編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第58回

プロケネックスが日本市場に復活を果たしたというニュースは、我々に多大なインパクトを与えた。特にその存在をよく知る年配の人たちは懐かしく思い、このニュースを歓迎したことだろう。しかも、フレームの中にウッドを使うというセンセーショナルなラケットを引っさげての復活。「コア1」シリーズを中心にプロケネックスを堪能してみる。

Core1 No.6

Core1 No.20

Kinetic 15g

Heritage Type98C

コア1ナンバー6

コア1ナンバー20
キネティック15g
ヘリテージ タイプ98C

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/95平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/325g
●フレーム厚/20mm均一
●平均バランス/305mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/100%ハイモジュラスカーボン+ウッド
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/60ポンド以下(※今回はプロケネックス『シンセティックガット16』を54ポンドで張り上げ)

●価格/税込み38,850円(本体37,000円)
●フェイス面積/110平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/275g
●フレーム厚/27mm均一
●平均バランス/335mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/100%ハイモジュラスカーボン+ウッド
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/55ポンド以下(※今回はプロケネックス『IQコア15L』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/260g
●フレーム厚/25mm均一
●平均バランス/340mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/100%ハイモジュラスカーボン+キネティック
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/55ポンド以下(※今回はプロケネックス『IQコア16』を49ポンドで張り上げ)

●価格/税込み30,450円(本体29,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/325g
●フレーム厚/20mm均一
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/100%ブレイデッドグラファイト+ケブラー
●グリップサイズ/2、3、4
●推奨テンション/60ポンド以下(※今回はプロケネックス『シンセティックガット16』を56ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

Core1 No.6

ウッドを彷彿とさせる打球感は掛け値なしに心地よく、一度ボールを捕まえて飛ばす感触がある。それでいて昔のウッドではあり得なかったスピン性能とスピードを持つ。重量があるので、そこそこ力があり、振り切れる人が対象。ウッドを知らない若い世代でも、この打球感はきっと好まれるはず。

Core1 No.20

これはウッドフィールは希薄だが、その分、今風のラケットのように反発力があるので、楽に強力なボールを打てるのが長所。ただ一般的な軽量モデルよりは重量感があり、女性は人によって重く感じるかも。競技向けモデルから移行したい人や、不安なく打ち込める厚ラケを求めている人にお勧め。

Kinetic 15g

ストローク、ボレーとも実に操作性が良く、振り抜きやすさも抜群。しかも、この軽さで相手のスピードボールに力負けしないのが凄い。内蔵された砂の効果か? 若い人が振って使うことも、シニアが合わせて使うこともでき、レベルもプレースタイルも幅広い。ただ砂の音が気になるかも。

Heritage Type98C

非常に素直な反応を示すツアーモデルで、スペック以上に使い勝手が良い。よくボールが伸び、コントロールもしやすい。特にスライスやボレーなどのダウン系のスイングが秀逸。ただし、325グラムを振り抜ける体力を持っていることが条件。硬派なテニスを身につけたいジュニアや学生にお勧めだ。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

Kinetic 15g
予想以上と言っては失礼かもしれないが、どれもスイングしやすく、打球感も良いラインナップだった。コアシリーズの「ウッド感」については、ウッドのラケットを使ってしっかりテニスをしたことがないので、比べられないが、最近のラケットに多かった「キーン」とか「バシャ」って感じの金属的な感じがなく、マイルドな印象を受けた。ヘリテージはさすがに厳しいラケットだが、スペックほどの重さは感じず、振り抜きやすい。お気に入りはキネティック15g。ストレスなく振れて、全てのショットをうまくこなせる。振動も少ない。どれも打球感には好印象だったが「今から使う」ことを考えると、このラケットが一番だった。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。

Heritage Type98C
今回はどれもそれなりに個性があって、楽しい試打だった。コア1No.6はクラシカルな良さがあったし、逆にキネティックは今風の良さがあった。実は一番いいボールを作りやすかったのはNo.20で、スイングに対してラケットの重みが力を貸してくれるムードがあった。見かけは普通の中厚っぽいのだが、「吊るしの状態で、すでにストローク用にチューニング済み」という感じだったのだ。で、ヘリテージだが、フレームの素性は良く、何が凄いというのはないのだが、とにかく振りやすかったし、しなやかで打っていて心地よくボールを飛ばせ、そしてコントロールできた。ただ、本皮グリップテープは多分シンセに巻き直すと思う。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。


Core1 No.6
ウッドでテニスを始めた自分としては、その打球感の心地よさにおいて、これを選ばないわけにはいかない。しっくりとボールを捕まえて、スポーンと飛ばす絶妙な感触。25年前の記憶は薄れてはいるが、「たしかこんな感じだったなぁ」と感慨深く思った。しかも、当時のウッドではあり得なかったスピンやスピードをもたらすから、何とも不思議な感覚だ。これと迷ったのがキネティック15g。これだけ軽いのに相手のパワーボールに負けないのは、砂の効果なのだろう。全てのショット、球種が打ちやすく、操作性も抜群。使い勝手の良さでは一番だった。ヘリテージは小細工が効かず、No.20はウッド感が乏しかったのが残念。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。

Kinetic 15g
ウッドラケットの時代を経験していないけれど、コア1No.6を使用していると、これがきっとウッドの打球感なんだなと思った。そのNo.6は振っていける人に、No.20 はコンパクトなスイングを好む人に合いそう。お気に入りはキネティック15g。ラケットの中で砂がシャラシャラと音を立てるのが、ちょっと不思議な感じがするけれど、スイング中は気にならない。重さがピッタリだったようで、ストロークでもボレーでも扱いやすい。キレのいいボールも打てるし、振り抜きやすいし、満足のいく1本だった。ヘリテージはスイートエリアが小さいため集中して打たなければミスにつながりやすいので、手が全く抜けなかった。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 

Core1 No.6
「フレームの中にウッド?」と最初は怪しく思っていたが、これが大きな間違いだったとわかった。まずはウッドの感触を存分に味わうこと。これに尽きるであろう。この柔らかい打球感はグラファイトには出すのが難しいものだし、そして、ラケット自体もよくできている。また、全体的にオーソドックスな作りで、どんな球種も及第点以上のレベルを持っている。しっかり叩いていけるし、ある程度合わせて打つことも可能だ。何より打球感の良さが、ラケットの存在価値を高めている。多くの人に、ぜひこの打球感を味わってほしい。コア1No.20とも迷ったが、強打ができる範囲と打球感でコア1No.6が頭一つ抜けた。

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

Heritage Type98C
正直言って今回の4本はどれも自分にはつらかった。その中でも何とか普通に使えたのが、最も軽い平均260グラムのキネティック15g。砂の効果かどうかは判断しかねる。しかし軽い割には安定感があって、厳しい局面でも何度も助けてもらえた。これは、試合で武器として使いやすいかを考える上では、とても重要なことだと思う。ただしお気に入りを挙げるとすると、ヘリテージに軍配が上がった。重いし硬いし、とてもしんどいのだが、一発ハマったときのフラットは本当に力強い。ボールをつぶせる硬質な打球感もグッド。私には100%使いこなせなかったが、技量とパワーのある人には、ぜひお勧めです。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

Core1 No.6

●長所/しっかり振ってスイートスポットで捕らえることができたときの感覚は、現代の他のラケットとは一線を画す打球感だった。しっかりと体重を乗せて打てたときには、一本で相手を追い込めるショットが打てるところが良かった。
●合わなかった点/しっかり振れたときはいいが、食い込まれて合わせるにしても、しっかり振り抜いておかないと、浅いボールになってしまう。スピンは独特の感じがあり、一度「クッ」と止まったようになってから飛んでいく感じ(私だけかもしれないが)。
●適合タイプ/しっかりスイングができる上級プレーヤー。振り抜くことでこのラケットの良さがわかるので、当てて返すだけの人は、使えない。

Core1 No.20

●長所/ラケットの形状から、スイートエリアは上に広いのかと思いきや、そうではなく、思ったより手前側に当たると良い打球感が得られた。ボールを捕らえる感じもあり、重いボールが行ってくれる。合わせるショットもいい。
●合わなかった点/面が大きくて厚いせいか微妙なコントロールがつけにくく、パスなどで大味な感じになってしまった。スイートエリアにはまるといいが、オフセンターするとビーンっていう振動が来たが、激しく気になるわけではない。
●適合タイプ/競技向けラケットから移行したいプレーヤーや、力はあまりないが、マイルドな打球感を好むプレーヤーには良い。男性でも女性でもOKだが、女性は人によって重く感じるかも。

Kinetic 15g

●長所/久しぶりに「とっても」振りやすいラケットだと感じた。砂の恩恵かはわからないけど、どういうショットでもスムーズにラケットが出てくるし、面ブレや振動も少ない。スライス、スピンは重いボールとは言えないが、しっかりかかる。
●合わなかった点/ボレーやストロークのとき、フラット気味に強く振りすぎると飛びすぎてアウトになってしまった。操作性が高いので、回転をかけてボールを落とし込むスタイルに合っていると思う。
●適合タイプ/初級から上級まで、プレースタイルも幅広い層に受け入れられると思う。ただ、当てて返すだけのテニスをするプレーヤー向けではないかも。

Heritage Type98C

●長所/クラシカルなラケットの割に、振り抜きやすかった。ラケットにパワーがあるので、予想以上にボールが伸び、コントロールもしやすかった。全然使えないラケットかと心配したが、予想外に素直な印象。競技向けラケットの醍醐味を味わえそうなラケット。
●合わなかった点/やはり重さがあるので、振り続けることは厳しいし、追い込まれたときにごまかしが利かない。重いボールを打ち込まれると、特にバックボレーで準備が遅れてしまう。硬いグリップなので、オフセンターで面ブレしたとき手にかなり来る。
●適合タイプ/もちろん上級〜競技プレーヤー。あとは……革グリップに抵抗のない人かな?

Core1 No.6

●長所/打球感については、賛否も分かれるところだろうが、古風な打ち味を支持するベテラン層は多いだろう。ラケットの重みがそのままパワーに使えるムードの素直なフレームで、特殊な部分はないのが、逆に最近のラケットにはない部分で、これを評価する人がいても不思議はない。
●合わなかった点/正直重い。一度スイングを開始したら、もう微調整は利かないので、やはりそれなりの腕が必要だろうと感じた。その点で、大雑把にスイングして、あとは行けーっという傾向の私には、スイートエリアも狭めだし、少し難しいラケットでした。
●適合タイプ/ベテランの人で、今のラケットではどうにも物足りないという方か、打感のいい重量のあるツアー系ラケットを求めている若いプレーヤーに。週末系エンジョイプレーヤーは正直避けたほうが無難。

Core1 No.20

●長所/重さはあるが、厚ラケのテイストを持ったラケットで、正直他にはないタイプのラケット。振り抜きが良く、コントロール性もスピン性も高くてびっくりした。最初からストローカー用のチューンを受けたラケットというムードで、強くも弱くも打ちやすい。
●合わなかった点/特にはない。持った瞬間の重量感と、そのトップヘビーな感じのバランスには不安を感じるが、使い出してしまえば、硬軟自在。打感も私は特には気にならず、よくある中厚ラケットと同様か、それよりももう少しマイルドなムードに逆に好感を持ったほど。
●適合タイプ/最初の重量感のハードルを越えさえすれば、後は万人向きの1本と言えるのでは。当てるように打ってもラケットがスイングをアシストしてくれるので、ボールはちゃんと飛んでいくし、振っていけば食いついてスピンがかかる。イーブンかトップライトのラケットじゃなきゃいや! という方を除く、そろそろ楽をしたいアナタへ。

Kinetic 15g

●長所/軽い中厚系ラケットとしては悪くない出来だと思う。そこそこ飛ぶし、コントロール性もそこそこ、飛んでいくボールもそこそこで、どれも許せる範囲に収まっている感じ。打感や振り抜きもそこそこ……。うーん、こう考えると際立った印象の薄いラケットなのかも……。
●合わなかった点/フレームの中に仕込まれているという砂の音が最後まで耳について離れず、どうしても気になった。正直、それ以外の部分では全てが許せる範囲に収まっていて、使い心地は悪くないのだが、この音って、案外致命的かもしれない。
●適合タイプ/今風の軽くて振り回しやすく、そこそこコントロール性もあるというラケットなので、その対象範囲もかなり広そう。若くてパワーのある人なら振り回して、ベテランの方なら合わせるように使えばそれなりに楽しめるだろう。ただし、あの音で集中力をかき乱される、という方もいるはず。購入するなら、とにかく一度試打した上でをお勧め。

Heritage Type98C

●長所/特に奇をてらったところのない、いわゆる普通のツアー系モデルで、非常に振りやすく、かつ、しなやかなフレームで、打感も悪くないし、コントロール性は高い。特に振り抜きの良さは最近の中では出色。柔らかめな分、意外にパワーもあって、とても使いやすい1本。特殊な部分はないが、それが逆に安心感につながる系統のラケットと言えそう。
●合わなかった点/皮のグリップ。私は多分、オーバーグリップテープを巻いてしまいそう。フレームの素性はいいので、私の能力ではその方がフレームのうまみをくまなく使えそうに感じた。それ以外は特にない。
●適合タイプ/トラディショナルなツアー系モデルが好きな人で、フレームにある程度のしなやかさを求めるタイプの人にお勧めしたいところ。とはいえ、とにかく楽ちんなラケットが欲しいという人以外なら、案外誰にでも使えそうなムードもある。でも、ちょっと重いので、それなりの筋力は必要かも。

Core1 No.6

●長所/一度つかまえて、スポーンと飛んでいく打球感がすごく気持ち良く、現代のラケットとは一線を画している。25年前、テニスを始めた頃に使っていたウッドは、確かにこんな感じだったように思う。それでいて、当時のウッドではあり得なかったスピン性能とスピードだから、なんか不思議な感じだ。各球種とも十分にこなせ、ボレーの伸びもある。
●合わなかった点/自分には少し重かったが、このコア1シリーズにはウェイトバリエーションが色々あるので、もう1ランク軽いのを選べばいいということだろう。
●適合タイプ/打球感にこだわりのある人。ボールを捕らえ、気持ちよく弾き出すという、テニス本来の楽しみを思い出させてくれる。ウッドを知っている人はもちろん、若い人でもこの打球感は心地よく感じるはず。

Core1 No.20

●長所/これはどういうわけかウッドの感触は感じなかった。今風のラケットのように、反発力がかなりあるので、ジュニアや女性が楽をできるというのが長所だろう。面を作って、丁寧に合わせていくと、楽にいいボールが行く。他にはこれといって抜きん出たものは感じなかった。
●合わなかった点/自分からスイングしていくと、どうもヘッドが出にくく、振り遅れることが多かった。面を作って振る人向きなのだろう。
●適合タイプ/丁寧に面を合わせていくシニアや女性。振っていくなら、スピン系よりもフラット系のほうが合うと思う。スピンだとヘッドコントロールが自在にはできないので。

Kinetic 15g

●長所/軽いのに、相手のスピードボールに打ち負けないのは砂のおかげか。普通、これだけ軽いと力負けする。あと、ボレーの操作性がすごく良く、特にローボレーで咄嗟の面作りがやりやすい。全体的にどのショット、球種も打ちやすく、使い勝手の良さではこれが一番だった。
●合わなかった点/砂の音が気になる。フォロースルーのあたりで「シャッ」と鳴る。あと、相手のボールには負けないが、自分の打つボールにはそれほど重さが乗っていない気がする。
●適合タイプ/砂の音さえ気にならなければ、幅広い人に合うオールマイティモデル。特に、自分の力よりも、相手の力を利用して攻めたい人にいい。また、ボレーの操作性がいいから、ネットによく出るダブルスプレーヤーにもお勧め。いずれにせよ、あまり筋力はないけど、でもつなぐだけではないという人に。

Heritage Type98C

●長所/とても真っ当なツアーモデルという感じで、確かに優しくはないが、正直な反応をするという点で好感が持てる。振るのが辛く、合わせてしのぐこともできないが、ちゃんと振れたときは、スピンもかかるし、伸びも得られる。球種的には、スライスやボレーなどのダウン系のスイングが良く、抑えが利きながら、伸びも良かった。
●合わなかった点/やはり重さ。押し込まれたボールを手首で持ち上げたり、合わせてしのぐということができない。
●適合タイプ/「ちゃんと振りなさい」とラケットが指導してくれているようなモデル。手抜きを許してくれないから、逆に硬派なテニスが身につくと思う。だから高校生や大学生で、一生懸命テニスに取り組んでいる人に勧めたい。

Core1 No.6

●長所/フラット、スピンともにしっかりと振り切れればコントロールは問題なかった。打球感はしっくりとボールを包む感があり、おそらくこれがウッドの打球感なんだろうなと思わせるものがあった。重さの割には振り抜きづらさはあまりなかった。
●合わなかった点/スイートエリアは狭いように感じた。打球後、前に押し出すようにスイングしないと、かなりの確率でネットしてしまった。だから、身体に食い込んできたボールなどの対処が難しく、ミスになりやすかった。
●適合タイプ/打球感が良かったので、ウッド時代を懐かしく思う人にとっては、嬉しいのかもしれないと思う。ただし、振り切れる人でないとちょっと難しいと思う。

Core1 No.20

●長所/コンパクトなスイングでフラットを打つと、飛び出していくような威力のあるボールが打てている気がする。そのときの打球感はNo.6に似ているものがある。だけど、そのボールをコントロールするのは難しい。
●合わなかった点/スピンはかからなくはないけれど、ラケットの重さを感じるため、次第に振りづらくなってくる。と、コントロールに不安が出てくる。ボレーでは高いボールは叩きやすいけど、つなげるボレーやローボレーはアウトしやすくちょっと怖かった。
●適合タイプ/ウッドの時代を経験しているけど、No.6では厳しい人で、コンパクトにスイングする人に合っていそう。見た目は楽ちんな厚ラケかと思うけど、スイング中もなんだか重く感じるので、軽い楽チン厚ラケを期待している人は注意したほうがいいと思う。

Kinetic 15g

●長所/重さが一番ちょうどいいためか、とても振り抜きやすく、扱いやすい。スピンの量も自分で調節しやすいし、フラットでの伸びやキレも結構あって良かった。ボレーでも、高いボールでも低いボールでも打ちやすくミスが少なかったので良かった。本当に砂が入っていて、シャラシャラ音がするのには驚いた。でも打っているときはほとんど気にならなかった。
●合わなかった点/打球感はCoreと比較するとやはり硬い感じがするのは残念。ちょっとゆっくりスイングしたりするとアウトしやすく、しっかりと打っていったほうがミスが少なかった。スライスはどうもうまく打てず、浮くことが多かった。
●適合タイプ/他の3本が重さをある程度感じるのに対して、これは重さを感じることなく自然に扱えたし、ボレーでも役立ってくれたので、幅広く受け入れられると思う。男性でガンガン打つ人と当てるだけが好きな人の中間層という感じ。

Heritage Type98C

●長所/一球の威力はあるけど、他のラケットよりもその一球を打つためにそうとう集中していないと打てない(スイートエリアが狭いから)。決めのボレーはいいボールが打ちやすかった。スライスがネットかと思っても入ってくれるのは嬉しい。
●合わなかった点/グリップが革のためかとても硬くて、手に合わずマメができた。スイートエリアを外すと面がブレるので余計に手が痛くなるし、コントロール性も落ちるので大変だった。重さもあり、長時間使える感じはしなかった。
●適合タイプ/一球の威力を追い求める人で、かなりの確率でスイートエリアに当てられる人でないと、使いこなすのは難しそう。グリップも好き嫌いがはっきりとわかれると思う。ずっと振り抜ける体力も必要だと思う。

Core1 No.6

●長所/ウッドが一本入るだけでここまで違うのか、という感動。このフィーリングは捨てがたいものだ。また、ラケット自体の性能も良く、しっかり叩いていける。全体的にオーソドックスな作りだが、打感に惚れた。
●合わなかった点/スピン、スライス性能が悪くはないが、あまりしっくりはこなかった。それ以外は良かっただけに残念なところ。
●適合タイプ/しっかり振り切ることができるプレーヤー、上級者に向けたラケットであろう。また昔のウッドの感覚を覚えているプレーヤーにもオススメできる一本だ。

Core1 No.20

●長所/それなりに強打もできて、なおかつ当てて返すことも可能。ウッドの入った厚ラケといった按配だ。打ちやすく、ラクにプレーすることができる。
●合わなかった点/思い切り振るには少々物足りない。スピン、スライス以外は悪くなかっただけに、残念なところ。ウッドの感覚があまりなかったのも残念だった。
●適合タイプ/スピン系がかからないので、そこまで強くは叩かないけれども、打って攻めていきたい人なら扱いやすいだろう。

Kinetic 15g

●長所/ボレーもいいし、ストロークもいい。あまり振り抜かず、当てて返せるラクラクモデル。肩肘張らずに軽く扱える一本。
●合わなかった点/振り抜くにはいささか反発が良すぎた。叩いていくには少々キツイモデルだろう。
●適合タイプ/軽く当ててスイングするプレーヤーにはもってこい。メタルサンドは、ポイントを取られてテンションが下がってしまったときに、マラカスのように鳴らしてリズムに乗ろう。

Heritage Type98C

●長所/使いにくいラケットではあったが、スライスに光明があった。ラケットの重さを利用した伸びるスライスはなかなかのもの。
●合わなかった点/重い! 固い! 振り抜けない! 皮グリップが手になじまず、振動で暴れるグリップがなお手に食い込む。どうにもなじめなかった。
●適合タイプ/とにかくこのラケットを振り抜ける体力を持っている人が絶対条件。ラケットの重さを利用したショットを打つことができれば、とんでもない破壊力になるだろう。あとはサントロのようなスライスな人に。

Core1 No.6

●長所/打球感の違いを、確かに感じ取ることができる。今のチタン系のラケットと、このラケットとを比べると、その違いは金属バットと木製バットの差ほどあるように感じられる。中身が詰まっていて響かず、とても優しい感じがした。
●合わなかった点/ウッドのフィーリングはいいが、重量までウッドラケットの時代にさかのぼろうとしたのだろうか。平均325gは結構きついし、振った感覚としてはもっと重く感じた。振り切るのが大変だと感じる手強さが、正直あった。
●適合タイプ/打球感を論じるよりも前に、まずは振り切れる体力と、スイートエリアに当てられる技量が必要。体力と技量が足りないと、せっかくのウッドフィールも良く感じられない。上級者で、なおかつソフトな打球感を求める人にいいと思う。

Core1 No.20

●長所/リクリエーショナルプレーヤー向けとしては重めに感じるが、No.6よりはかなり楽。コンパクトスイングでもある程度速いボールを打つことができた。また、フェイスの形状によるのかもしれないが、サービス、スマッシュなどの上のショットが楽だった。
●合わなかった点/ウッドよりもグラファイトに近い質感だと思う。一般的な厚ラケに比べるとマイルドだとは思うが、No.6ほどウッド的な感じがしない。言われなければウッドが使われているか、気付かないかも。
●適合タイプ/テニスを始めたばかりの初心者向け、というわけではないだろう。小さなスイングでもいいからしっかりと振り切ると、このラケットの持つ性能を生かせると思う。不安なく打ち込める厚ラケを求めている人にお勧め。

Kinetic 15g

●長所/砂の効果かどうかは判断しかねるが、軽い割には安定感があって、厳しい局面でも助けてもらえた。一発いいショットが打てればそれでいいという自己満足ではなく、実際に結果を出せる1本。ショットを問わず使いやすかった。
●合わなかった点/このラケットならではの突出した個性を感じられなかったことが、やや不満足。「キネティック・システム」という前代未聞の機能に、何か物凄い効果を期待しすぎたのかもしれない。期待しすぎたことを差し引けば、特に不満はない。
●適合タイプ/まぁ、買って間違いはないだろうというラケットだとは思う。ストロークもボレーもそこそこ打ちやすい。ただ、私も感じたのだが男性なら「ちょっと軽い」と思うかも。そんな人には40グラム重い、平均300グラムの「PSE」モデルがお勧めだ。

Heritage Type98C

●長所/硬質な打球感やヨレない安定感などを好感。軟弱さの感じられないツアーモデルだった。レザーのグリップテープもお気に入りで、変にベタついたり滑ったりせず、いい感じだった。完成度は高いと思う。既存のラケットメーカーも、うかうかしていられないかも。
●合わなかった点/ごまかしが利かないから、試合ではやはり厳しい。特にディフェンシブな打ち方を強いられたときには、なかなか満足いく返球はできなかった。差し込まれると、もう強引に振り切ることすらできず、ミスショットやイージーボールが多くなった。
●適合タイプ/ボールをつぶして叩き込むようなタイプのパワーヒッター。スイングが大きくて速い人に向くと思う。逆に振りが小さくてスロースイングの人は、どう使っていいかわからないラケットにもなりかねないだろうか。大雑把に言ってしまえば、腕に覚えのある人です。