編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第62回

「チタン」「ナノテク」「ストリングの可動域拡大」などというように、ラケット開発には時代の流行りがあるが、それに追従することなく独自の道をひた走るのが、フィッシャーだ。「FT」や「マグネティック」のアイデアは、今までに全くなかったオリジナルの着想。独創的なところに魅力を感じ、未知の分野にこそ興味を引かれる。そんなフィッシャーの4本に挑んだ。

MAGNETIC PRO-?1 98

MAGNETIC PRO-?1 105

GDS RALLY IVORY FT

GDS SPIRIT FT

マグネティック プロ ナンバーワン98

マグネティック プロ ナンバーワン105
GDSラリー アイボリーFT
GDSスピリットFT

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27.0インチ
●平均重量/320g(SL)、295g(UL)
●フレーム厚/20〜25?
●平均バランス/310?(SL)、325?(UL)
●ストリングパターン/16×20
●素材/エアー・カーボン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はSLモデルにゴーセン『OGシープ ミクロスーパー アーメット16』を56ポンドで張り上げ)

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27.0インチ
●平均重量/320g(SL)、295g(UL)
●フレーム厚/20〜25?
●平均バランス/310?(SL)、325?(UL)
●ストリングパターン/16×19
●素材/エアー・カーボン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/52〜62ポンド(※今回はSLモデルにゴーセン『OGシープ ミクロスーパー アーメット16』を56ポンドで張り上げ)

●価格/税込み34,650円(本体33,000円)
●フェイス面積/102平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/260g
●フレーム厚/24?均一
●平均バランス/340?
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラス+グラファイト+エアー・カーボン
●グリップサイズ/G1、2
●推奨テンション/48〜58ポンド(※今回はゴーセン『OGシープ ミクロスーパー アーメット16』を53ポンドで張り上げ)

●価格/税込み21,000円(本体20,000円)
●フェイス面積/107平方インチ
●全長/27.0インチ
●平均重量/275g
●フレーム厚/25?均一
●平均バランス/340?
●ストリングパターン/16×21
●素材/グラス+グラファイト+エアー・カーボン
●グリップサイズ/G1、2
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はガンマ『チャレンジャー16』を51ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

MAGNETIC PRO-?1 98

これが電磁力のパワーなのだろう。シャープな射出感を伴ってボールが勢い良く飛び出していく。従来の『プロ?1FT』よりも、敷居が低くなった印象だ。ただしSLはかなり重量を感じるので、筋力のある男性競技者向き。フラットドライブで常に攻撃していくことを信条とするタイプにお勧めだ。

MAGNETIC PRO-?1 105

フェイスが少し大きくなった分、ボレーのしやすさが向上。鋭くボールを弾き出せるし、使っていて安心感もある。98よりも対象層は広がった感じで、特にネットによく出るダブルスプレーヤーに合いそうだ。ただし、面の拡大化によって打球感のシャープさは少し損なわれたように感じられる。

GDS RALLY IVORY FT

260gまで軽量化し、抜群の操作性を実現している。軽いから球際に強く、自分から振っていくショットも楽。やや相手の強打に押される感はあるが、全体的に非常に扱いやすいモデだル。正直、対象を絞るのは難しい。ビギナーから、中級層はもちろん、力の落ちてきた上級者まで、幅広い層に向く。

GDS SPIRIT FT

本体2万円というロープライスを考えると、その完成度は高い。様々な球種、ショットを問題なくこなせ、バランス良く仕上がっている。打感&打球音にやや不満が残ったが、価格的に仕方なかろう。スタイルとしてはダブルス向き。たまにコートに立ってダブルスを楽しむという人には最適では?

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

GDS RALLY IVORY FT
GDSスピリットは扱いやすく、しっかり振っていきたい厚ラケという印象。Mプロ98はとてもシャープで爽快な打球感を得られ、ラケットから飛び出していく感じでとても良かった。競技者レベルの方なら、この爽快感を気にいる人は多いのではないか? これをもう少し扱いやすい重さのラケットで得られれば、間違いなくお気に入りとする。それに近いのがMプロ105だ。しかし今回のお気に入りは、GDSラリーにした。マグネティックよりもマイルドな打球感なのだが、しっかりとした打ち心地があった。何よりもスイングしやすく、振り抜きをアシストしてくれるようなバランスが決め手となった。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。

MAGNETIC PRO-?1 105
毎回で恐縮だが、フィッシャーのラケットのグリップ後端部の形状が私には全く合わない。盛り上がりが小さく、小指で引っ掛けにくいので、握力が取られる感じがしてしまうのだ。フレームの素性はいいので、もし、自分で買ったらここを真っ先にチューンする。その上で、気に入ったのはMプロ105。普段なら同98と言うところなのだろうが、98より少しだけパワフルなフレームは特に高めの打点で強みを発揮してくれて、はまると凄くいいボールが打てる。98はグリップのこともあって怖くて振り切りにくかったのが残念。中厚系の2本も悪くはなかったが、やや個性がなく、これじゃなきゃ嫌、という気にはさせられなかった。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。


MAGNETIC PRO-?1 98
自分が日常使うとしたら、GDSラリーが最も無難な選択だろうと思う。色々な球種、ショットがそつなくこなせ、しかもそれらがMプロ98の70%程度の力で打てるから、とても楽。ただ、そういうモデルは現代では珍しくなく、突出した魅力に欠けるのも事実。Mプロ98はフラットドライブ気味に叩いたときのシャープな射出感が実に心地よく、他のラケットにはない個性として心引かれた。体力的にはきついが、久しく忘れていたスピードで勝負する快感を思い出させてくれる。同105は面が大きくなった分、ボレーは良かったが、シャープ感が少しぼやけた印象。GDSスピリットはどんな打ち方が合うのかつかむのに時間がかかった。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。

GDS RALLY IVORY FT
GDSラリーとMプロ105で少し迷ったけど、結局はラリーの楽さを重視して決定。2本ともコントロールしやすかったし、どの球種も無難に打てた。ただ、ラリーのほうが、面がブレるときがあったりして少し不安定感があったけれど、楽にプレーができたのが良かった。105は手抜きなしで打たないといけない分、少し疲れるけど、パワーの攻撃力で言えば105のほうが高かったと思うので、学生さんなど毎日バリバリテニスしている人にはいいと思う。Mプロ98は攻撃態勢で打てるショットにはいいけれど、守備的なプレーになるとラケットの良さがちょっと消える気がした。重さもあるのでフルスイングで使い続けるのは厳しい。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 

MAGNETIC PRO-?1 105
電磁力のパワーをより感じることができるのが、このラケットではないか。ツアーモデルにしては反発性が高く、多少のミスヒットもカバーしてくれる。もちろん振り抜くこともできるし、スピードで勝負ができるラケットでもある。何より98インチと105インチの差がここまで出るのか、と驚いた。今まで98と105の差を感じたことがあまりなく、今回も期待していなかったのだが、いい方向に裏切られた。ボレーでの操作性は群を抜いており「ボレーうまくなったんじゃない!?」と思えてしまうほど。さらにサービスでの振り抜きも良く、狙った所に打ち分けられる。この快適さを求めて、購入を考えたほど。文句なしのお気に入り!

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

GDS SPIRIT FT
どれも素晴らしいラケットで、中から1本だけを選ぶのは本当に難しい。まず見切ったのは、Mプロ105。面が大きいことによる安心感はあるものの、その他の使用感は全て同95に分があり、今回は選外とした。GDSラリーは、260gと言えばお遊び系ラケットを想像したが、実は何でもこなせる完成度の高い1本で、軽量モデルの本格派を求めるなら選んで後悔はないはず。でも最終的には、全てにおいて万能だったGDSスピリットを選択。なぜこのラケットの本体価格に2万円という低価格を設定できたのか、わからない。販売戦略的な狙いがあったりもするのだろうが、稀に見る掘り出し物に出会えた気がして、うれしかった。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

MAGNETIC PRO-?1 98

●長所/持った最初の印象は、思ったより重さを感じなかったが、振るとやはり厳しさはある。打球感は、従来のプロナンバー1FTが「バシッ」て感じなのに比べ、「シャキーン」という感じのシャープさと、ソリッド感がある。コントロールもしやすい。
●合わなかった点/重さのせいか、ボレーの取り回しがつい遅くなってしまい、微妙な小手先ボレーなどをするには厳しい。こまごましたさばきはFTのほうがいいかも。ただ、安定感はある。
●適合タイプ/(SLは)やはりプレーヤーモデルだと思う。一般レベルに落とすなら、もう少し重さを落とさないと厳しいかも。

MAGNETIC PRO-?1 105

●長所/98をもっと扱いやすくしたような感じ。打球感はあまり変わらず、爽快感が味わえるが、気持ちマイルドになったような気がする。扱いやすいので、高いボールを上からつぶしていきやすい。
●合わなかった点/あまりないが、長時間の使用では少し不安を感じる。フラット系がいいのは球離れの良さからくると思われ、スピン、スライスではもう少し乗る感じがいいかも。
●適合タイプ/中級以上のしっかりラケットを振ってボールを叩いていく人に向いている。

GDS RALLY IVORY FT

●長所/スイートスポットに当たったときの感触がマイルドでとても気持ち良かった。重さもほどよくスイングをアシストしてくれるバランスで、とても振り抜きやすい。
●合わなかった点/グリップが細く、腕の中で回るのが気になった。2ならもっと好印象だと思う。グリグリのスピンもかかるが、フラット系のほうがより気持ち良い感触だった。
●適合タイプ/初中級者くらいから幅広く使いこなせる。入門向けとしても男性、女性ともに受け入れられるのではないか。

GDS SPIRIT FT

●長所/ただ返してくれるだけでなく、スピン、スライスも思ったよりかかってくれて、厚ラケの期待をいい意味で裏切ってくれた。ライジングやボレーでは軽いラケットなので打点を合わせやすいし、ラケットのパワーが乗りやすかった。
●合わなかった点/オフセンターとそうでないときの落差が大きく、飛んでくれるときと白か黒みたいな感じだった。もう少しスイートエリアが広く、微妙な打点でも助けてもらえたほうが、良かった。
●適合タイプ/ダブルス主体でもストロークはしっかり打っていきたいプレーヤー。

MAGNETIC PRO-?1 98

●長所/普通のナンバー1と比べると、面の大きさの割に食いつきと弾きがいい感じで、コントロール性も高いので、ややパワフルな印象。確かに重さも感じるが、振り出してしまえばさほどではなく、どうにか手の内で扱える程度。若い男子なら多分全く問題はないだろう。強いボールも作りやすく、相手のボールに負けず打ち抜ける。
●合わなかった点/もうフィッシャーのラケットに関しては毎回言っているが、グリップの形状が私には決定的に合わない(グリップエンドの引っ掛かりが小さいので、小指でラケットを保持できない)。買った後でいかようにもチューンできる部分ではあるが、こういう試打ではそうもいかない。正直性能面では不満はない。
●適合タイプ/本格派のストローカーで、ちょっとだけラケットにパワーが欲しくなってきた人。重さに関してはやや評価が分かれそうだが、私は女性でもフラット系の人ならなんとか使えるのではないか、と思う。重さを生かしてフラットに打ち抜くと、いいボールを作りやすい。

MAGNETIC PRO-?1 105

●長所/面が大きくなった分だけ、よりパワフル。できがいいオーバーサイズのラケットという印象。同時にボールをつかむ感覚が取りやすいのでスピンもかけやすい。丁寧にスイングを作れば、重さが味方になってくれる。マグネティック感はこっちのほうが感じやすいかな?
●合わなかった点/特にない。重くて面が大きめというラケットならではの難しさはあるものの、総じて出来のいい1本で、同系のラケットとしては、出色の部類に入れてもいいのではと思う。はまったときのボールの勢いはちょっと凄いよ、って感じのラケットです。
●適合タイプ/ほぼ同上。ただ、よりラケットにパワーを求める人にいいだろう。攻撃的なストローカーで、少しだけ楽をして回転系のボールを使いたいあなたに。

GDS RALLY IVORY FT

●長所/最初は凄く気に入った。軽いので自分でスイングを作りやすく、思い通りに振れるから、振り遅れもなく「プロっぽい」フォームでボールを打てる。打感もそれっぽい中身の詰まった感じのしっかりしたもので、割と好感触。すっ飛ぶようなことはなく、どちらかというと、飛ばない系の軽量タイプという印象。
●合わなかった点/軽い分だけ相手のボールに弾かれる、これは当然だが、思い切り振り回していくと、自分のスイングでも弾かれる挙動を示すのもまた道理。振りたくなるが、振りすぎると不安定さが顔を出してきて、そのまま引っ込まない。いや、スイングしすぎなければいいんですが……。
●適合タイプ/うーん、これは対象が難しい。基本的にシリアスプレーヤーは全部除外だと思われる。月に一度、多くても2回程度の頻度で、プレーしているときの楽しさをひたすら求めている人なら男女どちらにも。試合に出てバリバリ、という人は別の機種を選んだほうが無難か?

GDS SPIRIT FT

●長所/中厚で飛びが控えめ、合わせると飛ぶ、という今風のラケット。トップスピンのストロークよりもスライスやボレーなどで力を発揮しそうなムード。つまりはダブルス向きか? 打感が固いので、そもそも振る気にさせない感じ。
●合わなかった点/打感が固く、キーンという高い音が気になる。飛びの具合も中途半端で、私は扱い方が最後までつかめなかった。
●適合タイプ/ジュニアから大人の女性に。ジュニアはまだ身体が出来上がってない中学生まで、大人なら平行陣を主にするダブルスプレーヤーに。男性で自分でボールを作りたい人には不向き。

MAGNETIC PRO-?1 98

●長所/従来のプロナンバー1FTに比べると、確かに射出感を感じる。FTはボールを引っかけやすいラケットだが、Mプロはそういう打ち方もできた上、フラットで叩こうとするとシャープにボールが飛び出していく。スライスは乗せる打ち方でなく、上から高い打点で合わせるのが非常にいい。スピンの上がりばなに面を合わせると、気持ちよくボールが伸びる。ボレーの弾きもGOOD。
●合わなかった点/スピン、フラット、高い打点のスライス、ボレーと、かなりレベルの高い性能を備えているが、唯一、低いボールを乗せ運ぶようなスライスで、すっぽ抜けが多かった。ソフトタッチが苦手なラケットという感じだ。あと、自分の筋力ならSLでなくULがいい。
●適合タイプ/一番合うのは、フラットドライブで攻撃していくタイプ。トップスピナーでも使えるが、このラケットの良さを最大限には引き出せないだろう。とにかく攻める人が大前提。技巧派は避けたほうが無難だろう。

MAGNETIC PRO-?1 105

●長所/基本的な性能は98と似ていると思うが、面が大きくなったことのメリットを挙げると、ボレーのしやすさ。ボールを芯で捕らえやすく、安心感があるし、弾きもいい。
●合わなかった点/スピン性能を期待したが、7平方インチ大きくなった程度では、目に見えて向上した感じはなく、少しかかりやすいかなというぐらい。むしろ、大きくなったことで、打球感がぼやけた感じになり、差し引きするとデメリットのほうが大きいように感じた。
●適合タイプ/98よりボレーのしやすさが強調された代わりに、フラットでのシャープな射出感が少し犠牲になっている気がする。だからこちらはダブルス主体の人にいいだろう。好き好きで選べばよいと思う。

GDS RALLY IVORY FT

●長所/色んなことができるラケットで、しかもそれがMプロ98の70%ぐらいの力で楽にこなせるから、自分ぐらいの年代には非常にありがたい。あらゆる球種、ショットがこなせ、自分から叩いていくこともできる。押し込まれたときに手先でごまかせるのは、何気でうれしい。
●合わなかった点/軽くて振れすぎることで、特にボレーでミスが出た。浮いた球が来たとき、軽い分、ヘッドが先に出て、ガシャることがあった。
●適合タイプ/これはなんとも限定できない。一般的な中級層に合うし、上級者でもパワーが落ちてきた人にはありがたいし、はたまたビギナーでも問題なく使える。なかなかの万能モデルだ。

GDS SPIRIT FT

●長所/最初は、振っていいのか、当てたほうがいいのか、戸惑ったが、色々試すうち、スピンをかけてしっかり振っていくか、フラットでゆったり振るのがちょうどいいとわかった。それをつかんでからは、快適にラリーが続けられた。ボレーも悪くなかった。
●合わなかった点/フラットで振り切るとコントロールがバラつき、当てるだけだと意外に飛ばないしで、コツをつかむまでに一苦労した。打感も硬い気がして、自分の好みではない。
●適合タイプ/どんなタイプだろう? ビギナーには難しい気がするし、中級以上ならもっと自分にマッチするラケットが見つけられると思うし……。強いて言えば、年に一、二度リゾートとかでテニスをする人には、この値段であれば損はない。

MAGNETIC PRO-?1 98

●長所/自分が攻撃態勢にいるときは、速いいいボールが打てるけど、守備的になると球速は半減する。苦しい体勢からいいボールを打てるタイプではない。従来のプロナンバー1FTはその点どちらも無難にこなす感じがあった。ただ、ドンピシャの時の威力はMプロのほうがある。
●合わなかった点/重すぎて、少し打つと手首が痛くなってくる。豪快に打つ分にはいいけど、ちょっと融通が利かない感じがする。ローボレーでもゆっくり丁寧に返球しようと思っても、飛び出す感じがあった。重さの影響もあると思うが、従来のFTのほうが扱いやすい。
●適合タイプ/常に攻撃できる上級者なら使いこなせそう。重さもある程度あるため、男性のほうが合っていると思う。豪快に打ち続けられるパワフルな人向け。

MAGNETIC PRO-?1 105

●長所/98よりは敷居が低くなった。スイートエリアも広くなったと感じられるし、フラットの威力は多少落ちるけど、スピンもほどよくかかり、コントロールもしやすい。速いボールに対しても打ち負けないで返球できる。やはり98よりも振り抜きやすい。
●合わなかった点/打っている手ごたえはあるけど、その分疲れるのは確か。さほど小細工はきかず、しっかりと自分のパワーで振っていかないといけない。スライスはどうもかかりづらかったけど、それは私の腕のせいかも。
●適合タイプ/結構広い層に受け入れられると思うけど、しっかりと振っていかないといけないという点で、学生のほうが合いそう。これなら女性でもOKだと思う。

GDS RALLY IVORY FT

●長所/とても素直なラケットだと思った。フラットもスピンも深く打ちたい所に打てる。コントロールしやすかった。スイートエリアに当たると、少し包む感じがありフラットが打ちやすい。
●合わなかった点/スイートエリアを外すと面ブレが気になり、強いボールを打たれると負ける感があり、ちょっと弱い感じがする。ラケットのパワーでより良いボールが打てるというほどではなく、自分が出したパワー分だけという感じが少し物足りない。
●適合タイプ/これは一般の人に、広く受け入れられると思う。ボレーも問題なく打てるし、ダブルスをよくする人にも良さそう。軽いせいもあって、ちょっと手元で操作することができるので、パワー一辺倒よりも、いろんなことをしたい人にいいと思う。

GDS SPIRIT FT

●長所/フラットで捕らえたときは、勢いよく飛んでくれるけど、それをコントロールするのは難しい。小さいスイングで、ネットのちょっと上を狙えば、コートに収まってくれた。ゆっくりスピンをかけるだけなら、安定して打てる。
●合わなかった点/打球音のキンキンするのがちょっと苦手。大きくなったり、短くなったりして、コントロールが難しい。特にボレーだと、どんなボールになるのか、打つまでわからない感じだった。
●適合タイプ/難しいけど、まずはパワーなどよりもスピンをかけてしっかりと入れていくことを重視する初級者にはいいかもしれない。

MAGNETIC PRO-?1 98

●長所/プロナンバーワンFTよりも反発性が良く、「これが電磁力パワーか!」と素直に感心した。もともとのラケットの性能はバツグンに良く、この進化はプロナンバーワンFTユーザーならずとも試してみる価値はある。
●合わなかった点/SLということで、重さが気になったのが残念なところ。それ以外では気になるところはなく、扱いやすいツアーモデルといった按配だった。
●適合タイプ/反発力が上がったために、プロナンバーワンFTよりも使用幅は広がる。とはいえ、ハードなモデルであることには変わらないので、中上級者用のツアーモデルといったところ。

MAGNETIC PRO-?1 105

●長所/電磁力の力をさらに感じることができるのが、このラケットではないか。どのショットも及第点以上で、スピン、スライスも問題なく打つことができる。
●合わなかった点/特になしです。
●適合タイプ/面の大きさから、ボレーを中心に戦うサーブ&ボレーヤーや、ダブルスプレーヤーには最高の武器になるだろう。もちろんストロークでも威力を発揮するので、中上級者にはもってこい。

GDS RALLY IVORY FT

●長所/とにかく反発性が良く、軽く打っただけで飛んでいってくれる。またスイートエリアが広く、他のラケットではミスショットになってしまうものが、オフセンターに当たってもミスショットにならない。
●合わなかった点/力があるプレーヤーには飛びすぎてしまうだろう。面に当てるだけで飛ばすことができるので、振り回すことはできない。
●適合タイプ/普段スイートスポットにきっちり当てることができないプレーヤーには、このラケットがピッタリくるだろう。これからうまくなりたい人から、力で勝負するタイプではない上級者まで幅広く対応。

GDS SPIRIT FT

●長所/何の変哲もない、素朴なラケット。何の飾りもついていないので、プレーヤーの腕がそのまま出るとも言えるだろう。
●合わなかった点/現在の様々な機能の恩恵にあずかっているプレーヤーにとっては、つらいかもしれない。だが、値段を考えれば十分コストパフォーマンスの高いラケットとも言える。
●適合タイプ/FT機能が搭載されているだけで、軽快に打つことができる。腕に自信のあるプレーヤーや、ラケットを買う資金がない場合に、これを選んでも良いだろう。

MAGNETIC PRO-?1 98

●長所/プロナンバー1FTとは、確かに違う打球感。鋭く弾き出す気持ちのいい感覚が感じられて、スピードアップした気が、しないでもない。また、強打に対して負けにくい重さによる安定性があり、コントロール性もなかなかのものだ。
●合わなかった点/特にない。電磁力というと怪しげ(?)な印象だったが、効果ははっきりと認められた。スピードアップした感覚はあったし、同時に弾きが良くなったことによる打球感の向上についても、高く評価したい。
●適合タイプ/ラケットの力を借りてスピードアップしたい人が対象。つまり、フィッシャーが説明するとおりのラケットに仕上げられていると感じた。ベースラインからフラット系で叩き込むタイプのストローカー、ビッグサーバーに、さらなるパワーを与えてくれそう。プロナンバー1FTのパワーアップバージョンという感じだ。

MAGNETIC PRO-?1 105

●長所/プロモデルとしては、さほど抵抗感を感じずに使えるラケットだろう。面が大きく、心理的な安心感があって、その点で幅広いユーザーに受け入れられそう。重い割には振り抜きも良く、スピン、スライスといった回転系ショットも楽にこなせる。
●合わなかった点/面が大きいことによる安心感はあるものの、それ以外のフィーリングに関しては『98』のほうが全て上。特に、打球感が損なわれているように感じられた。100平方インチあたりを境に、打球感が大きく変わることを改めて痛感。
●適合タイプ/ミスヒットに対する許容度は、『98』より高いだろう。食い込まれたりした場合の劣勢の状況では、助けてもらえるサポート力をありがたく思った。プロモデルといっても、中級プレーヤーあたりも十分取り込める包容力はあろう。

GDS RALLY IVORY FT

●長所/何でもこなせる完成度の高い1本という印象。軽量モデルだが軽すぎない使用感で、しっかりと打っていけるのがうれしい。ボールを柔らかく受け止めるソフトな打球感も自分好み。機種名どおり、いつまでもラリーを続けたくなるラケットだ。
●合わなかった点/横着な打ち方、使い方を、あまり許してくれない。しっかりと振り切って味が出るラケットで、合わせる打ち方だと凡打になりがちだ。ボレーも当てるだけより、ある程度スイングしたほうが安定させられた。
●適合タイプ/260gとは思えないほどの安定感があって、軽量モデルとしては本格派に属する1本だと思う。体力にあまり自信はないが、それでも真面目に技術の向上を目指したいという人に、ぜひ勧めたい。

GDS SPIRIT FT

●長所/癖らしい癖が全くなく、ある意味万能に思えた。ほかのモデルに見劣りするところなど、どこにもなかろう。なぜ本体価格に2万円という低価格を設定できるのか、不思議なくらいだった。市場なら1万円台だろう。本物の掘り出し物を見つけた気がする。
●合わなかった点/自分にとってはピッタリとハマったラケットだったので、正直ない。ホント、ラケットは値段とかネームバリューとかではなく、使い手との相性が大切なのだなぁ、と強く実感した。
●適合タイプ/ロープライスだからといって、軽んじる印象は持たないでほしいと思う。テニスをこれから始める記念すべき最初の1本として、推薦できるラケットだ。または、ガットをよく切るため3本程度持っておきたいという人であっても、この値段なら無理なく揃えられるのではないか。