編集部がホンキでテスト、ホンネでリポート

ラケットfeelingインプレッション

ヤラセなし企画!
連載/第92回

 今月は上級者や競技者を対象にした「ツアー系モデル」を各社からピックアップした。
 まずダンロップ『ダイアクラスター2・0 TP』は、ストロークのスピード、コントロール、手応えなどを上級者好みに設定。特にストローカーに向けたシリーズ最新鋭機だ。続いてブリヂストン『デュアルコイル3.15』は攻撃専用ラケットの最重量機。元々は中級者から使えたシリーズだが、315gまで重くしたことで、上級者や選手まで対応ゾーンが広がった。プリンス『ベンデッタDB MP』は、中厚ストレートフレームを採用し、競技者が求めるパワーとコントロール性を追求。あのフェレールの使用モデルである。最後はヘッド『マイクロジェルプレステージMP』。あの名機に、ボールを“持つ”マイクロジェルを搭載。今回はオールラウンド性が特徴のMPを試打する。

ダンロップ
Diacluster 2.0 TP
ブリヂストン
DUAL COIL 3.15
プリンス
VENDETTA DB MP
ヘッド
MicroGel Prestige MP

ダイアクラスター
2.0 TP

デュアルコイル3.15

ベンデッタDB MP

マイクロジェル
プレステージMP

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/310g
●フレーム厚/21mm均一
●平均バランス/315mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/グラファイト+ダイアモンドカーボン+ナイロン+ダイポルギーエポキシ
●グリップサイズ/2・3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はバボラ『ファイバーツアー130』を50ポンドで張り上げ)

●価格/税込み33,600円(本体32,000円)
●フェイス面積/100平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/315g
●フレーム厚/21〜26mm
●平均バランス/315mm
●ストリングパターン/16×19
●素材/ハイモジュラスカーボン+レアメタル+タングステンラバー+P.S.C.グロメット
●グリップサイズ/2・3
●推奨テンション/50〜60ポンド(※今回はテクニファイバー『X-ONEバイフェイズ1.24』を55×53ポンドで張り上げ)

●価格/税込み31,500円(本体30,000円)
●フェイス面積/97平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/300g
●フレーム厚/23mm均一
●平均バランス/315mm
●ストリングパターン/16×20
●素材/グラファイテキストリーム+カーボン
●グリップサイズ/1・2・3
●推奨テンション/47〜57ポンド(※今回はプリンス『ライトニングプロ16』を52ポンドで張り上げ)

●価格/税込み36,750円(本体35,000円)
●フェイス面積/98平方インチ
●全長/27インチ
●平均重量/320g
●フレーム厚/21mm均一
●平均バランス/310mm
●ストリングパターン/18×20
●素材/HEADマイクロジェル
●グリップサイズ/2・3・4(※今回はヘッド『FXP POWER 16』を50ポンドで張り上げ)

筋力:★★☆☆☆ 
技術レベル:★★★★☆
30代女性。テニス歴15年。身長165cm。女性としてはスイングが速いほうで、球質はナチュラルスピン系。コントロール性の高いトップライトのラケットが好み。
筋力:★★★★☆ 
技術レベル:★★☆☆☆
30代中盤男性。テニス歴7年。身長170cm。パワー志向のストローカーで、とにかく振るのが身上。イーブンからトップライトで、しなやかな打感のラケットが好み。
筋力:★★★☆☆ 
技術レベル:★★★★★
40代前半男性。テニス歴28年。身長165cm。トップスピン主体で、食いつき感を重視。肉体的に下り坂のため、パワーサポートも少し欲しい。ソフトな打感が好み。
筋力:★★☆☆☆ 
技術レベル:★★★☆☆
30代女性。テニス歴11年。身長160cm。フラット系の攻撃的なストロークが打ちやすく、つかむような打感のラケットが好み。重いラケットは疲れるからパス。
筋力:★★☆☆☆
技術レベル:★☆☆☆☆
50代中盤男性。身長168cm。テニスは20数年前の黄金ブームの頃にかじっただけのビギナー。サッカー、水泳をしているので足腰は割と丈夫。軽めのラケットを好む。
筋力:★★★☆☆ 
技術レベル:★★★☆☆
30代後半男性。テニス歴17年。身長164cm。厚い握りでフラット系のボールを打つストローカー。重めのラケットで、ボールが面にのめり込むような打感が好き。
筋力:★★★★☆
技術レベル:★★★★★
本名・平下博幸。20代男性。テニス歴6年。身長165cm。テニスワークスKei所属の新人コーチでフラット系のカウンターが得意。面ブレしないツアーモデルが好き。

ダンロップ Diacluster 2.0 TP

 

レスポンスの良いラケットだと思った。強弱が自在で、ピンポイントのコントロール性がアップしたという感覚が味わえた。振動止めを付けていないときはボールを“カン”と叩ける感触で、腕の感触はリアルになり、振動止めを付けた場合は、柔らかく受け止めるという印象が強くなる。

 

重すぎず軽すぎず、飛びすぎず、飛ばなすぎない。実にバランスのいいラケット。強い入力で適度にしなり、球乗りもいいのでスピンのコントロールもしやすい。ただし、どの特性も「適度に」というのが評価の分かれ目で尖った個性は乏しい。誰が使っても、それなりに気に入るはず。

ブリヂストン DUAL COIL 3.15

 

ボールを捕まえて飛ばす感触が凄くあり、トップスピナーには最適。315gは自分にはちょい重いが、生粋のツアーモデルよりはパワーサポートがある。“重くて飛ぶ”という珍しい系統のラケットで、そろそろ体力下り坂の本格派に勧めたい。ツアー入門機ではなく、上から下りてくる人に。

 

今現在の技術レベルを正確に反映するラケットという印象を受けた。オフセンターショットになったときに、ラケットが助けてくれるということが少ないのだ。その代わり正しい当て方でボールを打つと、当たったときのイメージ以上にスピードが乗った状態で相手コートに向かっていく。

プリンス VENDETTA DB MP

 

以前あったウォーリアーと同じで、比較的軽量で振りやすく、しなりが感じられる1本。しなりで飛ばす特性なので、自分で打ちにいけている間は快適そのもの。ただし、軽いぶんだけ弾かれやすく、当てるだけでは飛んでくれない。ボレーの取り回しは良く、ダブルスでも使えるはず。

 

目新しさはなく、至って普通だけど、最近特に思うのは、ゲームではこういうラケットが、実は自分には一番使いやすいということ。特化した部分はないが、ゆえにオールラウンド。特に上級者が選ぶモデルという点を踏まえると、ゴテゴテした装飾がないところが逆に売りになるのだと思う。

ヘッド MicroGel Prestige MP

 

持った瞬間は重いと思ったけど、振っている間は重さをあまり感じない。さすがに、ボールを身体よりも前で捕らえて、ラケットをぶつけていく感じで打ったときの威力はすごい。ただ、自分には慣れない重さだったので、振り出すタイミングが難しかった。ボレーでも使いやすかったのは意外。

 

ラケット自体がボールを飛ばしてくれる感覚はあまりないが、そのぶんコントロールが抜群で、特にボレーでは相手のパワーに負けることはなくピンポイントに狙うことが可能だった。自分でパワーを作り出せる人なら、力も素直に伝わってくれるラケットなので、威力のあるショットが打てる。
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