編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第56回

ナノテクノロジーを駆使してヒット作を連発させてきたウイルソンの「nCode」シリーズ。特に軽量高反発系モデルについては、一人勝ちしてきた印象すら抱かせる好調ぶりだった。しかし、05年はツアーモデル系の同シリーズにも要注目。「プロスタッフ」とはまた違った雰囲気を放ち、次代のウイルソンの中核を担うと目されるモデルが誕生している。使用感をお伝えしよう。

nTOUR 95

nPRO 98

n6 110

n1 115

エヌツアー95

エヌプロ98
エヌ6 110
エヌ1115

●価格/税込み33,98%円(本体32,000円)
●フェイス面積/95平方インチ
●全長/27.25インチ
●平均重量/288g
●フレーム厚/22mm均一
●平均バランス/340mm
●ストリングパターン/16×20
●素材/ハイパーカーボンnCoded+ハイモジュラスグラファイトnCoded+グラファイトnCoded
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はウイルソン『REACTION』を53ポンドで張り上げ) ※105平方インチモデルも同時発売

●価格/税込み33,98%円(本体32,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/300g
●フレーム厚/23mm均一
●平均バランス/322mm
●ストリングパターン/18×18
●素材/ハイパーカーボンnCoded+ハイモジュラスグラファイトnCoded+グラファイトnCoded
●グリップサイズ/2、3、4
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はウイルソン『REACTION』を53ポンドで張り上げ)

●価格/税込み31,500円(本体30,000円)
●フェイス面積/110平方インチ
●全長/27.25インチ
●平均重量/256g
●フレーム厚/23〜26mm均一
●平均バランス/350mm
●ストリングパターン/16×20
●素材/ハイパーカーボンnCoded+ハイモジュラスグラファイトnCoded
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はウイルソン『NXT』を52ポンドで張り上げ) ※103平方インチモデルも同時発売

●価格/税込み35,700円(本体34,000円)
●フェイス面積/115平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/233g
●フレーム厚/27〜30mm均一
●平均バランス/371mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/ハイパーカーボンnCoded+ハイモジュラスグラファイトnCoded
●グリップサイズ/1、2、3
●推奨テンション/53〜63ポンド(※今回はウイルソン『NXT』を55ポンドで張り上げ) ※125平方インチの既存モデルもあり

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

nTOUR 95

メーカーの謳い文句通り、ツアーモデルとしては本当に一般プレーヤーにも使いやすく仕上がっている。素直な打感、適度なパワーアシスト、フレームの安定性と、高いレベルでバランスが取れている。特にフラットドライブで攻撃的に叩いていくスタイルにマッチ。スライスのキレも絶品だ。

nPRO 98

フレームが頑強で、ハードヒットしてもブレることなく叩き込める。ただし、その分ダイレクトな打感を覚えるので、その辺は好みが分かれそうだ。球種的にはスピン向き。勢い良くバウンドし、重いボールボールが打てる。技術の未熟さを補ってくれるモデルではなく、まさしく硬派向けラケット。

n6 110

ボールの飛び、回転性能ともニュートラルで、面も大きいから、これから技術を身につけようとする入門者に打ってつけのモデルだ。特にフラット系のスイングで振っていくと、伸びのあるボールが打てる。上級者が強打すると物足りないだろうが、エントリーモデルとしては上々の1本。

n1 115

合わせて返すのはもちろん、ある程度振ってもコントロールでき、軽量厚ラケにもかかわらず多面的な使い方が可能。このクラスではスピン性能も高く、非力な人から、そこそこ攻める人まで、幅広くマッチする。トライアドが外されたことによる打ち応え感の向上は、人によって好みが分かれそう。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

nTOUR 95
110の大きさに慣れている私にとって、nツアーの95平方インチは少し不安を感じる大きさなのだが、ラケットコントロールをしやすいことによって、センターに当てやすく、ボールコントロールもしやすいという相乗効果を感じた。nプロは、やはり振られたストローク、遠いボレーにラケットが出て行かず、私がラケットの要求に応えらない。n1とn6に関してはコントロール性の点で私の要求に応えてくれるものではなかったが、春からテニスにトライしようという方にはお手ごろではないかと思う。ともあれnツアーの良さは秀逸だった。しなやかな打球感と、ボールが飛び出す感じが良く、久々に購入を考えたラケットだった。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。

nPRO 98
実にウイルソンらしいラケットたちで、主張が強く、完成度はそれぞれに高いと感じた。nプロとnツアーはスペックの割には重量感がなく、実に使いやすい上、色んな層がトライしてもそれなりに楽しめそう。特にnプロはストローク主体のパワープレーヤーには歓迎されるだろう。nツアーはHツアーの強化版というムードだったが、ちょっと強くなりすぎたかも。厚ラケ系の2本は、実に親切でとっても楽に、そして楽しくテニスができるが、それ以上のことをやろうとすると不安定さが顔を出す。プロみたいなスイングをしたり、快楽のテニスをしようとしなければ、楽に強く飛んでくれるので、意外に試合では頼りになるかも…。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。


nTOUR 95
高反発系nコードの売りだったトライアドが、今回のn1とn6では外され、少ししっかりした打感に変わった。ちゃんと打球情報を得たい人など、これを歓迎する層は確実にいると思うが、僕はトライアドの究極のソフト感が好きだったので、少々ガッカリ。むしろnツアー95のほうが、打ち応えがありながらもしなやかな打球感で気に入った。全体的にコントロールもしやすく、さらにスライスのキレが絶品! トップスピナーの僕としては、もう少しスピン性能が欲しかったが、それは105モデルに期待したい。nプロは、フレームにしなり感というか遊びが感じられず、腕前がダイレクトにボールに反映される。硬派向きのモデルだ。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。

nTOUR 95
今回は正反対のnツアーとn1とで悩んだ。nツアーはプロ仕様にもかかわらず、一般の人でも十分に使用できるようになっていた。コントロール性は高く、適度な反発も加わり使いやすい。ただし、プロ仕様だけあって、手抜きは許されないことは確か。n1は反発が良く、楽に攻撃的なテニスができるので、試合では大いに力になってくれそう。悩んだ結果、プロと一般のボーダーをなくしたnツアーの驚きに軍配を上げた。一番期待していたn6は、ハードヒットでの手応えをそれほど感じられず、安定したエントリーモデルといった感じ。nプロはスピンはよくかかったけど、スイートエリアが狭く感じて、ミスが多くなってしまった。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 

nPRO 98
nツアーとnプロの2つで迷ったが、スペック以上に重く感じた分だけ、nツアーにマイナス材料があった。nプロの軽くもなく、そして腕が疲れない適度な重量感(数字上はnツアーより重いのだが…)。この絶妙なさじ加減が心地よい。しっかり振っていけるので、若いテニスができるプレーヤーにはピッタリだろう。ただラケットが固く、振動がダイレクトに手に届いてしまうせいか、手が疲れてしまうのが残念なところ。トライアドは偉大だったと、改めて感じさせられた。どのラケットもそれぞれのレベルにはしっくりくるものになっているので、背伸びをせずに、身の丈に合ったラケットを選べば、楽しくテニスができるであろう。

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

nPRO 98
nプロのカチッとしたフレームは凄く安定感があり、それが精神的な安心感にもつながったというところを高く評価したい。全力で振ってそれが少しオフセンターになっても、フレームがよれないからミスを生まない。少々雑に振っても許されるし、逆にフォームにとらわれず、ある程度粗っぽく振っていったほうがいいボールを作れたという点に好感を得た。nツアーは癖がなくて良かったが、平均80点くらいの優等生なところが気に入らない。nプロのように「安定感95点、パワーアシスト15点」というくらいのほうに魅力を感じる。n6とn1はともに高反発だが、制御も効くという出来の良さ。これがウイルソンの凄みだと思った次第だ。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

nTOUR 95

●長所/スイングがスムーズで、フラットドライブがものすごくコントロールしやすかった。相手に押され気味のボールでも面が作れていればラケットが押し出してくれるようなパワーを感じた。
●合わなかった点/小手先でかけるようなスピンは短くなってしまう。しっかり下半身の力を使って打てたスピンなら、重さが乗ってくれた。これくらいしか合わない点がない久々のストライク!
●適合タイプ/自分のスイングでボールを打っていけるプレーヤー。スタイルは問わず、女性でも振れる人なら使いこなせる。

nPRO 98

●長所/トップスピンを意識して打ったら、コートにも入るし、重いボールも打てた。コントロールも効くし、フラットでジャストミートすると、気持ち良く、かなり相手を追い込めた。
●合わなかった点/重さは予想よりは感じなかったが、やはり左右に振られると、ラケットが出てこない。ジャストミートが何よりも難しいというのが困ったところ。
●適合タイプ/攻撃的なボールを打ちたいプレーヤー。体力、筋力もしっかり兼ね備えた上級&競技者向けラケット。男性にお任せしたいところ。

n6 110

●長所/芯に当たると柔らかい打球感があり、適度なパワーもあるので、ハードヒットしなくてもボールを飛ばしてくれる。トップに重さを感じたが、ボレーでは全体の軽さが助けてくれて、操作しやすかった。
●合わなかった点/n1同様、コントロールが効かない、面の大きさほどスイートエリアは大きいとは思えず、オフセンターによる面ぶれもきびしい。トライアド搭載とそうでないラケットとの差を如実に感じた
●適合タイプ/重さもラクさも振りやすさも適度にあるので、使える範囲はとても広いと思う。初中級の入門ラケットにも良さそう。上級者は物足りないに違いない。

n1 115

●長所/相手がパワーヒッターなら合わせてボールを飛ばしてくれるが、ゆったりとしたボールなら自分で飛ばしていくほうがいい。スピン、スライスともにかけやすいし、サービスも振り切ったほうが入りやすい。
●合わなかった点/相手の重いボールを自分からつぶして打とうとすると、やはり軽さのせいか、押されてしまう。面ブレもかなりきつく、何よりコントロール性が低いのがネックだ。
●適合タイプ/重いボールには合わせ、緩いボールは叩いていきたい人。ただ、こんなに軽いラケットでこんなに振り切ってしまって、逆に腕がおかしくならないかと心配になる。

nTOUR 95

●長所/強靭なフレームと適度な重量。芯を食った時の快適さ、振っただけしか飛ばないコントロール性など、ツアーモデルとしての基本はしっかりと押さえてあって好印象。打感もいいが、逆に言うと特別何が凄い、という部分のない普通のラケットで、それをどう評価するかで分岐点がありそう。
●合わなかった点/特にないが、スペックの割には重量感があり、やや振りにくかったこと、そしてスイートエリアが小さめなので芯を外すとちょっと辛い。横着ができず、それなりにやる気を出さないとボールが行かない。重さのおかげで楽ができる側面もあるが、それは相手のボールが速い時のみ。
●適合タイプ/基本的には振るテニスのできる若いパワフルなプレーヤー。男子の学生層か、女子ならかなりの本格化。エナンが使ったからと言って、即全ての女性にはお勧めしにくい(笑)。汗をかくテニスのできる人、かな。

nPRO 98

●長所/頑丈なフレームに、スペックに似合わぬ振り抜きやすさ、そしてほんのちょっとのパワーアシスト。打感も良く、ボールを叩きたくなるラケットだった。重さが全ていい方に出るようなセッティングなのか、重くて使いにくいという要素はほぼない。◎。
●合わなかった点/ほとんどない。ただ、欲を言えばもう少し打感に遊びが欲しい。もうほんの少しだけしなる感じのフレームであれば、もっと快適性がアップするのではなかろうかと感じた。ただ、この辺は糸の調整で克服できるか?
●適合タイプ/がっちりとした丈夫なフレームが欲しい人で、ラケットに重量があった方がいいという人で、速いボールを扱う本格派でありながら、重くて厳しいラケットはちょっと、という贅沢な要求を満たしてくれるだろう。ただし、高校生以上なら、という条件付きで。

n6 110

●長所/軽くて振り抜きがいい。極論するとそれに特化したラケットという印象。確かにフレームはパワフルだし、スピンもそれなりにかかる。スイートエリアもそれなりに広い。ただ、このラケットならではの長所は、というと……。うーん。
●合わなかった点/ある程度の速さのボールまでなら実に快適で、楽しくテニスができる。ところが、ボールが速くなってきたり、フルスイングしてボールを作ろうとすると途端に軽さが仇になってくるのを感じてしまう。想定以上の使い方をした時の拒絶反応が大きいのでは?
●適合タイプ/女性の初中級者で、大人になってから始めた層なら、極めて快適にテニスが楽しめるのでは、という設定。合理的に割り切っていけば、こういう選択肢はアリだと思う。ストロークでフルスイングしたりすることの滅多にないダブルスプレーヤーには最適の1本かも。

n1 115

●長所/これはもう、はっきりパワフルさが売りです、というラケット。下手な色気を出さず、ボールに合わせるようにテニスをしていれば、どんなボールでも返し続けられそうな印象。それでいて、スピンもそれなりにかかるので、とにかく楽ができる1本だった。
●合わなかった点/スイングしていくともう、「私はそんなラケットじゃない」とばかりにガシャンという凄い音とともに、ボールがすっ飛んで、コントロールをつけるのが困難に。振って味が出る部分は少ない、いかにもアメリカ的な厚ラケという印象でした。
●適合タイプ/ほぼ同上。より楽がしたい、あるいは今以上にパワーを上げられない、上げる気のないエンジョイ派のプレーヤーに。面を作って軽くディレクションすれば、スピンもスライスもそこそこかかるし、コントロールもできる。プロみたいに打ちたい、という人以外ならどなたにでもお勧め。

nTOUR 95

●長所/これを打ってみて、105もぜひ試してみたいと率直に思った。それだけ95も良かったということ。打ち応えがありながら、しなやかな打球感で、コントロール性能も高かった。球種的には特にスライスが絶品。ものすごくキレがあった。
●合わなかった点/自分はトップスピン主体のスタイルなので、スピン性能の点では95はやや物足りなかった。だからこそ105を打ってみたい。その他には特に不満はなかった。
●適合タイプ/スライスが特にいいので、スライスアプローチを多用してネットに出て行くタイプにお勧め。スピンよりは、フラットドライブ系に合う。何にせよ、しっかり振って、攻める人でしょう。筋力はさほど必要ない。

nPRO 98

●長所/なんかフレームとか面が固い気がした。しなり感がなく、ボールをダイレクトに打ち返している印象。そういうのが好きな人もいるだろうが、自分の好みではなかった。良かったショットはスライスかな。センターで捕らえれば、面に乗せながら伸びも出せる感触があった。
●合わなかった点/スイートエリアが結構狭い気がする。nツアーよりも面は少し大きいのに、集中して打たないとスイートエリアを外しやすく感じた。また、打感もカッチリした感じで、自分の好みではなかった。18×18のストリングパターンのせいか?
●適合タイプ/いろんな意味で硬派向き。打感やフレームもそうだが、腕前がダイレクトにボールに反映されるラケットだと思う。上級レベルで、芯を外さずに振り切れる自信がある人向きだろう。そういうレベルの人なら、「プロスタッフをやさしくしたラケット」と感じられるかもしれない。

n6 110

●長所/スピン系だと懸命に強打してもボールが伸びないし、当てるだけだと飛びがバラつくしで、苦労したが、「振ってフラット」だとスーッとボールが伸びることを発見。ラケットのパワーがその打ち方でこそ発揮される。さほど大振りせず、ゆったり振るのでも、フラットなら伸びる。
●合わなかった点/スピンはかかるのだけど、伸びないのが困った。ダブルスで足元に沈めたりするのにはいいかもしれないが。あと、スライス系はすっぽ抜けやすい。
●適合タイプ/ゆったり振るのでも、強振するのでもいいが、とにかく振る人で、フラットを持ち球にしている人。もしくはスピンで沈めるのが命のダブラー。ボールをつぶしてスピン系で強打したい人には物足りないし、当てるだけの人には頼りなく感じるラケットでは?

n1 115

●長所/結構振って使えるのにビックリ。めちゃ振りさえしなければ、すっ飛ぶことはなく、しっかり振ってしっかりコントロールできる。また、食いつきが良く、スピンも十分かかるので、ボールの制御が利く。むしろ当てただけのときにコントロールがバラつく。
●合わなかった点/トライアドじゃない割には、打球感がしなやかだとは思うが、あのトライアドのソフトさが大好きだった自分には、n1 125のほうが良かった。また、ボレーなどの振らないショットでぶっ飛び感があって、コントロールが難しかった。見た目と違い、振ったほうがいいラケット。
●適合タイプ/n1 125よりも明らかに振りたい人向き。ただ、めちゃ振りまでは許容してくれないので、どの辺まで振っていいかの線引きは、言葉では表しづらい。40〜50代の男性ぐらいのスイングといったところか? プレースタイルは問わず、幅広く使えると思う。

nTOUR 95

●長所/これは一般の人でも使えるラケットだと思った。しっくりとくる打球感に、振り抜きやすいし、どんな球種も問題なく打てる。そして、想像よりも反発力もあるので、追い込まれた時は助けてくれる。プロが使用しているだけあり、強いボールには打ち負けず、面がぶれないのが驚きだった。
●合わなかった点/疲れてきたこともあったと思うけど、ボレーになるとラケットが重く感じてしまい、操作が難しくなった。すごく使いやすくなったけど、ラケット面が95というのは、やっぱりかなり集中して打つ必要がある。
●適合タイプ/中級者でも女性でも十分に使える。プロ仕様なので、壁が高いかと思っていたけど、本当にそんなことはなかった。コントロール性能は残しつつ、打ちやすさが追加された感じがする。攻撃的ストローカーにはお勧めです。

nPRO 98

●長所/スピンがスムーズにかかり、バウンド後は結構跳ねたし、スピンをかけるとコントロールしやすかった。ボレーでは切れもよく、つなぐボレーも打ちやすく、意外にもミスが少なかった。
●合わなかった点/フラットで強打しようとしても、思ったほどボールに勢いがつかない。スイートエリアはあまり広くない上に、外れると飛ばずにネットになることが多かった。でも、スイートエリアに当たると飛びすぎたりして、結構厳しい。
●適合タイプ/スイートエリアの小ささを考えると上級者向き。でも、ガンガンとフラットで打つタイプよりも、スピンをかけるタイプの方が合っているかも。ボレーはしやすかったので、オールラウンダーにもいいかもしれない。

n6 110

●長所/スイングはするけれど、打球時にグッと力を入れてラケット面をしっかりと保てば相手のボールのパワーをうまく使って返球できる。スライスも打ちやすいし、丁寧に打っていればコントロールに問題はないと思う。
●合わなかった点/かなり期待していただけに残念なのは、自分から攻撃していきたくなるような、圧倒的なパワーをくれないこと(私のお気に入りのn5と比較してしまうので)。アベレージのボールを打つ分には何も問題ないけど、ちょっと物足りなさを感じた。
●適合タイプ/エントリーモデルというのは正解だと思う。振り抜きやすいし、強いボールに対しては、打点をしっかりしておけば、反発力があるので返球もできる。スイートエリア外に当たるとちょっと手に振動も感じるので、ちゃんと当たっているかどうかもわかる。

n1 115

●長所/スピンがとてもかかりやすくショートクロスも打ちやすい。手首でかけられるし高いボールもスピンロブで返せる。振り抜きやすいので、最適な場所で取れなくても、振り切ってしっかりと返せる。グッと食い込む打球感も良く、そこから勢いよく飛び出してくれる。
●合わなかった点/飛び出す感じがすごくするので、自分よりもラケットが打っている感じがある。でも、なんでもござれという感じではなく、当てるだけよりは、振っていったほうがいいので、万能とまではいかない(以前のn1が良かっただけに)。相手のボールが強すぎると打ち負けてしまう。サービスでやけに飛びすぎたのには驚いた。
●適合タイプ/腕力のない人で攻撃していきたい人には合うと思う。ボレーの操作性も良かったし、沈めるボールも打ちやすいのでダブルスをする人にも良さそう。

nTOUR 95

●長所/カタログ上の重さでは、288gと、ツアーモデルとしては軽量型なのだが、持ってみると、かなりの重量がある。この、ずしっと感じる重さを利用することができれば、これほど頼もしいラケットはない。
●合わなかった点/少々重すぎるように感じ、使いこなすことができなかった。
●適合タイプ/ラケットの重さを利用して打つことができるラケットなので、打ち続けても疲れない腕力と自信がある人ならば使いこなせるだろう。

nPRO 98

●長所/カタログではnTOUR95よりも重くなっているが、実際持った感覚ではこっちの方が軽く感じた。ウェイトバランスが良いのか、振りやすい。TOURよりも面が多少広い分、スイートスポットに安心感がある。
●合わなかった点/トライアドがないせいなのか、少々振動がきつく、腕が疲れてしまう。そこが惜しかった。
●適合タイプ/バリバリと打ち込む人のためのラケット。nTOURよりも軽く感じるので、多少腕力に自信がないけれど、それでも打ち込みたいって人にはオススメ。

n6 110

●長所/エントリーモデルらしく、ちゃんと飛び、スイートエリアも広く感じた。スライスやスピンもそれなりにかかるし、強打もそれなりにできる。どれもソコソコにこなすことができる、ある意味万能ラケット。
●合わなかった点/コントロールがかなりハード。ボールに合わせようとすると、途端に散らかってしまう。エントリーモデルとはいえ、しっかり振っていくラケットであろう。
●適合タイプ/nシリーズのエントリーモデルということで、誰にでも使いこなすことができるであろうラケット。意外と打ち込むことができるので、初心者から、中級に入りかけの人まで、幅広く対応できるだろう。

n1 115

●長所/思い切った強打も可能だが、やはりこの反発力の前では、アウトが多くなってしまう。ラケットが軽く、またナノテクノロジーにより、面のブレもなく快適にプレーすることができた。
●合わなかった点/思いっきり打てないのが、やはりネック。また、強打したときのインパクト音がバリッ!バキッ!ととても怖い音がするのも考えもの。インパクト音が気になって、思い切り打てなかった。
●適合タイプ/以前のn1よりも面が小さくなり、より軽量化に成功している。しかし、そこはナノの力によって面ブレなどは感じさせない。

nTOUR 95

●長所/フレームがかなりしっかりとしている印象。パワーが結構ある上に、フレームがよれたりせず安定しているという点で信頼性が高く、ウイルソンの言い分がよくわかる。確かに従来のツアーモデルのような難しさはあまり感じない。
●合わなかった点/スイートエリアはあまり広くないと思った。特にフェイス下部寄りの設定がシビアで、下のほうで打つとゴツッとした鈍い響きがあるとともに、うまく飛ばせない。
●適合タイプ/ストローカーだと思うが、どちらかというとベースライン後方からではなく、コート内に入り込んで強打を仕掛けるようなプレーヤー。高い打点からねじ込むようにして打つ豪腕プレーヤーにいいかも。

nPRO 98

●長所/安定感が物凄くあって、思い切り振ったり、多少オフセンターになったりしても、フレームが負けることがない。フレームがしっかりとしているからこそ、ボールをつぶすことによる打感の柔らかさを感じ取れた。
●合わなかった点/重量感は結構ある。その重みで安定させられるという良さも確かにあり、感じ取れたのだが、疲れてくるとそうも言っていられないか……。
●適合タイプ/ある程度の攻撃力はあると思うが、パワーアシストはほとんどないので基本的には自分から攻め込むストローカー。一方ではベースライン後方に陣取って、ひたすらスピンで粘るという使い方もいいかもしれない。

n6 110

●長所/非常にニュートラルな性格で、これから技術を身に付けようとする入門者には打ってつけ。エントリーモデルと言いつつも完成度は高いので、テニスを始めて2〜3年くらいは使い続けられそう。
●合わなかった点/自分には軽すぎるところが合わなかった。エントリーモデルだとしても、男性ならもう少し重めの設定のほうがいいのではなかろうか。安定させやすく、スイングも重みを利用して振っていけると思う。
●適合タイプ/もちろん入門者にいいと思う。軽くて扱いやすいという点では、特に女性に向くのではなかろうか。プレースタイルも限定する必要なし。ベースラインからネットまで、幅広く使えるオーソドックスなラケットだと思った。

n1 115

●長所/いい意味で、案外飛ばない軽量厚ラケ。飛びを制御しやすいからバントのような打ち方ではなく、ヒッティングに出ていける。打感も申し分なし。トライアドがあった『n1 125』の低刺激よりはむしろこの『n1 115』のほうが自然だ。
●合わなかった点/正直言って、あまりない。もちろん飛びすぎることもよくあるのだが、あまり飛ばせない人をターゲットとして作っているのだからそれは織り込み済みのはず。かなり出来のいい軽量厚ラケだと思う。
●適合タイプ/一般的なエンジョイラケットとは一線を画す。技術はあって、その技術を生かすためにパワーアシストしてくれるラケットを求めているという人にいいのではないだろうか。戦う武器としては、かなりの戦闘力だと思う。