編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第57回

今月はヨネックスのニューモデルを中心に試打。ナノテクノロジーを活用して開発された「ナノスピード」シリーズの3本に加え、ヒンギスとの共同開発により誕生したという「Vコン」の最新機種にトライしてみる。特に「ナノスピード」シリーズは流行りのナノテクにヨネックスが初めて着手した話題作であり、関心を寄せている読者も多いだろう。詳細をお伝えする。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

V-CON 17MC

ナノスピードRQ7ミッドプラス

ナノスピードRQ8オーバーサイズ
ナノスピードRQ5スーパーミッド 110
ブイコン17MC

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/285g
●フレーム厚/21.4〜22mm
●平均バランス/325mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G1、2、3
●推奨テンション/45〜60ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850プロ』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み37,800円(本体36,000円)
●フェイス面積/110平方インチ ●全長/27.5インチ
●平均重量/250g
●フレーム厚/26.4〜27mm
●平均バランス/360mm
●ストリングパターン/16×20
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G1、2、3
●推奨テンション/40〜55ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850』を45ポンドで張り上げ)

●価格/税込み29,400円(本体28,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/270g
●フレーム厚/24.4〜25mm
●平均バランス/335mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G1、2、3
●推奨テンション/40〜55ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850』を45ポンドで張り上げ)

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/G:280g、HG:300g
●フレーム厚/17.5〜25mm
●平均バランス/G:330mm、HG:320mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+エラストマー+スーパーHMG60
●グリップサイズ/G:1、2、3 HG:2、3
●推奨テンション/45〜60ポンド(※今回はGモデルに『エアロンスーパー850』を50ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

スピン系よりも、フラット系のスイングにマッチ。スムーズにラケットが振れ、力強いボールが行く。ただし構えて打てないときは対処するのが厳しく、ツアーモデル的な側面も持っている。スイングが安定していて、なおかつしっかり振り抜けるフラット系ハードヒッターにお勧め。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

スピン性能、パワーサポートともそこそこあり、バランスのとれた厚ラケ。スイングの大きさとスピードが平均的なプレーヤーに幅広くマッチするだろう。ただ、シリーズ最軽量にしては重く感じるので、自分でスイングを作るタイプよりも、面を作って自然に振り出すタイプにお勧めしたい。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

回転性能と操作性に優れたモデルだ。スピン、スライスとも引っ掛かりが良く、軽くて振りやすいから簡単にテニスが楽しめる。プレースタイル的にも幅広く対応。初中級者にも使いやすいナノラケットで、特にテニスを始めたばかりの人がフォームを作っていくのにいいだろう。

V-CON 17MC

スピン、スライス、振りやすさ、ボレーの伸び、操作性と、全てにおいて及第点以上で、これぞ万能モデルと呼ぶに相応しい1本。初級者から中上級者まで幅広く受け入れられる。特に絶品だったのが打球感。包み込んだ後、勢い良く飛び出していくような印象で、これを好む人はきっと多かろう。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS
今回の試打で一番驚いたのがVコンの良さ! スイングしやすいし、打球感もいいし、しかも腕にこない。速いスイング、遅いスイングでも見事なパワーアシストで、隠れた名品ではないか! と新鮮な発見だった。RQ5は、スピンはかかるが、振ったぶん応えてもらえない感があり、RQ8はオーバーサイズの割にコントロール性が高かった。お気に入りは、RQ7。無理して振らなくても重くて伸びのあるボールが飛んでいってくれる感じで、コントロール性も高い。フラット系スイングでとても気持ち良く、ボレーでも面を作って当てればOKという感じ。コスメがもうちょっとシンプルだったら良かったのになぁ。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS
結論から言うと、RQ7なのだが、積極的な支持というよりも消去法。今回の4本はそれぞれに出来はいいものの、際立った個性は薄めで、広い層にそれなりに受け入れられやすい間口の広さを持っていた。これは長所ではあるだろうが、逆に言えば物足りないとも感じる要素。その意味で消去法とした。RQ7は打感のいいごく普通のラケットで、安心して使える1本。中身が詰まっているようなこれを軽くしたのがRQ5であまりの軽さに最初は戸惑ったが、スピン系として使えることを発見。Vコンも性質としてはRQ5に似ていた。RQ8は厚ラケとしてはいい出来の1本。もう5歳年を取ったら考えたいという感じ、でございました。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。


NANO SPEED RQ5 SUPER MID
悩み抜いた末の結論。Vコンのトータルバランスの高さには心底脱帽したし、特にボールをしっくりと捕らえる打球感は感動モノだった。普段なら文句なくお気に入りにしただろうが、今回はRQ5がそれに待ったをかけた。ボールの引っ掛かりが極めて良く、ラケットから離れる最後の最後でヘッドを利かせ、回転とパワーを加えるという操作ができたように思う。年齢的に、軽いけれどスピンで攻めていけるモデルを探索中の自分には、どうにも魅力的に映った。平均点では間違いなくVコンだが、一つの突出した個性でRQ5になったという感じだ。RQ7とRQ8は、重量とバランスの設定が自分には合わないのか、振りにくく感じた。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。

V-CON 17MC
今までもVコンシリーズは試打したけど、この17MCがベストの1本だと思う。振動が腕にこないのはまさにVコンらしいところだし、グッとくいつく打球感、伸びるボールが打て、コントロール性もいいと満足がいくことばかりだった。もう1本悩んだのがRQ7。フラットでの威力や打球感も良くて捨てがたかったけど、同レベルの満足感が得られるなら、しっかり頑張って打つRQ7よりも、Vコンの手軽感のほうが魅力的。RQ8は軽い感触だけど、思っているよりも速いボールが返球できていた。当てて返すだけよりも、振っていったほうが合っているような気がする。RQ5は硬い感じがして私はちょっと苦手だった。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 

NANO SPEED RQ7 MID PLUS
強打はもちろんのこと、スピンもかかるしスライスもそこそこ打てるRQ7。それでいて、ボレーの操作性も悪くない。しかも285グラムという軽さで、この面の剛性はさすがの技術力だ。固くとも腕に振動が来ないので、面の固さに違和感さえ覚えなければ、思い通りに使うことができるだろう。スイートエリアが小さめなので、スイングが安定しない人には向かないかもしれないが、ボールをうまく捕らえることができるのならば、最高の武器になってくれるラケットだ。Vコンとも迷ったが、思い切り打ち込むことができる点がVコンを上回った。上級者に向けた万能型ラケットといった感じだった。

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

V-CON 17MC
ナノスピードの3本の出来の良さは、予想を遥かに上回るものであり、正直驚いた。中厚なのに厚ラケ以上の安定感と安心感があって、それでいて厚ラケのように吹っ飛んでしまう暴走もない。ナノテクノロジーの凄みを感じ、ヨネックスの開発技術力の高さを思い知らされた。ただ、私にとってはVコンの気持ちよさが何ものにも勝り、ナノテクの高機能をも超越してしまったという感じ。心地よい打球感が精神にいい影響を与えると、プレーアビリティも高められると、改めて実感した。スピンもかかればフラットも叩きやすい。ボレーの正確性も申し分なし。どこにも欠点を見つけられないオールラウンドモデルだと感じた。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

●長所/私のフラット系のスイングに合っていたのだろう。一番スイングがしやすく、無理しなくてもスムーズにラケットが出ていく感じがした。球離れのタイミングも良く、狙った感覚と、ボールの行き場所がうまくマッチする感じ。
●合わなかった点/ヘッドを落としてグリグリスピンをかけようとすると、ラケットヘッドが落ちないな、って感じがした。ボレーも打ちやすく、こちらもやはりフラット系のボレーが気持ち良く打てた。
●適合タイプ/スイングが安定し、なおかつしっかり振り抜けるプレーヤー。レベルは問わない気がする。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

●長所/軽量厚ラケ? かと思いきや、持った感じはあまり「軽い!」とは感じない。オーバーサイズのラケットにもかかわらず、意外とコントロールしやすかったり、自分から打ちに行ったほうが安定感があるような感じ。
●合わなかった点/実際の重量よりも、重く感じ、ストロークのときも不思議な違和感があった。追い込まれたボールは当たれば返るが、その違和感が邪魔をする。ボレーではフラットに当たりすぎるとアウトしてしまうので、スライス気味にしたほうがいい。
●適合タイプ/ライジングで面ブレ感がなく、安定していたので、リターンをライジングでアプローチしてネットで戦うプレーヤーに向いているのでは? もしくは、非力だけど、攻撃したいシニアダブルスプレーヤー。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

●長所/とりあえず、何でも打てるし、パワーもまずます。球離れが少し遅く、ラケットに乗ってから、スピンがかかるという印象なので、ヘッドを落としてしっかりかけられる。しかし、かけたよりボールは弾まない。
●合わなかった点/スピンはかかるが伸びはなく、球離れが遅いのも私には「ボールが乗り過ぎ」ている感があり、手首にきた。また、打球感が「バシャー」っていう感じで、最新テクノロジーがどこに装備されているのかよくわからなかった。
●適合タイプ/とりあえずボールは飛んでくれるので、テニスを始めたばかりの人がフォームを作るのにいい。また、スピンをかけてボールをコートに入れたい人。

V-CON 17MC

●長所/まず打球感がいい。腕にきすぎず、こなさすぎず、面ブレも少ないし、振り抜きやすい。爽快な打球感は、他のメーカーと比べても秀逸! 振った勢いより、あともうひと伸びある感じで、とてもバランスのいいラケット。
●合わなかった点/正直言ってあまりない。最初のうちは、楕円形のグリップや、形状の問題か、コントロールのブレに慣れが必要だった。
●適合タイプ/性別、レベル問わず、広い範囲に受け入れられるラケット。当てて返すだけのプレーヤーよりも、スイングしたいプレーヤーのほうが、その良さを享受できるだろう。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

●長所/適度な重量感がプレーを助けてくれて、打感もマイルドで、飛び具合もフレームがほんの少しパワーを貸してくれるムードはいい感じ。しかし、何かの驚きがあるわけではなく、ごくごく普通の「できのいいラケット」という感じ。
●合わなかった点/特にはない。フレームの剛性感としなり具合のムードが適当で、実にコントローラブルなラケットだが、際立った個性はなく、「このラケットじゃないとダメ」というほどのファンは獲得できないかも、と思った。まぁ、それも長所と言えば長所なのだろうが…。
●適合タイプ/広い層の人が使えそう。「買って間違いのない」ラケットという評価はできるだろう。誰でもどこかの部分で合う汎用性の高さを感じた。軽量・高反発型ラケットを愛用してきた人以外なら誰にでも。メインは真面目に頑張るジュニア層からという感じだろうが、ちょっと楽をしたくなった元シリアスプレーヤーもOK。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

●長所/厚ラケとして考えるなら、出来のいい1本だろう。楽に飛ばせるし、スピン性も悪くない。重量バランスも適当で、速いボールでもそう簡単には打ち負けない。無茶さえしなければ全て快適な範囲に収めることができる。
●合わなかった点/特にない。手に負えないほどすっ飛ぶことはないし、厚ラケとして使っている分には全く不満はない。コントロール性もスピン性もほどほど以上に確保されているし、打感も悪くはない。実によくできた厚ラケ。
●適合タイプ/無茶振りをするという人以外で、厚ラケを使いこなしてきた人なら次の1本として候補に挙げてもいいだろうと思う。自分から打ちにいくというより、相手のパワーを利用するタイプなら、広く向くかもしれないが。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

●長所/軽さと振りやすさ。少し引きつけても間に合うため、もっとスピンをかけにいこうという気にさせてくれる。反発性も高く、楽なテニスもできなくはないが、やはり振った方が良さげ。スピン・スライス系で持ち味が出そう。打感は悪くなく、むしろ快適の部類。この手の軽量ラケットとしてはある意味出色の出来かも。
●合わなかった点/軽すぎて最初はもうどう使っていいか全くつかめなかった。一生懸命頑張ってもボールが飛んでいかない感覚は徒労感を伴って余計に疲れる。反発性が高いというほどのフレームではないので、ある程度こっちで頑張らないといけないのだが、ラケットの軽い分が見事に仇となっているムードを感じた。しかし、疲れてくるとちょうど良くなったりしたが…。
●適合タイプ/中学生までのジュニア層と、高校生以上なら女子。男子だとこれで自在にプレーするには、逆にある程度パワーが必要かも。軽い分だけフラット系のボールでパワーを出しにくいが、スピン系なら打ちにくいことはない。パワーの衰えを感じてきたベテランが楽しくテニスをするにも向くだろう。

V-CON 17MC

●長所/適度に軽く、振りやすいし、打感というか手に伝わる振動も心地よいムード。飛び具合もほんの少しフレームがパワーを貸してくれるので楽にプレーもできる。自分からかけていけばスピンもかけやすいし、回転を利用したコントロールも割としやすい。
●合わなかった点/自分が打ちたいと思うボールを作るには、軽い分だけ特にフラット系のボールで苦労する。強い入力時にはややフレームにブレも感じられた。それでも打感が悪くはなりすぎないのはいいと思うが、正直ちょっと私には頼りない感じがした。
●適合タイプ/基本的には女性なんだろうか。面をきれいに作って、きれいに打っていくタイプの人なら、楽しくテニスができそう。その辺りをアバウトにえーいって力任せに打っている層以外なら、割と広く受け入れられるだろう。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

●長所/厳しい。攻めるにしても、つなぐにしても、とにかくフルスイングしないと飛んでいかない(つなぐときはヘビースピン)。フラット系の人ならもっと使いやすいのかもしれないが…。小細工とかごまかしも効かず、これはツアーモデルの範疇に入ると思う。
●合わなかった点/常にフルスイングを求められる上、数字以上に重く感じて振りにくいので、構えて打てるときはいいのだが、少しでも差し込まれると振り切れなくなるから、もうお手上げ。おまけにスイートエリアも狭いと思う。
●適合タイプ/自分のようなトップスピナーには厳しい。スピン系を持ち球にするなら、学生や若い社会人など、パワーのあるハードヒッターでないと、常に振り切っていけないだろう。フラット系の人のほうが、もう少し楽に使えそうだ。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

●長所/色んな使い方ができるラケットだと思う。スピンもそこそこかかるし、パワーサポートもそこそこある。だから、ワイパースイングでスピンをかけていくことも、面を作って丁寧にスイングしていくことも可能。
●合わなかった点/全体重量は250gだが、かなりトップヘビーに感じるため、自分でスイングを作るのがつらい。ヘッドの重みに任せて振る感じになってしまい、急にヘッドを効かそうとかは難しい。また、ボレーの操作性も今ひとつで、ヘッドの重さでラケットセットが流れてしまいがち。
●適合タイプ/色んな使い方ができるが、一番いいのは、面を作って自然に振り出すタイプ。そのほうがヘッドの重さが自動的にスイングを作ってくれる。自分でスイングを作ろうとすると、結構きつい。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

●長所/結構ハマッた。特に感じた長所は2つあり、ボールの引っかかりの良さと、軽いことによる振りやすさ。だから回転系のボールが非常に打ちやすい。スピンはぎりぎりのところでヘッドを効かせてボールを持ち上げられるし、スライスもとても滑っていく。高いボールを叩くのも楽だし、ボレーの弾きも良い。
●合わなかった点/今の自分(年齢とか筋力とか)にはちょうど良い設定で、あまり合わないところは思いつかないが、強いて言えば、打球感が無機質というか、しっとした感触が足りない気がする。
●適合タイプ/自分のように、30代後半で筋力が落ちてきて、でもスピンで振り切っていきたいという人には、ピッタリのラケット。ボレーの操作性と弾きもいいので、オールラウンドな使い方ができる。

V-CON 17MC

●長所/明らかにナノの3本とは打球感が違う。しっくりとボールをつかまえる感触があり、気持ちいい。スピン性能、スライス性能、振りやすさ、ボレーの伸び、操作性と、全てにおいて及第点以上で、明日から使えと言われればすぐに使える素直なラケット。
●合わなかった点/ここがすごいという突出した個性がない点だろうが、このまとまりの良さは、このラケットの長所というべきだろう。合わなかった点はない。
●適合タイプ/これこそオールラウンドにどんな人にも合うラケットだと思う。万能モデルという称号はこのラケットにこそ相応しい。性別、筋力、レベルを問わず、幅広く使えるが、特にお勧めするとしたら、女性の競技志向の人か、男性のシニアクラスか?

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

●長所/グリップ部分に重みを感じて打点が安定した感じがする。自分でも打球時に力を入れやすい。打球感がぐっと食い込むようで、「打っている」と実感できるし、実際フラットでは威力のあるボールが行く。振り抜いていればコントロールは良く、どんなボールにも打ち負けない。
●合わなかった点/打球時にぐっと力を入れてブロックしたりするにはいいけど、中途半端に振ったり、自分の打ちたい打点でないと、ちょっと返球が厳しい。ボレーで構えるときにちょっと重さを感じて、気をつけないとラケットを下げてしまいがちになる。
●適合タイプ/楽をさせてくれるラケットではないので、振り抜いていく人で、パワーのあるボールを打ちたい人に合っていると思う。上級者だけでなく、中級者でも十分使いこなせると思う。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

●長所/スピンがかけやすいので、低いボールもしっかりと返球できて、振り抜いたらコントロール性はいいほうだと思う。打球感は7のずっしり感に比べて軽いけれど、それなりにいいボールが返球できていた。
●合わなかった点/振り抜きづらいわけではないけど、スイングの途中でちょっと重さを感じるときがあった。そういう時はコントロールが不安定になる。形から高反発かと思ったけど当てただけではあまり飛ばない。強打しようとすると、コントロールがつかなくなりやすい。
●適合タイプ/普通に打っていると軽い感じの割にはいいボールがいくけど、自分から打つぞと思って強打するとミスしやすかったので、丁寧に打つ人に合っていると思う。でも、当てるだけではダメだから、楽をしたいという人はやめたほうがいいかも。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

●長所/とてもシンプルなラケットという感じがした。強打したり、守備重視というよりは、まずは丁寧に返球しようと思うラケットだった。
●合わなかった点/硬く、薄い感じがして打っていて安心感がない。ボールも短くなりがちで、あまり伸びてくれない。高く深くにバウンドしたボールを返球するときネットしやすく、反発があまりない気がした。スイートエリアが小さい割に、それを外すと手に振動があった。
●適合タイプ/パワーをもらって、楽して強くというような、ラケットに頼るという感じではなく、シンプルな感じがあったので、まだ自分のプレースタイルが固定していない人にいいのかも。

V-CON 17MC

●長所/ぐにゃっと包んだ後、勢いよく飛び出していく打球感が良かった。どんなボールでも手への振動を感じないのがすごい。その飛びのためかいつもよりも深く伸びるボールだった。振り抜きやすく、面の安定が良く、強いボールに対して、自分からも打っていけるし、コントロール性も○。
●合わなかった点/すごく振り抜きはいいけれど、特に打点前後でスピンをかけようと思うと、思っていた以上に鋭くラケットが回り、鋭角にボールがいくことがあった。かなり気に入ったので、あまり合わなかった点はないかな。
●適合タイプ/このラケットを苦手とする人の方が少ないと思うぐらい、幅広い層に受け入れられると思う。あえて言うなら、シビアなラケットと楽ちんラケットの中間を求めていた人にはピッタリくると思う。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

●長所/スピンもかかるし、強打もできる。スライスもそこそこ打てるし、ボレーの操作性も悪くない。面の固さに違和感さえ覚えなければ、思い通りに使うことができるだろう。
●合わなかった点/イヤではないけれども、強いて挙げるとするならば、面がちょっと固すぎたことか。
●適合タイプ/最初は「面が固いなー」と感じていたが、これがイヤな固さではなく、面がしっかりしているように感じた。腕に振動が来なくて快適に振れる。上級者用のモデルではないだろうか。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

●長所/何を打っても普通な感じで、よくある厚ラケ。ラケットを持っているのかなってぐらい軽い。
●合わなかった点/これといって秀でたものがないのが残念。強打にも負けてしまった。
●適合タイプ/厚ラケの似合う初級者向け。軽いので、あまり力がないプレーヤーにはもってこいかも。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

●長所/なんだこりゃー!? ちょっと触っただけでどこまでも飛んでいく。とにかく飛んでいく。この反発力は大したもの。相手の球に合わせるだけで返っていく。
●合わなかった点/反発性はすごいけれども、スピンはかからない、強打ができないという、打ちたがりな僕にはフラストレーションの溜まるラケットだった。
●適合タイプ/テニスを楽しみたい、初めてテニスをするプレーヤーにピッタリの一本。ボールに当てるだけで飛んでいくので、簡単にテニスを楽しむことができる一本だ。

V-CON 17MC

●長所/打っていけるし、相手の球に合わせて打つこともできる便利なラケット。モアコンフォート(MC)の名前通りに打球感も快適。
●合わなかった点/特にマイナスポイントもなく、買って損はないラケット。
●適合タイプ/初級者から中上級者まで幅広く使いこなすことができるラケット。打っていきたいプレーヤーには、少し反発性が強すぎるかもしれない。

NANO SPEED RQ7 MID PLUS

●長所/打った瞬間にフレームのしっかり感が伝わってくるラケット。タメを作ってガンと叩きにいけば、金槌で打つような感触が得られる。フレームの力強さが非常にわかりやすいラケットであり、叩きまくるスタイルに合うと思った。
●合わなかった点/振らないと飛ばせないラケットだから、特にボレーでは困った。当てるだけだと浅くなる。振ろうとするとミスを生みやすい。ストロークよりもむしろボレーで難しさを感じたラケットだった。
●適合タイプ/芯で捕らえてこすろうとするよりは、つぶしていった方がいいボールがいく。フラット的に叩き込める人に、特に向きそうな印象。ただ、スピンはかけにくいがスライスは結構伸びたのが好印象だった。

NANO SPEED RQ8 OVER SIZE

●長所/最新のナノテクを使っている割には、オーソドックス。この普通な感じは平凡とも捉えられかねないが、幅広く万人ウケする可能性は高いと思われる。試合だと結構こういうラケットが活躍するのかも、と思った。
●合わなかった点/欲を言えば、もっとしっかりとした打球感が欲しいとか、もっとウェイトアップしてほしいとか、色々リクエストはあるが、そうするとヨネックスの想定している対象プレーヤー域から外れてしまうのだろう。そう考えると、大きな不満は特にない。
●適合タイプ/これはネットプレーでラク。フレームが軽い割にはストローカーの強い突き球にも押されないし、当てるだけでもある程度深くボールをコントロールすることができた。ダブルスプレーヤーにぜひお勧めのナノラケットだと思う。

NANO SPEED RQ5 SUPER MID

●長所/カシュッという薄い当たりになりやすい。その分回転はよくかかるが、浅くなりやすいというラケットだった。ただ、スイスイとかわすスライスが気持ち良く伸びたので、この点はかなりお気に入り。
●合わなかった点/回転はよくかかるが、ボールに重みを与えられているかというと、そうではなかった気がする。飛んでいくボールがとても軽いように思えるから頑張って振るのだが、振れば振るほどカスレ当たりになるという悪循環に陥った。
●適合タイプ/最大厚25ミリとさほど厚くはないが、厚ラケのようなフレームの安定感がある。ただし厚ラケのように吹っ飛んでしまう暴走はないという点でコントロールもしやすい。テニス初心者が今から最低3年間は使えそうなラケットだ。

V-CON 17MC

●長所/これはヨネックスの説明するとおり気持ちのいいラケット。MCのキャッチコピーはどこにも偽りがない。打球感の心地よさが精神にいい影響を及ぼして、プレーの質を全体的に押し上げてくれたような気がした。
●合わなかった点/疲れてきたときには若干重みを感じ、振り切るのがつらくなった。ただ、「つらくなった気がする」程度の軽いストレスであり、ほとんど問題とするレベルの不都合ではない。はっきりとした欠点は見つけられなかった。
●適合タイプ/スピンもかかればフラットも叩きやすい。ボレーの正確性も申し分なし。どこにも欠点を見つけられないオールラウンドモデル。幅広い層に勧められるし、この気持ちのいい打球感を一人でも多くの人に実感してほしいと、大げさではなく思った。