編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート

ラケットfeelingインプレッション

ヤラセなし企画!
連載/第85回

 今月はヨネックスのツアー系モデルをまとめ打ちだ。まずは秋に発売されたニューモデル『RQiS 1ツアー』。あのヒューイットの使用モデルで、競技系でありながら高反発の厚ラケでもある、新ジャンルのラケットだ。多層構造の素材を採用し、ボールを一瞬ホールドしてから、素早く弾き出すというのが特徴。そのスピード&パワーに注目だ。このモデルを少し優しくしたのが『RQiS 2ツアー』。軽量化、フェイスの拡大化、長尺化を図り、オールラウンド性を高めている。
 07年の春モデルからもピックアップ。『RDS 002ツアー』はスリチャパン使用のプロモデルだ。空気を切り裂くフレーム形状が、どれぐらい素早い振り抜きを可能にしているかをチェック。それを軽量化し、中級層から使えるように敷居を下げた『RDS 002』も試打してみる。

RQiS 1 TOUR RQiS 2 TOUR RDS 002 TOUR RDS 002

RQiS 1ツアー

RQiS 2ツアー

RDS 002ツアー

RDS 002

●価格/税込み35,700円(本体34,000円)
●フェイス面積/95平方インチ
●全長/27インチ
●重量/UL:300〜319g、SL:320〜339g
●フレーム厚/18.5〜25mm
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ゴムメタル+カップスタック型カーボンナノチューブ
●グリップサイズ/2・3(UL、SLとも)
●推奨テンション/UL:45〜55ポンド、SL:50〜60ポンド(※今回はUL2モデルにヨネックス『エアロンスーパー850』を53ポンドで張り上げ)

●価格/税込み35,700円(本体34,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27.5インチ
●平均重量/G:285g、HG:300g
●フレーム厚/19〜28mm
●平均バランス/G:325mm、HG:315mm
●ストリングパターン/16×18
●素材/高弾性カーボン+ゴムメタル+カップスタック型カーボンナノチューブ
●グリップサイズ/G1・2・3、HG2・3
●推奨テンション/G:45〜55ポンド、HG:50〜60ポンド(※今回はG2モデルにヨネックス『エアロンスーパー850』を53ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●重量/UL:300〜319g、SL:320〜339g
●フレーム厚/19〜20mm
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/高弾性カーボン+ゴムメタル+タングステン
●グリップサイズ/UL2・3、SL2・3・4
●推奨テンション/UL:50〜60ポンド、SL:55〜65ポンド(※今回はUL2モデルにヨネックス『エアロンスーパー850』を53ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/300g
●フレーム厚/22〜23mm
●平均バランス/320mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/高弾性カーボン+ゴムメタル+タングステン
●グリップサイズ/G1・2・3
●推奨テンション/45〜60ポンド(※今回はG2モデルにヨネックス『エアロンスーパー850』を53ポンドで張り上げ)

筋力:★★☆☆☆ 
技術レベル:★★★★☆
30代中盤女性。テニス歴14年。身長165cm。
女性としてはスイングが速いほうで、球質はナチュラルスピン系。ネットにも積極的に出る。コントロール性の高いトップライトモデルが好み。
筋力:★★★★☆ 
技術レベル:★★☆☆☆
30代中盤男性。テニス歴6年。身長170cm。
パワー志向のストローカーで、ボレーは苦手。とにかく振るのを身上にしている。イーブンからトップライトで、しなやかな打感のラケットが好み。
筋力:★★★☆☆ 
技術レベル:★★★★★
40歳の男性。テニス歴27年。身長165cm。
トップスピン主体のオールラウンダー。食いつき感があり、トップライト気味で、打感がマイルドなラケットが好み。パワーサポートも少し欲しい。
筋力:★★☆☆☆ 
技術レベル:★★★☆☆
30代前半女性。テニス歴10年。身長160cm。
ストローク主体だが、ボレーも練習中。攻撃的なストロークが打ちやすく、つかむような打感のラケットが好み。重いラケットは疲れるからパス。
筋力:★★★★☆
技術レベル:★★★★★
20代前半男性。テニス歴7年。身長175cm。
5月から加わった新人。専門学校のテニス科出身で、コーチ資格も持つ。多彩な球種やコースを駆使する技巧派。面の小さい競技系モデルが好き。
筋力:★★★☆☆ 
技術レベル:★★★☆☆
30代後半男性。テニス歴17年。身長164cm。
厚い握りでフラット系のボールを打つストローカー。ボールが面にのめりこむような打感が好き。重めのラケットのほうがスイングが安定する。
RQiS 1 TOUR

 

すごく柔らかくホールドして、スパッと出る。これほどメーカーの開発コンセプトを体現しているラケットも、珍しいのではないかと思えた。厚ラケなのに飛び過ぎず、コントロールが利くというのにも、既成概念を覆す可能性を感じる。競技者向けと謳われているが、振れる人ならレベルを問わず、試してもらいたい。

 

自分で使うには重い。しっかりと振っていった場合は、ボールの飛びも良く、スピンもかかった感じはあるけれど、重さのため思い通りに振るのがちょっと大変。コンパクトなスイングになってしまった場合は、ボールが短くなるので、私には厳しいラケットだった。常に振り切れる男性向けだと思う。

RQiS 2 TOUR

 

1ツアーに少しパワーを加えた感じで、重量が軽いので体力的に楽。基本性能は1ツアーとほとんど同じで、オールラウンドに質の高いショットを実現してくれる安心感がある。マイルドな打球感も気持ち良い。ツアー系モデルだが敷居は高くないので、中上級なら男女問わず幅広く使えそうな1本だ。

 

軽くて振りやすく、打感がいい。中程度以下のスピードのラリーでは非常に快適で、スピンもかけやすい。ただし、相手のボールが速かったり、食い込まれたりすると、その軽さが仇になる感じでごまかしが効かなくなるのも事実。そこで合わせていくのはできるが、重みで巻き込むテニスはできない。女性向けか?

RDS 002 TOUR

 

300g超の割にとても振りやすく感じたのは、空気抵抗を抑える形状のおかげか。また、フレームのしなりを感じながらスピンを打てるのも良かった。そのクラシカルな味わいを好む人は多いのではないか。ただ、ボレーではボールに負ける感じが少しあった。ヘッドを走らせてスイングするショットで良さを発揮しそうだ。

 

カチッとした硬い印象のフレーム。打球情報が鮮明で、センターで捕らえればクリアな、オフセンターだと鈍い打感が手によく伝わってくる。ちゃんとしたテニスができているうちはまぁ快適だが、さぼったりごまかしたりした途端、ツケがくるという手厳しさ。スペックを参照した印象よりも、尖っている気がする。

RDS 002

 

振り抜きの良さはツアーと変わらず、少し楽にテニスができるという感じ。しかし当てて返すだけではこのラケットの良さは出てこない。しっかりスイングしてこそ、そのスピンのかかりやすさ、操作性の良さが出てくるところ。気になったのは少し金属的な響きがあるところ。やはりこれは飛びと引き換えなのか?

 

ボールの食いつきが良く、スピンがかかりやすい。かといって、つかみすぎることはなく、スピード感のあるボールが射出できる。その兼ね合いがとてもいいと思う。振りやすさやクセのない打感も含め、昔のRD Ti 50に似た印象で、使いやすかった。ボレーでもつかんで飛ばす感じがあり、全体的に安心感を持てる。
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