編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第53回

名プレーヤーたちが愛してやまなかった名器「グラファイト」を世に送り出した実績があるためか、競技志向のイメージが強いが、実はそればかりではなくビギナー向けのモデルから幅広いラインナップを有しているのが、プリンスというメーカーだ。競技者向けの「ツアー」のほかに、「ゲーム」「サンダー」の各シリーズを取り揃え、ユーザーを手厚くサポートしている。今回は各シリーズから話題の4機種を試打してみた。

GAME SHARK

TOUR HARRIER DB OS

GAME HARNET

THUNDER RIP

ゲームシャーク

ツアーハリアーDB OS
ゲームハーネット
サンダーリップ

●価格/税込み31,500円(本体30,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/270g
●フレーム厚/23〜24mm
●平均バランス/340mm
●ストリングパターン/16×20
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/43〜53ポンド(※今回はプリンス『ライトニングXX16』を48ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/107平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/285g
●フレーム厚/23mm
●平均バランス/325mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+ナイロン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はプリンス『ライトニングXX16』を55ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/110平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/260g
●フレーム厚/24〜28mm
●平均バランス/350mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/115平方インチ
●全長/27.3インチ
●平均重量/247g
●フレーム厚/26〜28mm
●平均バランス/355mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン+タングステン+チタン
●グリップサイズ/1、2
●推奨テンション/48〜58ポンド(※今回はプリンス『プレミアソフトフレックス16』を53ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

GAME SHARK

シャラポワ使用ということで厳しいモデルなのかと思いきや、かなりアシスト感があり、中級者でも十分に使えそうだ。特にフラット系で重いボールを打ちたい人にマッチする。逆に、小細工したいタイプには向かないか? 手を抜かずに攻め続けたい中級以上のハードパンチャーに。

TOUR HARRIER DB OS

余計な飾り気のない、生粋のツアー系モデルだ。ボールの飛び、回転性能などオーソドックスで、ボールをしっかりと叩いていく競技者や上級者にお勧め。初心者・初級者は避けたほうが無難だろう。カツンというしっかりした打球感は好みが分かれるところで、その意味でも硬派な人向けと言える。

GAME HARNET

スピン、スライス、フラット、そして逃げのボールと、オールマイティな能力を持ち、頼もしいパワーアシストモデルに仕上がっている。スイングを作りたい初〜中級者、少し楽をしたくなってきた中〜上級者など、幅広い層に受け入れられるだろう。安心して使える万能ラケットだ。

THUNDER RIP

女性や非力な人にはこの上なくありがたいであろうパワーラケット。スイートエリアが広く、当てるだけで鋭い返球ができる上、振れば大変な威力を発揮する。ストロークもボレーも何でも来いの1本。レベルは問わず、楽にテニスがしたいと思う人には広くお勧めしたい。

私のお気に入りの1本

テニス歴11年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

TOUR HARRIER DB OS
まずリップの出来の良さに驚いた。回転がかかってくれるのでコートに入りやすいし、当てるだけの緊急ショットもサポートしてくれる。ネットでは操作性も良く速いボールにも対応。「こんなにおいしいラケットがあっていいのか」と思うものだった。シャークとハーネットはスイングしやすく、高い打点で叩きたい人にオススメで、幅広いユーザーに受け入れられるラケットだ。お気に入りはハリアー。カンカンとした打球感は、好き嫌いが分かれるし、メーカーによってもその感触は違うのだが、私はこのシャープな打球感は好きなほうだ。厳しすぎず、簡単すぎず、追い込まれたパワーサポートもベストバランスだった。

イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じる30代。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点で潰して叩くのが大好き。最近太ったのが悩み。


TOUR HARRIER DB OS
どれも真面目に作られたラケットという印象で、遊びが少なく、とてもしっかりとしていた。シャークは中厚としては出色の出来の1本で、どんな使い方もOKの万能さに感心。しかし、パワーアシストは低めなので、この設定ならもう少し重量があっていい気もした。ハーネットとリップはこの厚みのラケットとしては打感がシャープで好印象だったが、やはり少し持て余した。ハリアーは以前の同系モデルに比べると作りが堅牢になった分、ラケットとしての完成度は上がったものの、快適性はやや犠牲になった感じ。もう少し、フレームにしなやかさが感じられれば……。でも、これが結局一番使いやすかった。

30代後半の男性。テニス歴23年。ワイパー気味に振り切る典型的なトップスピナーで、食いつき感のあるラケットが好み。トップライト気味のほうがヘッドを利かせてスピンをかけやすく感じる。さらに打球感はマイルドで、少しパワーも補ってくれれば…と注文が多い。

 

GAME HARNET
おそらく2〜3年前なら、ツアー系モデルでありながら優しさも兼ね備えたシャークを選んだと思う。アベレージなスイングでスーッとボールが伸びていく様は快感で、そこそこ楽に攻めのテニスができる。しかし30代後半となった今、本当に自分を助けてくれるモデルはどれかと考えると、ハーネットなのである。スピンをかけることも、フラットで軽く合わせることも、スライスで逃げることも、何でもできるオールマイティさ。しかも全てが楽なのだ。見栄やプライドを捨てて、「そろそろこういうのにしようかな」という気にさせるラケットだった。ハリアーは遠い昔なら使えたと思う。リップは、5年後ぐらいにハマリそうだ。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はしっかりとつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。実力はともかく元ジョッパー。

 

THUNDER RIP
こんなに何でもしてくれるラケットがあっていいのかと思ってしまうほど万能だったのがリップ。高反発ラケットの形をしているけど、振り切っていくタイプの人も何の問題もなく使える。自分のスタイルで打ちながらも、追い込まれたときは、高反発ラケットならではの守備力で助けてもらえるというありがたい1本。ハーネットも攻守にわたり助けてくれたけれど、リップの驚きにはちょっと劣る。この2本にシャークも含め、フラットの飛び、威力が良く、シャークは名前通り、ダイナミックに攻めていくタイプに合うと思う。ハリアーは金属音と打球感の硬さに慣れられず、飛びが抑えられている点が自分には合わなかった。

30代男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。ラケット面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

GAME HARNET
シャークかハーネットかの選択で悩んだが、思いのほか使いやすかった意外性を好感し、シャークをベストマッチとした。スピードを追求しながらコントロール性も確保したいというかなりぜいたくなリクエストに、満足いくレベルで応じてくれるラケットだった。ハーネットは次点としたが、試合で使うことを考えるとこちらのほうがシャークよりも、自分には実用的かもしれないと思えた1本。特に球際にめっぽう強く、差し込まれても正確かつ楽に返せるフレームパワーには、目を見張るものがある。ハリアーとリップは、前者は飛んでくれないし後者は飛びすぎる印象。自分にはパワーレベルが合ってなかったように思われる。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

GAME SHARK

●長所/反発のいいラケットだと思った。シャラポワ使用モデルということで厳しさもあるかと思いきや、かなりアシスト感があり、スイングしやすかった。ライジング系、高い打点で押さえ込んでショットで特に良さを発揮。
●合わなかった点/ラケットのしなりがあまりなく、スッポーンと飛んでいく感じがあり、そのへんのコントロールが難しかった。ボレーをドロップでネット際に落としたりとかいうタッチ系のショットには向かず、ちょっと大味な印象だった。
●適合タイプ/あまり小細工系のショットが好きではない(できない)タイプの人。レベルはオールマイティ。グリグリのスピナーよりもフラット系。

TOUR HARRIER DB OS

●長所/フレームの硬さを実感できるカツーンという感じの反発感があり、これは好みが分かれると思うが、私としては好印象だった。しっかりスイングして重いボールが飛んでいくが、追い込まれたときの反発の良さも意外とある。
●合わなかった点/ちょっと振動が気になったので、振動止めは付けたい。あとはもっとトップが軽いほうが私には合っているのかも。とはいえボレーでの操作性も悪くはなく、見かけ以上に取り回しは良かった。
●適合タイプ/ストローク、ボレーともにオールマイティにこなせるタイプで、もう少しパワーの欲しい人。球離れが早くても、ラケット自体にしなりは欲しいと思う人。

GAME HARNET

●長所/スイングしやすく、重さも適度な感じで、すべてのショットをそこそこのレベルでこなしてくれる。スピン、スライスもかかりやすいし、反発もまずまず。でも、スピンで粘るラケットというより、フラットドライブ系の叩いていくショットで良さを発揮してくれる。
●合わなかった点/シャークと少し似ているところがあり、コントロール性に欠けている気がする。自分の当たった感触と、飛んでいくボールの方向にズレがあるので、慣れが必要になる気がする。
●適合タイプ/一般プレーヤの多くがこのラケットを受け入れられると思う。中級者はスイングを作るのにいいし、中〜上

THUNDER RIP

●長所/とにかく楽。当てて返すだけのショットはもちろん、スイングしてもしっかりスピンがかかってくれるので、アウトもしない。取り回しやすいラケットだった。特にボレーが楽で、10年後にはこういうラケットが大好きになりそう。
●合わなかった点/極端なスピン、スライスでは、フレームの厚さが操作上邪魔になることがあるが、球質においては問題ない。打球感のボヤケはあるが、この手のラケットでは仕方がない。
●適合タイプ/レベルは問わず、とにかく楽にテニスがしたい人。「ストロークではスイング重視で、ボレーは当てるだけ」なんていう人よりも、「全てをサポートしてください!」って人のほうがいい。

GAME SHARK

●長所/よく飛び、そして飛ばない。油断すれば確かにオーバーするが、飛びすぎるほどではなく、程よいパワーアシストという意味。打感もしっかりとしていて、好感触。振れば心地よくボールが飛び、合わせてもそれなりにボールを作れる。実に快適な中厚ラケット。
●合わなかった点/まず重量が中途半端で、重さの割に(軽いという意味)飛びが抑えてある分、それなりにトルクをかけないと自分のボールを作りにくい。次にフレームの剛性が高すぎ、打感に遊びがない。食いつきはイマイチでスピン性はそこそこ。回転のコントロールは難しいかも。
●適合タイプ/基本的に女性。しかし男性でもラケットで見栄を張らない人ならほぼ誰にでも受け入れられる。極論すれば中厚の王道。カリカリのツアーモデルじゃなきゃ嫌という方以外のすべてのクラブプレーヤーへ。初心者も可。

TOUR HARRIER DB OS

●長所/非常に素直なラケット。ほんの少しパワーアシストもあるが、心地いい範囲に納まっていて打ちやすい。自分でかけていくっスピンが打ちやすく、振って楽しいラケット。
●合わなかった点/特にない。もう少しフレームにしなりがあると、より快適性はアップするんじゃないかなあと思った程度。
●適合タイプ/ツアーモデルの一歩手前というのがベースの印象。パワー系ツアーモデルか? 男女を問わず広く使えると感じたが、強いて絞れば、女子の本格派向けか? 男性だと物足りないかも。

GAME HARNET

●長所/少し軽いシャーク。スピン性はそれなりに高く、反発もいい。コントロールもそれなりに効く。打感も軽さの割にしっかりしていて、第一印象は悪くない。楽をしやすいラケットという印象。
●合わなかった点/軽すぎてボールに負けやすく、しかも横方向へのミスヒットに対してシビア。フレームに遊びが少なく、振っていくと快適性が半減してしまう。合わせるテニスがこのラケットのゾーンか?
●適合タイプ/ほぼ万人向けだが、自分でボールを作りたい男性のストローカーには向かなそう。女性のダブルスプレーヤーなら恩恵を受けられるのでは?

THUNDER RIP

●長所/厚ラケとしてはシャープで、かつしっかりした打感に抑制の効いた飛び具合。振りすぎると制御不能だが、そこそこのスイングをしていれば、ボールは返っていく。これを楽しいと思えればとても快適な1本。スイングするならトップ打ちのほうがベター。
●合わなかった点/これも軽さが仇になる場面を感じた。強い入力に対する許容範囲が狭めで、ただ返すだけになりやすい。よほど気合を入れて振りにいかないと、ボールはどこへやらという感じ。
●適合タイプ/ある程度年配のプレーヤー。若い人は他のを選んだほうが無難。面命のラケットなので、それなりの上級者だといいとこ取りもできそう。初心者は……私は「?」だと思う。

GAME SHARK

●長所/ツアーモデルだが、中級層でも楽に使えるという感じ。打球感がスポンとマイルドで、また一生懸命振らなくてもそこそこボールが伸びる気がする。球種を問わず打ちやすい。
●合わなかった点/このままでも十分使えるが、より自分の好みで言えば、もう少し食いつきがあって、グリグリのスピンもかけられれば嬉しい。
●適合タイプ/中級から上級へ脱皮中の人とか、上級者が年を取ってもう少し楽なラケットが欲しいとなった場合。プレースタイルはオールラウンドに対応。

TOUR HARRIER DB OS

●長所/打球感がしっかりとした感じで、ツアーモデルらしさを感じさせる。競技者に好かれそうな気がするが、僕レベルの一般層だと、もう少しマイルドなほうが使いやすい。ボールの飛び、スピンやスライスなどはオーソドックスで、すぐになじめる。
●合わなかった点/やはり一般層には打球感がしっかりしすぎているように思う。スイートエリアももう少し広さが欲しい。
●適合タイプ/競技者や上級者で、ボールをしっかり叩いていく人向き。スピンをかけるより、ガツンとドライブ気味に叩くタイプ。筋力は男性の平均レベルぐらいあれば使える。

GAME HARNET

●長所/とても素直なボールが行くラケットで、オールマイティに使える。スピンをかけることも、フラットで軽く合わせることも、スライスで逃げることも、何でもできる。ボレーも面操作が楽。見栄を捨てて、そろそろ自分もこういうモデルにしようか、という気にさせるラケット。
●合わなかった点/40歳近い男が使うにはコスメが派手か? 中身的には中年層(40代ぐらい)にぴったり合うと思う。
●適合タイプ/40代からの男性上級者。30代からの女性上級者。色んなことをやる技術はあるけど、筋力がそれについていかなくなった人にとっては、攻守に助けてくれるラケット。

THUNDER RIP

●長所/これはフラット、スライスでのらりくらりと相手をかわすのに最適。前めのポイントで合わせて打つと、相手のボールのパワーを利用して、楽にいいボールが打てる。ボレーも振らずに当てるだけにすると楽に返せる。
●合わなかった点/振ってはいけないところ。特にスピンでヘッドを効かせようとすると、空気抵抗のせいか振りにくく、スピンの回転量も不足する。衰えてきたとはいえ、まだある程度は振りたい。
●適合タイプ/年配の人が、動かず、振らず、面だけ作って返すのに最適。振りたい人は手を出さないほうがいい。

GAME SHARK

●長所/上級者向けかと思ったが、反発力が思ったよりもあり、意外に使いやすかった。まさにシャラポワのイメージどおり、フラットで重いボールを打つのにいい。時々振り遅れたと思っても、ミスにならず返球できた。
●合わなかった点/フラットで何も考えずに強打するにはいいけど、ちょっと何かしてみようと思うとミスしやすい。ボレーでは決めることはできるけど、コントロールするのは難しかった。
●適合タイプ/細かい技を使うよりも、ダイナミックに打つほうが合っているから、フラットで攻めていくタイプに合うと思う。シャラポワモデルだから上級者向きかと思っていたが、中級レベルでも十分いけると思う。

TOUR HARRIER DB OS

●長所/一発の威力はあまりない分、ちょっとスピンをかけるなど、小回りが利く感じがする。だからボレーはコントロールしやすいほうだったと思う。
●合わなかった点/金属音が気になり、打球感も硬い感じがした。反発力をあまり感じられず、しっかり通していかないとボールが飛ばない。スイングが小さくなるとすぐネットするので、疲れたときには厳しい。スイートエリアも狭くて、腕にも響く。
●適合タイプ/ボレーのほうが使いやすかったので、ダブルスが好きな人のほうが良さそう。あまりラケットのパワーを当てにせず、自分で打っていける人のほうがいいと思う。シャークよりも難しいラケットと感じた。

GAME HARNET

●長所/フラットでの飛びがいい。ボレーを受けるときなど、当てだだけでも返るし、威力のあるボールだから嬉しかった。ボレーではなぜかコントロールはイマイチだが、苦手なフワッと浮いてきたボールを普通に打ってもバシッと決まった。
●合わなかった点/打球感がぼやけている感じがして、強打したときの気持ち良さは少し欠けていた。
●適合タイプ/幅広い層に受け入れられると思う。これも、守備も攻撃もできるので、初級、中級には嬉しいし、リップほど頼りきりではないので、技術的に上達したい人にいいと思う。

THUNDER RIP

●長所/以前にリップも良かったが、これはさらに上を行く。スイートエリアが広く、当てただけでも鋭いボールが返球できるのは以前と同様良い。振り切るタイプでも十分に使え、フラットではすごい威力を発揮する。ボレーでのミスもすごく減った。攻撃も守備もストロークもボレーも何でも来いの1本になっていた。
●合わなかった点/本当にラケットが何でも返してくれるので、自分でうまくなろうとはあまり思わなくなる。楽することを覚えるので、ついついなまける。スライス、スピンとなると、浮いてしまうときがあり、フラットほどの良さは出ない。
●適合タイプ/初心者が使えばすぐにテニスの楽しみが味わえる。とにかく何でも返るので。でも、その分テニスの腕は上達しないかも。ある程度スイングができる人が使うと、強力な1本となってくれると思う。

GAME SHARK

●長所/回転をなるべくかけないようにしてスピードを追及しようとすると、面白いようにハマルらけっと。でしゃばりすぎないフレームパワーを備えていて、強打してもオーバーする怖さがない。
●合わなかった点/もう少し重めのするか、ウェイトをトップ寄りにしたほうが、よりボールに重さを乗せられると思った。しっかり踏み込んで打たないと、時としてボールが軽くなりがち。
●適合タイプ/手を抜かずに攻め続けたい中級ハンドパンチャーにお勧め。初級レベルを脱したらつかってOK。上は上級競技者までもちろん使える。ただし、うまい人は鉛などを貼ってチューンすべきか?

TOUR HARRIER DB OS

●長所/「ああ、プロモデルってこんな感じだったなあ」と思い出させてくれたラケット。芯で捕らえたときの打感と、シャープに弾く感覚は、決してエンジョイモデルでは味わえない。
●合わなかった点/スイートエリアはかなり狭めか。オフセンターで打つと振動がかなり気になった。ミスヒットしてガシッと当たったときには、結構不快感がある。
●適合タイプ/上級競技者に向くだろうし、ハードヒットしたい学生、技術をある程度身につけたトップジュニアなどにも向きそう。中の下あたりのレベルだときつい。

GAME HARNET

●長所/実にバランスの取れているラケットだと思う。突出した個性は少ないのだが、だからこそ安心して使える魅力がある。かなり出来のいい初中級モデルといった印象。
合わなかった点/打球感はハリアーなどに比べると若干ボヨンとしていて、ぼやける印象。ただし気にするほどのレベルではないと思われる。合わない点はあまりなかった。
●適合タイプ/プレースタイルを問わず、幅広く使いやすいラケット。攻めてよし、守ってよしであり、ストローカーもボレーヤーもこのラケットなら満足いくはず。ただし筋力のある人だと軽すぎるだろう。

THUNDER RIP

●長所/1球目を打った瞬間から「飛ぶなー」と思った。これをことロールする技術があれば、とてもパワフルだろう。ボレーなどは軽いグリップアクションだけで鋭く打てる。
●合わなかった点/飛びを抑制する技術が自分にはなかった。御しがたいほどのパワー過剰な印象。すぐにバックアウトしそうで、振り切るのが怖くなる。
●適合タイプ/男性ならボレーヤーに最適ではなかろうか。面さえ作れば楽に鋭いボールが打てる。女性や非力な人ならストロークもOK。思いもよらぬスピードボールが打てるだろう。