編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート

ラケットfeelingインプレッション

ヤラセなし企画!
連載/第82回

 トアルソンと言うとストリングのイメージが強いが、何十年間も脈々と受け継がれているラケットがある。「フォーティーラブ」シリーズだ。正統派の競技モデルとして知られるが、近年は割と優しいタイプも加わり、間口が広がっている。今回は同シリーズから4本を試打しよう。
 まず最新の『フォーティーラブ+モンスター』。従来機に比べ格段にパワーがあるため、「+」を付けて差別化したとか。横軸に加え縦軸をも中心にフレームがしなるそうで、そのホールド感と射出力をチェックしたい。『フォーティーラブプロゾーン』は、あの神和住純氏が監修した中・上級モデル。ねじれを抑え、確かな打ち応えを追求している。さらに重量325gの上級&プロ級モデル『アロー』、共通のテクノロジーで少し軽量の『フーガ』も試打。早速打ち味を報告していこう。

Forty Love+
MONSTER
Forty Love
PR ZONE
Forty Love
ARROW
Forty Love
FUGA

フォーティーラブ
プラス モンスター

フォーティーラブ
プロゾーン

フォーティーラブ
アロー

フォーティーラブ
フーガ

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/103平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/295g
●フレーム厚/21.5〜24mm
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/100%ハイモジュラスカーボン+2Dブレード
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はトアルソン『ネオナチュラル ツアーマックス130』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/310g
●フレーム厚/20.5mm均一
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/100%ハイモジュラスカーボン+2Dブレード+チタニウムメッシュ+タングステン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はトアルソン『ネオナチュラル ツアーマックス130』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/95平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/325g
●フレーム厚/19mm均一
●平均バランス/300mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/ブレーデットカーボン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はトアルソン『アスタリスク130』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/108平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/310g
●フレーム厚/19mm均一
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/ブレーデットカーボン
●グリップサイズ/2、3
●推奨テンション/45〜55ポンド(※今回はトアルソン『アスタリスク130』を52ポンドで張り上げ)

筋力:★★☆☆☆ 
技術レベル:★★★★☆
30代中盤女性。テニス歴14年。身長165cm。
女性としてはスイングが速いほうで、球質はナチュラルスピン系。ネットにも積極的に出る。コントロール性の高いトップライトモデルが好み。
筋力:★★★★☆ 
技術レベル:★★☆☆☆
30代中盤男性。テニス歴6年。身長170cm。
パワー志向のストローカーで、ボレーは苦手。とにかく振るのを身上にしている。イーブンからトップライトで、しなやかな打感のラケットが好み。
筋力:★★★☆☆ 
技術レベル:★★★★★
40歳の男性。テニス歴27年。身長165cm。
トップスピン主体のオールラウンダー。食いつき感があり、トップライト気味で、打感がマイルドなラケットが好み。パワーサポートも少し欲しい。
筋力:★★☆☆☆ 
技術レベル:★★★☆☆
30代前半女性。テニス歴10年。身長160cm。
ストローク主体だが、ボレーも練習中。攻撃的なストロークが打ちやすく、つかむような打感のラケットが好み。重いラケットは疲れるからパス。
筋力:★★★★☆
技術レベル:★★★★★
20代前半男性。テニス歴7年。身長175cm。
5月から加わった新人。専門学校のテニス科出身で、コーチ資格も持つ。多彩な球種やコースを駆使する技巧派。面の小さい競技系モデルが好き。
筋力:★★★☆☆ 
技術レベル:★★★☆☆
30代中盤男性。テニス歴16年。身長164cm。
厚い握りでフラット系のボールを打つストローカー。ボールが面にのめりこむような打感が好き。重めのラケットのほうがスイングが安定する。
Forty Love+ MONSTER

 

「横軸だけでなく縦軸もしなる!」というのは実感できないが、ブレが抑えられて飛びがいいというのは感じた。見た目はもう少しラクな感じなのかと思ったが、重量がそこそこあるので、ボールが軽くならず、弱めの入力でも重さが出るのはありがたい。パワーはないけど振れる中高生くらいは重宝するのでは?

 

割と食いつく中厚で、アローやフーガの打ち味を残しつつ、軽くしてサポート力も高めた印象。振ってスピンをかけられるし、窮地ではフレームが助けてくれるし、ボレーの操作性も良いしで、まとまっている。ただ、このゾーンは各社が力を入れており、その中で抜け出るほどの個性は乏しいか。やや振動が気になった。

Forty Love PR ZONE

 

ガッチリとフェイスにボールが食いつく球持ち感があって、トップスピンもスライスも、安心してかけられる。特にスライスは、乱暴に切り下ろしても意外なほど吹き上がりにくく、ヘビースライスっぽく伸びていく球筋が魅力的。しつこくしこるスライサー、スライス系ボレーヤーなどに、好まれるのではないか。

 

がっちりしたラケット。神和住さんの今の年齢でイメージするのではなく、「元トッププレーヤー」監修というイメージで入らないと間違いの元。かなり真面目なツアーモデルで、それなりに使い手を選ぶだろう。ただし、打感もコントロールも良く、頼りがいのあるラケットが欲しい、という人なら適合するはず。

Forty Love ARROW

 

最高! よくしなり、打感もマイルドで、スピン性能も高い。全体的にウイルソンのツアーモデルに性能が酷似しているので、プロスタッフ系列好きには間違いないラケットだ。フェイス面積も95平方インチあるので、これからガンガン打っていくだろう高校生、大学生初心者にも、ぜひオススメしたい1本。

 

325gはやっぱり重い。元気なうちはそれほど振り抜きづらさもなかったけど、疲れてくるとつらくなる。ラケットがパワーサポートしてはくれないけど、打ちたいように打たせてくれる。余計なものは付いていませんという感じ。ボレーは決めやすかったけど、重さがあるためか深くにコントロールするのは難しかった。

Forty Love FUGA

 

アローより軽めだが、しなりはあるので振り抜きやすく、コントロールもしやすい。何でもそこそここなしてくれるラケットだ。使用対象は幅広く、中級プレーヤー以上なら十分使いこなせる。テクノロジーはシンプルなので、プラスアルファの機能を求めている人ではなく、基本スイングを覚えたい人向き。

 

アローの厳しさを緩和する存在か。ただしそのせいで、犠牲にされている要素が目立った。軽いことで面がブレ、打球感はフェイスが大きいことで、ぼやけてしまっている印象。でもパワーアシストは、確実に感じる。筋力の少ないプレーヤーなら、ほどよく助けてもらえるちょうど良い設定なのかもしれない。
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