編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート
ラケットfeelingインプレッション
ヤラセなし企画!
連載/第64回

「ナノスピードRQ」シリーズのラインナップが、本格的に出揃ってきた印象だ。プロモデルからアベレージ向けモデルまでの計8機種を擁し、かなり幅広いゾーンのプレーヤーを網羅し得る編成が整えられた。今月は、昨秋登場した注目のモデルをピックアップ。森田あゆみの活躍で知名度の高まる『RQ7ツアー』や、最軽量の『RQ9』を含む計4機種を吟味してみる。

NANOSPEED RQ7 TOUR

NANOSPEED RQ7 POWER

NANOSPEED RQ9 Super Size

NANOSPEED RQ2 Super Mid

ナノスピードRQ7ツアー

ナノスピードRQ7パワー
ナノスピードRQ9スーパーサイズ
ナノスピードRQ2スーパーミッド

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/305g
●フレーム厚/21.4〜22?
●平均バランス/315?
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G2、3
●推奨テンション/45〜60ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/280g
●フレーム厚/23.4〜24?
●平均バランス/330?
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G1、2、3
●推奨テンション/45〜60ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み39,900円(本体38,000円)
●フェイス面積/120平方インチ
●全長/27.25インチ
●平均重量/245g
●フレーム厚/27.4〜28?
●平均バランス/365?
●ストリングパターン/16×20
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G1、2、3
●推奨テンション/40〜55ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850スピード』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み24,150円(本体23,000円)
●フェイス面積/105平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/250g
●フレーム厚/24.4〜25?
●平均バランス/350?
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ナノカーボン(フラーレン)
●グリップサイズ/G0、1
●推奨テンション/40〜55ポンド(※今回はヨネックス『エアロンスーパー850』を50ポンドで張り上げ)

編集部が考える各モデルの適合プレーヤー

NANOSPEED RQ7 TOUR

手抜きは許してくれない硬質なツアーモデル。特にフラットドライブで叩いていくスイングで、強力なアシストと心地よい打感を得られる。ただしオフセンターすると一気に打感の硬さが増すので、筋力よりも、常に芯で捕らえられる技術力があるかが判断条件となる。中上級以上が対象だろう。

NANOSPEED RQ7 POWER

スピン、スライス、フラットとあらゆる球種をこなせ、高いボールを叩くことも、合わせて返すこともできる万能モデル。筋力を要せず、レベル的にも中級から問題なく使える、頼りがいのある1本だ。全球種対応だが、中でもスピン系ストローカーなら、よりラケットの魅力を引き出せるはず

NANOSPEED RQ9 Super Size

当てれば返るラクチンぶりは見た目どおりなのだが、それだけが取り柄の厚ラケではない。しっかり振ってもボールが食いつき、スピンがかかる非凡な厚ラケなのだ。ダブルス主体の年配層が主対象だが、トップスピナーにもお勧めできる。なお、金属的な高い打球音は好みが分かれそう。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

ジュニアからの移行モデルというメーカーの設定に納得。しっかり振り切らないといいボールは打てず、でも軽いからしっかり振り切れる。基本的なスイングを身につけるのにぴったりのモデルだ。また、大人にとっても、振っても振ってもコートに入るというのは長所になり得るかもしれない。

私のお気に入りの1本

テニス歴12年。身長165?。30代中盤女性。ラケットを振り抜くタイプで、スイングスピードも女性の中では速いほう。ポーチが好きで、ボレーのコントロール性の高いトップライトのラケットを好む傾向にある。290g前後のラケットにソフトガットを張って使用中。

NANOSPEED RQ7 TOUR
ナノシリーズといえども、RQ7ツアーと、それ以外のラケットに分かれるという印象を持った。RQ7パワー、RQ9、RQ2は、ボールを一度自分の懐に入れてから打つスイングに適しており、ツアーは自分から叩いていくスイングに適している。それぞれおいしさはあるが、私にはツアーのおいしさのほうが魅力的だった。やはり自分から打ちにいって、相手を追い込めるそれなりの重さと、パッシングでのコントロール性能の良さは、ボールを打っていて気持ちがいい。RQ7パワーもスピン性能の高さと、操作性の良さがあったので、正直、どちらにしようかと迷ったが、決めに行ったボールの威力という点で今回はツアーにした。

30代中盤の男性。イーブンからトップライトで、しなやかな打感を持っているフレームのラケットが好み。まだまだパワーを上げられると信じている。とにかく振って、飛びすぎるんならスピンをかけるというタイプ。高めの打点でつぶして叩くのが大好き。

NANOSPEED RQ7 TOUR
ヨネックスに限ったことではないが、ナノなんとかという名前の付いたラケットの多くは、打感が硬質すぎるという傾向があるようだ。糸やテンションのセッティングでなんとかできそうだが、新しい素材なので、解決法がまだ見つかってないのかもしれない。つまり、今回の4本は程度や性格的な差こそあれ、全てが硬質な打感で、今回のセッティングでは、正直に言うとお気に入りはなし、と言いたいぐらい。中でもまだ普通に使えたのがRQ7ツアーだったというだけの選択です。ごめんなさい。今回は完全に引き算の消去法なのです。でも、フレームの素性は悪くはなさそうなので、工夫次第で案外化けるかも、とは思った。

30代後半の男性。テニス歴25年。トップスピン主体のプレースタイルなので、ラケットに求める第一の要素はボールの食いつきの良さ。また、筋力的な衰えを考えると、ある程度のパワーサポートも欲しい。ツアー系と高反発系の中間のゾーンで合うラケットを物色中。


NANOSPEED RQ7 POWER
RQ7パワーは、ボールを捕まえて放すという趣がほのかに感じられ、それが大げさでない分、むしろ好感を持った。パフォーマンス的にも、重すぎず軽すぎず、非常に振りやすい。ボールの伸びや、攻守の許容範囲の広さも気に入った。おそらく各設定が自分の肉体年齢(40歳ちょい前)にぴったり合ったのだろう。他のモデルにもそれぞれ適するゾーンがありそうで、例えばRQ7ツアーは、芯で捕らえたときのスコーンと抜けるような打感がとても心地よい。自分にはその技量がないが、常に芯で打てる上級者にはぜひお勧めだ。またRQ2も、“いくら振ってもコートに入る”という見方をすると、大人のスピナーにも使える1本となる。

30代前半の女性。中学は軟式、高校から硬式を始めたベースラインプレーヤー。ラケット選びは、ストロークでラケットの威力をもらえて攻撃的なショットが打ちやすいかが重要。打球感はつかむようなタイプが好きで、重すぎるラケットは長時間使えないからパス。

NANOSPEED RQ7 POWER
今回はすぐにお気に入りが決まった。RQ7パワーは、打球感がマイルドで、少しトップヘビーに感じて振り抜きやすいのが良かった。名前の通り、パワーアシストがあるので、自分の力だけで必死に打つよりも、楽にボールを飛ばすことができる。RQ7ツアーは、RQ7パワーよりも自分のスイングがボールに反映されやすく、硬めの打球感にどうもなじめなかった。RQ9は、大きな面の割には、それほど反発力がなく、当てるだけよりもスイングしたほうが、ショットが安定していた。RQ2は飛ばないため、自分でちゃんとスイングするようになったので、このラケットで鍛えれば、将来的にはいいボールが打てそうな気がする。

社会人2年目、24歳の男性。見た目は老けているがテニスは若い。体格(体重?)を生かして、どんなショットも厚く叩いていく編集部随一のパワーヒッター。飛びが抑えられたツアー系モデルが好みで、かつスピン性能の高さも重視する。テニス歴10年。

 

NANOSPEED RQ7 POWER
僕は柔らかくてしなりのあるラケットが好きなので、剛性の高いナノテクラケット自体になじむことができなかった。今回はどうしようか、と悩んでいたが、RQ7パワーを持った瞬間に「あ、これだ。このラケットいいね」と思ったほどしっくりきた。ラケットのバランス、打った瞬間に伝わるしなりはヨネックスのラケットそのもの。この柔らかさと打球感に、安心してテニスを楽しむことができた。RQ7 ツアーもその傾向にはあったが、若干フレームの硬さが気になったので、今回は選から漏れた。その点、RQ7パワーは素直に自分の言うことを聞いてくれる、くせのない従順なラケットなのだ。文句なし!

30代中盤の男性。厚い握りでフラット系のボールを打つのが好きなストローカー。面にボールがのめり込むような感触の打球フィーリングを大変好む。ズッシリとした安心感の持てるラケットが好みで、ウェイトが300gを切るとスイングをとっ散らかせやすく、不安になる。

 

NANOSPEED RQ2 Super Mid
ヨネックスのラケットというと、スイートエリアが広いイメージだったが、RQ7ツアー、RQ7パワーはともに、残念ながらそうではなかった。フレームもかなり硬い印象。こういう質感を好む人がいるだろうことも認めるが、自分には合わなかったので今回はパス。軽量デカ厚ラケのRQ9は、この手のモデルとしては振って使える非凡な存在。当てて良し、振って良しのとても面白いラケットだった。でももっと面白かったのはRQ2で、振っても振っても飛んでくれない低反発性は、叩く楽しさを満喫させてくれ、個人的にかなり好きかも。グリップ1の細さは、実はリストを物凄く効かせやすいという発見もあり、お気に入りとした。

雑誌には載せなかった各モデルの個人レポート

NANOSPEED RQ7 TOUR

●長所/最初はちょっと重いのかな? という感じで、テイクバックが遅れてしまっていたが、フラットドライブのスイングをラケットがアシストしてくれて良かった。打球感はシャープという感じよりも、マイルドな感じ。コントロールもつけやすい。
●合わなかった点/スピン系のショットは打ちやすいと言えない。途端にラケットがボールを持ちすぎるという印象になった。思ったより当てるだけでも飛んでくれるが、オフセンターにはシビアな印象。
●適合タイプ/フラットで叩いていきたい中級レベル以上のプレーヤー。

NANOSPEED RQ7 POWER

●長所/ボールを待ってスピンをかけてあげると、感触もいいし、ラケットの良さも生かせる。スピンが自然とかかる感じなので、ベースライン後ろで粘れるという印象。
●合わなかった点/もともとあまり待って打つほうではないので、そういう意味では、合わないというのがあるが、ボレーはラケットのパワーがあるので返しやすいし、操作性も良い。
●適合タイプ/あまりパワーのない人には向かないが、スピン系ストロークが得意な方なら、男性、女性問わず広く適していると思う。

NANOSPEED RQ9 Super Size

●長所/とにかく当てれば返るので、ラク。真ん中に当たらなくても、それほど振動はこないし、そこそこのボールなら打ち続けることができる。ボレーではその良さが発揮される傾向にある。
●合わなかった点/飛びすぎる印象。フラットに当たりすぎると、アウトしてしまう。軽くて面安定性もあるが、コントロールはつけづらい。やはり男性の強いボールには、ラケットが押されてしまう。
●適合タイプ/女性、男性問わず、ダブルス、ボレ?を主体とするプレーヤー。パワーがあって、フラット系で叩いていく人には不向き。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

●長所/飛びすぎるでもなく、難しすぎるでもなく、ごく普通のラケットという印象。パワーが乗るという感じはしないが、どんなボールでもコートに返るし、回転系でも対応してくれる。
●合わなかった点/基本的なスイングを覚えるにはいいが、プラスアルファを求める人には、物足りないかもしれない。オフセンターにはシビアなので、真ん中で捕らえるという意味ではいいのかも。
●適合タイプ/初心者、初級者から中級者くらいで、基本をしっかり覚えたい人。入門モデルとしての出来はいいのでオススメ。

NANOSPEED RQ7 TOUR

●長所/真面目に、とても生真面目に作られたラケットという印象で、非常に堅牢なフレームが、やや軽めのモデルでありながら、パワフルさとコントロール性を両立させようとしたのかな、というようにも思える。振りやすいのはいいのだが……。正直長所を見出すのが難しかった。
●合わなかった点/今回のガットやテンションとの相性の問題かもしれないが、打感が非常に硬質で、飛びの具合も中途半端。ある程度はしなってくれるが、戻りが急すぎるのか、正直腕にきて必要以上に疲れる。スピン性やコントロール性、パワーなど、全てにおいて中途半端な感覚が私の場合には多く感じられた。快適性が低く、今回のセッティングでは、長時間の使用は難しい。
●適合タイプ/今回のセッティングなら、両手打ちバックハンドの女子の本格派で、基本的にはダブルス向きかも。ラリーをあまりせず、サービスとボレーで試合をするなら、そう悪くはない。ただし、フレームは堅牢なので、糸とテンションの調節次第で、もしかすると化けるかも。それ次第では男子の本格派も視野に入る可能性はある。

NANOSPEED RQ7 POWER

●長所/比較的普通のラケットで、今回の4本の中では最もヨネックスらしいしなやかさと、パワーを持った1本。スピンをかけにいくより、少し押し気味のスイングでフラットに打つと、フレームのパワーも生かせるムード。意外にスピンはかけにくく、強引にいこうとすると腕にくる上、飛ばない感じ。振りやすいのはいいのだが……。
●合わなかった点/これも打感が硬質で、快適性は高くない。正直に言って、この手の軽くて振りやすいが、飛びは控えめという、他に似たような今風の性格でありかつ、快適なラケットは多く存在するのも事実。セッティング次第なのかもしれないが、どうやって使ったらいいかが読みにくい。フレームにパワーは感じるが、これも疲労が腕にきやすい。
●適合タイプ/うーん、女性なんだろうが、どんなゾーンなのかがつかめない。普段、相手にしているボールが遅く、山なりのボールというケースが多い人で、基本的にフラット系のボールを持ち球にしている人。パワー系の人だと正直持て余し、かつ、物足りなく感じそう。

NANOSPEED RQ9 Super Size

●長所/飛ぶ。面が大きい分、糸のたわみも大きいからかスピンもかかる。今回の中では打感も最もマイルドで、快適性もそれなりに高い。厚ラケとしてはいい出来の1本か?
●合わなかった点/パワーはある、振ってもボールにそれなりのコントロールもつけられる。ただし、性格的に特長は乏しいので、「このラケットじゃないと!」という気にはなりにくい。全てが及第点。
●適合タイプ/女性のダブルスプレーヤーと、男性のベテラン。年に数度、友人とテニスをする程度、という頻度の初心者なら、楽しくテニスができるだろう。シングルスの本格的なテニスを楽しみたいなら別のモデルをお勧め。ただし、セレスが復帰の時にこれを持っていても不思議だとは思わないかも。つまり、RA3000とか、あっちの方系統のラケット。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

●長所/ジュニアからの過渡期をメインに考えたラケット、という前提を置けば、悪くないのかも。打点を前にして、ある程度ボールを押し込んで打つようにしないとボールを作るのが難しく、許容範囲がすごく狭めな特徴は、この時期のジュニアには必要な感覚だろうし。ごくシンプルな、何の飾り気もない、普通のラケットというのがもしかすると長所なのかも。
●合わなかった点/打感が硬質で、疲れがきやすい。振り回せるのは楽しいが、ボールを走らせにくいので、快適性は高くない。速いボールだろうがなんだろうが、打点が遅れたらもうダメ。打点が一度遅れたら、弾こうにも巻き込もうにも腕力が必要になる味付け。
●適合タイプ/これも相手にするボールが遅い人。速いボールを打ってくる相手とやるときには、打点を前にして、後ろから前にしっかり振り切らないとボールに負けるので、横着テニス矯正用ラケットとして使えるか? ジュニア世代の初期の導入としてなら悪くはないだろう、とは思うが大人の人は一度、試打してからの購入検討をお勧め。

NANOSPEED RQ7 TOUR

●長所/自分には結構きつかったが、スイートスポットで捕らえられたときは、スコーンと抜けるような感触がとても心地よかった。球種的には、どれも偏りなくこなせ、変な癖がない。真っ当なツアーモデルという印象を受けた。
●合わなかった点/芯を外したときの押され感が結構大きく、つらかった。芯で打ったときと比べると落差が激しく、そこがいかにもツアーモデルだと感じた。芯を外すと一気に硬さが増す感じ。
●適合タイプ/常にスイートエリアを外さない、確かな技術を持った上級者なら、このラケットの魅力の部分だけを感じ取れると思う。あまり重さは感じないので、女性でも本格志向の人なら十分使えるだろう。要はパワーより技術力が判断基準。

NANOSPEED RQ7 POWER

●長所/非常に振りやすい! 重すぎず、軽すぎず(40歳近い私の年齢には)なので、すいすい振れるし、ボールもそこそこ伸びる。あと、そこはかとなく、ボールを捕まえて放す感触があり、それが大げさでないので、好感を持つ。高いボールを叩いたり、合わせて返すこともでき、ボレーの操作性も良かった。許容範囲の広いモデルだと思う。
●合わなかった点/これといってない。今の自分にはちょうど良い。
●適合タイプ/ちゃんと振ってテニスをしたい女性や、少し年配の男性などにベストマッチ。若い人だと、少し頼りなさを感じるかもしれないが、上記の人にはかゆいところに手が届くラケットと言える。自分が必要とするだけラケットがサポートしてくれる。

NANOSPEED RQ9 Super Size

●長所/軽く当てて飛ばすラケットかと思いきや、しっかり振っていったほうがボールが食いついてスピンがかかり、コントロールが安定する。ヘタに加減して打とうと思うとコントロールがばらつく。
●合わなかった点/金属的というか、非常に高い打球音が耳について気になる。実際にはいいボールがコートに入っていても、なんか心地よくなく、音で損していると思う。
●適合タイプ/基本的には楽をしたい人なのだろうが、でもただ当てるだけよりは、非力ながらもちゃんと振れる人が合うと思う。そのほうがコントロールが安定する。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

●長所/軽いから振れすぎるほど振れるし、それでいて意外にスピンがかかりやすいので、コートに納められる。スライスの乗りの良さも印象に残った。
●合わなかった点/振れすぎる割には、ボールは意外に伸びないし飛ばないので、振りと飛びのギャップに違和感を感じるが、それは大人の筋力だからだろう。これをちょうど良く振り切れるぐらいのジュニアが使えば、そのスイングに合った飛びになるのかもしれない。
●適合タイプ/大人が使う場合、飛ばないことを短所と感じてしまう人はやめるべき。“振っても振ってもコートに入る!”と、長所に思える人にはぜひお勧めなので、エースを狙う人よりスピン系のシコラーがいい。普通に考えれば、まだ筋力の低いジュニアが、ちゃんと振るテニスを覚えるのに最適だろう。

NANOSPEED RQ7 TOUR

●長所/スピンはかかるけど、しっかりとフォロースルーでヒジを顔の前まで持ってくることを意識しないといけなかった。手は抜くなという感じ。ボレーになると、打球感が多少マイルドな感じにもなり、深くにはコントロールできた。決めようと思うと、いいボールはいくけど、コントロールは難しくなる。
●合わなかった点/どうもしっくりとこなくて、硬めで融通が利かない感じがする。フラットで打てるけど、コントロールはイマイチだった。バランスの問題かもしれないけど、なんだか振りづらくて、振り遅れることが多かった。
●適合タイプ/中上級者向けだと思う。しっかりとスイングが固まっていない人だと、ボールをコントロールしづらいと思う。硬めの打球感が好きな人のほうがお勧め。

NANOSPEED RQ7 POWER

●長所/4本目に打ったけど、1回打った時点で、今回のお気に入りはこれに決めた。ヘッドの方にちょっと重さを感じて、自然にスイングができるし、打球感も柔らかく、ボールが飛び出す感じがいい。この感触があれば、ある程度満足できる。ボレーも決めやすい。
●合わなかった点/強いボールだと、オフセンターしたときに、手の中でラケットが回ることがあった。ほとんど何でもできるけど、コントロールまでは、シビアには追及できない。特にオフセンターしたときに、すぐにミスにつながり頼りなく感じるときがある。ボレーでは細かい動きはちょっとしづらい。
●適合タイプ/トップヘビー系のラケットが好きな人には向くと思う。カラーリングもかわいいし、パワーアシストも感じるので女性にお勧め。技巧派ボレーヤーよりは、多少大雑把なストローカーのほうがいいと思う。

NANOSPEED RQ9 Super Size

●長所/あえて言うならボレーはまともだったかな。あまりミスもなく深くも狙って打てたし、パワーを出すこともできた。当てるだけよりは、普通に振っていったほうが、スムーズに打てる気がした。
●合わなかった点/まず、ボテッとした形があまり好きではない。毎回違う音がする気がして気になった。スイートエリアを外すと飛ばないし、面ブレも気になる。食い込まれたときなど、反発力は発揮されず、返球できないことが多かった。
●適合タイプ/どちらかと言えば、ボレーのほうが打ちやすかったので、ダブルスプレーヤー向きかも。ストロークでも、形の割にはそれほど反発力を感じなかったので、当てるだけの人よりも振っていく人のほうがいいと思う。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

●長所/軽いため、ショートラリーでのスピンはかけやすかった。最初は全く打てなかったけど、身体が温まってきたら、やっとしっかりスイングして、当たったときは飛ぶようになった。なぜかスライスはうまく打てた。
●合わなかった点/ビックリするほど飛ばなかった。最初はほとんどネットかショートだった。パワーアシストがないため、相手のボールのパワーも使い、自分もちゃんとスイングしていかないといけない。オフセンターすると、手にビシビシとくる。
●適合タイプ/ジュニアからの移行モデルと聞いて納得。このラケットを使うと、本当にしっかりとスイングしていかないと飛ばないので、いいスイングが身につくと思う。よく海外ではボールがあまり良くなくて飛ばないとか聞くけど、それと同じ感覚で練習できると思う。

NANOSPEED RQ7 TOUR

●長所/少々重めだけど、気にならない重量感。以前のRQ7に比べて格段にマイルドな打球感になっている。スイートスポットで捕らえたボールの勢いやキレは段違いで、ウイナー級を連発できること必至!
●合わなかった点/剛性のせいなのか、わからないが、手首に響いてしまうのが残念。
●適合タイプ/振り抜くことができ、それでいてしっかりとボールを捕らえることができる上級者向けであることは確か。しかし、若干の幅広さがあり、中級者が手を出しても使いこなせるのではないか。

NANOSPEED RQ7 POWER

●長所/持った瞬間にこれだ! と思えるほどのバランス。そして、打った瞬間に身体を走る心地よくヨネックスらしい打球感。適度なしなりもあって、コントロール性もバツグン。長所がギュっと詰め込まれている。
●合わなかった点/気になるところはなかった。
●適合タイプ/ナノ系の中でも段違いのマイルドさで、ヨネックスらしい打球感、しなりを求めるなら、迷わずこれをプッシュ。パワーアシストもあり、コントロール性も高い。力がない中級者から使える、お手軽でいて頼もしいラケットだ。

NANOSPEED RQ9 Super Size

●長所/驚異の飛び! これでプラス30ヤードも夢じゃない!! とゴルフで解説したくなるような飛び具合。ちょっと触るだけで飛んでくれる。スイートエリアは広め。
●合わなかった点/硬い。ボールを包み込むストリングの柔らかさは感じるものの、それがラケットのフレームの硬さによって殺されてしまっている。金属的な高めの打球音も気になった。
●適合タイプ/強打するには全く向かないラケット。裏を返せば強打はしないが粘って打つタイプや、まだパワープレーをしない初心者にはピッタリということだろう。スイートエリアも広めなので、安心して打つことができる。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

●長所/前で打てばいいスピンがかかり、このラケットの持ち味を発揮することができる。
●合わなかった点/スイートスポットがボール1つ分、ヨネックスステンシルの丸1つ分しかないんじゃないのか、と思えるほどの難関ラケット。また、フラットやスライスは飛ばない。
●適合タイプ/まるでスピン練習機。そしてスイートスポット強制器具のよう。ただし、スピンが必須なジュニアテニス界においては、スピンで打つ感覚をつかむことのできる、貴重なラケットではないだろうか。

NANOSPEED RQ7 TOUR

●長所/ズッシリとくる重量感と、ガッチリとするフレームの質感は、まさに戦闘のためのラケットという印象。強い球にも打ち負けないしっかり感があって、なおかつ自分からは重いボールを打ち出せる。好打できたときはかなり良い感触だ。
●合わなかった点/ヨネックスのラケットは総じてスイートエリアが広いイメージだったが、これは狭い。オフセンター時の面ブレは、フレームが重いから多少許容されるが、腕に響く感じははっきりと伝わってきて、つらかった。
●適合タイプ/勝負にこだわる競技者というのが、まず思い浮かぶ。グリグリのスピンというよりは、フラット系のボールでピンポイントな制球性を求めるようなプレーヤー。まだ打点が定まっていない技量が未熟な人は、パスしたほうが無難だろう。

NANOSPEED RQ7 POWER

●長所/RQ7ツアーよりも、敷居は2ランクくらい低めか。どのショットも相対的に打ちやすく、好感が持てた。特にスライスのタッチが絶妙。ボレーも、スライスのストロークも、伸びるボールが打てた。
●合わなかった点/打球感はRQ7ツアー同様、自分には硬すぎる気がする。こういった硬質感を好む人がいるだろうことも認めるが、アベレージ向けと考えるなら、もう少しマイルドだと嬉しい。
●適合タイプ/ストロークからボレーまで、シングルスからダブルスまで、汎用性は高いだろう。競技レベルは中級あたりから使用可能。硬い打球感を嫌う人は、ストリングの調整でお好みのラケットに仕立てると、良いと思う。

NANOSPEED RQ9 Super Size

●長所/軽々振り回せる軽量デカ厚ラケ。ミスヒットすると確かに飛びすぎるが、開き直ってスピンをかければ、案外コート内に収まる設定。あと、メインストリングの12本分をカバーするというワイドヨークは、確かにかなり安定感がある。
●合わなかった点/思い切ってスピンをかければ、確かにいいボールが行く。ただし、少しでも上向きの面でコンタクトすると、ボールはバックフェンスに突き刺さる。この微妙な面作りの加減が、結構難しいラケットであると思う。
●適合タイプ/基本的には、やはりダブルスを主にテニスを楽しむ人たちだろう。ヨネックスのいう、「家庭婦人」層にマッチする。ただし大きくて軽々振り回せるので、一方ではヘビースピナーにもお勧め。非力な男子がパワー不足を補うのに、おあつらえ向きではなかろうか。

NANOSPEED RQ2 Super Mid

●長所/この、振っても振っても飛んでくれない低反発性は、かなり好きかも。いや、ためらうことなくスイングできる安心感に、本当に頼りがいを感じる。あと、あまり経験がなかったが、グリップ1の細さは、実はリストを物凄く効かせやすい。
●合わなかった点/軽い割には、弾かれる感じはしないし、振動が響くとか、そういうデメリットもあまり感じない。振り切れないときに満足に飛ばせないのを欠点としてしまうと、このラケットの持ち味が死んでしまうので、あえて欠点とは考えないほうがいいと思う。
●適合タイプ/確実に振り切らないと、まともな返球はできないという意味で、振り切ることを覚えてほしいジュニアには、お勧めできる。同時に、振り切るスイングを身につけたい大人にもいいのでは? 大人が使っても全然申し分ないと思う。