に興味がある。ヘッドスピードを上げるのに、少しもたつく感じがした。その他には特になし。
●適合タイプ/幅広いショットが可能なので、中上級ぐらいの層なら、特にスタイルを問わず使えるだろう。自分としてはスピン系のコントロールが良かったと思うので、トップスピナーに勧めたい。

M-FIL 200

●長所/面は安定していたので、強いボールに対して面を作って当てて返すことはできた。重さがあるためか、スライスはスムーズに打て、回転もかかってくれた。
●合わなかった点/重さがあるためしっかりと振り切って打つのは大変。打球感は硬めの感じがして、スイートエリアも狭いからなかなか厳しい。しっかりと振り切れていなかったためだと思うが、ボールが短くなることが多かった。
●適合タイプ/パワフルな男性向けだと思う。自分ではこのラケットの良さを引き出すほど振り切っていけないので、それができる人。

M-FIL 300

●長所/重さを感じさせない振り抜きやすさがいい。打球感も今までのダンロップのラケットのような硬さをそれほど感じなかった。フェイスサイズが小さい割に、スイートエリアが狭いとは感じなかった。パワーをもらって打っている感じがした。これも面は安定している。
●合わなかった点/200よりは振りやすいし、飛んでくれるけど、やっぱり楽はできないのは確か。基本は振っていかないといけない。普段の元気なときならそれでOKだけど、今日は腰が痛かったので、私には厳しいラケットになった。
●適合タイプ/スペックから想像するよりは、垣根が低いラケットだと感じた。毎日テニスをする学生なら女性でも使いこなせると思う。しっかりと振り切るストローカーにはお勧め。

DIACLUSTER RIM 1.0

●長所/打球感がマイルドで、スイートエリアがフェイスの割に広いと思う。当てただけでも返球できるので、反発が良くていい。つなげるボールのコントロールがしやすいし、ミスが少ない。手首のほうに重さを感じるためか(グリップのせいかも)、安心して打てる気がする。スイング中に重さをそれほど感じない。
●合わなかった点/今回は自分も振っていけなかったせいもあるけど、パワフルなボールが打てるという感触があまりなかった。ボレーでは、コントロールして打つのが少し難しかった。
●適合タイプ/競技者向けの割には、思っていたよりも反発力もあり、つなげるボールが打ちやすいなど、一般レベルに嬉しい要素があったため、広範囲にわたって使えると思う。

DIACLUSTER RIM 2.0+

●長所/打球感もマイルドで、適度な反発もあり、どんなショットも打ちやすかった。打球直前からヘッドが回りやすいので振り抜きやすく、低めのボールでもスピンをかけて打ちやすかったし、ちょっとパワーの乗ったボールが打てる。ボレーでもどんなボールでも返球できた。
●合わなかった点/持ったときは重いと感じたけど、スイングするときには、あまり感じなかった。ただ、テイクバックから振り出すのが遅くなり、振り遅れることがあった。
●適合タイプ/このラケットも競技者用の割には、垣根は低いと思う。1.0よりもパワーをもらえる感じがするので、打っていきたい人にいいかもしれない。

M-FIL 200

●長所/とにかくハード。ラケットも少し硬めで、重い。しっかり振り抜けばいい球を連発することができる。ラクはさせてくれないけれど、ラケットの重さを利用できれば、ラクに打つことも可能。
●合わなかった点/ラケットが少々硬めで、しかも重いので、疲れたときにはシビア。
●適合タイプ/若くてパワーのあるプレーヤーのみが使える、超ハードモデル。ただし、案外とラクもできたりするので、ハードな競技者でなくても、十分手を出せるラケットである。

M-FIL 300

●長所/M-FIL200が少し優しくなった感じで、多少マイルドになっている。扱いやすいので、ある程度力がなくてもパワーボールを打つのも可能。
●合わなかった点/コントロールがしにくく、球にバラつきが見えた。スイートスポットを外してしまったら、そのショットをあきらめなければならないくらい厳しい。それ以外はとくに不満がない。
●適合タイプ/M-FIL200よりも若干余裕のある作りにはなっているものの、それでもかなり競技者寄りのスペックになっている。初心者にはお勧めできない。ウルトラマンが好きならこのカラーリングはたまらないだろう。

DIACLUSTER RIM 1.0

●長所/カタログに掲載されているほどの重量を全く感じないほどトップライト設計で、とにかく振りやすい。振動止めがなくても気にならないほど、手に振動が来ないのは驚いた。よくできたダンロップらしい正統なラケットに感じた。
●合わなかった点/軽く振りやすいので、厚ラケ感覚で簡単に振ってしまうと、なかなか飛んでくれない。スイートエリアが狭いので、油断できないラケット。
●適合タイプ/サーブ&ボレーが得意な人にはピッタリのラケットだと思う。とにかくトップライトで振りやすいので、この設計が好きな人なら文句のないラケットではないだろうか。

DIACLUSTER RIM 2.0+

●長所/何をとっても普通。良い意味で普通なラケット。突き出た性能があるわけでもない。カ○メのトマトジュースではないが、「余計な味がしない」ラケットといった感じ。
●合わなかった点/握ったときに長さで違和感を覚えた。たった0.5インチの差だが、どうにも振りにくい。同じ性能ならば、27インチの「RIM2.0」を試してみたい。
●適合タイプ/どのショットも及第点で、ここがダメ、という点はないかわりに、突出したものもない。つまりプレーヤーの腕次第でいかようにも化けるラケットではないだろうか。

M-FIL 200

●長所/重さは確かに気になるが、それは私にはプラスに働いて、手打ちを矯正する効果があった。腕っ節の力だけでは振れない分、身体を使ったスイングが意識的にできたように思う。腰の回転でリードしないと、まともに振れないのがこのラケットの長所だと思えた。
●合わなかった点/ストリングパターンが非常に密なためか、ラケット面が板のように思えて硬い印象。ボールをつぶせる打ち方ができたときはいいが、オフセンターで打ってつぶせない場合には腕に衝撃が走る。また、食いつかせにくいためにスピンもかけにくかった。
●適合タイプ/ポリ系の糸を張って叩きに叩くスタイルの、学生ハードヒッターというのが、頭の中にパッと浮かんだイメージ。他メーカーの競技系モデルと比べてみても、1、2を争うシビアな設定。見栄だけで買ってもついていけない手厳しさがあるので、本当に腕に覚えのある人じゃないと、きっと持て余す。

M-FIL 300

●長所/200と比べると易しく、かつ優しい。球持ちがよくスピン&コントロール性も十分。モーレスモをイメージする力強さは取り立てて必要とせず、マイルドで、むしろ女性的(?)。
●合わなかった点/当てるだけだと、意外なほど飛ばない。このことが、ストロークにもボレーにも言えた。ボレーでもある程度、スイングボレーっぽく打つ技術が必要。あと、らせん状のデザインを強調したグリップは、個人的にはあまり好みではない。
●適合タイプ/まずストロークなら、振り切れることが前提条件。肩口まで振り切る体力と技術のある、中上級プレーヤーに向くだろう。ボレーも当てるだけではなく、スライス系のスイングボレーを打てる技量が必要だと思う。

DIACLUSTER RIM 1.0

●長所/並外れた操作性の高さを実感できる、なかなか類を見ないトップライトモデル。バットを逆さに持って操るような軽い操作感があって、特にボレーで重宝した。プロモデルと言えど嫌な手強さはなく、扱いは意外なほど楽だ。
●合わなかった点/飛んでいくボールが軽い感じがするのは、ヘッドの重みを生かしたスイングがしにくいからか。ここにトップライトモデルの弱点があるとするなら、私は操作性を捨てて、パワーに頼れるトップヘビーモデルを選んでしまいそうだ。
●適合タイプ/鈴木貴男モデルとしては大成功しているラケットだろう。抜群の高操作性能は、サーブ&ボレーヤーのために用意されたとさえ思えるほど。プロモデルの敷居の高さにおびえる必要もなかろう。ダブルス主体のアベレージ層からお勧めです。

DIACLUSTER RIM 2.0+

●長所/今回試打した4本の中では一番楽。反発性はプロモデルとして考えると高いほうで、厳しい局面でのパワーサポートも受けられる。「硬い」というよりは「しっかり」としたフレーム剛性は1.0同様で、ダイアモンドカーボンの特性が生かされている印象。
●合わなかった点/設定が曖昧か? 2.0+はプロモデルというほど尖った印象はないが、かといってアベレージモデルというには角がある。その意味で、私としてはもう少し敷居を下げた4.0のほうをぜひ試してみたいと思った。
●適合タイプ/0.5インチロング設計なので、サービスやストロークでより遠心力を効かせたスイングがしたい人にお勧め。ただし長い分、操作性を犠牲にする危険性もあるので、選択には慎重になったほうがいいと思う。レベル的には中級からOK。癖らしいものもなく、プレースタイルを特に限定する必要もないと思う。